GIGABYTE WRX90 AI TOP発売|PCIe 5.0スロット7本の帯域と対応CPU、GPUを何枚積めるか【2026年11月】
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PCIe 5.0スロットは7本でもx16は6本。対応CPUはThreadripper PRO、基板だけで222,000円
出典:ニューエックス 発売のお知らせ(2026年11月6日) / ニューエックス WRX90 AI TOP製品ページ(仕様表) / AMD Ryzen Threadripper(WRX90・TRX50の比較) / AMD Ryzen Threadripper PRO 9975WX / Notebookcheck(Computex 2026の9GPU構成) / Techtesters(スロット構成) / ASUS Pro WS WRX90E-SAGE SE 仕様 / アーク ASRock TRX50 WS 商品ページ(仕様表)
スロットが7本あると聞くと、GPUを7枚載せられる基板に見えます。実際は、7本のうち6本がPCIe 5.0 x16、1本がx8で動く構成です。
「WRX90 AI TOP」は、GIGABYTEが出したAMD WRX90チップセットのE-ATXマザーボードです。ソケットはsTR5で、対応CPUはRyzen Threadripper PRO 9000-WX/7000-WXシリーズ。国内では2026年11月6日に発売され、市場想定価格は税込222,000円です。メモリはDDR5 ECC RDIMMを8本、最大2TBまで載せられます。
この価格は基板だけで、CPU・RDIMM・電源・ケースは別です。複数のGPUでローカルAIやレンダリングを回す人、大容量のECCメモリが要る人に向く製品で、ゲーム用にGPU1枚を載せるなら過剰です。何枚載るかは、カードの厚み、補助電源、100Vコンセントの容量まで見て決めます。
目次
要点WRX90 AI TOPは11月6日発売、税込222,000円前後のE-ATX基板

CPUに直結するPCIe 5.0スロットが7本で、動作はPCIEX16_1〜5と7がx16、PCIEX8がx8です。メモリは8スロットでPRO CPUなら8チャネル、最大2TB。M.2はPCIe 5.0が2基、PCIe 4.0が1基で、MCIO 8iが2基付きます。
国内ではGIGABYTE製品の取扱元であるニューエックスが販売します。最大の特徴は、拡張スロットの本数と、メモリを冷やす専用ファン「DDR Wind Blade XTREME Duo」を備えたAIワークステーション向けの作りです。電源回路は32+3+3+3フェーズで、基板は14層です。
価格価格と発売日|222,000円は市場想定価格
| 項目 | 内容 | 見るところ |
|---|---|---|
| 製品名・型番 | GIGABYTE WRX90 AI TOP(製品コードMB7085) | 販売店の型番表記 |
| JANコード | 4719331886288 | 店頭での照合に |
| 発売日 | 2026年11月6日(金) | 入荷は店舗ごとに差が出る |
| 市場想定価格 | 222,000円(税込) | 実売価格は店ごとに変わる |
| チップセット・ソケット | AMD WRX90・Socket sTR5 | AM5のCPUは載らない |
| フォームファクター | E-ATX(30.5×33.0cm) | E-ATX対応のケースが必要 |
222,000円は基板1枚の価格です。CPUはThreadripper PROが別売で、メモリもECC付きのRDIMMをそろえることになります。電源とケースを含めた総額は、載せるGPUの枚数で大きく変わります。
スロットPCIe 5.0スロット7本の中身|x16が6本、x8が1本
| 口 | 動作 | 見るところ |
|---|---|---|
| PCIEX16_1〜5・7(6本) | PCIe 5.0 x16(CPU直結) | GPUかNVMe SSD専用。1枚だけならPCIEX16_1 |
| PCIEX8(1本) | PCIe 5.0 x8(CPU直結) | x16の形状だが帯域は半分 |
| MCIOX8_1 | PCIe 5.0 x4/x2のSSD | CPU直結のM.2と帯域を分け合う |
| MCIOX8_2 | SATA、PCIe 5.0 x4/x2のSSD | 既定はPCIeモード。切り替えはBIOS |
| M2A_CPU・M2B_CPU | PCIe 5.0 x4/x2(2280) | 使うとMCIOX8_1が無効になる |
| M2C_SB | PCIe 4.0 x4/x2(2280) | チップセット接続 |
| SATA | 6Gb/s×4 | NVMe・SATAともRAID 0/1/5/10に対応 |
x8のスロットは、PCIe 5.0のx8なので、PCIe 4.0のx16と同じ帯域です。PCIe 5.0 x16に対応するGPUを挿しても、このスロットでは帯域が半分になります。ただし影響の大きさは用途で変わり、GPUの演算が中心の処理ほど差が出にくくなります。
レーンの数も確かめられます。AMDの資料では、WRX90プラットフォームのPCIe 5.0は128本です。6本のx16と1本のx8を足すと104本で、この枠に収まります。M.2やMCIOなど、ほかの口に回る残りは24本以内ということになります。
