CORSAIR WARTHOGは買いか|RS版の冷却実測・国内価格と入手性、組みやすさを比較して選ぶミリタリーPCケース

(更新: 2026.11.2)
CORSAIR WARTHOGは買いか|RS版の冷却実測・国内価格と入手性、組みやすさを比較して選ぶミリタリーPCケース

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CORSAIR / PC CASE
WARTHOGは外観で選ぶケース
RS版は200mmファン2基付き。GPU冷却と静音性は別に判断したい価格帯です。

CORSAIR WARTHOGは、軍用装備を思わせるスチール外装とハンドルを備えたミドルタワーPCケースです。大きな吸気口や200mmファンを見て、冷却性能を最優先で選んでよいのかが気になるところです。

ミリタリー調の外観が欲しく、ファンも新しくそろえるならWARTHOG RSが候補になります。メーカー発表の日本向け価格は通常版30,780円、RS版33,980円。差額3,200円に前面200mmファン2基と背面120mmファン1基が含まれます。実売価格と納期は販売店で変わります。

ただし、同じ騒音にそろえた実機試験ではGPU冷却に弱さが出ています。高発熱GPUを静かに冷やすことが第一なら、GPUへ風を導く構造を持つHAVN BF 360 Flowなどと比較してから選ぶのが妥当です。

デスク上のCORSAIR WARTHOGオリーブドラブ
デスク上のWARTHOGオリーブドラブ(画像:CORSAIRプレスリリース)
目次

選び方通常版とRS版の違いは付属ファン

手持ちのファンを移植するなら通常版、ケースとファンをまとめて購入するならRS版が基本です。両方ともブラックとオリーブドラブを選べ、裏配線やファン位置を調整する仕組みを備えています。

項目WARTHOGWARTHOG RS
付属ファンなし前面RS200×2、背面RS120×1
日本向け発表価格30,780円33,980円
向く構成既存ファンの再利用、冷却構成を自分で決める前面の大径ファンを生かす空冷中心の構成

価格は2026年9月22日のメーカー発表値で、現在の実売価格ではありません。日本向け価格表に税込・税別の明記はありません。

RS版の付属ファンはPWMファンです。マザーボードへ接続して回転数を制御でき、専用コントローラーの追加は必須ではありません。

国内の発売日は、通常版・RS版ともに2026年11月5日(国内代理店アスクの製品ページ)です。ブラックとオリーブドラブの2色が用意されます。注文時には色と型番、販売元、在庫、配送予定日を購入先で確認してください。ファン付きのつもりで通常版を買うと、別途ファンの用意が必要です。

冷却CPUよりGPU冷却で競合との差が広がる

200mmファンの大きさだけでは、GPUが吸う空気の温度まで判断できません。同じ騒音で比べた試験では、WARTHOG RSはCPUよりGPU側で競合との差が広がっています。

ケースCPU温度差GPU温度差
WARTHOG RS46.9℃48.1℃
FRAME 4000D RS ARGB47.1℃45.4℃
HAVN BF 360 Flow44.9℃42.5℃

測定・出典:GamersNexus。ケースファンの騒音を27dBA SPLにそろえた高負荷試験。数値は室温からの平均温度差で、CPUはPコアです。実温度・最大温度ではなく、小さいほど良好。CPUとGPUのファンは各試験で固定回転です。同一試験内の比較に限り、後述の42dBA試験とは数値を直接比較できません。

この条件でBF 360 Flowとの差はCPUで2.0℃、GPUで5.6℃です。WARTHOG RSを選ぶ理由は、冷却効率の優位性よりも外観や使い勝手にあります。追加ファンでどこまで差が縮むかは、この標準構成の結果からは決められません。

42dBAの試験でもGPU温度が高め

別の実機試験では、騒音を42dBAにそろえたときにCPU平均89℃、GPU平均82℃でした。CPUは比較対象の中で低めですが、GPUは高めです。ファン100%ではCPUが5℃、GPUが12℃下がる一方、最大騒音は51dBAでした。回転数を上げれば冷却は改善しますが、静かさとの交換になります。

測定・出典:Tom’s Hardware。Core Ultra 7 270K Plus、Thermalright Peerless Assassin 120 SE、ASUS TUF RTX 4080を使用。Cinebench R26とFurMark 2を同時に30分動作させた試験です。最大騒音の測定距離は1m。負荷や騒音の測り方が異なるため、他の試験の温度・dBA値と横断比較しないでください。

組み立て裏配線50mmと背面照明が便利

裏配線スペースは50mmあり、RapidRoute 2.0の穴あきトレイで結束位置を変えられます。背面コネクタ式マザーボードにも対応し、余ったケーブルを背面にまとめたい構成と相性のよい設計です。

前面と天面のInfiniRailはファンの取り付け位置を調整できます。120mm・140mmファンの配置を変えやすく、パーツに合わせて組みたい人向けです。

日常の使い勝手では、前面ボタンで点灯する背面I/O照明が便利です。暗い机の下でUSB端子へケーブルを差すときに役立ちます。前面にはUSB Type-C 20Gbps×1とType-A 5Gbps×2を備えますが、最高速度を使うにはマザーボード側も対応する必要があります。

天面を外す前に側板を外す

天面パネルは、両側板を先に取り外してから外します。CPU補助電源やファン配線へアクセスするときは、この順番を前提に作業場所を確保してください。ガラス付き側板は落とさないよう両手で支えて扱います。

