有線LANが100Mbpsしか出ない原因|1Gbps・2.5GbpsにゲーミングPCが繋がらない時の確認方法【2026年版】
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最も多いのはLANケーブルの一部断線
1Gbpsの光回線を契約しているのに、ゲーミングPCとルーターをLANケーブルで繋ぐとWindowsのリンク速度が100Mbpsと表示される――光回線とゲーミングPCを有線LANで接続していると、こうした症状に出会うことがあります。
結論からいうと、この症状ではまず回線契約よりもLANケーブルや接続ポートを疑うべきです。1000BASE-T(1Gbps)の通信にはLANケーブル内部の4組すべての配線を使用しますが、100BASE-TX(100Mbps)は2組だけでも通信できます。そのため、LANケーブルの一部が断線していたりコネクターの接触が悪かったりすると、インターネットにはつながるものの100Mbpsでしか接続できないことがあります。
この記事では、有線LANのリンク速度が100Mbpsになる原因と、1Gbps・2.5Gbpsで接続できないときの確認方法を、疑わしい順番に解説します。
目次
要点リンク速度とインターネットの実測速度は別物
リンク速度は、ゲーミングPCとルーターやスイッチングハブの間で確立されている通信規格で、Windowsに100Mbps・1Gbps・2.5Gbpsなどと表示されます。インターネットの実測速度は、速度測定サイトやゲームランチャーで確認できる実際の転送速度で、契約回線・プロバイダー・時間帯・接続先サーバーの影響を受けます。リンク速度が100Mbpsなら、PCからルーターまでのLAN環境に問題がある可能性が高くなります。一方、リンク速度が1Gbpsまたは2.5Gbpsと表示されているのに実測速度だけが低い場合は、LANケーブル以外に回線契約・ルーターのWAN側・集合住宅の設備・プロバイダーの混雑なども確認が必要です。
調べ方Windows 11で有線LANのリンク速度を確認する
Windows 11では、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「イーサネット」の順に開き、接続中のイーサネット情報を確認します。Windowsのバージョンによって表示位置が異なる場合は、PowerShellを使うと確実です。スタートボタンを右クリックして「ターミナル」を開き、次のコマンドを実行してください。
Get-NetAdapter
MicrosoftのGet-NetAdapterコマンドは、ネットワークアダプターの状態・名称・MACアドレス・リンク速度などの基本情報を取得できます。「LinkSpeed」が100Mbpsなら、PCと接続先機器の間で100Mbpsのリンクしか確立できていません。「1 Gbps」または「2.5 Gbps」と表示されている場合は、この記事で扱う100Mbps固定の症状ではありません。Steamだけが遅い場合は、Steamのダウンロード速度が遅い原因を別途確認してください。
| Windowsの表示 | 1秒あたりの理論上限 |
|---|---|
| 100Mbps | 約12.5MB/s |
| 1Gbps | 約125MB/s |
| 2.5Gbps | 約312.5MB/s |
※実際のダウンロード速度は通信制御のオーバーヘッドやサーバー側の制限を受けるため、理論値には届きません。Steamで約11MB/sしか出ない場合、SteamやSSDが遅いのではなく、有線LANのリンク速度が100Mbpsになっている可能性があります。
配線不良最も多い原因はLANケーブルの不良
有線LANが100Mbpsで固定される場合、最初に疑うべきなのはLANケーブルです。1000BASE-Tは4組のツイストペアをすべて使用しますが、100BASE-TXは一部のペアだけで通信できるため、8本の内部配線のうち一部が断線していても100Mbpsでは接続できる場合があります。ケーブルの外見に異常がなくても、コネクター付近の断線、爪の破損、端子の接触不良、家具による圧迫、強く折り曲げたことによる内部損傷が起きている可能性があります。
分岐確認ルーターの別のLANポートへ接続してみる
LANケーブルを交換しても100Mbpsのままなら、ルーターの別のLAN端子へ接続します。ルーターに複数のLAN端子があっても、すべてが同じ速度に対応しているとは限りません。古いルーターやホームゲートウェイには、100Mbpsまでの端子が搭載されていることがあります。
