UGREEN NASync DXP6800 Ultra・DXP8800 Ultra発売|Core 5/7・最大96GB、旧モデルとの違いは?
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Core 5/7・最大96GB、旧モデルとの違いは?
出典:VideoCardz「UGREEN launches NASync DXP6800 Ultra and DXP8800 Ultra」、UGREEN公式米国ストア「DXP6800 Ultra」・「DXP8800 Ultra」製品ページ、UGREEN日本公式ストア、Intel公式製品仕様ページ(Core 5 120U・Core 7 150U・i5-1235U)(いずれも2026年9月19日確認)にもとづきます。
UGREENが、高性能NAS「NASync」シリーズの新モデル「DXP6800 Ultra」と「DXP8800 Ultra」を、2026年9月4日に海外市場で発売しました。6ベイのDXP6800 UltraにはIntel Core 5 120U、8ベイのDXP8800 UltraにはCore 7 150Uを搭載し、どちらも最大96GBのDDR5メモリ、デュアル10GbE、Thunderbolt 4×2、PCIe 4.0 x4拡張など、一般家庭向けNASとしてはかなり豪華な構成です。米国公式価格はDXP6800 Ultraが1,449.99ドル、DXP8800 Ultraが1,779.99ドルです。
ただし、スペックを見ると完全な新設計というより、国内でも販売されている「DXP6800 Pro」「DXP8800 Plus」のCPUとメモリ周りを強化したモデルという性格が強めです。NASとしての基本性能は旧モデルでもかなり高いため、現在の価格差まで考えると「Ultraだから無条件に上位互換」と判断するのは少し早そうです。
旧モデルとの仕様差、CPU変更が実際にどれくらい効くのか、そして日本での発売見通しまで、UGREEN公式・Intel公式の一次情報にもとづき整理します。
目次
要点まず結論
DXP6800 Ultra・DXP8800 UltraはSATAベイ数・M.2スロット数・最大ストレージ容量・デュアル10GbE・Thunderbolt 4×2といったNASとして重要なI/O部分は、旧モデルのDXP6800 Pro・DXP8800 Plusからほぼ変わっていません。変わったのはCPU(Core i5-1235U→Core 5 120U/Core 7 150U)と最大メモリ容量(64GB→96GB)です。2026年9月19日時点で日本での発売は未確認です。
仕様旧モデルとの比較表

| 項目 | DXP6800 Pro | DXP6800 Ultra | DXP8800 Plus | DXP8800 Ultra |
|---|---|---|---|---|
| CPU | Core i5-1235U | Core 5 120U | Core i5-1235U | Core 7 150U |
| CPU世代 | Alder Lake | Raptor Lake | Alder Lake | Raptor Lake |
| コア/スレッド | 10C/12T | 10C/12T | 10C/12T | 10C/12T |
| 最大ターボ | 4.4GHz | 5.0GHz | 4.4GHz | 5.4GHz |
| 初期メモリ | DDR5 8GB | DDR5 8GB | DDR5 8GB | DDR5 8GB |
| 最大メモリ | 64GB | 96GB | 64GB | 96GB |
| SATAベイ | 6基 | 6基 | 8基 | 8基 |
| M.2 NVMe | 2基 | 2基 | 2基 | 2基 |
| 最大容量 | 208TB | 208TB | 272TB | 272TB |
| LAN | 10GbE×2 | 10GbE×2 | 10GbE×2 | 10GbE×2 |
| Thunderbolt 4 | 2基 | 2基 | 2基 | 2基 |
| PCIe拡張 | Gen4 x4 | Gen4 x4 | Gen4 x4 | Gen4 x4 |
| 価格 | 14万4,390円 | 1,449.99ドル | 16万9,040円 | 1,779.99ドル |
※Proシリーズの価格はUGREEN日本公式ストアの2026年9月19日時点セール価格、Ultraシリーズは米国公式ストアの通常価格です。両者は販売地域・為替・ディスクの有無(すべてディスクレス)が異なるため単純比較はできません。両モデルとも4×USB-A(USB 3.2 Gen2×2・USB 2.0×2)、SD 4.0リーダー、HDMI 8K 60Hz出力にも対応します。
表を見ると、Ultraで大きく変わった部分は意外と限定的です。SATAベイ数、M.2スロット数、最大ストレージ容量、デュアル10GbE、Thunderbolt 4といったNASとして重要なI/O部分はほぼそのままです。つまりUltraシリーズは「ストレージ機能そのものを大幅に拡張した新世代」というより、CPU性能とメモリ上限を引き上げたハイエンド版と考える方が分かりやすいでしょう。
CPUCore 5 120Uへの変更はどれくらい大きい?
