ASUS XG Core(RX 9060 XT LP)の日本発売と価格|75W制限でクロックは通常版の約4割、買いか【2026年11月】
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75W設計でゲームクロックは通常版の約4割
ASUSの外付けGPU「XG Core」は、デスクトップ向けのRadeon RX 9060 XT LPをUSB-Cで増設する小型ドックです。ただ、名前が同じでも中身は通常版のRX 9060 XTとは別物に近く、ASUS公式の仕様ページではゲームクロックが1,010MHzと書かれています。
通常版RX 9060 XT(AMD公式)のゲームクロック2,530MHzに対して約40%、ブーストクロックは3,130MHzに対して約51%です。演算に使うシェーダー数(2,048基)とVRAM(16GB・128bit・帯域320GB/s)は通常版と同じなので、削られたのは主にクロックと消費電力です。日本の発売日と価格は、ASUS公式の日本語サイトにも製品ページがなく、未発表と見るのが現状です。
実機のfpsは、2026年11月3日時点でまだ出ていません。内蔵GPUしかないミニPCやハンドヘルドに16GBのGPUを足したい人には候補になりますが、価格が出る前に待つ価値があるかは、使うPCのポートと「どの解像度で何fps欲しいか」で決まります。
出典:ASUS「XG-CORE-RX9060XT-LP-16G Tech Specs」、ASUS XG Core製品ページ、ASUS Pressroom「Gamescom 2026」(2026年8月25日)、ASUS Pressroom「Computex 2026」、AMD「Radeon RX 9060 XT」、AMD「Radeon RX 9060 XT LP」、TechPowerUp「ASUS XG Core Radeon RX 9060 XT LP Heavily Downclocked to Meet 75 W Power Limit」(2026年11月3日)、Notebookcheck「Asus reveals new XG Core graphics dock」(2026年6月2日)。確認日は2026年11月3日です。
目次
スペックXG Coreの主要スペックと通常版との違い
ASUSは2026年6月のComputexでXG Coreを公開し、8月25日付のGamescom向け発表で「75Wの設計」「1440pのAAAゲームで60fps以上」とうたいました。クロックの数字は、後から更新された仕様ページで明らかになったものです。
| 項目 | XG Core(標準モード) | 通常版 RX 9060 XT 16GB |
|---|---|---|
| ゲームクロック | 1,010MHz(OCモードは1,030MHz) | 2,530MHz |
| ブーストクロック | 1,600MHz(OCモードは1,620MHz) | 3,130MHz |
| ストリームプロセッサ | 2,048基 | 2,048基 |
| VRAM | 16GB GDDR6・128bit・20Gbps | 16GB GDDR6・128bit・20Gbps |
| 消費電力 | 75W設計(ASUS広報資料) | 160W(Typical Board Power) |
| 接続 | USB-C(データ40Gbps) | PCIe 5.0 x16(カード単体) |
| 映像出力 | HDMI 2.1×1、DisplayPort×1(最大2画面) | カードにより異なる |
| サイズ | 144×117×39mm | カードにより異なる |
※XG Coreの値はASUSの仕様ページ、通常版の値はAMD公式です。OCモードはASUSのGPU Tweak IIIで切り替える設定です。75Wは、ASUSがGamescom向け発表で示した設計値です。
ゲームクロックは「一般的なゲームを動かすときの想定クロック」、ブーストクロックは「短い負荷で到達できる最大値」とASUSもAMDも同じ定義で説明しています。つまり、ゲーム中の実際の動作はゲームクロック寄りになるのが普通です。OCモードにしても1,030MHzで、差はわずか20MHzにとどまります。

75W75Wに収めるとクロックはどこまで下がるか
RX 9060 XT LP自体のTypical Board Powerは、AMDの製品ページで140Wとされています。その140Wのカードを75Wの小型ドックに入れるため、クロックを大きく下げたのがXG Coreです。USB4コントローラーを含むドック全体を75Wに収めるため、クロックが落とされているとみられます。
通常版との差を、クロックと理論演算性能で並べると次のとおりです。
| 項目 | 通常版 RX 9060 XT | XG Core(標準モード) |
|---|---|---|
| ゲームクロック | 2,530MHz | 1,010MHz(通常版の約40%) |
| ブーストクロック | 3,130MHz | 1,600MHz(約51%) |
| ブースト時の理論FP32 | 25.6TFLOPS | 約13.1TFLOPS(約51%) |
