ゲーミングPC周辺機器ガイド / 2026年7月8日
ゲーミングPCにサブモニターは必要か
Discord・温度表示・配信操作を1枚に集約する使い道を検証
メインモニター1枚だけでプレイしていると、Discordの確認やタスクマネージャーの表示のたびにゲーム画面を隠す羽目になりがちです。そこで選択肢に上がるのが、メインとは別に小さな画面を追加する「サブモニター」。この記事では横長サブモニターを代表例として紹介しながら、実際に何ができるのか、通常のデュアルモニターと何が違うのか、どんな人に向いているのかを整理します。
代表例|今すぐ買える横長サブモニターできること5つを解説必要な人・不要な人を整理
ゲーム画面はメインモニター、Discordや攻略Wikiは別画面で見たい。配信中はコメント欄をずっと表示しておきたい。GPU温度が気になるけれど、いちいちオーバーレイを呼び出すのは面倒。こうした「もう1画面あれば解決するのに」という悩みを抱えている人は少なくありません。
サブモニターとは、メインモニターの手前や横に置く小型の補助ディスプレイのことです。この記事では横長・小型という発想の製品の中から厳選したサブモニターを実例として使います。
この記事は製品スペックの紹介にとどまらず、サブモニターというジャンル自体が何の役に立つのか、普通のデュアルモニターと何が違うのか、そして自分に必要かどうかの判断材料まで踏み込んで整理します。判断軸は特定の1製品に依存しない、汎用的な内容としてまとめました。
基礎知識サブモニターとは|デュアルモニターとの違い
「サブモニター」という言葉自体は、広い意味では2枚目のモニター全般を指しますが、この記事で扱うのは同じサイズの2枚目モニターを横に並べる従来型のデュアルモニターとは異なる、小型・横長の補助ディスプレイです。一般的なデュアルモニター(24〜27インチクラス・価格帯は2〜5万円台が中心)は「メイン画面をもう1つ増やす」発想である一方、12〜13インチ前後で比較的手頃な価格帯の製品も多い小型サブモニターは「メイン画面を隠さずに、ちょっとした情報だけを足す」発想の製品と言えます。
どちらが優れているという話ではなく、用途が違うと考えるのが正確です。ブラウザや別のゲーム画面をそのまま広く表示したいなら通常のデュアルモニター、ゲーム画面はそのままにちょっとした情報だけを足したいなら小型サブモニターが向いています。すでにデュアルモニター環境を組んでいる人向けの設定手順や活用術は、デュアルモニターの設定方法と活用術で詳しく解説しています。
実は「デュアルモニターかサブモニターか」の二択で悩む必要はありません。むしろおすすめしたいのは、両方を組み合わせた3画面構成です。すでにデュアルモニター環境を組んでいる人ほど、メイン画面の手前に小型サブモニターをもう1枚追加する価値があります。
代表例今すぐ買える横長サブモニターの実例|VSDISPLAY 12.7インチモデルの仕様
小型サブモニターというジャンルがどんな製品として実在するのか、実際に日本国内で購入できるVSDISPLAY製の12.7インチモデルを例に仕様を確認しておきます。
XG129Cに近いサイズ感|横長型VSDISPLAY 12.7インチ 横長サブモニター(2880×864)メインモニターの手前や下に置ける横長パネル。Discord・温度表示・攻略情報の常時表示に使いやすいサイズ感で、今すぐ購入できます。価格目安:約22,000円~Amazonで詳細を見る ※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
タッチパネルこそ搭載していませんが、横長で薄型・メインモニターの手前に収まるサイズ感という、このジャンルに共通する基本的な設計思想はしっかり押さえています。次の章で紹介する「常時表示しておきたい情報を置く場所」という使い道は、タッチ非対応のモデルでも十分に成立します。
活用法サブモニターでできること|温度表示・Discord・配信・タッチ操作
小型サブモニターの用途は、突き詰めると「メイン画面を隠さずに、常時見ておきたい情報を置いておく場所」です。代表的な使い道を5つ整理します。
CPU/GPU温度・使用率を常時表示するAIDA64やHWiNFOのようなハードウェアモニタリングソフトと連携させれば、CPU温度・GPU温度・使用率・クロックといった数値をサブモニター上に常時表示できます。ゲーム中に温度異常や負荷の偏りに気付きやすくなるのが利点です。温度の見方や適正ラインそのものについては、GPUの適正温度は何度までかを解説したガイドも参考になります。
Discordなどのチャットアプリを常時表示するボイスチャットの参加者一覧やテキストのやり取りを、メインのゲーム画面を一切隠さずに確認できます。通知が来るたびにアプリを切り替える手間がなくなり、ゲームへの集中を途切れさせにくいのが実用面での効果です。
配信ソフトの管理画面を置くOBS Studioなどの配信ソフトのコメント欄・シーン切り替え・音声ミキサーをサブモニターにまとめておけば、メイン画面は視聴者に見せるゲーム映像に専念させられます。配信の始め方自体をまだ固めていない場合は、PCゲーム配信の始め方ガイドから機材・設定を確認するのがおすすめです。