1Gbpsに対応する端子は製品仕様で「1000BASE-T」「10/100/1000Mbps」「Gigabit LAN」などと表記され、2.5Gbpsに対応する端子は「2.5GBASE-T」「2.5GbE」「2.5G/1G」などと表記されます。ASUSのルーターにも1Gbps端子と2.5Gbps端子が混在する製品があり、PCを2.5Gbpsで接続したい場合は2.5GbE対応端子へケーブルを挿す必要があります。1GbE端子に接続している限り、PC側のLANアダプターが2.5GbE対応でもリンク速度は1Gbpsになります。別の端子へ挿して1Gbpsになった場合は、元の端子の仕様または故障が原因です。
中継機器スイッチングハブが100Mbpsまでしか対応していない
PCとルーターの間にスイッチングハブを設置している場合は、ハブの対応速度を確認してください。古いスイッチングハブには10BASE-Tと100BASE-TXだけに対応した製品があり、このようなハブを経由すると、ルーターとPCが1Gbps以上に対応していてもリンク速度は100Mbpsまでに制限されます。1Gbpsで使用するには「10/100/1000BASE-T」対応、2.5Gbpsで使用するには「2.5GBASE-T」対応のスイッチングハブが必要です。2.5GbE対応ハブでも一部の端子だけが2.5Gbpsで残りが1Gbpsという製品があるため、製品仕様と端子付近の表記を確認してください。
配線経路壁のLAN端子や中継コネクターを外して試す
戸建てやマンションで壁のLAN端子を使用している場合は、ゲーミングPCとルーターを1本のLANケーブルで直接接続してみてください。直結すると1Gbpsになるのに壁のLAN端子を経由すると100Mbpsになる場合は、壁内配線・情報コンセント・中継コネクター・配線盤のいずれかに原因があります。1000BASE-T以上では4組すべての配線が必要なため、壁のLAN端子で一部の線が正しく結線されていなかったり、配線が途中で損傷していたりすると100Mbpsへ速度が落ちる可能性があります。
市販のLAN中継コネクターや延長アダプターも一度取り外し、まずPCとルーターを短いLANケーブル1本で接続して正常なリンク速度になるか確認してください。複数のケーブルや中継部品を通すほど不良箇所の特定が難しくなります。賃貸住宅や集合住宅の壁内配線に問題がある場合は、無理に端子を分解せず管理会社や施工業者へ相談してください。
アダプター側PC側のLAN端子が100Mbpsまでの可能性もある
古いPC、USB LANアダプター、ドッキングステーションでは、LAN端子自体が100Mbpsまでしか対応していないことがあります。製品仕様に「10/100 Ethernet」「Fast Ethernet」と書かれている場合、最大リンク速度は100Mbpsです。「10/100/1000」「Gigabit Ethernet」と書かれていれば1Gbps、「2.5GbE」と書かれていれば2.5Gbpsに対応します。デバイスマネージャーに「Realtek PCIe FE Family Controller」と表示される場合の「FE」はFast Ethernetを表し、100Mbpsクラスの製品です。ゲーミングPCのマザーボードに2.5GbEが搭載されていても、USB接続の古いLANアダプターへケーブルを挿していると100Mbpsになる場合があるため、使用している端子とネットワークアダプター名を確認してください。
PCのデバイスマネージャーに「Realtek Gaming 2.5GbE」や「Intel Ethernet Controller I225-V」「I226-V」と表示されていても、それだけで2.5Gbps接続になるわけではありません。PC側のLANアダプター、ルーターまたはスイッチングハブの接続ポート、途中の配線がすべて2.5GbEに対応している必要があります。RealtekのRTL8125系コントローラーは10Mbps・100Mbps・1Gbps・2.5Gbpsに対応し、接続相手とオートネゴシエーションを行うため、接続先が1Gbpsまでなら1Gbps、100Mbpsまでなら100Mbpsでリンクします。2.5GBASE-TはCat5e以上の既存配線を利用できるよう設計されていますが、古い壁内配線や品質の低い中継部品が含まれている場合は1Gbpsや100Mbpsへダウンシフトする可能性があります。2.5Gbpsにならない場合は、PCとルーターをCat6の短いケーブルで直結し、2.5GbE対応端子同士でリンク速度を確認してください。
ドライバー設定速度とデュプレックスは自動ネゴシエーションを基本にする
