Intel「Razor Lake-AX」はNova LakeのCPUコアを継承か|OC非対応・最大32基のXe3P搭載大型APU
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OC非対応・最大32基のXe3P搭載大型APU
出典:VideoCardz「Intel Razor Lake-AX reportedly uses Nova Lake CPU cores」、Wccftech、TechPowerUp、HotHardwareにもとづきます。本記事の情報は2026年8月14日時点のものです。Razor Lake-AXはIntelが正式発表した製品ではなく、リーカーJaykihn氏・Moore’s Law is Dead氏らによる未確認情報です。
Intelの次世代プロセッサとして噂されている「Razor Lake-AX」について、CPUアーキテクチャに関する新しい情報が出てきました。海外のリーク専門メディアが2026年8月14日に報じた内容によると、Razor Lake-AXはRazor Lake世代の製品でありながら、CPU部分にはNova Lakeと同じ「Coyote Cove」Pコアと「Arctic Wolf」Eコアを採用する可能性があるといいます。同日、別の海外メディアもリーカーJaykihn氏の情報として同様の内容を報じました。
さらにCPUのアンロックによるオーバークロックには対応しないとされています。これまでに出ているBGA4326パッケージ、オンパッケージメモリ、16基または32基のXe3Pグラフィックスコアという情報とあわせると、Razor Lake-AXは一般的なデスクトップ向けCPUではなく、CPUと大型GPUを1パッケージにまとめる高性能APUとして開発されている可能性が高くなってきました。
この記事では、Razor Lake-AXとNova Lakeの関係、標準のRazor Lake-S/Hとの違い、OC非対応の意味、GPU規模、そしてゲーミングPCへの影響を、複数の海外メディアの報道にもとづいて整理します。なお、Razor Lake-AXはIntelが正式発表した製品ではなく、現時点の仕様はリーク情報であり、発売までに変更・キャンセルされる可能性があります。
目次
要点今回のリークで何が分かったか
2026年8月14日、複数の海外メディアがリーカーJaykihn氏の情報として、Razor Lake-AXのCPUコアがNova Lakeと同じ「Coyote Cove」Pコア・「Arctic Wolf」Eコアになると報じました。同じRazor Lake世代でも、標準のRazor Lake-S/HはIntelの最新設計「Griffin Cove」Pコア・「Golden Eagle」Eコアを採用し、OC(オーバークロック)にも対応するとされ、AXとは異なるアーキテクチャになる見込みです。Razor Lake-AXはCPU OCに対応しない一方、以前からBGA4326パッケージ・オンパッケージメモリ・最大32基のXe3P iGPUという情報が出ており、キャンセルされたとされる「Nova Lake-AX」の設計を引き継いで完成させる大型APUという見方が強まっています。Intelはこの製品を正式発表しておらず、仕様は今後変わる可能性があります。
CPUコアRazor Lake-AXはNova Lakeと同じCoyote Cove・Arctic Wolfか
今回もっとも重要なのは、Razor Lake-AXのCPUアーキテクチャです。海外メディアの報道によると、Jaykihn氏はRazor Lake-AXについて、Coyote Cove PコアとArctic Wolf Eコアを使うのか、それとも新しいGriffin CoveとGolden Eagleを使うのかという質問に対し、Coyote CoveとArctic Wolfを採用するという趣旨の回答をしたとされています。Coyote CoveとArctic WolfはNova Lake世代で使われるCPUコアで、当サイトでもこれまでNova Lakeについて、PコアにCoyote Cove、Eコアに Arctic Wolfを採用する世代として紹介してきました。「Razor Lake」という次の世代名だからCPUコアも新しくなる、と単純には考えられないことになります。
ここで気になるのが、なぜRazor Lakeという名前なのにNova Lakeと同じCPUコアを使うのかという点です。過去にはIntelが「Nova Lake-AX」と呼ばれる大型APUを計画しているという情報がありました。Nova Lake-AXについては、28コアCPUと非常に大型のXe3 GPUを組み合わせる構成が噂されていましたが、海外メディアによれば、このNova Lake-AXは開発中にキャンセルされたとされています。別の海外報道でも、Nova Lake-AXが「保留」になり、AX系列はNova Lake世代では登場しない見通しだと伝えられています。
今回、CPUコアまでCoyote Cove+Arctic Wolfになるという情報が加わったことで、Razor Lake-AXは完全な新規設計というより、Nova Lake-AXの設計をRazor Lake世代へ移して完成させる製品という見方がしやすくなりました。実際、別の海外メディアが伝えるリーカーMoore’s Law is Dead氏の情報でも、Razor Lake-AXはもともと「Nova Lake AX」として計画されていたものがRazor Lakeファミリーへ再編されたと説明されています。ただし、これは複数のリーク情報から考えられる推測であり、IntelがNova Lake-AXとRazor Lake-AXの関係を公式に説明したわけではありません。
