Minisforum MS-02 UltraにRX 9060 XT LPを積むとゲームはどこまで動く?1440pのfpsと搭載前の注意点【2026年10月】
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ミニPCにデスクトップ用のグラフィックボードを足して、本格的にゲームを遊べるのかは気になるところです。Minisforum MS-02 Ultraは容積4.8Lの小型機ですが、内部にPCIe 5.0 x16スロットを持ち、ロープロファイルのグラフィックボードを差せます。外付けGPU(eGPU)のようにケーブルでつなぐ構成ではなく、本体の中に収める形です。
ETA PRIMEの検証では、VASTARMOR製のロープロファイル版Radeon RX 9060 XT 16GBとCore Ultra 9 285HXの組み合わせで、Forza Horizon 6が1440p「Extreme」・FSRなしで平均80fps超、DOOM: The Dark Agesも1440p「Ultra」・アップスケーリングなしで80fps超でした。最も重いCrimson Desertは、FSR 4.1「Quality」を使って1440p「Ultra」で60fps超です。
ただし、搭載前に確かめたい条件があります。カードの公称幅69.5mmはスロット側の許容幅69mmをわずかに上回り、公式の対応例に挙がるのはRTX 5060のロープロ版です。RX 9060 XT LPの国内の取扱いも確認できていません。寸法・電源・CPUの電力設定が判断の分かれ目になります。

目次
搭載条件MS-02 UltraとRX 9060 XT LPの寸法・電源
MS-02 UltraのPCIe 5.0 x16スロットはメーカー公式のFAQで最大190×69×41mm(長さ×幅×高さ)、VASTARMORのRX 9060 XT LPはブラケットを除いて186×69.5×41mmです。長さと高さは収まり、幅だけ公称値で0.5mm上回ります。検証では実際に搭載できていますが、他の個体で同じ結果になるかは公称値からは言い切れません。
| 項目 | MS-02 Ultra側の条件 | RX 9060 XT LP(VASTARMOR) |
|---|---|---|
| カード寸法 | 最大190×69×41mm | 186×69.5×41mm(ブラケット除く) |
| 電源 | 内蔵350W。スロット給電は最大75Wで、75Wを超えるカードは8ピンのPCIe電源ケーブルを接続 | 補助電源は8ピン×1、推奨電源550W以上、TGPは140W |
| 隣のスロット | 2スロット厚のカードを入れるとPCIe x4スロットが使えなくなる | ロープロ版だがファンは3連で、実質2スロット厚 |
電源まわりは数字の食い違いに注意が必要です。GPUメーカーの推奨電源550W以上に対し、本体の内蔵電源は350Wです。8ピンの補助電源ケーブルは本体側に用意されています。CPUとGPUの上限を単純に足すと250W前後(CPU 110W+GPU 140W)で、電源の定格には収まる計算です。ただし、この組み合わせでのゲーム中の消費電力は確認できていません。
- 285HXは100W/140Wから90W/110Wへ(GPUを入れるとメーカー設定でPL1/PL2が自動で下がります)
- 235HXは80W/100Wから60W/100Wへ(こちらもPL1が下がります)
- CPUの性能は単体利用時より控えめになります
- 内蔵GPUは標準で無効になります(映像出力のあるGPUを挿した場合)
- モニターはGPU側の端子につなぎます
- BIOSで内蔵グラフィックスを有効に戻すことも可能です
※検証環境はMS-02 Ultra(Core Ultra 9 285HX、メモリ32GB DDR5-5600)にVASTARMOR製RX 9060 XT LP 16GBを搭載したもので、数値はETA PRIMEの検証動画によります。公式ガイドの対応GPU例に挙がるのはRTX 5060のロープロ版3モデルで、RX 9060 XT LPは2026年10月7日時点で載っていません。
実測性能1440pのfpsはどのくらい出るか
ゲーム別の結果は、アップスケーリング(FSR)やフレーム生成を使ったかどうかで意味が変わります。FSRなしの値と併用時の値は分けて見てください。
| ゲーム | 設定(1440p) | 平均fps |
|---|---|---|