LANケーブルや接続ポートに問題がない場合は、Windowsの「速度とデュプレックス」を確認します。スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を開き、「ネットワークアダプター」を展開してください。使用している有線LANアダプターを右クリックして「プロパティ」を開き、「詳細設定」タブから「速度とデュプレックス」に相当する項目を探します。
通常は「自動ネゴシエーション」を選択してください。Intelは、ギガビット接続では自動ネゴシエーションが正しい設定であり、接続先の機器も正常に自動ネゴシエーションできれば1Gbpsでリンクすると説明しています。手動で速度・デュプレックスを固定する必要があるのは、自動ネゴシエーションに対応していない古いスイッチや、特定の速度に強制設定されたスイッチへ接続する場合に限られ、Intelもこうした強制設定は経験のあるネットワーク管理者向けの対応と位置付けています。100Mbpsになっているからといって、最初から「1.0Gbps Full Duplex」へ強制固定することは推奨しません。ケーブルの一部が断線している場合や接続先ポートが100Mbpsまでの場合、1Gbpsへ固定すると通信自体が切れることがあります。自動ネゴシエーションのまま100Mbpsになる場合は、PCと接続先が正常に1Gbpsで合意できていないため、まず物理的な接続を確認してください。以前に設定を変更している場合は、自動ネゴシエーションへ戻してPCを再起動します。
同じ「詳細設定」タブに「省電力イーサネット」「Green Ethernet」「Energy Efficient Ethernet(EEE)」といった項目がある場合も確認してください。EEEは通信量が少ない時間帯にリンク速度を自動的に落として消費電力を抑える機能で、NICやスイッチの組み合わせによってはリンク速度が不安定になったり、意図せず低い速度で固定されたりする場合があります。100Mbps固定の原因がケーブルや接続機器で見つからない場合は、この項目を一時的に無効にして変化を確認してください。
アップデートLANドライバーを更新する
LANケーブルと接続先を交換しても100Mbpsのままなら、ネットワークアダプターのドライバーを確認します。Windows標準ドライバーでも通信できることはありますが、マザーボードのLANコントローラーに適した機能や修正が含まれていない可能性があります。使用しているBTOゲーミングPCまたはマザーボードのメーカー公式サイトを開き、製品型番に対応するLANドライバーをダウンロードしてください。Intelも、マザーボードに内蔵されたLANアダプターについては、まずシステムまたはマザーボードメーカーが検証したドライバーを利用するよう案内しています。ドライバーをインストールしたらPCを再起動してリンク速度を確認してください。LANドライバーを削除する前に、再インストール用のファイルをPC内またはUSBメモリへ保存しておくと安全です。ドライバーの削除後に有線LANが使えなくなると、そのPCから再ダウンロードできない場合があります。
電源操作PCとルーターを再起動する
ケーブルやポートを変更した後は、ゲーミングPCだけでなくルーターやスイッチングハブも再起動してください。電源を切る場合は、ルーターやONUの動作が完全に停止するまで少し待ってから電源を入れ直します。ただし、ONUやホームゲートウェイの初期化ボタンは押さないでください。再起動と初期化は異なり、初期化するとインターネット接続設定やWi-Fi設定が消える可能性があります。再起動後にPowerShellでGet-NetAdapterを実行し、LinkSpeedが変わったか確認してください。
最終手段ネットワークのリセットは最後に試す
LANケーブル、接続ポート、ドライバー、速度とデュプレックスを確認しても改善しない場合は、Windows 11のネットワーク設定をリセットします。「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」→「ネットワークのリセット」の順に進み、「今すぐリセット」を選択してください。Microsoftは、ネットワークのリセットを他の対処法で解決しなかった場合の最後の手段として案内しています。リセットするとネットワークアダプターとその設定が削除され、PCの再起動後に再インストールされます。VPNクライアント、Hyper-Vの仮想スイッチ、仮想ネットワークアダプターなどを使用している場合は、リセット後に再設定が必要になる可能性があります。ネットワークのリセットはLANケーブルの断線や100Mbps対応ポートを直す機能ではないため、物理的な原因を先に除外してから実行してください。
診断ガイドどこに原因があるかを切り分ける方法