S/Hとの違い同じRazor LakeでもCPUの中身が異なる
さらに興味深いのが、同じRazor LakeでもAXとS/HでCPUアーキテクチャが異なる可能性があることです。海外メディアによれば、デスクトップ向けRazor Lake-Sとモバイル向けRazor Lake-Hでは、Intelの最新設計である「Griffin Cove」Pコアと「Golden Eagle」Eコアを採用するとされています。これはArrow LakeやNova Lakeからの改良・最適化を伴う世代とされ、Razor Lake-SにはCPUオーバークロック対応が維持される見込みです。
| 製品 | CPUコア(リーク情報) | OC対応 |
|---|---|---|
| Razor Lake-AX | Coyote Cove(P)+Arctic Wolf(E) ※Nova Lakeと同一系統 | 非対応 |
| Razor Lake-S/H | Griffin Cove(P)+Golden Eagle(E) ※新設計 | Sは対応見込み |
| 参考: Nova Lake-S | Coyote Cove(P)+Arctic Wolf(E) | 対応(Kシリーズ) |
この情報が正しければ、Razor Lake-AXはCoyote Cove+Arctic WolfというNova Lake系CPUを引き継ぎ、Razor Lake-S/Hは Griffin Cove+Golden Eagleという新しいCPUコアへ進むことになります。世代名だけを見てCPU性能を比較するのが難しい構成で、特にRazor Lake-AXについては「Razor Lake世代だからNova LakeよりCPUアーキテクチャが1世代新しい」と考えない方がよさそうです。
OC非対応弱点というより製品設計上の違い
今回もうひとつ判明したとされるのが、CPUオーバークロックです。Jaykihn氏の情報にもとづき、複数の海外メディアがRazor Lake-AXはCPUのアンロックによるオーバークロックに対応しないと報じています。これらのチップが主にノートPCやMini PC向けになるとみられるため大きな問題ではない、とも補足されています。
これまでの情報ではBGA4326という大型パッケージを使用するとされており、CPUをマザーボードへ直接実装するタイプになる可能性があります。Core UltraのKモデルを購入してZシリーズマザーボードで倍率を変更するような、自作PCユーザー向けの製品とは根本的に立ち位置が違うと考えられます。海外メディアによると、このBGA-4326パッケージは4,326本のピンを持ち、IntelのXeon CPUで一般的に使われるものに近い規模だとされています。
メモリオンパッケージメモリと256bitバスの噂
Razor Lake-AXでは、メモリについても通常のゲーミングPCとは大きく異なる可能性があります。海外メディアの報道では、IntelがCore Ultra 200V「Lunar Lake」を最後にオンパッケージメモリをやめると説明していたにもかかわらず、Razor Lake-AXではオンパッケージのLPDDR5X/LPDDR6メモリを再び採用する可能性があると伝えられています。別の海外メディアはさらに、リーカーMoore’s Law is Dead氏の情報として256bitのメモリバス幅を挙げており、AMDのRyzen AI Max(Strix Halo)やNVIDIAの「Spark」系チップと同様に、大型iGPUを支えるための倍幅メモリバスを採用する製品と位置づけています。
内蔵GPUでは専用のGDDRメモリを搭載せず、CPUとシステムメモリを共有する構成が一般的です。そのためGPUを大型化すると、演算性能だけでなくメモリ帯域も重要になります。Razor Lake-AXが32基ものXe3Pコアを搭載するのであれば、通常のデュアルチャネルDDRメモリだけではGPU性能を十分に引き出せない可能性があり、オンパッケージメモリ・広いメモリバスという噂は、大型iGPUを成立させるための設計として理にかなっています。ただし、メモリ容量や具体的な規格については、リーク情報の間でも数値が確定していません。
GPU規模16または32基のXe3Pコア、Panther Lakeの数倍規模
ゲーマーにとってRazor Lake-AX最大の注目点はCPUよりもGPUです。海外メディアが伝えるJaykihn氏の情報では、Razor Lake-AXの内蔵GPUには16基または32基のXe3コアを搭載する2種類の構成が存在するとされています。同記事は、これが現行のPanther Lake世代の内蔵GPU「Arc B390」の3倍近い規模になり、GPUダイだけで約162.84平方mmに達する可能性があると伝えています。
別の海外メディアは、Xe3コア1基の規模感をAMDのRDNA構成における「WGP(Workgroup Processor)」に近いものとして説明しており、AMD Ryzen AI Max+ 495の内蔵GPUが20 WGP、単体GPUのRadeon RX 9070 XTが32 WGPであることと比較しています。あくまで構造上のおおまかな目安であり、そのままゲーム性能を換算できるものではありませんが、32基のXe3P構成がRX 9070 XTクラスの単体GPUに匹敵する規模のダイであることをうかがわせる情報です。
