『Swords of Legends』はソウルライク?黒神話:悟空との違い・武器とアーティファクトの戦闘システムを解説
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倒した敵を仲間にする仕組みも一次情報で整理
Steamのユーザータグに「ソウルライク」が含まれていることや、パリィを使ったボス戦の映像から、黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)のような死にゲー系アクションRPGを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。実際に試遊した内容を確認すると、単純なソウルライクという言葉だけでは片付けられない部分が見えてきます。
本記事ではSteam公式ストアページと、実機を試遊したメディアの一次情報をもとに、戦闘の中核となる武器とアーティファクト(本作独自の特殊装備)の組み合わせ、倒した敵を仲間にできる独自システム、黒神話:悟空との違いを整理しました。あわせて発売日・PC必要スペック・日本語対応状況も、記事執筆時点で判明している範囲でまとめています。
「ソウルライクかどうか」を一言で断定するのではなく、Steamのユーザータグと開発元自身の説明という2つの視点を照らし合わせながら、本作が実際にはどんなアクションRPGなのかを掘り下げていきます。

正体『Swords of Legends』とは|Gujianシリーズの正式新作
『Swords of Legends』はAurogon Shanghaiが開発するシングルプレイヤー専用のアクションアドベンチャーRPGです。Steamのジャンル欄には「Action」「Adventure」「RPG」が登録されており、パンくずリストも「RPG Games > 古剣奇譚(Gujian)Franchise > Swords of Legends」と表示されています。Gujian(古剣奇譚、Aurogon Shanghaiが2010年から手がけてきた中国発の人気RPGシリーズ)の正式な新作であることが、Steam公式の説明でも明記されています。
舞台は中国の古典文学や神話をベースにした幻想世界で、人間だけでなく神々・妖怪・冥界をさまよう魂までもが同じ世界に存在します。主人公は冥界に関わる役職「Arbiter of the Underworld(冥府の裁定者)」として物語を進め、生者の剣から死者にまつわるアーティファクトまで、複数の武器を使い分けながら戦います。グラフィックはUnreal Engine 5で構築されており、蓮池や苔むした古寺、山あいの宿など、中国的な情景が写実的に描かれています。

開発元のAurogon Shanghaiについて、Steam公式は「19年にわたり中国ファンタジーを題材にした没入感ある世界を作り続けてきたパイオニア」と紹介しています。これまでにGujianシリーズのメインタイトルを3本手がけたほか、関連書籍や映画化にも携わっており、黒神話:悟空のヒットに便乗して急遽立ち上げられたプロジェクトではありません。なお本作は2021年に発表された当初「Gujian 4」という仮称で呼ばれており、2025年8月の正式発表時に現在のタイトル『Swords of Legends』へ改められています。
出典:Steam公式ストアページ、Gematsu(2025年8月の正式発表時の記事)。
着眼点ソウルライクなのか|Steamのタグと開発元の説明を照らし合わせる
Steamのユーザータグには確かに「Souls-like」が含まれています。ただし記事執筆時点でこのタグを付けたユーザーは53件にとどまり、前面に表示される人気タグには入っていません。優先的に表示されているのは「Action RPG」「Singleplayer」「Xianxia(仙侠、仙人や道教的な神秘要素を扱う中国発のファンタジージャンル)」「Lore-Rich」「Wuxia(武侠、剣士や義侠の物語を描く中国発祥のジャンル)」といったタグで、ソウルライクは数あるタグの一つという位置づけです。
