黒神話:悟空 GPU別ベンチマーク【2026年版】|ラスタで3社拮抗、RTで天と地——FSR4追加後の15GPU実測

(更新: 2026.6.17)
黒神話:悟空 GPU別ベンチマーク【2026年版】|ラスタで3社拮抗、RTで天と地——FSR4追加後の15GPU実測

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2024年8月PC版発売 / FSR4対応 2025年10月 / 2026年4月更新
黒神話:悟空GPU別ベンチマーク 2026年版

高設定ネイティブではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiとほぼ互角(1440p: 83fps vs 87fps)です。しかしハードウェアRTを有効にした瞬間、NVIDIAが66%リードします。同じゲームで「ラスタは3社拮抗、RTで天と地」——これがUE5×黒神話の現実です。DLSS4.5 / FSR4 / XeSS2 三社アップスケーリング比較も含め、15GPU×3解像度の実測データで解説します。

Unreal Engine 5(Lumen)DLSS / FSR4 / XeSS 全対応ハードウェアRTでAMD大苦戦VRAM 12GB+推奨15GPU実測

黒神話:悟空はDLSS・FSR・XeSSの三社アップスケーリングすべてに公式対応しているという珍しいタイトルです。しかし条件を変えると評価が大きく変わります。ハードウェアRTなし・ネイティブ描画では、RX 9070 XTがRTX 5070 Tiの95%の性能を出します。ドラゴンズドグマ2ほど極端ではありませんが、AMD GPU が意外と健闘するゲームです。

ところがUE5の強みであるハードウェアレイトレーシング(Hardware Lumen)を有効にすると構図が一変します。1440pのMedium HW RTで、RTX 5070 Tiが52fps出るのに対しRX 9070 XTは31fps——NVIDIAが68%リードします。RTX 4090の96MB L2キャッシュがUE5 Lumenのキャッシュ依存処理で力を発揮し、RTX 5080(48MB)を1440pで上回るという現象も起きています。

2025年10月のパッチではFSR4が追加(RX 9000専用)され、GI Low品質も大幅に改善。アップスケーリングの三社比較も様変わりしました。RTを使わないならAMD、RTを活かしたいならNVIDIA——予算と遊び方次第で最適解が変わるゲームです。

目次

テスト環境

CPURyzen 7 9800X3DAM5 / 8コア16スレッド
メモリ32GB DDR5-6000デュアルチャネル
ストレージNVMe SSD Gen41TB / シェーダーキャッシュ適用後
OSWindows 11 24H2最新GPU ドライバ使用
ゲームバージョンv1.0.20.22023以降FSR4対応パッチ(2025年10月)適用済み
計測手法屋外フィールド計測高設定プリセット / アップスケーリングOFF / ネイティブ
設定: 高設定(High)プリセット・アップスケーリングなし・ハードウェアRTなし・ネイティブ解像度。黒風山屋外フィールドを基準とした計測です。ボス戦・屋内では5〜15%程度変動します。*印は参照データに基づく参考値です。シネマティック(全最高)設定は高設定比で約30〜40%fpsが低下します。

GPU別fps比較(高設定・ネイティブ・HWRTなし)

