FSP U500でRTX 5090を2基搭載できる?9スロット・GPU長420mm対応と必要な構成【2026年11月】
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GPU長420mm・9スロット・専用ホルダーで公称対応。2基分の電源と100Vコンセントの壁が先に来る
出典:アユート U500発売告知(2026年11月6日) / アユート U500製品ページ / FSP公式 U500 / アユート U660製品ページ / NVIDIA GeForce RTX 5090 / Blender Manual GPU Rendering
RTX 5090を2枚挿すと聞くと、必要なのは大きなケースだけに見えます。実際は、スロットの間隔、電源の容量、壁のコンセントまで条件が連なります。
FSPの「U500」は、2026年11月13日に国内で発売され、市場想定価格は税込28,600円です。グラフィックカードは長さ420mmまで、拡張スロットは9。専用のデュアルホルダーが付き、メーカーはRTX 5090の2基搭載に対応するとしています。マザーボードはE-ATXやEEBまで載り、電源は長さ230mmまで入ります。
ただし、ケースが請け負うのはカードの大きさと重さを受け止めるところまでです。RTX 5090の電力枠は1基575Wで、2基なら合計1,150W。100Vの15Aコンセントでは電源が壁から引き出せる電力にも上限があり、2枚目がゲームの数字を押し上げるわけでもありません。2基を活かせるのは複数GPUを扱うアプリで、そこに当てはまるかが買う前の分かれ目です。
目次
要点U500は11月13日発売、28,600円のフルタワー型ワークステーションケース
国内ではアユートが正規代理店として取り扱います。11月6日は発表日で、発売日は11月13日です。サイズは奥行451×幅258×高さ568mm、重量は10.6kg。120mm PWMファンを前面に4基、背面に1基の計5基備え、背面ファンには回転数が分かるデジタル表示が付きます。
型番はU500-B、カラーはブラックのみです。前面と側面はメッシュ状のパネルで、ガラスパネルのケースとは見た目の方向が違います。
価格価格と発売日|28,600円は市場想定価格です
| 項目 | 内容 | 見るところ |
|---|---|---|
| 型番・JAN | U500-B/4711498480859 | 販売店で同じ型番か |
| 発表日 | 2026年11月6日 | 発売日と別 |
| 発売日 | 2026年11月13日(金) | 店舗の入荷は日によって前後 |
| 価格(税込) | 28,600円(市場想定価格) | 実売価格は店ごとに変わる |
| 保証 | 1年 | アユートの仕様表の記載 |
28,600円は、メーカー側が見込む店頭での価格です。送料やポイントを含めた実際の価格は、発売後に販売店ごとに確かめてください。大型で重いケースのため、配送料が別にかかる店もあります。
仕様仕様|2基搭載に関わる数値と、見るところ
| 項目 | 仕様 | 見るところ |
|---|---|---|
| 外形寸法・重量 | 奥行451×幅258×高さ568mm・10.6kg | 置き場所の高さと床の強度 |
| 材質 | 0.8mm SPCC(鋼板) | 重量級カードを受ける骨格 |
| マザーボード | EEB/CEB/E-ATX/ATX/MicroATX/Mini-ITX | PCIe x16スロットの位置 |
| 拡張スロット | 9(Dual RTX 5090構成をサポート) | カードの厚みを2枚分で数える |
| グラフィックカード | 長さ420mmまで・デュアルGPUホルダー付属 | カードの全長・厚み・補助電源の出っ張り |
| CPUクーラー | 高さ180mmまで | 大型空冷の全高 |
| 電源 | 長さ230mmまで | 大容量電源の奥行き |
| 付属ファン | 前面120mm PWM×4、背面120mm PWM×1(背面に回転数表示) | 表示は回転数で、温度ではない |
| ファン搭載位置 | 前面120mm×4または140mm×3、上面120/140mm×3、背面120/140mm×1 | サイズを混在させる場合の干渉 |
| ラジエーター | 前面420/480mm、上面360mm | 厚みとGPU長420mmの両立 |
| ドライブ | 3.5インチ×4(SSDと共用)、2.5インチ×1+5 | 3.5インチを使うとSSDの枠が減る |
