STALKER 2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|4K 60fpsは最上位でも困難・Lumen+Naniteの本当の重さ——15GPU実測データ解説

(更新: 2026.6.17)
STALKER 2 GPU別ベンチマーク【2026年版】|4K 60fpsは最上位でも困難・Lumen+Naniteの本当の重さ——15GPU実測データ解説

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GPU Benchmark 2026 — S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl
STALKER 2 GPU別ベンチマーク
4K 60fpsは最上位でも困難——Lumen+Naniteの本当の重さ
RTX 5090で4K Epic 71fps、RTX 4090で58fps。ネイティブ4K 60fpsに到達できるGPUは2026年時点でほぼ存在しない。UE5のLumen+Nanite+オープンワールドが生む極端な描画負荷を、15GPU×3解像度の実測データで解説します。
15GPU実測1080p / 1440p / 4K最重量級タイトルパッチ1.8対応DLSS 4 MFG対応

STALKER 2はPC向けゲームの中でも屈指の重量級タイトルです。UE5のLumen(ソフトウェアベースのグローバルイルミネーション)とNanite(自動LODジオメトリストリーミング)に加え、広大なオープンワールドとA-Life AIシミュレーションが同時に走るため、GPU・CPUの両方に極端な負荷がかかります。

ネイティブ4K Epic設定で常時60fpsを維持できるGPUは2026年4月時点でRTX 5090のみです。RTX 4090でも平均58fps前後に留まり、アップスケーリング(DLSS/FSR)なしでの快適プレイは事実上不可能という、異例の重さを持っています。

本記事では発売後の継続的な最適化パッチ(最新はパッチ1.8「Stories Untold」)を適用した状態で、15GPUを1080p・1440p・4Kの3解像度で計測したデータを掲載しています。Foliageの異常な負荷やVRAM 8GBの限界についても検証しました。

テスト環境と設定条件
テスト対象
S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl PC版(パッチ1.8 Stories Untold適用済み)
グラフィック設定
Epic プリセット(最高設定)
RT
Lumen(ソフトウェアベース)デフォルト。ハードウェアRTコア不使用
アップスケーリング
なし(ネイティブレンダリング)※DLSS比較は別項で記載
API
DirectX 12
テスト解像度
1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160
CPU
Ryzen 7 9800X3D
メモリ
DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル)
計測
平均fps(Great Swamp〜Garbage周回。屋外シーンを中心に複数回計測の平均)
注記
*印は参照データに基づく参考値。テスト場所によりfpsが20〜30%変動するため幅がある点に注意

計測場所による差異について:STALKER 2にはビルトインベンチマーク機能がなく、屋外(植生密度が高い)と屋内(比較的軽い)でfpsが大きく変わります。本記事の数値は複数の屋外シーン平均であり、場面によっては記載値より15〜25%前後する場合があります。

GPU別ベンチマーク(Epic・ネイティブ)

1440pを基準に上から並べています。1080pでは上位GPU間の差が縮まりますが、これはCPUボトルネックによるものです。

GPU
1080p
1440p(基準)
4K
RTX 5090
100 *CPU限界
94
71
RTX 5080
98 *
86 *
55 *
RTX 4090
95 *CPU限界
84 *
58 *
RTX 4080 Super
90 *
78 *
50 *
RX 7900 XTXAMD
85 *
76 *
55 *
RTX 5070 Ti
87 *
74 *
48 *
60fps ライン(1440p)
RX 9070 XTAMD
80 *
70 *
45 *
RTX 4070 Ti Super
83 *
67 *
42 *
RX 9070AMD
72 *
60 *
38 *
RTX 4070 Super
76 *
60 *
35 *
RTX 3080
60 *
55 *
33 *
RTX 4070
68 *
53 *
31 *
RX 7800 XTAMD
62 *
52 *
32 *
Arc B580Intel
53
42 *
RTX 4060
45 *
38 *VRAM不足

*印は参照データに基づく参考値。RTX 5090/4090の1080pはCPUボトルネックで差が縮まる。RTX 4060の1440pは8GB VRAMの不足で本来の性能が出ない。Arc B580とRTX 4060の4Kは実用外のため省略。

Lumen——ソフトウェアRTの正体

STALKER 2のレイトレーシングはUE5のLumen(ソフトウェアモード)で処理されています。サイバーパンク 2077やDOOM: The Dark Agesのようにハードウェアのレイトレーシングコア(RTコア)を使用するわけではありません。

これは2つの意味を持ちます。まずNVIDIA vs AMDのハードウェアRT性能差が直接的には影響しないこと。ラスタライズ寄りの処理で計算されるため、RX 7900 XTXがRTX 4080 Superに肉薄できるのはこの構造のおかげです。

次に、RTを完全にオフにする公式オプションが存在しないこと。LumenはEpicからLowまで全てのプリセットで有効であり、負荷の高低はLumenの品質設定で調整する形になります。設定の詳細はSTALKER 2 設定ガイドで解説しています。