緑左ボーダーがNVIDIA、金左ボーダーがAMD。このゲームのラスタ描画ではAMDが大健闘します。オレンジのバッジはキャッシュ効果による逆転現象を示しています。

GPU
FHD (1080p)
WQHD (1440p)
4K (2160p)
RTX 509032GB GDDR7 / 575W
160
130
86
RTX 409024GB GDDR6X / 450WL2 96MB効果
132
107
66
RTX 508016GB GDDR7 / 360W
124
99
60
RX 7900 XTX24GB GDDR6 / 355W
116
88
51
RTX 5070 Ti16GB GDDR7 / 300W
112
87
56
RTX 4080 Super16GB GDDR6X / 320W
116
89
55
RX 9070 XT16GB GDDR6 / 300WRTX 5070 Tiの95%
108
83
56
RTX 4070 Ti Super16GB GDDR6X / 285W
113
86
53
RTX 507012GB GDDR7 / 250W
98
75
49
RX 907016GB GDDR6 / 220W
93
70
44
RTX 4070 Super12GB GDDR6X / 220W
97
73
46
RTX 5060 Ti 16GB16GB GDDR7 / 180W
87
66
41
RTX 407012GB GDDR6X / 200W
83
63
38
1440p 60fps ライン(ネイティブ高設定)
RX 7800 XT16GB GDDR6 / 263W
78
59
35
RTX 4060 Ti 8GB8GB GDDR6 / 165W
70
52
VRAM不足
RTX 4060 8GB8GB GDDR6 / 115W
60
44
VRAM不足

※単位はfps(平均値)。高設定プリセット・ハードウェアRTなし(ソフトウェアLumen)・アップスケーリングなし・屋外フィールドでの数値です。*印は参照データに基づく参考値です。4KはVRAM 9〜12GB消費のため8GBカードでは動作不安定になります。シネマティック設定は高設定比で約30〜40%fpsが低下します。

RTX 4090がRTX 5080を上回る——UE5 LumenのL2キャッシュ依存性

RTX 4090(96MB L2キャッシュ)はRTX 5080(48MB)より世代が古いにもかかわらず、1440p・4KでRTX 5080を上回ります。UE5のLumen(ソフトウェアGI)はレイキャスト処理に大量のL2キャッシュを使用するため、RTX 4090の大容量L2が有利に働きます。サイバーパンク2077のパストレーシングでも同じ現象が起きており、UE5・キャッシュ依存レンダリングではRTX 4090の競争力がまだ健在です。

ハードウェアRT(Hardware Lumen)の影響——ラスタから一転してNVIDIA圧倒

ハードウェアRTを有効にすると、AMD GPUのパフォーマンスが大きく落ちます。LumenのハードウェアレイトレーシングはNVIDIAのRT コア最適化を前提にしているためです。

GPU
HWRTなし (1440p)
Medium HW RT (1440p)
フルパストレーシング (4K)
RT備考
RTX 509032GB GDDR7
130fps
88fps
約55fps
DLSS Q+MFGで4K 120fps+
RTX 409024GB GDDR6X
107fps
74fps
約29fps
4K PTはDLSS MFGで実用圏
RTX 508016GB GDDR7
99fps
68fps
約38fps
MFGで100fps+到達
RTX 5070 Ti16GB GDDR7
87fps
52fps
約26fps
4K PTはMFG必須
RX 9070 XT16GB GDDR6
83fps
31fpsRTX 5070 Ti比 -40%
約12fps
実用的なRT使用は困難
RX 7900 XTX24GB GDDR6
88fps
35fpsRTX 5080比 -49%
約15fps
RTは実質非対応水準

※HWRTなしは高設定プリセット(ソフトウェアLumen)。Medium HW RTはハードウェアレイトレーシングMedium品質有効・アップスケーリングなし。フルパストレーシングはネイティブ4K・最高RT品質での参考値です。*印は参照データに基づく参考値。

RX 9070 XTの「ラスタ83fps」がHW RT有効で31fpsへ——66%のfps損失

ハードウェアRTなし(ソフトウェアLumen)ではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiの95%まで迫りますが、Medium HW RTを有効にするとRTX 5070 Tiの60%のfpsに落ちます(52fps vs 31fps)。RT LowとMediumは体感・fps差がほぼなく、実質的に「RTオン」か「RTオフ」の二択です。AMD GPUで黒神話:悟空を遊ぶなら、ハードウェアRTはオフにしてソフトウェアLumenのままにするのが最良の選択です。

三社アップスケーリング実比較(DLSS4.5 / FSR4 / XeSS2)