確認結果から、問題のある場所をある程度絞り込めます。原因を効率よく特定するには、正常動作が確認できている短いLANケーブルを1本用意し、PCとルーターを直接接続する方法が有効です。直結状態で1Gbps以上になるなら、PCとルーターの基本機能は正常であり、途中にあるハブや壁内配線を調べられます。
| 確認結果 | 主に疑う場所 |
|---|---|
| LANケーブルを交換すると1Gbpsになった | 元のLANケーブル、コネクター |
| ルーターの別ポートで1Gbpsになった | 元のLANポート、ポートの仕様 |
| ルーターへ直結すると1Gbpsになった | ハブ、中継コネクター、壁内配線 |
| 別のPCでは同じケーブルで1Gbpsになる | PCのLAN端子、ドライバー、設定 |
| どのPCでも同じ場所だけ100Mbpsになる | ルーター、ハブ、壁内配線 |
| 1GbE端子では1Gbps、2.5GbE端子では2.5Gbpsになる | 正常な動作 |
| リンク速度は1Gbpsだが実測は100Mbps前後 | 回線契約、WAN側、集合住宅設備、混雑 |
| リンク速度は1GbpsだがSteamだけ遅い | Steamサーバー、ダウンロード地域、SSD、展開処理 |
実測との差1Gbps接続でも速度測定で1Gbpsは出ない
リンク速度が1Gbpsになっても、速度測定サイトで常に1,000Mbpsが出るわけではありません。リンク速度はPCとルーター間の最大通信速度であり、実際のインターネット速度を保証する数値ではありません。通信制御のオーバーヘッドがあるため、有線LANの実効速度はリンク速度より低くなります。さらに、光回線の混雑、プロバイダー、ルーターの処理性能、速度測定サーバーなどの影響も受けます。そのため、リンク速度が1Gbpsで速度測定結果が数百Mbps出ているなら、100Mbps固定の問題は解消しています。2.5Gbpsで1Gbpsを超える実測速度を出すには、ルーターのLAN側だけでなくWAN側・ONU・回線契約も1Gbpsを超える通信に対応している必要があります。ASUSも、1Gbpsを超える回線を利用する場合は2.5Gbps対応WANポートが必要になる構成を案内しています。
体感差オンラインゲームは100Mbpsでも遊べるが注意点もある
有線LANが100Mbpsでも、多くのオンラインゲームをプレイするための通信量は不足しません。オンラインゲームの快適さには、最大ダウンロード速度だけでなくPing・ジッター・パケットロス・通信の安定性が関係します。ただし、LANケーブルの不良によって100Mbpsへ落ちている場合は、単に速度が遅いだけでなく通信エラーや瞬断が発生する可能性もあります。リンク速度が本来の仕様より低い場合は、ゲームが動いていても原因を確認した方がよいでしょう。また、100Mbpsでは大容量ゲームのダウンロードやアップデートに時間がかかります。理論上、100GBのデータを100Mbpsで転送するには2時間以上かかり、実際にはさらに長くなります。
対策製品ケーブル交換・アダプター増設で解決する場合
LANケーブルの経年劣化や、PC側のLAN端子が古い場合は、原因を切り分けたうえで該当する製品に交換すると解決することがあります。
※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
価格は変動します。最新価格はリンク先でご確認ください。ルーターそのものの買い替えを検討している場合は、ゲーム用Wi-Fiルーターの選び方も参考にしてください。
FAQよくある質問
総括まとめ|物理接続を先に確認する
有線LANのリンク速度が100Mbpsで固定される場合は、Windowsの設定を変更する前にLANケーブルと接続ポートを確認してください。特に多いのは、LANケーブル内部の一部断線、コネクターの接触不良、100Mbps対応の古いスイッチングハブ、壁のLAN端子や中継コネクターの配線不良です。
最初にPowerShellのGet-NetAdapterでリンク速度を確認し、正常なCat5eまたはCat6ケーブルを使ってPCとルーターを直接接続します。直結しても100Mbpsのままなら、ルーターの別ポート、PCのLANアダプター仕様、LANドライバー、「速度とデュプレックス」の設定を確認してください。「速度とデュプレックス」は基本的に自動ネゴシエーションを選択します。
2.5Gbpsで接続するには、PCのLAN端子だけでなく、ルーターまたはスイッチングハブの接続ポートも2.5GbEに対応している必要があります。リンク速度が1Gbpsまたは2.5Gbpsになった後もインターネットやSteamが遅い場合は、LANの接続規格ではなく、回線・サーバー・ストレージなど別の原因を確認しましょう。