Spotify・ブラウザ・攻略情報を表示する音楽再生アプリの操作画面、攻略Wiki、マップ、実況コメントなど、ゲームの合間に確認したい「サブ情報」を並べておく置き場所として使えます。ブラウザタブを都度切り替える必要がなく、必要な情報にすぐ目を移せます。
タッチ対応モデルならショートカット・マクロパネルとしても使えるタッチパネルを搭載したモデルなら、画面上にボタンを配置してOBSのシーン切り替えやDiscordのミュート操作をタップで行う、Stream Deck的な使い方もできます。国内では静電容量式マルチタッチに対応した横長サブモニターがすでに購入できます。物理的なマクロキーボードを別途用意しなくても、ソフトウェア側で好きなレイアウトを組める点がタッチ対応モデルならではの強みです。専用のマクロデバイスとの違いはStream Deck完全ガイドで比較しています。
判断サブモニターのメリットと導入前に確認したいこと
ここまでの使い道を踏まえて、サブモニターを導入する際のメリットと、事前に確認しておきたい注意点を整理します。両方を見た上で判断するのが失敗しないコツです。
メリット
- 省スペースで情報量を増やせる。同サイズの2枚目モニターを置くスペースがなくても導入しやすい
- 視線移動が少なく、ゲームに集中しやすい。メイン画面のすぐ手前・下に情報が収まる
- 配信・実況の運用が楽になる。コメント欄やシーン管理をメイン画面から分離できる
- タッチ対応モデルなら物理ボタンの代わりにもなる。マクロ操作をソフトウェア側で自由に組める
- 既存のデュアルモニター環境にも後から追加しやすい。3画面構成にして情報の役割分担ができる
導入前に確認したいこと
- 本体価格に加えてケーブル・USB端子を1系統消費する。接続構成を事前に確認しておく
- 設置スペース・アームの取り回しを考える必要がある。キーボード手前に置く場合は奥行きに注意
- 常時表示する情報を決めておかないと「置いただけ」になりがち。何を表示するか用途を先に決める
- 必ずしも全員に必要なアイテムではない。用途がはっきりしないまま買うと使いこなせない場合がある
特に最後の「本当に必要かどうか」は重要な見極めポイントです。ゲームプレイ中に確認したい情報がそもそも少ない人にとっては、サブモニターがなくてもオーバーレイ表示やアラート機能で十分な場合があります。導入前に「自分が普段どんな情報を確認するためにアプリを切り替えているか」を一度書き出してみると、必要性を判断しやすくなります。
適性どんな人にサブモニターがおすすめか
ここまでの使い道とメリット・注意点を踏まえると、サブモニターが特に効果を発揮しやすいのは次のようなタイプの人です。
配信・実況を頻繁に行う人コメント欄やOBSの操作をメイン画面から切り離したいというニーズと、サブモニターの用途が最も一致するタイプです。
複数のタスクを同時にこなしたい人Discordでの通話、攻略Wikiの確認、音楽再生など、ゲーム中に複数のアプリを並行して使う機会が多い人ほど恩恵を感じやすくなります。
メインモニターが小さく、2枚目を置くスペースがない人同サイズの2枚目モニターを置くデスクの余裕がなくても、横長で薄型のサブモニターなら手前や下に収まりやすいのが強みです。
PCの温度・負荷を気にしながら長時間プレイする人重量級タイトルを長時間プレイする際、CPU/GPU温度や使用率を常時モニタリングしておきたい人にも向いています。
すでにデュアルモニター環境がある人2枚目のモニターで攻略Wikiやブラウザを表示しつつ、手前に小型サブモニターを追加して温度やDiscordの表示を分担させる3画面構成にすれば、既存の環境をさらに使いやすくできます。むしろ最もおすすめしたい組み合わせです。
選び方サブモニターを選ぶときに確認したい4つのポイント
実際に製品を選ぶ段階になると、横長バー型から一般的な比率のモバイルモニターまで種類が多く迷いがちです。購入前に確認しておきたいポイントを整理します。
画面の向き・アスペクト比で選ぶ12〜13インチ級の横長バー型はキーボードの手前に置く前提の細長い形状で、常時表示専用の使い方に向いています。一方、16:9〜16:10の一般的な比率のモバイルモニターは、メイン画面の隣に立てて置くこともでき、攻略Wikiやブラウザをしっかり表示したい場合に向いています。
タッチ対応の有無で選ぶマクロパネル的にボタン操作をしたいならタッチ対応モデル、CPU/GPU温度やDiscordの表示だけで十分ならタッチ非対応モデルの方が価格を抑えられます。
自立方式・接続端子で選ぶキックスタンドやスタンドが内蔵されているか、別途スタンドが必要かを確認します。接続端子はHDMI・mini HDMI・USB Type-C(PD給電対応かどうか)のいずれかが中心で、手持ちのケーブル・PC側の空き端子と合わせて確認しておくと接続で困りません。
価格帯とメーカーで選ぶこの記事で扱う小型サブモニターは、7,000円台から2万円台前半が中心的な価格帯です。Acerのような大手メーカー品はやや価格が上がる傾向がありますが、保証期間が明記されている分、初めて購入する人には安心材料になります。
