GPD BOXは29.3万円から|356Hと358Hのゲーム性能差とMCIO、外付けGPUの選び方と買うべき人【2026年10月】
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本体でゲームをするなら358H、外付けGPUが前提なら356H
GPDが初めて出したミニPC「GPD BOX」の国内販売が、リンクスインターナショナルの直販サイトで始まりました。モデルは2つあり、価格差は1.5万円ですが、中身の違いはその金額以上に大きく、選び間違えると遊べるゲームの範囲が変わります。
ゲームを本体だけで遊ぶなら、Arc B390を積む358H版(308,000円)が前提です。356H版(293,000円)の内蔵GPUは4 Xeコアで、同じCPU世代のノートPCでは3DMark Time SpyのグラフィックスがArc B390の約半分でした。356Hを選ぶ理由は、外付けGPUドック「GPD G2」とMCIO 8iで接続できる点にあります。
ただし358HもUSB4 v2.0でG2を使えます。同じ内蔵GPU規模のMINISFORUM M2 PRO-358Hは251,999円と約5.6万円安く、本体だけで遊ぶなら価格面ではそちらが有利です。GPD BOXを選ぶ意味があるのは、外付けGPUへの拡張や、940gの小ささを重視する場合です。

目次
結論先に結論|どちらを選ぶか
- 外付けGPUを買う前から、本体だけで軽め〜中程度のゲームを遊びたい
- 外付けGPUはUSB4 v2.0(80Gbps)で足りる
- 940gの小型機に、ゲームもAI処理も任せたい
- GPD G2とグラフィックボードを足す前提で、MCIO 8iを使いたい
- 内蔵GPUはCPUの作業用と割り切れる
- 358Hとの1.5万円差を、G2やカードの予算に回したい
価格本体は29.3万円と30.8万円、外付けGPUを足すと35万円を超えます
リンクスダイレクトの2026年10月15日時点の表示価格です。どちらも32GBメモリ・1TB SSD・Windows 11 Homeの1構成で、メモリやSSDの違う構成はありません。
| 構成 | 本体のみ | GPD G2(63,500円)を足した場合 |
|---|---|---|
| GPD BOX 356H | 293,000円 | 356,500円+グラフィックボード代 |
| GPD BOX 358H | 308,000円 | 371,500円+グラフィックボード代 |
※価格はリンクスダイレクトの商品ページ(税込表示)による。G2は63,500円(リンクス推奨価格。GPDダイレクトの販売価格も同額)。MCIOケーブルは356H版に付属すると仕様表に記載があります。購入前に同梱品を確認してください(2026年10月15日確認。価格は変動します)。
国内では、GPD正規販売店の天空が7月7日に予約を始め、8月22日に発売しています。予約者はハイビーム各店舗とGPD公式ストアで3,000円引きでした。リンクスインターナショナルは10月15日の発表で、直販サイトのリンクスダイレクトで「10月上旬から順次発売」と案内しており、同社が販売・発送するAmazon.co.jpのページもあります。保証はどちらも国内正規品で1年です。
仕様2モデルの違いはGPUとMCIOの有無です
| 項目 | 356H版 | 358H版 |
|---|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 356H(16コア16スレッド、最大4.7GHz) | Core Ultra X7 358H(16コア16スレッド、最大4.8GHz) |
| 内蔵GPU | Intel Graphics(32 EU・4 Xeコア、最大2.45GHz) | Intel Arc B390(96 EU・12 Xeコア、最大2.5GHz) |
| AI性能 | 最大100 TOPS(NPUは最大50 TOPS) | 最大180 TOPS(NPUは最大50 TOPS) |
| MCIO 8i | あり(PCIe 5.0 x8、専用ケーブル付属) | なし |
| 共通の仕様 | LPDDR5X-8533 32GB/M.2 SSD 1TB(Gen5 x4)+空きM.2スロット(Gen4 x2)/USB4 v2.0×2/2.5GbE×2/Wi-Fi 6E/HDMI 2.1・DP 2.1/電源内蔵/175×134×39.5mm・約940g | 356H版と同じ |
※出典:リンクスインターナショナルの製品情報ページ(2026年10月15日確認)。