寸法幅284mmと水冷部品の干渉を先に確認

公式マニュアルの外形寸法は幅284×奥行534×高さ546mmです。設置面だけでなく、側板を抜く余白と背面配線のスペースも必要です。ハンドルがあっても、狭い棚へ収まる小型ケースではありません。

部品・場所購入前の確認
CPUクーラー高さ190mmまで。メモリ回避で上げたファンの高さも確認
電源長さ200mmまで。ケーブルの接続・曲げ代も確保
GPU発売時の公式発表は400mm対応。前面ファンや水冷で使える長さが変わるため、限界付近の大型カードは配置図で確認
水冷前面・天面・側面に360mmの取り付け枠。各位置の対応と同時搭載の可否は別

RS版の前面200mmファンを残すなら、前面ラジエーターを使う構成は避けて計画したいところです。側面や天面も、ラジエーターの厚さ・ファン・マザーボード配線が占める空間を合わせて確認してください。360mm対応という表記だけで、好きな場所へ複数台を同時に取り付けられるとは判断できません。

公式マニュアルでは、前面200mmファンを使う場合、側面ブラケットをマザーボードトレイ寄りの位置へ取り付けるよう指定しています。一方、通常のATXマザーボードを使った実機組み立て試験では、電源ケーブルを通すためにブラケットを前へずらす必要があり、前面200mmファンと干渉しました。RS版で通常のATX配線を使うなら、側面水冷を前提に部品を買うのは避けたい構成です。

同じ試験構成では、前面200mmファンを残した天面360mm水冷も窮屈で、280mmが現実的と評価されています。これは試験構成での判断で、公式の天面対応上限を280mmとする意味ではありません。前面と側面のラジエーター同時搭載も実機レビューでは不可とされており、二つの水冷機器を使うなら天面を含む配置で、個々の製品寸法を照合してください。

出典:側面ブラケット位置はCORSAIR公式マニュアル、ATX配線と天面水冷の制約はGamersNexusの組み立て試験、前面・側面ラジエーターの同時搭載制約はTom’s Hardwareの実機レビュー。背面コネクタ式マザーボードを含む全構成で側面使用不可と断定するものではありません。

まずGPUの寸法と電源コネクタ位置、次に簡易水冷のラジエーターとファンの合計厚を確認すると、買った後の組み直しを減らせます。前面水冷やファン交換を予定するなら、通常版を選び、必要な冷却部品を含めた総額で比べるほうが合理的です。

比較外観重視ならWARTHOG RS、GPU冷却重視ならBF 360 Flow

HAVN BF 360 Flowは前面180mmファン2基と背面140mmファン1基に加え、GPUへ風を導くエアガイドを備えます。ツクモでは2026年10月29日にブラックを27,980円(税込)、在庫わずか・24時間以内出荷と表示しています。価格と在庫は変動します。

メーカー発表価格のWARTHOG RS 33,980円に対し、この販売価格は6,000円低い水準です。ただし発表価格と実売価格の比較なので、最終的には同日の注文総額で比べてください。WARTHOGにファンを追加するなら、その費用も含めます。

BF 360 Flowは幅254mm、WARTHOGは284mmで、横幅にも30mmの差があります。天面360mm水冷はどちらも候補になりますが、BF 360 Flowは前面ラジエーター非対応です。冷却試験の差だけでなく、設置幅と希望する水冷配置まで合うほうを選びます。

CORSAIR WARTHOG RS オリーブドラブ CC-9011352-WW
ミリタリー調の外観で選ぶCORSAIR WARTHOG RS オリーブドラブ CC-9011352-WW外装・ハンドル・背面照明を重視するならRS版。前面200mm×2と背面120mm×1を生かして組む人向けです。最新価格と配送予定日は購入先で確認してください。楽天市場で価格・在庫を見る
HAVN BF 360 Flow Solid Black PCケース
GPU冷却と設置幅で選ぶHAVN BF 360 Flow Solid Black(HVN-CA-BF360-04-SOL)GPUへ風を導く構造と幅254mmを重視する人に。前面ラジエーターは使えないため、簡易水冷は天面搭載を前提に検討してください。楽天市場で価格・在庫を見る

疑問WARTHOGの購入前によくある疑問

通常版にも200mmファンは付いていますか?

付いていません。前面RS200が2基、背面RS120が1基付くのはRS版です。通常版は手持ちのファンを使うか、別途購入します。

高発熱GPU用として無条件におすすめできますか?

静音性とGPU冷却を優先するなら他ケースも比較してください。標準構成の同騒音試験ではGPU温度が高めで、大径ファンだけを理由に選ぶのは避けたい製品です。

360mm水冷はどこでも同時に使えますか?

取り付け枠と同時搭載は別です。RS版の通常ATX配線では側面ブラケットと前面200mmファンが干渉した試験例があり、天面360mmも窮屈と評価されています。前面・側面の水冷同時搭載は避け、天面を含む配置と部品の厚さを確認してください。

まとめ外観と使い勝手に価値を感じる人向け

WARTHOGの魅力はスチール外装、持ち手、背面照明と配線の自由度です。ファンを新調する人にはRS版、冷却部品を移植・変更する人には通常版が合います。GPUを静かに冷やすことや費用を優先するなら、BF 360 Flowなどと注文総額で比較してください。

出典:アスク製品ページ(国内発売日) / CORSAIR発売発表・日本向け価格 / CORSAIR公式マニュアル / GamersNexus実機試験 / Tom’s Hardware実機試験 / HAVN BF 360 Flow公式仕様 / ツクモ販売ページ。外部試験の数値は測定主体・条件を各表と注記に記載しています。

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