開発元自身の説明はさらに明確です。2025年8月の正式発表時、Aurogon Shanghaiは本作について「ソウルライクでもなければ完全なオープンワールドでもなく、進行の自由度を残した『ワイドリニア(wide linear)』に近い構造」であり、「理不尽な高難易度や技術一辺倒の戦闘を狙っているわけではなく、あらゆる腕前のプレイヤーが楽しめることを目指している」と説明しています。パリィやタイミング重視の防御アクションは確かに存在するものの、それだけを根拠に典型的な死にゲーと決めつけるのは、開発元の意図とはずれた見方と言えそうです。
出典:Gematsu(開発元の公式コメント)、Steam公式ストアページ(ユーザータグ)。
系譜黒神話・悟空との違い|同じ中国神話モチーフでも歩んできた道が違う
中国神話モチーフの大型3DアクションRPGということで、『Swords of Legends』が黒神話:悟空と比較されるのは自然な流れです。どちらも壮大な世界観と巨大ボス戦を特徴としていますが、本作は黒神話:悟空のヒットを受けて急遽企画された作品ではありません。試遊会に参加した記者の報告でも、本作がGujian 3(2018年発売、黒神話:悟空が中国のゲーム業界に大きな影響を与える以前から現地で親しまれてきたシリーズ)の正式な続編であることが指摘されています。Gujianシリーズはもともとファイナルファンタジーのようなターン制RPGとして始まり、続編を重ねるごとにアクション色を強めてきた歴史を持っています。
最も大きな違いは、キャラクターとストーリーの比重です。Gujianシリーズはもともと、仲間との会話や世界設定、丁寧な物語の積み重ねで支持されてきたタイトルで、初代作品では「プレイアブルキャラクター全員が、凡庸な物語ならはめ込まれたままになりそうな型をことごとく裏切ってくる」と評されるほどキャラクター描写に定評がありました。今回の『Swords of Legends』でも、倒した敵の魂を仲間にするシステムが用意されており、アクションだけでなく霊たちの過去を追うことが重要な要素になりそうです。詳しい仕組みは後述します。
PC版・グラフィックボード選びの参考として、黒神話:悟空の推奨スペックとおすすめGPUの記事やGPU別ベンチマークの記事もあわせて参照してください。同じUnreal Engine 5採用作品として、負荷の傾向を把握するうえで参考になります。
組み替え戦闘の核心|武器とアーティファクトの組み合わせで変わる立ち回り
試遊版で確認されているのは、固定的なブロックやパリィではなく、武器スキルとアーティファクト(本作独自の特殊装備で、死者にまつわる力を宿すアイテム)を組み替えることで戦い方そのものが変化するシステムです。軽攻撃と重攻撃を組み合わせた通常のコンボに加え、装備するアーティファクトによって使える能力そのものが入れ替わります。
装備によって同じボタン操作の意味そのものが変わるため、堅実なガード寄りのスタイルと、リスクを取って攻め続けるスタイルを、プレイヤー自身の判断で切り替えられる作りと言えます。次項では、大剣のパリィを中心に、Sekiro: Shadows Die Twice(隻狼、フロム・ソフトウェア開発のパリィ主体のアクションゲーム)との違いをもう少し詳しく見ていきます。
リソース管理パリィはあるがSekiroタイプとは別物|マナを使う高リスクな受け流し
試遊会に参加した記者は、大剣のパリィスキルを使ってボスの攻撃を誘い、繰り返し反撃を成功させたと報告しています。パリィ自体の爽快感は高く評価されている一方、この仕組みはマナを消費するリスクの高い選択であり、無制限に弾き続けられるわけではありません。
この点がSekiroのようなパリィ特化型アクションとの大きな違いです。Sekiroは弾き続けて敵の体幹(架橋ゲージ)を崩す設計ですが、『Swords of Legends』はどの攻撃を回避し、どの攻撃をガードで受け、どの場面でマナを使ってパリィに賭けるかというリソース管理が問われる戦闘に近いと言えます。パリィを外した瞬間の隙も大きいため、緊張感自体はしっかり残されているようです。

同行システム倒した敵が仲間になる|冥界に留まる魂を救い共に旅する仕組み
Steam公式の説明によると、本作の世界には未練を残して冥界へ渡りきれない魂が存在します。主人公は彼らと戦うだけでなく、その願いや過去を知り、抱えていた問題を解決することで仲間として同行させられます。公式は「同行する期間が長くなるほど、その魂の過去が少しずつ明らかになっていく」とも説明しており、単なる召喚獣ではなく、それぞれにストーリーが用意されたキャラクターとして扱われているようです。