電源はACアダプターではなく本体に内蔵で、電源コードだけで動きます。TDPは基本25W、最大ターボ80Wです。
ゲーム性能358Hは軽め設定の1080pで80〜115fps、356Hは内蔵GPUが3分の1の規模です
358H版については、GPD製品を扱う海外販売店が2026年7月にテスト結果を公開しています。テストしたのは販売店自身で、1080pの最低設定が中心です。
| ゲームと設定 | 80W | 55W | 28W |
|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077(1080p・最低) | 83.0fps | 82.5fps | 57.4fps |
| Shadow of the Tomb Raider 1080p・Lowest | 115fps | 115fps | 97fps |
| Forza Horizon 6 1080p・Very Low | 108fps | 104fps | 87fps |
※出典:GPD販売店のGPD BOXレビュー(2026年7月8日公開、358H版)。電力はTDP設定。アップスケーリングの有無は記載がありません。
80Wと55Wの差はほとんどなく、28Wまで下げると、3本のゲームで約16〜31%落ちます。通常の設定で遊ぶなら、フルパワーにこだわる必要は薄いといえます。最低設定の数字なので、重いゲームを高画質で動かせるという意味ではありません。
実際に遊ぶ設定でも測られています。Forza Horizon 6は1440p・High設定でXeSS(アップスケーリング)を使って60fps超、Subnautica 2は1440p・Medium設定でTSRバランスを使って60fps超でした。Goalsは4K・最高設定で60fps超です。ゲームの重さによって設定を落としたり、アップスケーリングを前提にしたりする使い方になります。
356H版の内蔵GPUは358Hの3分の1の規模(4 Xeコア)です。同じ356Hを積むノートPCのTime Spyグラフィックスは3,013で、Arc B390搭載機の6,267の約半分でした。356H版はゲームを外付けGPUに任せる前提で選ぶモデルです。
※出典:Intel Graphics搭載ノートPC(Core Ultra 7 356H)とArc B390搭載ノートPC(Core Ultra X9 388H)を、PCWorldが別々の機種で測った値。ノートPCでの計測のため、GPD BOXの電力設定とは一致しません。
高負荷時の騒音は、同じ販売店のテストでバランス設定が49dB、ファン100%で77dBでした。これはCPUの全コア負荷テスト中の数値で、ゲーム中の騒音ではありません。
外付けGPUMCIOの356H、USB4 v2.0の358H、どちらもG2を使えます
G2は800W電源を内蔵した外付けGPUドックで、グラフィックボードは別売です。356H版はMCIO 8iで、358H版はUSB4 v2.0でつなぎます。
| 項目 | 356H版(MCIO 8i) | 358H版(USB4 v2.0) |
|---|---|---|
| 接続の規格 | PCIe 5.0 x8(本体側)。G2側の仕様はPCIe Gen4 x8 | 最大80Gbps |
| GPD公表の性能低下 | RTX 4090接続時に約2%(GPD測定、構成により異なる) | 公表なし |
| 追加で必要なもの | G2、グラフィックボード(MCIOケーブルは本体に付属) | G2、グラフィックボード(USB4ケーブルはG2に付属) |
※出典:リンクスインターナショナルの製品情報ページ、GPDダイレクトのG2商品ページ(2026年10月15日確認)。
GPDの測定では、MCIO接続でRTX 4090を使った場合の性能低下は約2%です。USB4接続の低下率は公表されていないため、MCIOとUSB4の差が実ゲームでどれだけ出るかは数字で比べられません。
358H版のUSB4接続は、前述の販売店テストでRTX 3090と組み合わせて動かされています。Forza Horizon 6は1440p・Extreme設定でFSRを使って60fps超、Subnautica 2は4K・Epic設定でDLSSバランス、DOOM: The Dark Agesは4K・Nightmare設定でDLSSクオリティを使って動作しました。外付けGPUを足せば、358Hでも4Kの重いゲームまで届きます。
つまり「外付けGPUを使いたいから356H」とは限りません。MCIOの優位が数字で示されていない以上、358Hのほうが内蔵GPUが強い分だけ、G2を買う前の期間も遊べます。356Hを選ぶのは、MCIOでつなぐと決めている人と、1.5万円をカードに回したい人です。
