HAVN HS 360は買いか|VGPU版の整流板は効果約1℃、サイズ・GPU長・国内の入手性を解説
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HAVN HS 360は、曲面ガラスでGPUを見せるミドルタワーPCケースです。2026年10月29日に海外のレビューが公開され、メーカー米国ストアに通常版とGPUを縦置きにするVGPU版が並びました。「GPU温度を最大6℃下げる」という話も出回っているため、冷えるケースなのかが気になるところです。
VGPU版の整流板は、冷却目的で選ぶ理由になりません。独立した試験で整流板がGPU温度を下げた幅は約0.8〜1.4℃にとどまりました。通常版199.99ドルとVGPU版279.99ドルの80ドル差は、縦置きの見栄えとライザーケーブル込みの価格として判断するのが妥当です。
もう1つの注意点は入手性です。2026年10月30日時点で、国内正規代理店のアスクのHAVN製品一覧とAmazon.co.jpの検索にHS 360は見当たりません。メーカー直販は米国向けのみで、保証も米国内発送分に限られます。
目次
選び方通常版とVGPU版の違いはGPUの置き方と整流板
外寸はどちらも奥行490.9mm×幅242.1mm×高さ520.9mmで、色はブラックとホワイトです。違いはGPUの載せ方で、通常版は横置き、VGPU版はPCIe 5.0 x16ライザーケーブルで縦置きにします。VGPU版には、GPUの上に置く磁石固定の整流板も付きます。
| 項目 | HS 360 | HS 360 VGPU |
|---|---|---|
| 米国価格 | 199.99ドル | 279.99ドル |
| GPUの置き方 | 横置き(3方向調整のサポートブラケット) | 縦置き(ライザーケーブル付属) |
| GPUの厚さ | 1〜5スロット(2段目位置) | 1.8〜4スロット |
| GPU長のメーカー表記 | 453mmまで | 433mmまで |
| 本体重量 | 12.65kg | 14.05kg |
| 整流板 | なし | あり |
価格はメーカー米国ストアの表示で、税は決済時に計算されます。日本円の価格や国内発売日は確認できていません。

どちらもファンは付属しません。120mmファンを最大11基まで搭載できますが、HS 420で使えた140mmファンは使えません。海外のレビュー試験では、手持ちの140mmファンが入らず別のファンに替えた例があります。ケースとは別に、ファン代を予算に入れておく必要があります。
冷却整流板の効果は約1℃、「最大6℃」は確認できない

「最大6℃低減」という数字も流れていますが、HAVN公式ページに数値の記載はありません。メーカー自身の試験値も1.4〜1.8℃とされ、独立した試験の結果も同じ水準でした。
| 試験 | 構成 | 整流板の効果 |
|---|---|---|
| RTX 5090の試験 | Ryzen 7 9800X3D、RTX 5090、簡易水冷 | GPU 65.6℃から64.8℃(0.8℃低下) |
| 着脱比較の試験 | 整流板の着脱で比較 | GPU約1.4℃低下 |
| RTX 5080の試験 | Ryzen 7 9850X3D、RTX 5080、360mm簡易水冷 | 新しいガラス整流板の効果は認めず |
3件とも整流板の有無を比べた試験で、通常版とVGPU版の温度差ではありません。RTX 5090の試験はFurMark 2を20分実行し、HWiNFOで記録しています。構成と条件が違うため平均はとっていません。
CPU温度は整流板の有無で変わりませんでした。RTX 5090の試験では簡易水冷のCPUが95℃で一定で、着脱比較の試験でも差は出ていません。整流板は、GPUの熱い排気が前面ファンへ戻る流れを抑える部品で、効く範囲はGPUに限られます。
RTX 5080の試験ではケース全体の冷却は良好と評価される一方、整流板は不要と結論づけられました。着脱比較の試験も1.4℃の低下を確認したものの、ガラスが散らかって見え、水冷ホースに押されてずれることから外して使う判断をしています。冷却を理由にVGPU版を選ぶ根拠は弱く、縦置きの見栄えに価値を感じるかが決め手です。
寸法GPU長・ラジエーター・ファンの条件を先に確認
幅242.1mm、奥行490.9mm、高さ520.9mmで、HS 420(541×259.5×547mm)より各辺が短くなっています。寸法から体積を計算すると約19%小さく、メーカーの「19.4%小型」と合います。それでも設置面積は幅24cm・奥行49cmあり、デスク下かデスク上かは先に決めてください。
