CORSAIR WARTHOGは買いか|RS版の冷却実測・国内価格と入手性、組みやすさを比較して選ぶミリタリーPCケース
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CORSAIR WARTHOGは、軍用装備を思わせるスチール外装とハンドルを備えたミドルタワーPCケースです。大きな吸気口や200mmファンを見て、冷却性能を最優先で選んでよいのかが気になるところです。
ミリタリー調の外観が欲しく、ファンも新しくそろえるならWARTHOG RSが候補になります。メーカー発表の日本向け価格は通常版30,780円、RS版33,980円。差額3,200円に前面200mmファン2基と背面120mmファン1基が含まれます。実売価格と納期は販売店で変わります。
ただし、同じ騒音にそろえた実機試験ではGPU冷却に弱さが出ています。高発熱GPUを静かに冷やすことが第一なら、GPUへ風を導く構造を持つHAVN BF 360 Flowなどと比較してから選ぶのが妥当です。

目次
選び方通常版とRS版の違いは付属ファン
手持ちのファンを移植するなら通常版、ケースとファンをまとめて購入するならRS版が基本です。両方ともブラックとオリーブドラブを選べ、裏配線やファン位置を調整する仕組みを備えています。
| 項目 | WARTHOG | WARTHOG RS |
|---|---|---|
| 付属ファン | なし | 前面RS200×2、背面RS120×1 |
| 日本向け発表価格 | 30,780円 | 33,980円 |
| 向く構成 | 既存ファンの再利用、冷却構成を自分で決める | 前面の大径ファンを生かす空冷中心の構成 |
価格は2026年9月22日のメーカー発表値で、現在の実売価格ではありません。日本向け価格表に税込・税別の明記はありません。
RS版の付属ファンはPWMファンです。マザーボードへ接続して回転数を制御でき、専用コントローラーの追加は必須ではありません。
国内の発売日は、通常版・RS版ともに2026年11月5日(国内代理店アスクの製品ページ)です。ブラックとオリーブドラブの2色が用意されます。注文時には色と型番、販売元、在庫、配送予定日を購入先で確認してください。ファン付きのつもりで通常版を買うと、別途ファンの用意が必要です。
冷却CPUよりGPU冷却で競合との差が広がる
200mmファンの大きさだけでは、GPUが吸う空気の温度まで判断できません。同じ騒音で比べた試験では、WARTHOG RSはCPUよりGPU側で競合との差が広がっています。
| ケース | CPU温度差 | GPU温度差 |
|---|---|---|
| WARTHOG RS | 46.9℃ | 48.1℃ |
| FRAME 4000D RS ARGB | 47.1℃ | 45.4℃ |
| HAVN BF 360 Flow | 44.9℃ | 42.5℃ |
測定・出典:GamersNexus。ケースファンの騒音を27dBA SPLにそろえた高負荷試験。数値は室温からの平均温度差で、CPUはPコアです。実温度・最大温度ではなく、小さいほど良好。CPUとGPUのファンは各試験で固定回転です。同一試験内の比較に限り、後述の42dBA試験とは数値を直接比較できません。
この条件でBF 360 Flowとの差はCPUで2.0℃、GPUで5.6℃です。WARTHOG RSを選ぶ理由は、冷却効率の優位性よりも外観や使い勝手にあります。追加ファンでどこまで差が縮むかは、この標準構成の結果からは決められません。
42dBAの試験でもGPU温度が高め
別の実機試験では、騒音を42dBAにそろえたときにCPU平均89℃、GPU平均82℃でした。CPUは比較対象の中で低めですが、GPUは高めです。ファン100%ではCPUが5℃、GPUが12℃下がる一方、最大騒音は51dBAでした。回転数を上げれば冷却は改善しますが、静かさとの交換になります。
測定・出典:Tom’s Hardware。Core Ultra 7 270K Plus、Thermalright Peerless Assassin 120 SE、ASUS TUF RTX 4080を使用。Cinebench R26とFurMark 2を同時に30分動作させた試験です。最大騒音の測定距離は1m。負荷や騒音の測り方が異なるため、他の試験の温度・dBA値と横断比較しないでください。
組み立て裏配線50mmと背面照明が便利
裏配線スペースは50mmあり、RapidRoute 2.0の穴あきトレイで結束位置を変えられます。背面コネクタ式マザーボードにも対応し、余ったケーブルを背面にまとめたい構成と相性のよい設計です。
前面と天面のInfiniRailはファンの取り付け位置を調整できます。120mm・140mmファンの配置を変えやすく、パーツに合わせて組みたい人向けです。
日常の使い勝手では、前面ボタンで点灯する背面I/O照明が便利です。暗い机の下でUSB端子へケーブルを差すときに役立ちます。前面にはUSB Type-C 20Gbps×1とType-A 5Gbps×2を備えますが、最高速度を使うにはマザーボード側も対応する必要があります。
天面を外す前に側板を外す