おすすめ用途別のサブモニター4選
先ほど紹介したVSDISPLAYの横長モデルは汎用的な使い方に向いていますが、用途や好みに応じてこちらも選択肢になります。
PCステータス表示に特化|低価格wisecoco 7.9インチ AIDA64専用サブモニターまずは温度モニタリング用途だけ試したい人向け。AIDA64のSensorPanel表示専用に設計された7.9インチの小型ディスプレイで、価格も抑えめなため気軽に導入できます。価格目安:約7,500円~Amazonで詳細を見る タッチ対応|マクロパネル的に使いたい人向けGeeekPi 11.26インチ 静電容量式タッチスクリーンモニター(1920×440)タッチ対応モデルを今すぐ試したい人向け。静電容量式マルチタッチに対応した11.26インチの横長パネルで、OBSやDiscordの操作をタップで行うマクロパネル的な使い方を体験できます。価格目安:約12,000円~Amazonで詳細を見る ちゃんとした2枚目画面が欲しい人向けUpperizon 13.3インチ モバイルモニター(FHD・スタンド付き)ちゃんとした2枚目画面が欲しい人向け。13.3インチ・FHDの一般的な比率で自立スタンド・スピーカー内蔵。横長バー型より画面が広く、攻略Wikiやブラウザをしっかり表示したい人に向いています。価格目安:約11,000円~Amazonで詳細を見る 有名メーカー品で安心して選びたい人向けAcer 15.6インチ モバイルモニター(3年保証)有名メーカー品で安心して選びたい人向け。Acerブランドで3年保証(パネルは1年)が付く15.6インチモバイルモニターです。デュアルスピーカー内蔵でHDR10にも対応しています。価格目安:約12,000円~Amazonで詳細を見る ※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
価格は2026年7月時点の目安です(変動します。最新はリンク先でご確認ください)。
FAQサブモニターに関するよくある質問
サブモニターとデュアルモニターは何が違いますか
この記事で扱うサブモニターは、同サイズの2枚目モニターを横に並べる従来型のデュアルモニターとは異なり、12〜13インチ前後の横長パネルをメインモニターの手前や下に置いて使う補助ディスプレイです。用途も「画面をもう1枚増やす」のではなく「メイン画面を隠さず補助情報だけを足す」ことに特化しています。
サブモニターでPCの温度を確認するには何のソフトが必要ですか
AIDA64やHWiNFOといったハードウェアモニタリングソフトが必要です。多くのサブモニター製品自体にはこうしたソフトは付属しておらず、購入者が別途PCにインストールして設定します。国内で購入できる製品では、wisecocoの7.9インチモデルのようにAIDA64のSensorPanel表示に適した解像度・画面比率で設計されたサブモニターもあります。
サブモニターはタッチパネルでないと使えませんか
タッチ非対応でも、Discordの表示や配信ソフトの画面確認、温度モニタリングといった用途には問題なく使えます。タッチパネルが活きるのは、画面上にボタンを配置してマウス操作なしでシーン切り替えやミュートを行う、マクロパネル的な使い方をする場合です。
サブモニターの価格帯はどのくらいですか
現在日本国内で購入できる横長・小型サブモニターは、7,000円台から2万円台前半が目安です(2026年7月時点・Amazon.co.jp)。
サブモニターは配信をしない人でも意味がありますか
はい。配信をしない人でも、Discordの常時表示、GPU/CPU温度の監視、Spotifyや攻略Wikiの表示など、複数のアプリを並行して使う場面があるなら十分に活用できます。一方でゲーム中に確認したい情報が少ない人にとっては、必ずしも必要なアイテムではありません。
まとめ使い道を明確にしてから導入を検討する
サブモニターは、メイン画面を隠さずにDiscordや温度表示、配信操作といった補助情報を常時見ておくための道具です。同サイズの2枚目モニターを置く従来型のデュアルモニターとは役割が異なり、省スペースかつ視線移動が少ないのが特徴です。VSDISPLAYのような汎用モデルはもちろん、タッチ対応でマクロパネル的に使える製品もすでに国内で購入できます。
一方で、常時表示したい情報が明確でないまま導入すると「置いただけ」になりがちなのも事実です。配信をしている、複数タスクを並行してこなす、PCの温度を気にしながら長時間プレイするといった心当たりがあるなら検討する価値がありますが、そうでなければ既存の環境で十分な場合もあります。まずは自分がどんな情報を「ついで見」したいのかを整理してから、導入を判断することをおすすめします。
※本記事で紹介した製品の仕様・価格は2026年7月時点のAmazon.co.jp掲載情報に基づきます。
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