『鳴潮』Ver3.6でPC版は本当に軽くなる?8月20日配信、平均10fps向上の最適化とCPU/GPUボトルネックを解説
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
平均10fps向上の最適化とCPU/GPUボトルネックを検証
出典:RPG Siteの報道をもとに構成しています。PCとiOS以外のプラットフォームにおける具体的な改善数値は、この記事の執筆時点(2026年8月9日)で公表されていません。正式配信後の実測データが増え次第、随時追記します。
アップデートのたびに「今度こそ軽くなる」と期待しては、結局いつもの引っかかりに肩を落とした経験がある人は少なくないはずです。
『鳴潮』Ver3.6では、KURO GAMESがプログラムの実行基盤そのものに手を加える大規模な最適化を予告しました。特別番組では、PCとiOSにおいて平均約10fpsのフレームレート向上が確認できたと説明されています。単なるグラフィック設定の調整ではなく、ゲームの内部処理を見直す変更である点が、これまでのアップデートとは性質が異なる部分です。
この記事では、Ver3.6のパフォーマンス最適化に焦点を絞り、「平均10fps向上」という数字が実際のプレイでどれほどの意味を持つのか、CPUとGPUのどちらに効く変更なのか、そしてPC版が抱えてきたスタッター(一瞬の引っかかり)まで改善が及ぶのかを、一次情報をもとに検証します。必要スペックや推奨設定そのものについては、別記事の必要スペックガイド・おすすめ設定ガイドで詳しく解説しています。
目次
基本情報『鳴潮』Ver3.6は8月20日配信、特別番組でパフォーマンス改善を予告
KURO GAMESは2026年8月7日20時より「『鳴潮』Ver3.6予告特別通信」を放送し、大型アップデートVer3.6「幻雲纏いし灯の影、俗世憂いし剣の心」を8月20日に配信すると発表しました。配信対象はiOS、Android、PS5、Xbox Series X|S、PC(Windows/Steam/Epic Gamesストア/Mac App Store)の全プラットフォームです。
Ver3.6では新たな共鳴者「清宵」「景燃」の実装、潮汐任務(メインストーリー)第4章第3幕と幕間の追加、御剣に乗って移動できる新探索コンテンツ「御剣飛行」、古琴を演奏できる「古琴演奏」システムなど、新要素も多数予告されています。この記事ではパフォーマンス最適化に的を絞って解説するため、新要素の詳細は今後のアップデート記事で扱います。
KURO GAMESは特別番組で「システム改善とプログラミング言語の変更」という大掛かりな形でグラフィックとパフォーマンスを改善すると説明しました。特に効果が大きいとされるのはPCとiOSで、平均約10fpsのフレームレート向上が見込めるとのことです。放送内で公開された比較映像では、数値上で実際に10〜15fpsの差が確認できたとされています。
改善幅平均10fps向上、効果が大きいのはPCとiOS
今回のアップデートで注意したいのは、「全プラットフォーム対象の最適化」であることと「効果が大きい環境」は必ずしも同じではないという点です。現地の報道では、プログラミング言語の変更によって全プラットフォームでパフォーマンス改善が見込めるとしたうえで、「特にiOSとPCでは平均10fpsほど上がる」と明記されています。
つまり、公式が具体的な改善幅を示したのはPCとiOSの2環境のみです。PS5・Xbox Series X|S・Androidも同じ最適化の対象ではあるものの、この記事の執筆時点でこれらのプラットフォームに関する具体的なfps数値は公表されていません。「PC、iOS、PS5で効果が大きい」といった形で3プラットフォームをまとめて紹介している情報も見かけますが、一次情報にあたる限りPS5について具体的な数値への言及は確認できませんでした。PS5環境の実際の改善幅は、配信後の実機検証を待つ必要があります。
また「Ver3.6にすれば、どのPCでも必ず10fps上がる」という意味でもありません。CPU、GPU、解像度、グラフィック設定、プレイしているエリアなどによって改善幅は変わる可能性があります。平均10fpsという数字は、あくまで公開された比較映像から確認できた目安として受け止めるのが妥当です。
数字の意味平均10fpsのフレームレート向上はどれくらい大きい変化か
平均10fpsという数字は、現在どの程度のフレームレートでプレイしているかによって体感の大きさが変わります。たとえば40fps前後まで落ち込んでいた場面が50fps前後になれば、フレームレートは約25%増えることになります。一方、すでに100fps前後出ている環境が110fpsになる場合は約10%の向上にとどまります。そのため今回の最適化は、ハイエンドPCで最高fpsをさらに伸ばすことよりも、負荷が高い場面やフレームレートが落ち込みやすいエリアでどれだけ効果を発揮するかが重要になります。
『鳴潮』は一見するとGPU負荷が中心のゲームに見えますが、実際にはハイエンドPCでも120fpsを常時維持するのが難しい場面があります。Inven Globalが2026年5月に公開したPC版のグラフィック設定検証記事でも、鳴潮は見た目以上に負荷が高く、ハイエンド環境でも120fpsを常時維持するには設定調整が必要になると指摘されています。同記事の検証では、アップスケーリングをオフにした状態の平均フレームレートが102fps程度だったのに対し、DLAA併用のフレーム生成で約150fps、DLSS品質モード併用のフレーム生成では160fps以上まで伸びたと報告されています。内部処理側の負荷が軽くなるのであれば、単純な平均fpsの数字以上に意味のある変更になる可能性があります。