| I/O | 国内の仕様表はUSB 3.0 Type-C×2、FSP公式はUSB 3.0×2とType-C | 端子の個数と形状は販売店の仕様で確認 |
前面に420/480mmの水冷を付けた状態で、420mm級のカードも収まるかは、仕様表の数値だけでは決まりません。ラジエーターの厚みを含めて、取扱説明書の寸法図で確かめてください。
搭載条件RTX 5090を2基載せる条件|ケースの9スロットだけでは決まらない

ホルダーは、2枚のカードの先端側を縦のバーで受け、たわみやズレを抑える部品です。重いカードを2枚つなぐ構成では、スロットの金具とコネクターに荷重がかかり続けるため、この支えがケース側に付いていることには意味があります。
2基を載せられるかは、3つの数字で決まります。
- カードの全長が420mm以内か。NVIDIAのFounders Editionは長さ304mm・幅137mm・2スロットです。メーカー製カードは大きく、ASUS ROG Astral RTX 5090 OC Editionは357.6mm・3.8スロット厚です(RTX 5090向けPCケースガイドで寸法を比べています)。
- カード2枚の厚みが、9スロットの中に収まるか。3.8スロット厚のカードは4スロット分を使うので、2枚で8スロットです。9スロットの中に収まる計算ですが、これはカードを密着して並べた場合の話です。
- マザーボードのPCIe x16スロットが、2枚のカードの厚みに合う間隔で並んでいるか。ケース側が9スロットあっても、2枚のカードを挿せるのは、マザーボードのx16スロットの位置だけです。2本目のスロットが実際にx16で動くのか、x8に落ちるのかも、基板によって違います。
3つ目はマザーボード側の条件です。取扱説明書でx16スロットの位置と、2本同時に使ったときの配線(x16/x8)を確かめます。
カード同士の間隔にも注意が要ります。NVIDIAは、グラフィックカードの周りに未使用の拡張スロット1枚分の空間を空けると、一般にエアフローが良くなると案内しています。2枚を密着して挿すと、このゆとりを取れません。9スロットの余りが1つしかないことは、冷却面の余裕が小さいことも意味します。
電源電源と100Vコンセント|GPUだけで1,150W、100Vの15Aコンセントは理論上の残りが約230W以下
RTX 5090のTotal Graphics Powerは1基575Wです。2基なら合計1,150Wになります。NVIDIAの仕様表では、1基を使うシステムの必要電源は1,000Wで、補助電源は600W対応のPCIe Gen 5ケーブル1本です。2基なら、12V-2×6ケーブルが2本要ります。
| 項目 | 数値 | 計算の前提 |
|---|---|---|
| RTX 5090(1基) | 575W | NVIDIA公表のTotal Graphics Power |
| 2基の合計 | 1,150W | 575W×2。実測の消費電力ではない |
| 100V・15A・1口の上限 | 1,500VA | 100V×15A |
| 電源の出力(効率92%) | 約1,380W | 1,500VA×0.92(力率1を仮定)。効率・力率は電源と負荷で変わる |
| GPU2基を引いた残り | 約230W以下 | 力率1を仮定した理論上の上限。実際は電源の力率や同じ回路の他機器で減る |
GPUの電力枠が最大まで使われる場面は限られますが、レンダリングやAI推論のような長時間の高負荷では、この枠に近づく構成もあります。そのとき、CPUやメモリ、ファンの電力を、GPUを引いた残りに収められるかが、100Vの1口で組めるかどうかの目安になります。この約230Wは力率1・効率92%を仮定した上限で、実際の余力はそれより小さくなります。
FSPの電源なら、MEGA TI 1350Wは100Vに対応します。電源は奥行き180mmで、U500の230mmの枠に収まります。12V-2×6を2口備えるので、RTX 5090を2枚つなげます。上の計算のとおり、1,350Wのうち1,150Wをカードが使うため、CPUを含めた余裕は大きくありません。1,350Wを超える構成は、200V専用のMEGA TI 1650Wが候補になりますが、使えるのは200Vのコンセントがある部屋に限られます。100Vの制約はMEGA TI 1650Wの記事で、容量の考え方はGPU別の推奨電源容量で整理しています。