| Forza Horizon 6 | Extreme・FSRなし | 80超 |
| DOOM: The Dark Ages | Ultra・アップスケーリングなし | 80超 |
| Crimson Desert | Ultra・FSR 4.1 Quality | 60超 |
| Cyberpunk 2077 | Ultra・FSRフレーム生成あり | 130超(表示上) |
※Cyberpunk 2077の130fps超はフレーム生成で補った表示上の数値で、GPUが実際に描画した枚数ではありません。操作の反応は素のフレームレートに近い感覚になります。
読み方のポイントは3つあります。1つ目は、FSRを使わずに80fpsを超えたForza Horizon 6とDOOM: The Dark Agesです。軽めのタイトルなら1440pの高設定でも余裕があります。2つ目は、Crimson Desertのような重いタイトルです。FSR 4.1を併用してようやく60fpsを超える水準なので、素の描画では1440p Ultraは厳しいと見ておくのが安全です。3つ目は、Cyberpunk 2077のフレーム生成です。表示は滑らかになりますが、素のフレームレートが上がったわけではありません。
同じRX 9060 XT LPを別の環境で試した先行検証では、Cyberpunk 2077が1440p Ultra・FSRなしで76fps、Crimson Desertが同条件で58fpsでした。検証環境も設定名も違うため、両者の優劣は比べられません。ただ、ミニワークステーションの中に収めても、カード単体で見込める水準から大きくは外れていないと言えます。
温度4.8Lでも熱は収まるのか
ETA PRIMEの計測では、ゲーム中の最高温度はCPUが78℃、GPUが69℃でした。平均はGPUが約61℃、CPUが約63℃です。小さな筐体にCPUと140WクラスのGPUを同居させた構成としては、温度に余裕があります。CPUの電力が自動で絞られる設定が、熱の面では効いていると考えられます。
騒音は別の話です。同じ筐体にロープロのRTX 5060を入れた海外の検証では、ゲーム中の最大騒音が机の上の腕の距離で48dBA、机の下に置くと41dBAでした。GPUの種類が違うので、RX 9060 XT LPでも同じ値になるとは限りません。机の上に置くなら、ファン音は事前に想定しておきたい点です。
判断基準MS-02 UltraにGPUを足す価値があるのはどんな人か
おすすめ購入するならどのロープロGPUか
RX 9060 XT LPは、国内での取扱いを確認できていません(2026年10月7日時点)。入手しやすく、MS-02 Ultraの公式ガイドが対応例として挙げているのはロープロファイル版のRTX 5060です。VRAMは8GBなので、RX 9060 XT LPの16GBより余裕は小さくなります。
FAQよくある質問
まとめまとめ|1440pで遊べるが、寸法と電源は購入前に確認を
MS-02 UltraにロープロのRX 9060 XT 16GBを積むと、1440pで80fps超(Forza Horizon 6・DOOM: The Dark Ages)から、FSR併用で60fps超(Crimson Desert)まで動く水準でした。ゲーム中の温度はGPU最大69℃、CPU最大78℃です。
一方で、カード幅が公称値で0.5mm上回ること、内蔵電源が350Wであること、GPU搭載でCPU電力が下がることは先に見ておきたい点です。RX 9060 XT LPを狙うなら入手経路を確かめ、確実に動かしたいなら公式の対応例にあるロープロのRTX 5060が候補になります。
1440pで遊べる性能は得られます。寸法のゆとりが小さく、CPU電力も下がるので、購入前に条件を確認するのが前提です。
出典:Notebookcheck「4.8-litre Minisforum MS-02 Ultra Mini PC tested with low-profile RX 9600 XT」(2026年10月7日)、ETA PRIME「This 4.8L Mini PC Has a Low Profile RX 9060 XT!」、VASTARMOR公式「RX 9060 XT LP」製品ページ、Minisforum公式FAQ「PCIe Slot Specifications」、Minisforum公式ガイド「MS-02 Ultra Base Guide」、Tom’s Hardware「Minisforum MS-02 Ultra hands-on」