CPU直結のM.2とMCIOの関係は、M.2 SSDをどのスロットに挿すかの「帯域の分け合い」と同じ考え方です。SSDを多く載せる構成では、どの口を同時に使えるかを先に決めてください。
GPUGPUは何枚載るか|基板に挿せるのは7本まで、9枚は展示構成
基板のスロットに直接挿せるGPUは、最大で7枚です。メーカーは2026年のComputexで、MCIO 8iの2基から外付けでGPUを2枚足し、合計9枚にした構成を展示しています。ただし仕様表では、2基のMCIOはどちらもストレージ用の端子として載っています。外付けでGPUをつなぐ変換ケーブルや拡張ボックスの型番、給電の条件は、仕様表に書かれていません。
MCIO 8iは名称のとおりx8接続です。PCIe 5.0のx8は、符号化を引く前の速度で256Gbps相当にあたり、スロット1本のx16の半分です。さらにMCIOX8_1は、CPU直結のM.2と帯域を分け合います。外付けGPUに使うなら、そのぶんM.2を空ける前提になります。
GPUを何枚積めるかは、次の4つで決まります。
- カードの厚みと、スロットの間隔。隣り合うスロットに2スロット厚以上のカードを挿すと、隣のスロットは塞がれます。スロットの間隔は購入前にマニュアルの配置図で確かめます。
- ケースの拡張スロット数と、E-ATXへの対応。基板が30.5×33.0cmと大きく、カードを7枚並べるなら、拡張スロットが多いケースが要ります。ケース選びの考え方はRTX 5090用PCケースの選び方とゲーミングPCケースの選び方が参考になります。
- 電源の容量と、補助電源のコネクター数。基板側には24ピン、CPU用8ピン×2、PCIe電源端子×4があります。電源容量そのものは仕様表に書かれておらず、CPUとGPUの合計で決まります。
- コンセントの容量。実際に1,500W近くを出力する高負荷時は、変換損失も加わり、100V・15Aのコンセント1口の容量を超えます。200Vの電源を使う場合はFSP MEGA TI 1650Wの200V専用電源の記事で条件を整理しています。
枚数を増やすと速くなるかは、アプリが複数のGPUに処理を分けられるかで決まります。分けられないアプリでは、2枚目以降は働きません。複数GPUのVRAMを1つのメモリのように使えるかも、アプリとGPUの組み合わせ次第です。
CPU・メモリ対応CPUとメモリ|Threadripper PROと、ECC RDIMMが前提
仕様表の対応CPUは、Socket sTR5のAMD Ryzen Threadripper PRO 9000-WXと7000-WXです。個別の型番と必要なBIOSは、メーカーのCPUサポートリストで確認するよう注記があります。AM5ソケットのRyzenは、ソケットが別なので載りません。
メモリ欄には、PRO 9000-WX/7000-WXが8チャネル、PROではないThreadripper 9000/7000は4チャネルとあります。非PROのThreadripperを使えるかは、対応CPU欄にPROしか載らないため、型番ごとにサポートリストで確かめてください。
| 項目 | 仕様 | 見るところ |
|---|---|---|
| メモリの種類 | DDR5 ECC Registered(RDIMM/RDIMM-3DS) | デスクトップ用の通常のDDR5は対応に載っていない |
| スロット・容量 | 8スロット・最大2TB | 1枚あたりの容量と価格 |
| チャネル数 | PRO CPUで8チャネル | 8枚そろえて初めて8チャネル |
| プロファイル | AMD EXPO・XMPに対応 | 速度と枚数はCPUとの組み合わせで変わる |
AMDの資料では、32コアのRyzen Threadripper PRO 9975WXは8チャネルのDDR5 RDIMMに対応し、公称の速度は6400 MT/sまで、ECCも有効です。PCIe 5.0は128本使えます。基板の仕様に合わせて動作する速度が決まるため、メモリは載せるCPUとRDIMMの組み合わせで確かめます。
比較WRX90とTRX50の違い|レーンは1.6倍、メモリチャネルは2倍
Threadripperのプラットフォームには、WRX90のほかにTRX50があります。GPUを多く載せる用途でWRX90が選ばれるのは、PCIe 5.0のレーン数とメモリの余裕が違うためです。
| 項目 | WRX90(本機) | TRX50 |
|---|---|---|
| PCIe 5.0レーン | 128本 | 80本 |
| メモリ構成 | 8チャネル・最大2TB | 4チャネル・最大1TB |
| 想定する用途 | 多GPU・大容量メモリ・拡張性 | ワークステーション寄りのデスクトップ |
数字はAMDのプラットフォーム比較表によるものです。x16のGPU4枚は64本で、TRX50の80本に収まります。GPU、SSD、MCIOなどが使うPCIe 5.0のレーンの合計が80本を超える構成で、WRX90の128本が必要になります。増設できるかは、SSDなどに回る分と基板ごとの配線でも変わります。
他社比較ASUSのWRX90基板、ASRockのTRX50基板と比べる|M.2とスロットの数が分かれ目
同じWRX90のワークステーション基板には、ASUSの「Pro WS WRX90E-SAGE SE」があります。PCIe 5.0スロットの構成は同じ「x16が6本、x8が1本」で、ソケットはsTR5、メモリはDDR5 ECC Registeredの8スロットです。違いは、SSDと拡張口の作りに出ます。