内部処理グラフィック調整ではなく実行基盤そのものに手を加える最適化
今回もっとも注目したいのは、グラフィック品質を下げるだけの最適化ではないという点です。Ver3.6では「システム改善とプログラミング言語を変更する」という大掛かりな形でグラフィックとパフォーマンスの改善が実施されるとされています。この改善は長期間にわたって準備されてきたもので、今後もより多くの部分の性能改善を可能にする基盤になるとKURO GAMESは説明しています。つまりVer3.6は「最適化完了」というより、継続的なパフォーマンス改善のスタート地点と捉えるのが実態に近いといえます。
一部の海外コミュニティでは「JavaScriptからC#へ移行した」といった情報も出回っています。ただし、KURO GAMESの一般向け公式発表や国内外の報道では、変更後の言語名までは明かされていません。『鳴潮』はUnreal Engine 4をベースに、独自のレイトレーシングやトゥーンシェーディング技術を組み込んだカスタム実装で開発されているため、話題になっている変更もゲーム全体のエンジンを丸ごと置き換えたという意味ではなく、ゲーム内部で使われるスクリプト実行環境など一部のロジックに関する変更と捉えるほうが自然です。断定できる一次情報が出そろうまでは、具体的な言語名は参考情報として留めておくのが無難です。
体感の差平均fpsより重要なのはスタッターの改善
PC版ユーザーにとって、平均fps以上に気になってきたのがスタッターです。『鳴潮』ではサービス開始当初から、十分な性能を持つPCでも移動中や新しいエリアへ入った際に一瞬フレームレートが落ちる現象が報告されてきました。平均100fpsで動いていても、一瞬45fpsまで落ちるゲームは体感的にかなりカクついて感じられます。反対に平均fpsがそれほど変わらなくても、最低fpsが45fpsから65fpsへ改善されれば、実際のプレイ感はかなり滑らかになります。
そのためVer3.6配信後に確認したいのは、平均fpsだけではありません。最低fps、1%Low(測定区間の下位1%にあたる低フレームレートの平均値)、フレームタイムの乱れ、エリア移動時のカクつきが改善しているかどうかが重要です。KURO GAMESが公開した現時点の情報だけでは、1%Lowについて具体的な数値までは明らかになっていません。SNS上では先行してVer3.6相当の環境に触れたとみられるプレイヤーから「処理落ちが減った」といった感触も一部で共有されていますが、測定環境や条件が統一された検証ではないため、具体的な数値を鵜呑みにするのは避けたいところです。正式配信後、同一環境でVer3.5とVer3.6を比較した検証が増えるのを待つのが確実です。
処理落ち対策CPU側の負荷が軽くなればGPU以上の効果が出る場合も
Ver3.6の変更で特に注目したいのが、CPU側の負荷です。一般的なPCゲームでは、解像度や影、エフェクトなどの設定を下げてもfpsがほとんど伸びない場合、GPUではなくCPU側がボトルネックになっている可能性があります。『鳴潮』の必要スペックガイドでも触れているとおり、鳴潮は基本的にGPU律速のタイトルですが、高性能GPUを使用しているにもかかわらず設定を下げてもフレームレートが大きく変わらないという報告も一部で見られます。
ゲーム内部のスクリプト処理やゲームロジック、オブジェクト管理などのCPU負荷が今回の変更によって軽くなるのであれば、こうした環境ではGPUを交換する以上に大きな改善が見られる可能性があります。特にRTX 4080やRTX 5080、RTX 5090のような高速なGPUを使いながらタスクマネージャー等で見るGPU使用率が100%近くまで上がっていない環境では、Ver3.6前後でGPU使用率とCPU負荷を比較すると違いが分かりやすいはずです。ただし、KURO GAMESは現時点で「CPU性能が何%改善する」といった具体的な数値は公開していません。CPUボトルネックがどの程度改善されるのかは、正式版配信後の検証が必要です。
PS5・Android版同じ最適化が適用されるが具体的な改善幅は非公表
今回の最適化はPCとiOSだけを対象にしたものではなく、PS5・Xbox Series X|S・Androidを含む全プラットフォームに適用されます。PS5はPCと違って全ユーザーのハードウェア構成がほぼ共通しているため、本来は最適化の効果を検証しやすい環境です。一方で、予告特別通信の時点ではPCやiOSほど詳細な比較映像が示されておらず、実際にどの程度フレームレートが安定するのかはアップデート後の確認が必要です。
Android版についても、全プラットフォームが対象と説明されている以上、変更自体は反映される見込みです。ただしスマートフォンの場合はSoC性能だけでなく、端末温度によるサーマルスロットリングもフレームレートに大きく影響します。短時間のベンチマークでは高い数値が出ても、10分・20分とプレイを続けると端末温度が上昇してクロックが下がることがあるため、Android版では平均fpsだけでなく発熱や消費電力まで含めて評価する必要があります。
Xbox版の現状テクスチャのポップインや影の不具合は解消される?