天面パネルは、両側板を先に取り外してから外します。CPU補助電源やファン配線へアクセスするときは、この順番を前提に作業場所を確保してください。ガラス付き側板は落とさないよう両手で支えて扱います。
寸法幅284mmと水冷部品の干渉を先に確認
公式マニュアルの外形寸法は幅284×奥行534×高さ546mmです。設置面だけでなく、側板を抜く余白と背面配線のスペースも必要です。ハンドルがあっても、狭い棚へ収まる小型ケースではありません。
| 部品・場所 | 購入前の確認 |
|---|---|
| CPUクーラー | 高さ190mmまで。メモリ回避で上げたファンの高さも確認 |
| 電源 | 長さ200mmまで。ケーブルの接続・曲げ代も確保 |
| GPU | 発売時の公式発表は400mm対応。前面ファンや水冷で使える長さが変わるため、限界付近の大型カードは配置図で確認 |
| 水冷 | 前面・天面・側面に360mmの取り付け枠。各位置の対応と同時搭載の可否は別 |
RS版の前面200mmファンを残すなら、前面ラジエーターを使う構成は避けて計画したいところです。側面や天面も、ラジエーターの厚さ・ファン・マザーボード配線が占める空間を合わせて確認してください。360mm対応という表記だけで、好きな場所へ複数台を同時に取り付けられるとは判断できません。
公式マニュアルでは、前面200mmファンを使う場合、側面ブラケットをマザーボードトレイ寄りの位置へ取り付けるよう指定しています。一方、通常のATXマザーボードを使った実機組み立て試験では、電源ケーブルを通すためにブラケットを前へずらす必要があり、前面200mmファンと干渉しました。RS版で通常のATX配線を使うなら、側面水冷を前提に部品を買うのは避けたい構成です。
同じ試験構成では、前面200mmファンを残した天面360mm水冷も窮屈で、280mmが現実的と評価されています。これは試験構成での判断で、公式の天面対応上限を280mmとする意味ではありません。前面と側面のラジエーター同時搭載も実機レビューでは不可とされており、二つの水冷機器を使うなら天面を含む配置で、個々の製品寸法を照合してください。
出典:側面ブラケット位置はCORSAIR公式マニュアル、ATX配線と天面水冷の制約はGamersNexusの組み立て試験、前面・側面ラジエーターの同時搭載制約はTom’s Hardwareの実機レビュー。背面コネクタ式マザーボードを含む全構成で側面使用不可と断定するものではありません。
まずGPUの寸法と電源コネクタ位置、次に簡易水冷のラジエーターとファンの合計厚を確認すると、買った後の組み直しを減らせます。前面水冷やファン交換を予定するなら、通常版を選び、必要な冷却部品を含めた総額で比べるほうが合理的です。
比較外観重視ならWARTHOG RS、GPU冷却重視ならBF 360 Flow
HAVN BF 360 Flowは前面180mmファン2基と背面140mmファン1基に加え、GPUへ風を導くエアガイドを備えます。ツクモでは2026年10月29日にブラックを27,980円(税込)、在庫わずか・24時間以内出荷と表示しています。価格と在庫は変動します。
メーカー発表価格のWARTHOG RS 33,980円に対し、この販売価格は6,000円低い水準です。ただし発表価格と実売価格の比較なので、最終的には同日の注文総額で比べてください。WARTHOGにファンを追加するなら、その費用も含めます。
BF 360 Flowは幅254mm、WARTHOGは284mmで、横幅にも30mmの差があります。天面360mm水冷はどちらも候補になりますが、BF 360 Flowは前面ラジエーター非対応です。冷却試験の差だけでなく、設置幅と希望する水冷配置まで合うほうを選びます。
疑問WARTHOGの購入前によくある疑問
付いていません。前面RS200が2基、背面RS120が1基付くのはRS版です。通常版は手持ちのファンを使うか、別途購入します。
静音性とGPU冷却を優先するなら他ケースも比較してください。標準構成の同騒音試験ではGPU温度が高めで、大径ファンだけを理由に選ぶのは避けたい製品です。
取り付け枠と同時搭載は別です。RS版の通常ATX配線では側面ブラケットと前面200mmファンが干渉した試験例があり、天面360mmも窮屈と評価されています。前面・側面の水冷同時搭載は避け、天面を含む配置と部品の厚さを確認してください。
まとめ外観と使い勝手に価値を感じる人向け
WARTHOGの魅力はスチール外装、持ち手、背面照明と配線の自由度です。ファンを新調する人にはRS版、冷却部品を移植・変更する人には通常版が合います。GPUを静かに冷やすことや費用を優先するなら、BF 360 Flowなどと注文総額で比較してください。
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出典:アスク製品ページ(国内発売日) / CORSAIR発売発表・日本向け価格 / CORSAIR公式マニュアル / GamersNexus実機試験 / Tom’s Hardware実機試験 / HAVN BF 360 Flow公式仕様 / ツクモ販売ページ。外部試験の数値は測定主体・条件を各表と注記に記載しています。




