CORSAIR iCUE LINK TITAN II 360 RX LCDの価格・性能は?39,980円で10月15日発売、RGB版と11,200円差
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39,980円の5インチ液晶水冷は買いか、RGBモデルとの差額11,200円を検証
出典:アスク「iCUE LINK TITAN II RX」シリーズ発表、CORSAIR製品ページ(米国)、CORSAIR公式設置ガイド、CORSAIR 5インチLCDスクリーンモジュールの互換性説明、Hardware Busters レビュー(冷却テスト)
LCD付きの360mm簡易水冷は、画面の大きさと価格のつり合いが選びにくいカテゴリーです。CORSAIRのiCUE LINK TITAN II 360 RX LCDは、ポンプヘッドに5インチの縦型液晶を載せた新型で、予想市場価格は39,980円前後、発売は2026年10月15日です。
結論から言うと、画面を主役にしたい人とiCUE LINKでファンまで統一したい人向けの製品です。冷却性能だけが目的なら割高になります。液晶なしのTITAN II 360 RX RGB(28,780円前後)との差額は11,200円で、この金額がそのまま液晶モジュールの値段になります。しかも海外の実測では、冷却は旧TITAN 360 RX LCDを下回った例があります。
判断が分かれるのは取り付けです。液晶にはDisplayPort接続が必要で、ハブには6pin PCIe電源と内部USB 2.0も要ります。メモリの高さが70mmを超えると、液晶を横向きにできません。ここを先に確認すれば、買ってから困ることはほぼ避けられます。

目次
発売LCDモデルは10月15日発売、RGBモデルは11月以降
国内代理店のアスクは2026年10月8日、TITAN IIシリーズのクーラーに加えて、液晶モジュールと新型ファンを含む計14製品を発表しました。このうち水冷クーラーは、液晶付きの「RX LCD」と、液晶なしの「RX RGB」の2系統です。どちらも360mmラジエーターで、黒と白があります。
| 項目 | TITAN II 360 RX LCD | TITAN II 360 RX RGB |
|---|---|---|
| 予想市場価格 | 39,980円前後(黒・白とも) | 28,780円前後(黒・白とも) |
| 発売時期 | 2026年10月15日 | 2026年11月以降予定 |
| 型番(黒/白) | CW-9061045-WW/CW-9061046-WW | CW-9061037-WW/CW-9061038-WW |
| 液晶 | 5インチ(ポンプヘッドに搭載) | なし |
| ラジエーター | 360mm・FlowDrive 2ポンプ・一体型フレームのRX360 II RGBファン(共通) | |
※アスクの発表にもとづきます。価格は予想市場価格で、実売価格ではありません。
見落としやすいのは発売時期の差です。液晶付きが先に出て、液晶なしのRGBモデルは11月以降の予定です。RGBモデルを待って画面を後から足す手もありますが、その場合の費用は次の節で計算します。
液晶5インチの縦長画面は「CPU温度表示」より大きな役割を狙っている
液晶はCORSAIR公式で5インチのIPSパネル、解像度は720×1280ドット、輝度は500cd/m²、24bitカラーとされています。画素密度は約294ppiで、縦横比は9:16です。CPU温度のほか、画像やアニメーションGIF、iCUEのウィジェットを表示できます。
縦長の画面なので、CPU温度・GPU温度・負荷率を縦に積んで見せるレイアウトと相性が良く、横長の小型液晶とは使い方が変わります。CORSAIRは、従来のLCD画面よりかなり大きく長方形なので設置時のクリアランスが重要になる、と説明しています。大きな画面は見栄えの代わりに、ケースとの相性という条件を持ち込みます。
液晶の映像はUSBではなくDisplayPortで送られます。CORSAIRのFAQによると、DisplayPortが未接続のままではLCDに何も表示されません。ファンとRGBの制御はiCUEで引き続き使えます。逆に、DisplayPort接続さえあればiCUEなしでも通常のディスプレイとして映ります。
価格差額11,200円をどう見るか、後付けだと7,280円高くなる
LCDモデル(39,980円前後)とRGBモデル(28,780円前後)の差は11,200円です。この差が、5インチ液晶と専用の表示まわりにかかる費用だと言えます。