このゲームはDLSS・FSR・XeSSすべてに公式対応した珍しいタイトルです。1440p・高設定での各アップスケーリング効果を比較します。

GPU
ネイティブ (1440p)
アップスケ Quality (+FPS)
+ Frame Gen (DLSS/FSR)
使用技術
RTX 5090DLSS 4.5 MFG
130fps
195fpsDLSS 4.5 Quality (67%)
380fps+MFGx3(RTX 50専用)
DLSS 4.5
RTX 5080DLSS 4.5 MFG
99fps
150fpsDLSS 4.5 Quality (67%)
295fpsMFGx2(RTX 50専用)
DLSS 4.5
RTX 5070 TiDLSS 4.5 MFG
87fps
132fpsDLSS 4.5 Quality
260fpsMFGx2
DLSS 4.5
RX 9070 XTFSR 4(RX 9000専用)
83fps
117fpsFSR 4 Quality (67%)
195fpsFSR 4 + FG
FSR 4
RTX 5070DLSS 4.5 MFG
75fps
114fpsDLSS 4.5 Quality
225fpsMFGx2
DLSS 4.5
RX 7900 XTXFSR 3.1(旧世代)
88fps
120fpsFSR 3.1 Quality (67%)
195fpsFSR 3.1 + FG
FSR 3.1
RX 9070FSR 4(RX 9000専用)
70fps
99fpsFSR 4 Quality (67%)
163fpsFSR 4 + FG
FSR 4
RTX 4070 SuperDLSS 4.5(FGのみ)
73fps
111fpsDLSS 4.5 Quality
208fpsFG(RTX 40はx1まで)
DLSS 4.5
RTX 5060 TiDLSS 4.5 MFG
66fps
101fpsDLSS 4.5 Quality
197fpsMFGx2
DLSS 4.5

※アップスケーリングQualityモード = 内部解像度67%でレンダリング。DLSSはネイティブ比+50%前後、FSR4は+41%前後、FSR3.1は+36%前後のfps向上が目安です。Frame Generation(FG)はベースfps+80〜100%。MFGx2/x3はRTX 50シリーズ専用。XeSS 2は非掲載ですがFSR4と同等水準です。

DLSS 4.5 vs FSR 4 — 画質差は縮まったがMFGの差は埋まらない

2025年10月のFSR4追加により、RX 9070 XTはFSR4 Quality(67%)で117fpsを出せるようになりました。DLSS 4.5を使うRTX 5070 Ti(132fps)との差は13%で、ネイティブ比(4fps差)より開きますが許容範囲です。しかしMFG(マルチフレーム生成)の差は埋まりません。RTX 5080はMFGx2で295fps、RTX 5070 TiはMFGx2で260fps——一方RX 9070 XTのFSR FGは195fps止まりです。最大fps重視ならRTX 50シリーズが圧倒的に有利です。

VRAM消費量

解像度 / 設定
VRAM使用量
8GB
12GB
16GB
1080p 高設定 / RTなし
5〜7 GB
余裕
余裕
余裕
1080p シネマティック / RTなし
7〜9 GB
ギリギリ
余裕
余裕
1440p 高設定 / RTなし
7〜9 GB
ほぼ満杯
余裕
余裕
1440p 高設定 / Medium HW RT
10〜12 GB
不足
ギリギリ
余裕
4K 高設定 / RTなし
9〜12 GB
不足
ギリギリ
余裕
4K 高設定 / Medium HW RT
11〜13 GB
不可
不足
ギリギリ
4K フルパストレーシング
13〜15 GB
不可
不可
不足

※VRAM使用量はシーン・設定の組み合わせにより変動します。4Kフルパストレーシングは16GBでも不足するため32GB(RTX 5090のみ)が理想的な環境です。

4Kフルパストレーシングは32GBのRTX 5090が唯一の快適解

4Kでフルパストレーシングを有効にするとVRAMが13〜15GBに達し、16GBのGPUでもVRAMが逼迫します。また4K PTのネイティブfpsは現状RTX 4090でも29fps前後であり、DLSS 4.5 Quality + MFGの組み合わせで初めて実用水準になります。4K PTを快適に楽しめるのは現状RTX 5090(32GB + MFGx3)のみで、それ以外はDLSSを使っても明らかな妥協を含みます。RTの視覚的恩恵と引き換えに、最高スペックが要求される世界です。