比較同じCPUのGEEKOM IT13とMINISFORUM M2 PROより、価格は高く小さいです
356H・358Hと同じCPUを積む国内のミニPCと比べると、GPD BOXの価格は9.3万円(356H)と5.6万円(358H)高くなります。
| 項目 | GPD BOX 356H | GEEKOM IT13 2026 | GPD BOX 358H | MINISFORUM M2 PRO-358H |
|---|---|---|---|---|
| 価格(公式) | 293,000円 | 199,900円 | 308,000円 | 251,999円 |
| CPU・GPU | 356H・4 Xeコア | 356H・4 Xeコア | 358H・Arc B390 | 358H・Arc B390 |
| サイズ・重さ | 175×134×39.5mm・約940g | 117×112×49.2mm・586g | 175×134×39.5mm・約940g | 195×195×47.5mm・1.39kg |
| 外付けGPU向けの端子 | MCIO 8i、USB4 v2.0×2 | USB4(40Gbps)×2 | USB4 v2.0×2(80Gbps) | USB4(40Gbps)×3 |
| メモリ | LPDDR5X-8533 32GB | DDR5 SO-DIMM 32GB(換装可) | LPDDR5X-8533 32GB | LPDDR5X-7467 32GB(オンボード) |
| ネットワーク | 2.5GbE×2 | 2.5GbE | 2.5GbE×2 | 10GbE+2.5GbE |
※出典:リンクスインターナショナル、GEEKOM JP公式、MINISFORUM JP公式の商品ページ(2026年10月15日確認)。
差額の中身は、GPD BOXの小ささと内蔵電源、USB4 v2.0の80Gbps、MCIOの有無です。本体だけで遊ぶ使い方なら、同じArc B390のM2 PRO-358Hが約5.6万円安く、LANも10GbEまであります。356H同士なら、IT13は約9.3万円安いうえにメモリを換装できます。一方、80Gbpsの外付けGPU接続とMCIOはGPD BOXだけの強みです。
おすすめGPD BOXを選ぶなら、遊び方で2モデルを分けます
本体だけでゲームを遊ぶなら358H、MCIOで外付けGPUをつなぐと決めているなら356Hです。どちらも国内正規品で、リンクスダイレクトが販売・発送します。
FAQGPD BOXのよくある質問
2026年10月15日時点のリンクスダイレクトの表示で、356H版が293,000円、358H版が308,000円です。どちらも税込で、32GBメモリと1TB SSDの構成です。
358H版なら、1080pの最低設定で80〜115fps、1440pでもアップスケーリングを使えばForza Horizon 6やSubnautica 2で60fps超という結果があります。356H版は内蔵GPUが4 Xeコアで、重いゲームには向きません。
つなげます(G2の対応条件)。MCIO端子はありませんが、USB4 v2.0(80Gbps)で接続できます。販売店のテストでは、RTX 3090との組み合わせで4Kのゲームも動いています。
GPDの測定では、MCIO接続でRTX 4090を使った場合の性能低下は約2%です。USB4接続との差を示す数字は公表されていません。G2側の仕様もPCIe Gen4 x8のため、本体側のPCIe 5.0 x8の帯域をすべて使えるわけではありません。
SSDはM.2スロットが1つ空いているため増設できます。メモリはLPDDR5X-8533の32GBで、換装の案内は仕様表にありません。
まとめまとめ|本体で遊ぶなら358H、外付けGPUの接続口で選ぶなら356H
GPD BOXは、356H版が293,000円、358H版が308,000円です。内蔵GPUは356Hが4 Xeコア、358HがArc B390で、本体でゲームをするかどうかで選ぶモデルが変わります。
外付けGPUは、358HでもUSB4 v2.0でG2をつなげます。MCIOが使えるのは356Hだけですが、USB4との差は数字で示されていません。本体だけで遊ぶなら、同じArc B390のM2 PRO-358Hが約5.6万円安い点も判断材料です。
ゲームも遊ぶなら、308,000円の358H版が基準です。MCIOで外付けGPUをつなぐと決めている人だけが、293,000円の356H版を選びます。