液晶は後付けもできます。5インチLCDスクリーンモジュールの予想市場価格は18,480円前後で、10月15日発売です。RGBモデルに後付けすると、28,780円+18,480円で合計47,260円になり、最初からLCDモデルを買う場合より7,280円高くなります。ただし、モジュールは冷却ファン付きでポンプヘッドに工具なしで取り付けられるため、画面を足すだけでなく後から付け外しできる点が価値になります。
| 買い方 | 合計金額 | ポイント |
|---|---|---|
| TITAN II 360 RX LCD | 39,980円前後 | 10月15日発売。最初から液晶込みで最安 |
| RX RGB+液晶モジュール | 47,260円前後 | LCDモデルより7,280円高い。RGBモデルは11月以降 |
| RX RGBのみ | 28,780円前後 | 液晶が要らないなら11,200円安い |
※アスクの予想市場価格から計算した合計です。実売価格とは異なります。
既存のTITAN(初代)を使っている人は、画面モジュールだけを買い足す選択肢があります。CORSAIRの互換性説明によると、この5インチ画面はiCUE LINK TITANとTITAN IIにだけ対応します。ほかのCapSwap式クーラーには物理的に付いても、接点(ポゴピン)の構成が違うため正常には動作しないとされています。
比較国内で買えるLCD付き360mm水冷との価格差
国内では9月にCooler Masterの「MasterLiquid Core LCD 6インチ」が発売されています。TITAN IIの立ち位置は、画面と価格で見ると分かりやすくなります。
| 製品 | 価格 | 画面 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| CORSAIR TITAN II 360 RX LCD | 39,980円前後 | 5インチ・720×1280・500cd/m² | iCUE LINKでファンまで統一、縦長で高輝度 |
| Cooler Master MasterLiquid Core LCD 360 | 24,980円 | 6インチ・960×480・300cd/m² | 画面は横長で大きく、価格は約1.5万円安い |
| Cooler Master MasterLiquid Core LCD 240 | 19,800円 | 6インチ・960×480・300cd/m² | 240mmラジエーター。画面は360mmモデルと共通 |
※TITAN IIはアスクの予想市場価格、MasterLiquid Core LCDは発売時のアユート発表の市場想定価格です。
360mm同士で比べると、MasterLiquid Core LCD 360との価格差は15,000円です。画面の大きさだけで選ぶなら、Core LCDが有利です。TITAN IIが上回るのは、輝度(500cd/m²と300cd/m²)と、iCUE LINKで配線やファンを一体で管理できる点です。画面の大きさ・価格を取るか、CORSAIRのエコシステムを取るかで分かれます。Core LCDの詳しい比較はMasterLiquid Core LCD 6インチの記事にまとめています。
冷却仕様は進化、海外実測では旧型を下回った例もある
CORSAIRは、新しいFlowDrive 2ポンプ、凸形状の銅製コールドプレート、一体型フレームのRX360 II RGBファンを新型の特徴に挙げています。ファンは400〜2,100RPM(±10%)、風量14.1〜64.7CFM、静圧0.21〜3.57mmH₂Oです。チューブは450mmで、保証は6年、冷却プレートにはCORSAIR XTM70グリスが塗布済みです。
ただし、メーカーの改善説明と実測は別の話です。Hardware Bustersは、Ryzen 9 7900X(室温25℃)でPrime95を使い、ファンの騒音レベルをそろえて測っています。TITAN IIのCPU温度は、20dBAで94.5℃、25dBAで94.7℃でした。この2条件ではCPUが温度の上限に達して自ら電力を下げているため、実際の差はこの数字より大きい可能性があると、同レビューは指摘しています。30dBA以上では92.6〜93.1℃で、旧TITAN 360 RX LCDは各条件で2.3〜4.7℃低く抑えていました。ファンは全速で42.6dBAです。