試遊版ではこの仕組みが実際に確認されています。最初に戦った巨大な牛の姿をした敵「Ox-Head(牛頭、中国の冥界伝承に登場する獄卒の一柱)」はプレイヤーを「ボス」と呼びながら戦うチュートリアル的なボスで、倒すとそのまま戦闘中に呼び出せる仲間へと変化しました。試遊した記者は、この牛頭のキャラクターが今後の物語でどれだけの役割を持つのか(会話イベントがあるのか、プレイヤーの選択で態度が変わるのか)気になったとも記しており、システムの実在は確認できたものの、物語面での深掘りは製品版を待つ必要がありそうです。
出典:Steam公式ストアページ、PC Gamer(実機試遊レポート)。
怪異個性的すぎるボスたち|山海経モチーフの妖怪と神々
Steam公式は本作の世界観について、中国最古級の地理書・神話集『山海経(せんがいきょう、The Classic of Mountains and Seas)』に描かれた神々・悪鬼・霊獣が現世に現れるという設定を掲げています。試遊版で印象的だったのは、この設定を体現する2体のボスです。

これらは西洋ファンタジー系の3DアクションRPGではあまり見られない発想で、黒神話:悟空とはまた違う中国神話由来の怪異描写が、本作の強みになりそうです。
出典:PC Gamer(実機試遊レポート)、Steam公式ストアページ。
留意点アクションに寄りすぎている点への懸念|試遊はRPG要素をほぼ見せなかった
メディア向けに公開された試遊版は、いくつかのボス戦と一区画分の一本道レベルに限定されていました。試遊した記者は「RPGらしさを感じられたのは、装備画面のステータス欄くらいだった」と振り返っており、操作した主人公の名前すら記憶に残らないほど、キャラクター描写はほとんどなかったと指摘しています。
これはGujianシリーズの丁寧なキャラクター描写と世界観語りを支持してきたファンにとって気になるポイントです。試遊した記者自身も、黒神話:悟空の成功体験が、これから出てくる大型の中国産ファンタジー作品のテンプレートとして扱われてしまわないかという懸念を率直に記しています。Gujianシリーズが本来持っていたRPG要素がどこまで製品版に残るのかは、続報を待つ必要がありそうです。
一方でSteam公式の紹介文では「Gujianシリーズの特徴である物語性と芸術性を新しい冒険へ引き継ぐ」ことが明言されています。今回の試遊版が、あくまでアクション部分の紹介に特化した構成だった可能性も残されています。
未確定情報日本語対応・発売日・PC必要スペック|現時点で分かっていること
出典:Steam公式ストアページ(言語対応表・システム要件)。発売日・PC必要スペックともに続報があり次第、本記事を更新します。
FAQよくある質問
総括まとめ|ソウルライクの皮を被った、Gujianシリーズの正式新作
- 黒神話:悟空のような中国神話モチーフの大型アクションRPGが好きな人
- 固定パリィよりも武器とアーティファクトを組み替える自由度のある戦闘を求める人
- 倒した敵を仲間にするシステムやボスの個性的なデザインに惹かれる人
- Gujianシリーズのストーリーテリングにもともと期待している人
- 発売日・価格・PC必要スペックが判明してから判断したい人
- ソウルライクらしい理不尽な高難易度そのものを求めている人
- フル日本語音声でのプレイを重視する人(現状は英語・中国語のみ対応)
- RPG要素の掘り下げがどこまであるか、追加情報を待ちたい人
『Swords of Legends』は、パリィを使った緊張感あるボス戦だけを見るとソウルライクに近く映りますが、開発元自身が「ソウルライクではない」と明言している通り、武器とアーティファクトを組み替えて戦い方そのものを変えられる仕組みや、倒した敵を仲間にして物語を追う要素など、独自の設計を多く持つ作品です。
黒神話:悟空と同じ中国ファンタジー系アクションRPGとして比較されることは今後も増えそうですが、最大の特徴はGujianシリーズが19年かけて培ってきたキャラクター重視のRPG要素にあります。試遊版はアクション部分が中心の紹介だったため、ストーリーや仲間との物語が製品版でどこまで描かれるかは、まだ見えていません。
Steam版は日本語の字幕対応が予定されている一方、発売日・PC必要スペック・フル音声対応の有無は記事執筆時点でいずれも未発表です。続報が入り次第、本記事を更新していきます。