DXP6800 ProのCore i5-1235Uから、DXP6800 UltraのCore 5 120Uへの変更は、型番ほど劇的なものではありません。Intel公式仕様によると、i5-1235U・Core 5 120Uともに10コア12スレッド・12MBキャッシュ・プロセッサーベースパワー15W・最大ターボパワー55Wという基本構成は共通です。最大ターボクロックは4.4GHzから5.0GHzへ上昇し、対応するDDR5の最大速度も4,800MT/sから5,200MT/sへ引き上げられ、Intel仕様上の最大メモリ容量も64GBから96GBへ拡張されています。
そのため、Dockerコンテナを複数動かす、仮想マシンを常用する、大量の小さいファイルを処理するといったCPU負荷の高い使い方ではUltraの余裕が効いてきそうです。反対に、NASをゲームデータや写真・動画の保存先として使い、PCから10GbE経由で読み書きすることが中心なら、CPUだけがボトルネックになる場面は多くありません。ファイル転送性能を目的にUltraへ買い替えても、10GbE×2というネットワーク構成自体はDXP6800 Proから変わっていない点には注意が必要です。
CPUDXP8800 UltraのCore 7 150Uはもう少し差が大きい
8ベイモデルでは事情が少し変わります。DXP8800 PlusもCore i5-1235Uでしたが、DXP8800 UltraではCore 7 150Uへ変更されました。コア数は10コア12スレッドのままですが、最大ターボ周波数は4.4GHzから5.4GHzへ上昇し、Core 7 150Uも最大96GBのDDR5-5200に対応します。CPU性能を必要とするサーバー用途なら、6ベイモデルより8ベイUltraの方が世代変更によるメリットを感じやすそうです。96GBまでメモリを増設できることもあり、単なるファイルサーバーというより、NAS上で仮想マシンやDockerを積極的に動かす用途がUltraシリーズの本領と考えられます。
ネットワークデュアル10GbEで最大20Gbps、ただしPC側も10GbE環境が必要
両Ultraモデルには10GbE LANが2ポート搭載されています。UGREENは2ポートを組み合わせて最大20Gbpsの帯域を利用でき、最大2,500MB/sのダウンロード速度をうたっています。ただし、NASに10GbEが付いているだけで一般的なゲーミングPCから2,500MB/sで転送できるわけではありません。ゲーミングPC側の有線LANが2.5GbEなら理論上限は約312.5MB/s、1GbEなら約125MB/sです。10GbE NASの性能を活用するにはPC側にも10GbE対応のネットワーク環境が必要で、必要な機材は10ギガ回線をPCで使うために必要なLAN環境の記事で整理しています。さらにHDDを中心にRAIDを組む場合、ネットワークよりストレージ側が先にボトルネックになることもあります。DXP6800 Ultra/DXP8800 Ultraは「買うだけで爆速になるNAS」ではなく、10GbEスイッチや10GbE対応PCまで含めて環境を作るユーザー向けです。
拡張Thunderbolt 4×2はクリエイター用途でかなり魅力的
Ultraシリーズには40Gbps対応のThunderbolt 4ポートが2基あります。これも新機能ではなくDXP6800 Pro/DXP8800 Plusから搭載されていましたが、一般的なNASでは依然として珍しい構成です。ゲーム用途だけならThunderbolt 4の重要度はそれほど高くありませんが、ゲーム実況の録画データやYouTube用動画、RAW写真などを大量に扱うPCでは話が変わります。高速NASを「バックアップ倉庫」としてだけでなく、作業用ストレージに近い感覚で使えることがUGREEN上位モデルの特徴です。ゲーミングPCで動画編集や配信まで行っているユーザーには、普通の2.5GbE NASより相性が良いでしょう。同社はThunderbolt 5対応のeGPUドックも展開しており、高速インターフェースへの投資はNAS単体にとどまりません。

容量最大208TB/272TBは旧モデルから変わらない
DXP6800 Ultraには6基、DXP8800 Ultraには8基のSATAドライブベイに加え、2基のM.2 NVMe SSDスロットを搭載し、DXP6800 Ultraでは32TB HDD×6+8TB NVMe SSD×2で最大208TB、DXP8800 Ultraでは32TB HDD×8+8TB NVMe SSD×2で最大272TBに対応します。ただし最大容量も旧DXP6800 Pro/DXP8800 Plusと同じです。大量のゲーム録画を残したいからUltraを選ぶというより、容量だけなら旧モデルでも同じところまで構築できます。
メモリ最大96GBメモリは本当に必要?