測定は1台のレビュー用個体、Ryzen 9 7900X、Prime95という1つの条件です。ゲーム中の負荷では結果が変わる可能性があります。新型だから冷えるとも、旧型より劣るとも決めつけず、画面と配線の使い勝手に価値を置く製品として見るのが現実的です。
冷却性能だけで選ぶなら、TITAN IIにこだわる理由は薄くなります。5インチ液晶を使いたい人は、冷却性能は二の次で、画面に価格を払う買い方になります。
取り付け買う前に確認したい5つの条件
LCD付きの大型水冷は、ラジエーターが収まるだけでは使えません。購入前に次の5つを確かめてください。
| 確認項目 | 条件 | 見落とすと |
|---|---|---|
| DisplayPort出力 | 同梱のDisplayPortケーブルをGPUのDP出力へ接続。GPUにDPがなければマザーボードのDP出力か、アクティブ変換アダプターを使う | 画面が映らない |
| ハブの電源 | iCUE LINKシステムハブに、電源ユニットから6pin PCIeケーブルを接続 | ハブの接続手順が完了しない |
| USB 2.0ヘッダー | ハブにUSB Type-C to USB 2.0ケーブル(500mm)を接続し、マザーボードの内部USB 2.0ヘッダーへ | ハブとPCがつながらない |
| メモリの高さ | 液晶を横向きにするには、メモリの高さが70mm以下であること | 画面を横向きにできない |
| ソフトの更新 | iCUE 5.37以上、iCUE LINKシステムハブのファームウェア3.11.646以上 | 正しく動作・制御できない |
※CORSAIR公式設置ガイドと5インチLCDスクリーンモジュールの互換性説明にもとづきます。
液晶の寸法は、ベゼルを含めて高さ134.3mm、幅81.3mm、ポンプヘッドからの突き出しは48.6mmです。対応ソケットはAMD AM5/AM4とIntel LGA1851/1700で、それぞれ専用のブラケットが同梱されます。標準的なミドルタワーとATXマザーボードなら、メモリが極端に背の高くなければ収まる、とCORSAIRは説明しています。
AMDのCPUで液晶を横向きにしたい場合は、もう1つ注意があります。初期出荷の一部には縦向きしか対応しないAMD用ブラケットが入っており、横向きにはCORSAIRのサポートへ更新版の依頼が必要です。AM5で横向き設置を考えているなら、届いたブラケットがどちらかを最初に確かめてください。
判断TITAN II 360 RX LCDが向く人、他を選ぶ人
- 縦長の5インチ液晶に温度・負荷・画像を表示して、見せるビルドにしたい
- iCUE LINKでファン・ポンプ・RGBをまとめて制御し、配線を減らしたい
- メモリの背が低く、GPUかマザーボードにDisplayPort出力がある
- 冷却性能を最優先する(海外の実測では旧型を下回った例がある)
- 画面の大きさと価格を重視するなら、24,980円の6インチCore LCD 360が約1.5万円安い
- 液晶が不要なら、RGBモデル(28,780円前後・11月以降)で11,200円安くなる
要するに、液晶に1万円強を払う価値があるかどうかが分かれ目です。すでにiCUE LINKでケースファンを揃えている人や、温度を縦型の大画面で常時見たい人には、この差額は納得しやすいでしょう。反対に、画面を飾りと考えるなら、価格が低いCooler Masterの6インチモデルが比べる相手になります。
購入購入先と比較候補
TITAN II 360 RX LCDは10月15日の発売前です。待てない人や価格を抑えたい人は、すでに購入できる次の2製品が比較候補になります。
FAQよくある質問
まとめまとめ|画面とiCUE LINKに価値を置く人向けの360mm水冷
iCUE LINK TITAN II 360 RX LCDは、5インチの縦長液晶とiCUE LINKの統一管理に価値を置く人向けの360mm水冷です。価格は39,980円前後で、液晶なしのRGBモデルとの差は11,200円、24,980円のMasterLiquid Core LCD 360とは15,000円の差があります。海外の実測では旧TITAN 360 RX LCDより温度が高く出た例もあり、冷却性能の向上を目的にするのはおすすめしません。
購入前には、DisplayPort出力、ハブ用の6pin PCIe電源、内部USB 2.0ヘッダー、70mm以下のメモリ高さ、iCUE 5.37以上の4点を確認してください。AMDで液晶を横向きにする場合は、ブラケットの版も要確認です。






