UGREEN LinkStation Pro登場|Thunderbolt 5・OCuLink両対応、850W電源内蔵eGPUドック
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850W内蔵でThunderbolt 5とOCuLinkを両対応、UGREEN公式ベンチも逆転
UGREENから、デスクトップ向けグラフィックボードをノートPCやミニPCへ外付けできるeGPUドック「LinkStation Pro」が登場しました。中国市場でモデル番号「95856 / CM990」として2,999元(約447ドル相当)で発表されています。
従来モデルのUSB4をThunderbolt 5へ置き換えつつOCuLinkも維持し、850W ATX 3.1電源を1台に内蔵した点が大きな変更点です。
目次
要点まず何が起きたか
UGREENが2026年9月、eGPUドック「LinkStation Pro」(モデル番号95856/CM990)を中国市場で発表しました。Thunderbolt 5(最大80Gbps)とOCuLink(PCIe 4.0 x4・最大64Gbps)の両方に対応し、ケーブル接続を変えるだけで切り替えられます。850W ATX 3.1電源(80 PLUS Gold)を内蔵し、PCIeブラケット部を拡張して2〜3スロット厚の大型グラフィックボードを搭載しやすくしています。ノートPCへの最大140W USB PD給電にも対応しますが、2026年9月16日時点で日本価格・発売時期は未発表です。

背景詳しい内容と背景
調べたところ、従来のUGREEN LinkStationはUSB4(40Gbps)とOCuLink(64Gbps)を搭載したeGPUドックで、850W ATX 3.1電源はすでに内蔵していました。LinkStation ProはこのUSB4部分をThunderbolt 5へ置き換え、Thunderbolt 5ポートを3基・USB-A 3.2 10Gbpsを1基備え、最大3画面8K出力やThunderbolt機器のデイジーチェーンにも対応するドックへと強化されています。
ここで注意したいのが、Thunderbolt 5の「80Gbps」という数字です。Thunderbolt 5は映像伝送が多い場面でBandwidth Boostにより片方向最大120Gbpsまで拡張されますが、この帯域がそのままGPUへ割り当てられるわけではありません。Intelが公開している仕様書では、PCI Express向けのトンネリング帯域は最大64Gbpsと定められています。つまりLinkStation ProをeGPUとして使う場合、Thunderbolt 5とOCuLinkの帯域はどちらも実質64Gbpsで並びます。同様に「120Gbps」という表記がそのままGPU性能を意味しない点は、SPARKLE TCX-280DF/RTX3060-12GBのThunderbolt 5検証でも指摘されています。
それでも性能が完全に同じになるわけではありません。OCuLinkはPCI Expressを直接引き出す方式であるのに対し、Thunderbolt 5はUSBや映像出力も扱う汎用プロトコルでPCIe通信をトンネリングするため、変換のオーバーヘッドが生じます。RTX 5070 Tiを用いた実ゲーム計測では、Thunderbolt 5はOCuLinkより平均14%遅い結果が報告されています。
ところが、UGREEN自身が公開したLinkStation Proのベンチマークでは、この関係が単純ではありません。3DMark Time Spy ExtremeではThunderbolt 5がOCuLinkより約16〜23%高いスコアを示した一方、Port RoyalではOCuLinkが約10%高く、RTX 5080を使った条件では差が約21%まで広がったと報じられています。同じ製品・同じ2つの接続方式でありながら、ベンチマークの種類によって優劣が入れ替わっているのです。UGREEN側のテスト手順(使用CPUや接続トポロジーなど)は公開されておらず、この数字だけでThunderbolt 5の優位性を判断するのは早計ですが、「TB5とOCuLinkの性能差は一律の数字で語れない」ことを示す実例にはなっています。
なお、850W電源を内蔵するUGREENのeGPUドック自体は2025年12月に発表済みの旧モデル(USB4+OCuLink)が最初で、LinkStation Proはそこからホスト接続をThunderbolt 5へ置き換えた後継モデルという位置づけです。
影響ユーザーへの影響と今後
- 850W電源とeGPUドックが一体化しており、別途ATX電源を用意する必要がない
- Thunderbolt 5とOCuLinkを1台で切り替えられ、TB5搭載ノートPCとOCuLink対応ミニPCの両方に使い回せる
- 最大140WのUSB PD給電に対応し、ノートPCの充電ケーブルを兼ねられる
- 日本での価格・発売時期が未発表で、現時点では購入の是非を判断できない
- 「Thunderbolt 5だから速い」「OCuLinkだから遅い」と単純化はできず、ベンチマークやゲームによって優劣が変わる
- 有線LAN・M.2 SSDスロットは非搭載。macOSはIntel版のみ対応でApple Silicon Macでは利用できない
おすすめ今すぐeGPUを組みたい場合の選択肢
LinkStation Proの日本発売を待てない場合、価格が確定していてすぐに購入できるThunderbolt 5対応eGPUは次の2つです。
まとめまとめ|TB5とOCuLinkは「どちらが速いか」で単純に語れない
LinkStation Proは、Thunderbolt 5とOCuLinkを1台で切り替えられる850W電源内蔵のeGPUドックとして登場しました。GPU向け帯域で見ればTB5とOCuLinkはどちらも実質64Gbpsで並びますが、UGREEN自身のベンチマークでもテストの種類によって優劣が逆転しており、「TB5の方が速い/遅い」と単純に結論づけることはできません。日本価格・発売時期が判明するまでは、購入を急いで判断する必要はなさそうです。
850W電源内蔵でThunderbolt 5とOCuLinkを切り替えられる点は魅力ですが、日本価格・発売時期は2026年9月16日時点で未発表です。今すぐeGPUを組みたい場合は、価格が確定している他モデルと比較して判断してください。