| 項目 | GIGABYTE WRX90 AI TOP | ASUS Pro WS WRX90E-SAGE SE |
|---|---|---|
| M.2スロット | 3基(PCIe 5.0×2、PCIe 4.0×1) | 4基(すべてPCIe 5.0 x4) |
| 増設用の口 | MCIO 8i×2(PCIe 5.0 x8) | SlimSAS×2(PCIe 4.0 x4のNVMe) |
| フォームファクター | E-ATX(30.5×33.0cm) | EEB(30.5×33cm) |
| LAN | 10GbE×2+専用の管理LAN | 10GbE×2+専用の管理LAN(1GbE) |
PCIe 5.0 SSDを4枚そのまま載せたいならASUS、MCIOでPCIe 5.0 x8の増設口を使いたいならGIGABYTEという分け方です。GIGABYTEはCPU直結のM.2を使うとMCIOX8_1が無効になるため、SSDとMCIOを同時に使い切る構成はできません。ASUSのSlimSAS側はPCIe 4.0です。
TRX50側の基板では、ASRockの「TRX50 WS」が代表的です。ソケットは同じsTR5ですが、メモリは4スロットのDDR5 RDIMM(最大1TB)で、PCIe 5.0 x16スロットは3本(動作はx16+x16+x8)です。残りの2本はPCIe 4.0で、動作はx8とx4になります。
| 項目 | GIGABYTE WRX90 AI TOP | ASRock TRX50 WS |
|---|---|---|
| チップセット | WRX90 | TRX50 |
| PCIe 5.0スロット | 7本(x16が6本、x8が1本) | 3本(x16+x16+x8)。ほかにPCIe 4.0が2本 |
| メモリ | DDR5 ECC RDIMM 8スロット(最大2TB) | DDR5 RDIMM 4スロット(最大1TB) |
| M.2スロット | 3基(PCIe 5.0×2、PCIe 4.0×1) | 2基(PCIe 5.0 x4とPCIe 4.0 x4) |
| LAN | 10GbE×2+専用の管理LAN | 10GbE+2.5GbE |
GPUを4枚以上PCIe 5.0でつなぐ、3枚目もx16で動かす、メモリを1TBより多く積む。このどれかに当てはまるなら、TRX50 WSでは足りないのでWRX90です。GPUとSSDの両方にPCIe 5.0を使うだけなら、PCIe 5.0 x4のM.2を1基備えるTRX50 WSでもできます。GPUがPCIe 5.0で3枚まで(3枚目はx8)で、メモリも1TBで足りるなら、TRX50 WSで費用を抑えられます。
比べた2枚は、購入先のページで在庫と価格を確認できます。どちらも在庫と価格は日々動くため、最新の状態はリンク先で見てください。
周辺パーツCPUクーラーとケースはsTR5・E-ATXに合わせる
sTR5用のCPUクーラーは、一般的なゲーミングPC向けの製品とは別の専用品です。ワークステーション向けの簡易水冷は、Thermaltake AW360・AW420とCPS LR480Sの記事で、対応ソケットとケースの条件を整理しています。
Threadripper搭載機をゲーム用途で使う場合の価値は、GALLERIA Threadripper 9980X搭載機の検証で扱っています。MCIOで増設する側のSSD拡張カードは、ICY DOCK ExLinkの記事が参考になります。
通信と管理の面では、Intel X710の10GbE×2に加え、AST2600 BMCに対応する専用の管理LANがあります。OSはWindows 11 64bitとUbuntu 24.04 LTSです。メーカーのAI用ユーティリティ「AI TOP Utility」はUbuntuで動作します。リアにはUSB4 Type-C×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A×6、Mini-DisplayPort入力×2が並びます。
早見表WRX90 AI TOPが向いている人・向いていない人
- 複数GPUでローカルAIやレンダリングを回す
- 256GB以上のECCメモリが要る
- BMCによるリモート管理や10GbEを使う
- PCIe 5.0 SSDを複数載せて、口の割り当てを自分で決められる
- ゲームが目的で、GPUは1枚で足りる
- 手持ちのDDR5メモリやAM5のCPUを使い回したい
- 一般的なATXケースに収めたい
- 基板の価格を抑えたい
Q&Aよくある質問
総括まとめ|7本のスロットは「x16が6本とx8が1本」。GPU枚数は帯域と電源で決める
WRX90 AI TOPは、Threadripper PRO向けのE-ATXワークステーション基板で、2026年11月6日に国内発売されました。市場想定価格は税込222,000円です。
買う前に確かめるのは、スロットの帯域(x16が6本、x8が1本)、載せるCPUが対応リストにあるか、メモリがECC RDIMMか、ケースがE-ATXに対応しているか、電源とコンセントの容量の5点です。基板に挿せるGPUは7枚までで、9枚は外付けの展示構成です。GPU1枚でゲームを遊ぶ用途なら、この基板は過剰です。