Ultraシリーズで分かりやすい強化点が、最大メモリ容量です。従来モデルは最大64GBでしたが、DXP6800 UltraとDXP8800 Ultraは最大96GBまで拡張できます。ただし両モデルとも初期搭載はDDR5 8GB・4,800MHz動作で、Intel仕様上の最大対応速度5,200MT/sで出荷されているわけではありません。とはいえ、一般家庭でNASをファイル保存、PCバックアップ、写真管理、動画視聴などに使うだけなら96GBは明らかに過剰です。意味が出てくるのは、Dockerを多数稼働させたり、仮想マシンへ数十GB単位でRAMを割り当てたりする場合でしょう。「最大96GB」という数字だけを見て旧モデルより大幅に快適になると考える必要はありません。NASとして普通に使うなら8GBから始め、実際のメモリ使用量を確認して必要になった段階で増設する方が合理的です。
国内日本発売はまだ確認できない
2026年9月19日時点で、DXP6800 UltraとDXP8800 UltraはUGREENの米国公式ストアでは販売されています。価格はそれぞれ1,449.99ドルと1,779.99ドルです(いずれもディスクレス、欧州では1,449.99ユーロ・1,779.99ユーロ)。一方、日本のUGREEN NAS公式ストアで現在掲載されている上位モデルはDXP6800 ProとDXP8800 Plusで、Ultraシリーズは確認できません。したがって、現時点では日本での発売日や国内価格は未発表と考えておいた方がよいでしょう。日本でも投入される場合、国内価格が旧モデルからどこまで上乗せされるのかが購入判断ではかなり重要になりそうです。
狙い目現行DXP6800 Pro・DXP8800 Plusはむしろ狙い目になる可能性
興味深いのは、Ultra登場後も旧モデルの基本スペックがそれほど見劣りしないことです。日本公式ストアでは2026年9月19日時点で、DXP6800 Proが14万4,390円、DXP8800 Plusが16万9,040円で掲載されています。どちらもデュアル10GbE、Thunderbolt 4×2、M.2×2を搭載しています。ファイルサーバーやゲーミングPCのバックアップ先として使うだけなら、Core i5-1235Uでも十分に高性能です。特にUltra国内投入に伴って既存モデルの在庫処分やセールが進むなら、CPU性能より価格を重視するユーザーにとってはDXP6800 Pro/DXP8800 Plusの方が魅力的になる可能性があります。逆にNAS上でDocker、仮想マシン、各種サーバーを常時稼働させるなら、Core 5/Core 7と最大96GBメモリを備えるUltraを待つ意味があります。
おすすめUltraを待つか、今すぐPro・Plusを選ぶか
2026年9月19日時点でDXP6800 Ultra・DXP8800 Ultraは日本未発売のため、今すぐNASync上位モデルを導入したいなら選択肢は現行のDXP6800 Pro・DXP8800 Plusになります。前述のとおりI/O構成(デュアル10GbE・Thunderbolt 4×2・M.2×2)はUltraと共通で、ファイルサーバーやPCバックアップ用途ならCPU性能の差はそれほど響きません。Dockerや仮想マシンを常用する予定があるなら、CPUとメモリ上限が強化されたUltraの国内発売を待つ方が合理的です。
判断ゲーミングPCユーザーならUltraを待つべき?
ゲームデータや録画データの保存、PCのバックアップが主な目的なら、Ultraを必ず待つ必要はありません。DXP6800 ProとDXP8800 Plusの時点でデュアル10GbEとThunderbolt 4を備えており、一般的なNAS用途ではCPU性能よりLAN環境や搭載するHDD/SSDの構成の方が体感速度へ大きく影響する場面が多いためです。一方、ゲーミングPCだけでなく動画編集、開発、Docker、ホームサーバー、仮想マシンまで1台のNASへ集約したいならUltraは面白い存在です。特にDXP8800 UltraはCore 7 150Uと最大96GBメモリ、8基のSATAベイ、2基のM.2、デュアル10GbE、Thunderbolt 4を1台へまとめており、「NAS」というより小型サーバーに近い構成になっています。今回のUltraシリーズで重要なのは、ストレージ容量やネットワークが劇的に進化したことではなく、DXP6800 Pro/DXP8800 Plusですでに強かったI/O構成を維持しながら、CPUとメモリをサーバー用途寄りに強化したことです。日本発売時には、現行モデルとの実売価格差を見てから判断するのがよさそうです。
FAQよくある質問
まとめまとめ|I/Oは据え置き、CPUとメモリ上限がハイエンド化
UGREENは2026年9月4日、NASync「DXP6800 Ultra」「DXP8800 Ultra」を海外市場で発売しました。CPUはIntel Core 5 120U/Core 7 150Uへ、最大メモリ容量は64GBから96GBへ引き上げられていますが、SATAベイ数・M.2スロット数・最大ストレージ容量・デュアル10GbE・Thunderbolt 4×2といったI/O構成は旧モデルのDXP6800 Pro・DXP8800 Plusからほぼ変わっていません。
CPU変更の実際の差は、DXP6800 Ultra(Core 5 120U)がターボクロック4.4GHz→5.0GHz、DXP8800 Ultra(Core 7 150U)が4.4GHz→5.4GHzと型番ほど劇的ではなく、コア数もi5-1235Uから変わっていません。ゲームデータの保存やPCバックアップが中心の用途では、旧モデルでも十分な性能があります。差が効いてくるのは、Dockerや仮想マシンを常用する、大容量メモリを必要とするサーバー用途です。
2026年9月19日時点で日本発売は未確認で、米国公式価格はDXP6800 Ultraが1,449.99ドル、DXP8800 Ultraが1,779.99ドルです。日本のDXP6800 Pro(14万4,390円)・DXP8800 Plus(16万9,040円)は現時点でも十分な性能を持つため、Ultra国内投入後のセール動向まで含めて、実売価格差を見てから判断するのが確実です。