| メモリ帯域 | 320GB/s | 320GB/s(同じ) |
※理論FP32は「シェーダー2,048基×2(積和)×2(デュアル発行)×ブーストクロック」で計算した値です。通常版(25.6TFLOPS)とLP版(25TFLOPS)がAMD公式の掲載値と一致する式を使い、XG Coreのクロックを当てはめました。OCモード(ゲーム1,030MHz・ブースト1,620MHz)でも通常版の約41%・約52%にとどまります。実測値ではありません。
メモリの構成は通常版と同じなので、帯域は削られていません。減ったのは演算側です。ブーストで見れば約半分、ゲームクロックで見れば約4割という数字で、この差がそのままfpsの差になるわけではありません。ゲームは演算だけでなく、メモリ帯域やCPU側の処理にも左右されるためです。
反対に、通常版に近い性能が出るとは考えにくい水準です。同じRX 9060 XT LPを140Wで動かしたVASTARMOR製カードの検証では、Cyberpunk 2077が1440p Ultra・アップスケーリングなしで76fpsでした(Radeon RX 9060 XT LP 16GBを実機検証)。仮にfpsが演算性能にそのまま比例すると仮定すると、約40〜51%の30〜39fps台になります。これは計算上の下限に近い見積もりで、実際にはもう少し上に出る可能性が高いものの、同じ設定で76fpsは出ないと見ておくのが安全です。
2026年11月3日時点で、XG Coreの実機fpsはまだ出ていません。ASUSが示しているのは「1440pのAAAゲームで60fps以上」という広報資料の表現だけで、ゲーム名や画質設定、アップスケーリングの有無は書かれていません。重いタイトルを高画質で遊ぶ前提では、この数字を鵜呑みにせず、実測が出てから判断するのが堅実です。
もう一つ見落とせないのが接続部分です。XG CoreはUSB-C(データ40Gbps)でつなぐため、デスクトップのPCIeスロットに挿す場合よりデータの通り道が細くなります。この損失の大きさは、eGPU完全ガイドで接続方式ごとに整理しています。クロックを下げたうえに接続でも目減りするので、カタログ上の「RX 9060 XT」から想像する性能よりは、かなり控えめに見積もる必要があります。
日本発売日本の発売日と価格は未発表
2026年11月3日時点で、ASUS Japanのサイトには、XG Coreの製品ページがありません。海外版の製品ページに対応する日本語ページはなく、仕様ページにも「地域によっては販売されない場合がある」という注記があります。
| 項目 | 確認できた状況 |
|---|---|
| 日本の発売日 | 未発表(ASUS Japanに製品ページなし) |
| 日本の価格 | 未発表 |
| 海外の価格・発売日 | ASUSの発表資料に記載なし |
| 公開の経緯 | 6月のComputexで公開、8月25日のGamescom向け発表で75W設計を案内 |
日本での取り扱いが決まっていない以上、発売日を推測で書くことはできません。ASUSが国内で正式に発売する場合は、ASUS Japanに製品ページができ、価格がそこで公開されるはずです。先に海外で価格が出た場合も、円換算の目安にはなりますが、国内価格はそれとは別に決まります。
結論XG Coreが向いている人・向かない人
- USB4(40Gbps)のポートがあるミニPC・ノート・ハンドヘルドに、持ち運べるサイズでGPUを足したい人
- ローカルAI(画像生成やLLM)でVRAM 16GBが欲しく、ゲームは1080p〜1440pの中程度で十分な人
- 発売時期に余裕があり、実測が出てから価格と見比べて決めたい人
- 重いゲームを1440pの高画質で60fps以上確実に出したい人(実測がなく、クロックから見て余裕は少ない)
- OCuLinkやThunderbolt 5など、より太い接続が使えるPCを持っていて、性能を優先したい人
- 今すぐ国内で買えるeGPUが欲しい人(日本では未発表)
国内で今すぐ買える代替を探すなら、GPUを内蔵した完成品のeGPUか、手持ちのグラフィックボードを入れるドックが現実的です。ただしXG Coreと同じUSB-C(USB4)接続の製品もあるため、使うPCのポートで選びます。
代替国内で買えるeGPUの選択肢
XG Coreを待たずに外付けGPUを用意したい場合の選択肢です。どちらもXG Coreとは接続方式や前提が違うので、使うPCのポートに合わせて選びます。
FAQよくある質問
まとめまとめ|日本発売は未発表、性能は通常版の約半分以下を見込む
XG Coreは、16GBのVRAMを小型ドックに収めた一方で、ゲームクロックを通常版の約4割に抑えた製品です。日本の発売日と価格は2026年11月3日時点で未発表で、実機fpsもまだ出ていません。USB4のポートがあるミニPCやハンドヘルドに足したい人は、日本での取り扱いと実測が出るのを待って判断するのが安全です。
買うかどうかは、国内価格と実測fpsがそろってから決めれば間に合います。待てない場合は、国内で買えるeGPUを先に検討してください。