2026年に追加されたXbox Series X|S版については、最適化そのものは全プラットフォーム向けとされているものの、予告特別通信ではPC・iOSほど改善幅が強調されていません。Xbox版はリリース後、グラフィック表示に関する指摘が相次いでいました。Windows Centralは2026年7月15日、Xbox Series X版のテクスチャのポップインや影の欠落、グラフィック上の不具合を報じる記事を掲載し、一部プレイヤーが「低設定のスマートフォン版のように見える」と評していたことを伝えています。
ただし、フレームレートの最適化とテクスチャ品質・LOD(描画負荷を抑えるための簡略化処理)・影描画の問題は、必ずしも同じ原因から生じているとは限りません。プログラミング言語の変更はパフォーマンス(処理速度)に関わる改善であり、テクスチャの読み込み設定や描画品質の調整とは別の領域です。そのためVer3.6によってXbox版の見た目の問題まですべて解決すると期待するのは早計です。フレームレート面の改善があるかどうかは、Xbox版でも配信後の実機確認が必要になります。
調整の要否Ver3.6でも画質設定を下げる場面はなくならない
今回のアップデートで平均fpsが改善したとしても、すべてのPCで最高設定を利用できるようになるわけではありません。解像度、レイトレーシング、描画距離、影、エフェクトなどGPU負荷の大きい項目は、引き続きPC性能に応じた調整が必要です。前述のInven Globalの検証でも、DLSSを含むアップスケーリング関連の設定がフレームレートに大きな影響を与えることが確認されています。WQHDや4Kで120fpsを狙う場合は、Ver3.6以降もDLSSなどのアップスケーリングを活用する価値があります。設定項目ごとの詳しい影響度はおすすめ設定ガイドで解説しています。
今回の最適化は「低スペックPCでも最高設定が使えるようになるアップデート」というより、同じハードウェア・同じ設定で今までより効率よくゲームを動かすための改善と考えると分かりやすいところです。
見極め方PCを買い替える前に確認したい2つのチェックポイント
確認項目Ver3.6配信後にチェックすべき3つの指標
Ver3.6が正式配信されたら、画面上のfps表示だけを見るのではなく、同じエリア・同じ時間帯・同じグラフィック設定で比較することが重要です。特に注目したいのは次の3点です。
最低fps・1%Low
平均80fpsだった環境が90fpsになること以上に、瞬間的に40fpsまで落ちていた場面が60fps程度まで維持できるようになるほうが、実際のプレイ体験への影響は大きくなります。フレームタイムの乱れ
平均fpsが同じでも、1フレームごとの表示間隔(フレームタイム)にばらつきがあると、体感的なカクつきとして感じられます。MSI AfterburnerやRTSSなどの計測ツールでフレームタイムのグラフを確認すると、単純なfps表示より変化がわかりやすくなります。GPU使用率
Ver3.6前後で同じ設定・同じ場面のGPU使用率を比較すると、CPU側のボトルネックが改善しているかどうかを判断しやすくなります。GPU使用率が上がっているのにfpsも伸びていれば、CPU側の処理が軽くなった可能性が高いといえます。
- GPU使用率が低いのにfpsが伸びない症状に心当たりがある
- 移動中やエリア切り替え時のスタッターが気になっていた
- PCの買い替えを迷っており、今のPCで様子を見たい
- GPU使用率が常時100%近く、設定を下げると明確にfpsが上がる
- WQHD・4Kで安定120fpsなど、明確に高い目標がある
- AMD環境で120fps設定自体が解放されていない(Ryzen 5以下など)
FAQよくある質問
『鳴潮』Ver3.6では、全プラットフォームを対象とした大規模なパフォーマンス最適化が導入されます。KURO GAMESが具体的な改善幅を公表しているのはPCとiOSのみで、平均約10fpsのフレームレート向上が見込まれています。単純な画質調整ではなく、プログラムの実行基盤そのものに手を加えている点が今回の特徴で、KURO GAMESはこの変更を今後さらに最適化を進めるための基盤として位置づけています。
ただし、平均10fpsという数字だけで「PC版のカクつきが完全に直る」と判断するのはまだ早いところです。PC版ユーザーにとって本当に重要なのは、平均fpsだけでなく最低fps・1%Low・フレームタイムの乱れ、そしてエリア移動時のスタッターがどこまで改善されるかです。8月20日の正式配信後に実測データが揃えば、今回の内部基盤変更が『鳴潮』の弱点だったパフォーマンス問題をどこまで解消できたのか、より明確になるはずです。