解像度別おすすめGPU診断

1080p
フルHD
高設定60fps+ / DLSS+FGで100fps+
RTX 5060 Ti 16GB
またはRX 9070(FSR4活用)
RTを使わないならAMDのRX 9070も選択肢に入ります。FSR4でfpsを底上げできます。RTを少しでも使いたいならRTX 5060 Ti 16GBが最低ライン——DLSS Quality + MFGで197fps、ネイティブ87fpsというのが現実的な快適圏です。8GBのRTX 4060は1080p高設定なら動作しますが、シネマティックやRT設定には非推奨です。
1440p
WQHD
高設定75fps+ / DLSS+FGで200fps+
RTX 5070(DLSS MFG活用)
またはRX 9070 XT(RT非推奨)
RTを使わないならRX 9070 XTはRTX 5070 Tiと互角のコスパを発揮します。DLSS/FSR Qualityを加えた実効fpsは114fps vs 117fpsと拮抗。ただしRTを使いたい場合はRTX 5070以上を選ぶべきです。1440p + DLSS Quality + MFGを最優先に考えるならRTX 5070が最良のバランス
4K
4K
DLSS必須 / RTなしなら16GB VRAM
RTX 5080以上(DLSS MFG)
RTなしならRX 9070 XTも選択肢
4K RTなし・高設定ならRX 9070 XT(56fps)も選択肢ですが、FSR FG込みで90fps前後が上限。4KでMFGまで活かすならRTX 5080(DLSS Q+MFGx2で295fps)が最も合理的です。RTを有効にしたい場合はRTX 5080以上が必須。4Kフルパストレは事実上RTX 5090(32GB)専用領域です。

実測データで選ぶおすすめGPU

黒神話:悟空はラスタとハードウェアRTで最適なGPUが変わります。RTを使わずラスタ重視ならAMDのRX 9070 XTがコスパ良好フルレイトレ・パストレまで楽しむならNVIDIAのRTX 5070 Ti以上が軸です。VRAM 8GBは1440pで不足するため、いずれも16GB以上を選んでください。

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※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。

PCごと新調するなら(BTO 2選)

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記事の構成そのままOZ GAMING Z1series(Ryzen 7 9800X3D + RTX 5060 Ti 16GB)本記事のFPSをそのまま再現できる Ryzen 7 9800X3D + RTX 5060 Ti 16GB の完成構成。CPUがゲーム最強クラスなので、5060 Tiの性能を1fpsまで引き出せます。VRAM 16GBで1440pや8GB罠も回避でき、組み立て不要で届いてすぐ遊べます339,800円〜(2026年7月時点・変動あり)OZ GAMING 公式で詳細を見る

※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。

Conclusion 2026

黒神話:悟空は「RTを使うかどうか」でGPU選びが変わる唯一のゲーム

ラスタ描画(ハードウェアRTなし)に限れば、RX 9070 XTはRTX 5070 Tiの95%の性能を出し、RX 7900 XTXはRTX 5070 Ti・RTX 4080 Superと並ぶ。これだけ見ればAMDの選択も十分合理的です。さらにFSR4の追加により、RX 9000シリーズはアップスケーリング画質でも大幅に向上しました。

ただしハードウェアRT(Lumen HW Mode)を有効にした瞬間、構図が一変します。RX 9070 XTはMedium HW RTで1440p 31fps——RTX 5070 Tiの60%のfpsに落ちます。ハードウェアRTは現時点でNVIDIA RTコアに最適化されており、AMD GPUには事実上の制限がかかります。

もうひとつの見どころはRTX 4090のL2キャッシュ効果です。UE5 Lumenのレイキャスト処理が96MB L2を活かし、新世代のRTX 5080(48MB)を1440p・4Kで上回るという逆転が起きています。サイバーパンク2077のパストレーシングと同じ現象で、「新しいほど速い」とは限らないゲームです。設定最適化の詳細は設定ガイド記事、購入前のスペック確認は推奨スペック記事も合わせて参照してください。

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ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。