- GPU長は通常版453mm、VGPU版433mmまでが公式値です。販売店やレビューの仕様欄には430mmと書かれた例もあるため、400mmを超えるGPUは購入先とマニュアルで再確認してください。
- ラジエーターは天面・側面・底面とも360mmが確実です。VGPU版の公式表には420mmの記載もありますが、レビューの仕様欄は360mmまでで、420mmを前提にしないでください。
- メモリとGPUは、VGPU版で「メモリ高さ+GPUの厚さが123mm以下」という条件があります。厚いGPUと背の高いメモリの組み合わせは要注意です。
- CPUクーラーは高さ175mmまでで、メーカーは水冷を推奨しています。
- マザーボードはATX、Micro-ATX、Mini-ITX、背面コネクターのATX(BTF)に対応します。電源はATX/SFX/SFX-Lです。
出典:HAVN公式の通常版・VGPU版の仕様表。重量・GPU長の販売店表記との差は海外レビューの仕様欄で確認しています。
組み立てでは、ファンへの配線が長くなる点が指摘されています。レビューではファンの延長ケーブルを多く使った例があり、右側の保管ベイが空気の流れを妨げる点も挙げられています。ガラス部品は割れやすく、取り扱いに注意が必要です。
比較国内で買える展示型ケースとの違い
HS 360を待たずに買うなら、国内で購入先を確認できる展示型ケースが候補です。HS 420 VGPUは前世代にあたるピラーレス型で、縦置きGPUとライザーケーブルを備えます。HS 360より大きく、サイズは541×259.5×547mmです。
他社では、Lian Li O11 Visionが3面強化ガラスのピラーレス型で、サイズは奥行480×幅304×高さ464.5mm、GPU長は430mmまでです。HS 360より幅が6cm以上広い代わりに背は低く、GPU縦置きはオプションのアクセサリーで対応します。NZXT H6 Flow RGBは2面ガラスで、435×287×415mmとさらに小さく、120mmのRGBファン3基が付属します。GPU長は365mmまでなので、大型GPUには向きません。
BF 360 Flowは、前面180mmファン2基とGPUへ風を送るエアガイドを標準搭載します。サイズは515×254×522.6mm、重量は約14.8kgです。曲面ガラスの見栄えより、ファンが付属して買ってすぐ組める構成を重視する人向けです。
選び方は、縦置きGPUを見せたいならHS 420 VGPUかO11 Vision、ファン込みで小さく収めたいならH6 Flow RGB、GPUへの送風を優先するならBF 360 Flowです。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
疑問HS 360の購入前によくある疑問
2026年10月30日時点では、国内正規代理店のアスクのHAVN製品一覧にHS 360はなく、Amazon.co.jpの検索でも出品が見つかりません。メーカー直販は米国向けのみで、保証も米国内発送分に限られ、転送サービス経由は対象外です。国内の発売日と価格は、取扱店の発表を待つことになります。
冷却だけが目的なら、80ドルの差に見合う根拠は乏しいです。整流板の効果は独立した試験で約0.8〜1.4℃、効果が確認されなかった試験もあります。通常版とVGPU版を直接比べた温度差は確認できていないため、縦置きで見せたい場合に選ぶ製品です。
通常版・VGPU版とも付属しません。120mmファンを最大11基搭載でき、140mmファンは使えません。
各辺が1.7〜5.0cm短くなり、重量は軽くなりました。背面コネクターのATXマザーボードにも対応します。一方で140mmファンは使えなくなるため、手持ちのファンを移す場合は120mmかを確認してください。
まとめ縦置きの見栄えに価値を感じる人向け
HS 360は、曲面ガラスでGPUを見せたい人に合うケースです。VGPU版の整流板がGPU温度を下げる幅は1℃前後で、冷却のために80ドル多く払う理由にはなりません。国内の発売日と価格が出るまでは、買える先が確認できているHS 420 VGPU、O11 Vision、BF 360 Flowなどと、ファン代を含めた総額で比べるのが現実的です。
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出典:HAVN公式 HS 360 / HAVN公式 HS 360 VGPU / PC Guide実機試験 / PC Gamer実機試験 / KitGuru実機試験 / アスク HAVN製品一覧