コンセントは1口で考えず、同じ回路につながる機器の合計で見ます。分電盤の15A・20A回路の見分け方はゲーミングPCは賃貸のブレーカーで落ちる?にあります。600W級のカードを2枚つなぐ12V-2×6は、挿し込みの深さとケーブルの曲げ方が焼損の原因になりやすい部分です。12V-2×6焼損対策も読んでおくと安心です。
用途2基にして何が変わるか|ゲームより、複数GPUを扱うアプリ向け
NVIDIAの仕様表で、RTX 5090のNVLink(SLI-Ready)は「No」です。2枚をつないで1枚のように使う道はなく、2枚目は別のGPUとして扱われます。
Blenderでは、Cyclesのレンダリングに複数のGPUを使えます。ただしGPUを増やしてもメモリは基本的に増えず、各GPUが使えるのは自分のメモリだけです。例外はNVLinkでつないだNVIDIAのGPUです。RTX 5090はNVLinkに対応しないため、2枚で64GBの1枚として扱えるわけではありません。レンダリングの速度は、2枚で分担できる分だけ上がる、という使い方になります。
ゲームのフレームレートを上げたい場合は、2枚目が効くかどうかはゲーム側の対応で決まります。ゲーム用途だけなら、2基用のケースを選ぶ前に、1枚のRTX 5090を余裕をもって載せられるケースを選ぶほうが現実的です。
比較U660・NZXT H9 Flowとの違い|2基搭載はU500、1枚なら別の選択肢
同じ日に国内発売されるFSPのU660は、外形寸法が同じ451×258×568mmのワークステーションケースですが、方向がまったく違います。
| 項目 | U500 | U660 |
|---|---|---|
| 主な特徴 | RTX 5090×2に対応するデュアルGPUホルダー | 最大18台のHDD搭載 |
| グラフィックカード | 長さ420mmまで(ホルダー付属) | 長さ280mmまたは420mm(HDDブラケットを外して設置) |
| ラジエーター | 前面420/480mm、上面360mm | 上面360mm |
| 3.5インチドライブ | 4(SSDと共用) | 18(E-ATXの場合は7) |
| 重量 | 10.6kg | 11.6kg |
| 発売日 | 2026年11月13日 | 2026年11月13日 |
U660のアユート製品ページには、デュアルGPU構成の記載がありません。2基のカードを重視するならU500、HDDを大量に載せたいデータ保管型の構成ならU660が向きます。
RTX 5090を1枚だけ載せるなら、2基対応の大型ケースは必要ありません。NZXT H9 Flow(2025)はGPU長459mm・CPUクーラー高165mm・420mmラジエーター対応で、E-ATXまで載るデュアルチャンバーのケースです。1枚の大型カードを余裕をもって収めたい人は、ゲーミングPCケースの選び方で候補を比べられます。
電源は、U500の230mmの枠に収まり、12V-2×6を2口備えるFSP MEGA TIが候補です。100Vの家庭なら1350W版、200Vの設置場所があるなら1650W版を選びます。
早見表U500が向いている人・向いていない人
- 複数GPUを使うレンダリングやAI用途で、RTX 5090を2枚載せたい
- E-ATXやEEBの大型マザーボードを使う
- 前面に420/480mmの水冷ラジエーターを付けたい
- 電源・コンセントの条件(100Vか200Vか)を先に決められる
- ゲームが目的で、RTX 5090は1枚で足りる
- デスク上や狭い部屋に置きたい(高さ568mm・10.6kg)
- HDDを大量に載せたい(U660のほうが向く)
- ガラスパネルで内部を見せたい
Q&Aよくある質問
総括まとめ|U500は2基の大きさを受ける箱。電源・スロット・用途は別に決める
U500は、長さ420mmまでのカードを2基、9スロットと専用ホルダーで受けるワークステーションケースです。2026年11月13日に国内発売され、市場想定価格は税込28,600円です。
買う前に確かめるのは、カード2枚の全長と厚み、マザーボードのx16スロットの間隔、電源の長さ230mm以内と12V-2×6の2口、そして100Vの15Aコンセントで使える電力の4点です。GPU2基の合計は1,150Wで、100Vの1口では理論上の残りが約230W以下です。2枚目が働くのは複数GPUを扱うアプリで、ゲームが目的なら1枚で組めるケースのほうが向いています。ケース選び全体はゲーミングPCケースの選び方で、GPUクリアランス別に比べています。





