古いCPUならRTX 5070よりRX 9060 XT?Ryzen 5 5500・5600・7600で3GPUを比較【2026年11月】
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Ryzen 5 5500・5600・7600で3GPUを比較
古いPCのグラフィックボードを替えるとき、価格が高いGPUほどfpsが上がるとは限りません。CPUが先に限界を迎えると、GPUの性能差が表に出なくなるためです。
1080pの10ゲーム平均では、Ryzen 5 5600でRX 9060 XTがRTX 5070と並び、Ryzen 5 5500ではRX 9060 XTがRTX 5070を平均12%上回りました。Ryzen 7 9800X3Dでは逆にRTX 5070がRX 9060 XTを大きく上回るため、順位が入れ替わる境目はCPUの性能にあります。
Ryzen 5 3600級かそれ以下のCPUを使い続けるなら、RTX 5060やRTX 5070よりRX 9060 XTのほうが、同じ1080pで高いfpsを狙えます。Ryzen 5 7600級以上なら、RTX 5070の優位が残ります。
目次
結論10ゲーム平均で見るCPU別のGPU順位
CPUが遅くなるほど、RTX 5070とRX 9060 XTの差が縮まり、Ryzen 5 5600で並び、Ryzen 5 5500で逆転します。RX 9060 XTとRTX 5060の差も、CPUが遅いほど開きます。
| CPU | RX 9060 XTとRTX 5060の差 | RTX 5070とRX 9060 XTの差 |
|---|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D | RX 9060 XTが2%上 | RTX 5070が36〜39%上(RTX 5060・RX 9060 XTに対して) |
| Ryzen 5 7600 | RX 9060 XTが8%上 | RTX 5070が7%上(対RTX 5060は16%上) |
| Ryzen 5 5600 | RX 9060 XTが12%上 | ほぼ同じ |
| Ryzen 5 5500 | RX 9060 XTが平均24%上、1% lowは36%上 | RX 9060 XTが平均12%上、1% lowは14%上 |
10ゲーム平均fpsは、Ryzen 5 5500でRX 9060 XTが104fps、RTX 5070が93fps、RTX 5060が84fpsです。Ryzen 5 5600ではRX 9060 XTとRTX 5070がどちらも116fps、RTX 5060が104fpsでした。
1% lowは、描画が重くなった瞬間のfpsを示す値で、数字が高いほどカクつきにくくなります。Ryzen 5 5500では平均fpsよりも1% lowの差が大きく、体感のなめらかさでもRX 9060 XTが有利です。
ただしRyzen 5 5500環境のRTX 5060は、PCIe 3.0接続による影響も受けています。RX 9060 XTとの24%差のすべてがCPUの重さによるものではありません。RTX 5070との比較(12%差)は、この影響を含まない参考値になります。
検証条件4つのCPUと3つのGPUの組み合わせ
測定は1080pのみで、10ゲームの平均です。ゲーム1本につき4CPU×3GPUの組み合わせで計36回、全体で計360回の計測をしています。GPUはGeForce RTX 5060、RTX 5070、Radeon RX 9060 XT 8GBの3枚で、1440pや4Kは測っていません。
画質設定はゲームごとに異なります。War ThunderはHigh Quality、Marvel RivalsはMedium、Space Marine 2とHitmanはUltra、Battlefield 6はLow、Horizon Zero Dawn RemasteredはVery High、Gears of War: E-Day・Hogwarts Legacy・Stalker 2はHigh、Call of Duty Modern Warfare 4はBasicです。
| CPU | メモリ | PCIe世代 |
|---|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D | DDR5-6000 CL30 | 5.0 |
| Ryzen 5 7600 | DDR5-6000 CL30 | 5.0 |
| Ryzen 5 5600 | DDR4-3600 CL14 | 4.0 |
| Ryzen 5 5500 | DDR4-3600 CL14 | 3.0 |
3つのGPUの仕様は次のとおりです。RTX 5060は8GB GDDR7、RTX 5070は12GB GDDR7で、RX 9060 XTは8GB版と16GB版があり、測定は8GB版です。RX 9060 XTのPCIeはx16、RTX 5060はx8で接続されます。

出典・測定条件:実測はTechSpotの4CPU×3GPU比較(2026年11月6日)です。OSはWindows 11 26H2、ドライバーはGeForce 621.01とAdrenalin 26.10.2、電源は1200Wです。同じ検証系列のRX 9070 XTとRTX 5090の比較も参照しています。仕様はNVIDIA RTX 5060公式仕様、NVIDIA RTX 5070公式仕様、AMD RX 9060 XT公式仕様を参照しています。
ゲーム別の比較RTX 5070の優位がCPUで消えるゲーム
Ryzen 7 9800X3Dではどのゲームでも上位のRTX 5070が速く、Ryzen 5 5500では多くのゲームでRX 9060 XTがRTX 5070を追い越します。RTX 5070がRX 9060 XTを上回る幅と、逆にRX 9060 XTが上回る幅を並べると次のとおりです。
| ゲーム | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 5 5500 |
|---|---|---|
| War Thunder | RTX 5070が35%上 | RX 9060 XTが5%上 |
| Marvel Rivals | RTX 5070が42%上 | RX 9060 XTが17%上 |
| Space Marine 2 | RTX 5070が31%上(127fps) | RX 9060 XTが25%上 |