GPUコア数だけでは実際のゲーム性能は決まりません。クロック、演算ユニット構成、メモリ帯域、消費電力、キャッシュ、ドライバーなど多くの要因が影響します。特にRazor Lake-AXはオンパッケージメモリ・256bitバスという噂があるものの、実際の帯域幅や消費電力枠はまだ判明していません。現段階で「32 Xe3PだからGeForce RTX○○相当」といった換算を行うのは避けた方が安全です。
競合構図AMD Ryzen AI Max・NVIDIA Sparkを意識した製品
Razor Lake-AXの立ち位置を考えるうえで参考になるのが、AMDのHalo系プロセッサです。海外メディアは、Razor Lake-AXが多くのCPUコアと多くのGPUコアを組み合わせる「Halo」セグメントを狙う製品だとしており、別の海外メディアもAMDのRyzen AI Max(Strix Halo・Gorgon Halo)やNVIDIAの「Spark」系SoCと同じ「大型iGPU+倍幅メモリバス」というカテゴリーの製品として位置づけています。
高性能なCPUと大型iGPU、広いメモリ帯域を1パッケージへ集約できれば、独立GPUを搭載せずに高いグラフィックス性能を実現できる可能性があります。筐体を小型化しやすく、CPUとGPUが同じメモリを扱えることから、ゲームだけでなく動画編集やAI処理などの用途でも特徴を出せます。Razor Lake-AXが実現すれば、Intelがこの大型APU市場へ本格的に参入する製品になる可能性があります。
発売時期2027年見込み、ブランド名も未確定
IntelはRazor Lake-AXそのものを正式発表していないため、確定した発売日はありません。海外メディアは「Razor Lake-AX」が2027年に登場する見通しだと報じており、別の海外メディアが伝えるMoore’s Law is Dead氏の情報でも、Razor Lake-AXは他のRazor Lakeファミリーと同じく「来年」の投入が見込まれるとされています。
製品ブランドについても不明点が残ります。Nova LakeはCore Ultra 400シリーズになると予想されている一方、Razor Lake-AXがCore Ultra 400になるのか、次の500シリーズになるのかは分かっていません。CPU部分がNova Lake由来ならCore Ultra 400でも不思議ではありませんが、Razor Lake世代として販売するなら500系になる可能性も考えられ、現段階で「Razor Lake-AX=Core Ultra 500」などと決めつけない方がよいでしょう。
結論この情報をどう受け止めるべきか
- 独立GPUなしで高いグラフィックス性能を狙える薄型ノート・小型PCに関心がある人
- AMD Ryzen AI Max(Strix Halo)やNVIDIA「Spark」系チップの動向を追っている人
- Nova Lake・Razor Lakeのアーキテクチャの違いを整理したい人
- 今すぐゲーミングPCを組みたい人(Razor Lake-AXは自作向けデスクトップCPUではない可能性が高い)
- RTX 50シリーズなど現行のデスクトップGPUと直接比較して購入判断をしたい人
- 発売日・価格・実機性能が確定してから検討したい人(いずれも未発表)
Q&Aよくある質問
まとめまとめ|「次世代デスクトップCPU」ではなく大型APUとして見る
Intel Razor Lake-AXについて、2026年8月14日に新たなリーク情報が出ました。最大のポイントは、Razor Lake世代でありながらCPUにはNova Lakeと同じCoyote Cove PコアとArctic Wolf Eコアを採用するとされたことです。標準のRazor Lake-S/HはGriffin Cove・Golden Eagleという新設計へ進む見込みで、AXだけがNova Lakeの設計を強く引き継ぐ形になるかもしれません。
さらにRazor Lake-AXはCPUオーバークロック非対応とされ、BGA4326パッケージ、オンパッケージメモリ、256bitメモリバス、16基または32基のXe3Pという情報も出ています。これらを合わせると、Razor Lake-AXはCore Ultra Kシリーズのような自作PC向けCPUではなく、AMD Ryzen AI MaxやNVIDIA「Spark」系チップに対抗する大型iGPU中心の高性能APUと考えるのが自然です。
Intelが計画しているとされる「Razor Lake-AX」について、CPUコアはNova Lakeと同じCoyote Cove Pコア・Arctic Wolf Eコアを採用し、CPUオーバークロックには非対応とするリーク情報が2026年8月14日に複数の海外メディアで一致しました。標準のRazor Lake-S/HはGriffin Cove・Golden Eagleという新設計を採用し、Sモデルはオーバークロック対応が維持される見込みです。Razor Lake-AXはキャンセルされたとされる「Nova Lake-AX」の設計を引き継ぐ製品とみられ、BGA4326パッケージ・オンパッケージメモリ・256bitメモリバス・最大32基のXe3P iGPUという構成から、AMD Ryzen AI Max(Strix Halo)やNVIDIA「Spark」系チップに対抗する大型APUと位置づけられます。Intelは本製品を正式発表しておらず、発売時期は2027年見込みとされるのみで、CPUコア数・価格・製品ブランドはいずれも未確定です。現時点では、ゲーミングPC購入の判断材料にする段階ではありません。