| Hitman World of Assassination | RTX 5070が245fps、RX 9060 XTが184fps | RX 9060 XTが7〜8%上(106fps) |
| Battlefield 6 | RTX 5070が48%上(251fps) | RX 9060 XTが13%上(143fps対126fps) |
| Gears of War: E-Day | RTX 5070が97fps、RX 9060 XTが72fps | RX 9060 XTが70fps、RTX 5070が67fps |
| Hogwarts Legacy | RTX 5070が133fps、RX 9060 XTが103fps | RX 9060 XTが73fps、RTX 5070が60fps |
| Stalker 2 | RTX 5070が120fps、RX 9060 XTが82fps | RX 9060 XTが73fps、RTX 5070が65fps |
Space Marine 2はRyzen 5 7600から逆転します
Space Marine 2のRTX 5070は、Ryzen 7 9800X3Dで127fpsを出し、RX 9060 XTを31%上回ります。ところがRyzen 5 7600では、RX 9060 XTがRTX 5060を平均6%、1% lowで10%上回り、RTX 5070にも勝ちます。Ryzen 5 5500になると、RX 9060 XTはRTX 5060を32%、RTX 5070を25%上回りました。
Hogwarts LegacyはRyzen 5 7600でも逆転します
Hogwarts LegacyのRTX 5070は、Ryzen 7 9800X3Dで133fpsを出しますが、Ryzen 5 7600では76fpsまで下がります。RX 9060 XTは103fpsから91fpsにとどまり、20%上回りました。Ryzen 5 5500ではRTX 5060とRTX 5070がどちらも60fpsで、RX 9060 XTは73fpsです。
Hitman・Battlefield 6・Call of Duty MW4もRyzen 5 7600〜5600で逆転します
Hitmanでは、Ryzen 5 7600でRTX 5070が136fps、RX 9060 XTが138fpsでした。Ryzen 5 5600と5500では、RX 9060 XTがRTX 5070を7〜8%上回ります。Battlefield 6のRyzen 5 5600は、RX 9060 XTが156fps、RTX 5070が151fpsです。Call of Duty: Modern Warfare 4のRyzen 5 5600でも、RX 9060 XTは187fps、RTX 5070は175fpsでした。
Horizon Zero Dawn RemasteredはRTX 5060のPCIe x8が足かせになります
RTX 5060はPCIe x8接続で、RX 9060 XTのx16より転送帯域が半分です。Ryzen 7 9800X3Dでも、RX 9060 XTがRTX 5060を27%、1% lowで47%上回ります。Ryzen 5 5600のPCIe 4.0では1% lowの差が最大61%に開き、PCIe 3.0のRyzen 5 5500では、RX 9060 XTがRTX 5060の2倍以上のfpsを出しました。この測定条件のRTX 5060は、常にカクつき、ときどき止まる状態でした。画質やテクスチャの設定を下げた場合の結果は測っていません。
なおGears of War: E-Dayは、RX 9060 XTがどのCPUでも70〜72fpsとほぼ変わらない一方、RTX 5070は97fpsから67fpsまで下がります。RTX 5070のほうがCPUの影響を強く受けるゲームもあります。
理由GeForceのほうがCPUの負荷が大きい
CPUが遅いほどRadeonが相対的に速くなる理由は、GPUの描画能力ではなく、GeForceのドライバーがCPUに求める処理量にあると考えられます。CPUの処理が間に合わなくなる環境では、このCPU負荷の差が、そのままfpsの差に表れます。
Resizable BAR(AMDの呼称はSmart Access Memory)とは関係がありません。GeForceのCPU負荷はIntel製CPUでも確認済みの現象で、Ryzen 5 5500に近い性能のIntel CPUなら、RTX 5060とRX 9060 XTの間に同程度の差が出ると考えられます。ただし今回の測定にIntel CPUは含まれていません。
Ryzen 5 5500の性能はRyzen 5 3600とほぼ同じで、Ryzen 7 3700Xとも大きくは変わりません。この水準かそれ以下のAM4環境なら、Radeonのほうが良い結果になりやすくなります。同じ傾向はRX 9070 XTとRTX 5090の比較でも確認できます。
判断基準手持ちのCPU別に選ぶGPU
今回の結果は1080pの10ゲーム平均です。GPUの負荷が高くなる1440pや4Kでは、RTX 5070が伸びる余地があり、順位が変わる可能性があります。フレーム生成やアップスケーラーを使った状態、RTX 5060 Ti、RX 9060 XT 16GB版も測定していません。
自分のPCがCPUで頭打ちになっているかは、CPUボトルネックの症状と解消法の手順で確かめられます。CPUごとの推奨構成はRTX 50系と組み合わせるCPUの正解も参考にしてください。
おすすめCPUを替えるか、GPUだけ替えるか
GPUだけを替えるなら、Ryzen 5 5600以下のCPUではRX 9060 XTが有力です。CPUも替えられるなら、Ryzen 5 5600の更新や、より新しい世代のCPUを検討すると、RTX 5070の性能も生きやすくなります。以下は購入候補で、実測に使ったモデルとは異なります。RX 9060 XTは16GB版です。


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FAQよくある質問
まとめまとめ|Ryzen 5 5600以下ならRX 9060 XTが有力
CPUが遅くなるほどRTX 5070とRX 9060 XTの差は縮まり、Ryzen 5 5600で並び、Ryzen 5 5500で逆転します。RTX 5060とRX 9060 XTの差も2%から24%へ広がります。
GPUだけ替えるなら、手持ちのCPUの性能と、PCIeの世代を先に確認してください。RTX 5070を活かすには、Ryzen 5 7600級以上のCPUが目安です。