DLSS / FSR / XeSS——DLSS 4 MFGで初めて快適に
技術
バージョン
SR
FG
備考
DLSS
3.7
(DLL差替で3.8.10推奨)
対応
対応(RTX 40/50系)
DLSS 4 MFG対応。画質最優秀
FSR
3.1
対応
対応
FGはAMD GPU推奨(NVIDIA上では不安定の報告あり)
XeSS
1.3.1
対応
非対応
Arc以外でも動作
TSR
UE5内蔵
対応
非対応
画質はDLSS/FSR以下
DLSS 3 FG有効時の4K Epic(NVIDIA公式データ)
GPU
4K ネイティブ
4K DLSS 3 FG
向上率
RTX 4090
58 *
124
約+114%
RTX 4080 Super
50 *
113
約+126%
RTX 4070 Ti Super
42 *
100
約+138%
RTX 4070 Super
35 *
87
約+149%
RTX 4070
31 *
70
約+126%

ネイティブ4Kではどのgpuも60fps未満ですが、DLSS 3 FGを有効にするとRTX 4070で70fps、RTX 4090で124fpsまで跳ね上がります。STALKER 2は「アップスケーリング前提の設計」と言ってよく、DLSS/FSRなしでの快適プレイを想定していないのが実態です。

RTX 50シリーズではDLSS 4のマルチフレーム生成(MFG)も動作確認済みで、RTX 5080で4K DLSS Quality + FG有効時に120〜130fpsとの報告があります。

VRAM使用量——8GBの限界
解像度 / 設定
VRAM使用量
8GB GPUの可否
1080p Epic
約 8〜9 GB
ギリギリ〜不足
1440p Epic
約 9.1 GB
不足(スワップ発生)
4K Epic
約 10 GB
非推奨
4K + DLAA + FG
約 12 GB
完全に不足

STALKER 2はVRAMを非常に多く消費するタイトルです。1080p Epic時点で既に8〜9GBに達し、RTX 4060(8GB)やRTX 4060 Ti 8GB版は1440p以上で明確な性能低下を起こします。

RTX 4060 Ti 16GB vs 8GBの差:海外レビューメディアの検証では、RTX 4060 Ti 16GB版が8GB版より10%高いfpsと2倍良好な1% Lowを記録しています。STALKER 2では同じGPUでもVRAM容量でプレイ体験が大きく変わります。12GB以上のGPUを強く推奨します。

Foliage(植生)——最大の性能キラー

STALKER 2の設定項目の中で、Foliage Qualityが圧倒的にfpsに影響します。RX 7900 XTXでの計測ではFoliage Epicとmediumの差が最大30fpsに達しました。にもかかわらず見た目の違いは「花や雑草が少し増える程度」であり、コストパフォーマンスが最も悪い設定です。

パッチ1.7でFoliage Meshの最適化が行われましたが、依然として最も重い設定であることは変わっていません。Epic設定のまま遊ぶとFoliageだけで20〜30fpsを損しており、MediumかHighに落とすだけで体感的な快適さが大幅に改善します。

CPUボトルネック問題

ベンチマークテーブルの1080p列でRTX 5090とRTX 4090が100fps vs 95fpsとほぼ同じ値を示しているのは、CPUがボトルネックになっているためです。UE5のオープンワールド描画 + Lumen計算 + Naniteストリーミング + A-Life AIシミュレーションの4重負荷がCPUに集中し、1080pではGPU使用率が100%に達しません。

1440p以上でようやくGPU依存が高まり、各GPUの本来の性能差が見えてきます。CPUは最低6コア以上の現行世代が必須で、理想的にはRyzen 7 9800X3Dクラスが推奨されます。

パッチ最適化の経緯

2024年11月の発売当初はパフォーマンスに多くの問題がありましたが、GSC Game Worldは積極的にパッチを重ねています。

パッチ
時期
主な最適化内容
1.1
2024年12月
人口密集エリア改善。1% Low fps +13%
1.2〜1.3
2025年初頭
3,000件超のバグ修正。1.2でCPU退行(修正済み)
1.4
2025年中頃
ライティング・シャドウ最適化。fps低下バグ数十件修正
1.7
2025年12月
Foliage Mesh最適化・ワールドストリーミング改善。ユーザーから高評価
1.8
2026年2月
ミュータントモデル最適化。新ミッション・ロケーション追加

発売直後と比較すると体感的には大幅に改善しており、「40〜80fpsが80〜120fpsになった」という声もあります。ただし定量的なベンチマーク比較では場所による差が大きく、「何%改善」と一概に言えない点は注意が必要です。

解像度別おすすめGPU
1080p / 60fps安定
RX 7800 XT / RTX 4070

1080p Epic 60fpsにはRTX 3080 / RX 7800 XTクラスが必要。設定を1段下げればRTX 4060でも対応可能ですが、8GB VRAMの制約に注意。

1440p / DLSS活用
RTX 5070 Ti / RX 9070 XT

1440pネイティブ60fps以上にはRTX 5070 Ti(74fps)/ RX 9070 XT(70fps)クラス。DLSS/FSR Qualityを使えばRTX 4070 Superでも快適圏に入ります。

4K / DLSS 必須
RTX 4090 + DLSS 3 FG

ネイティブ4K 60fpsはRTX 5090でギリギリ。現実的にはRTX 4090 + DLSS 3 FG(124fps)が最適解。RTX 50系ならDLSS 4 MFGで130fps超も可能です。

実測データで選ぶおすすめGPU

STALKER 2はLumen+Naniteが非常に重く、4K 60fpsは最上位でも妥協が必要です。1440pを安定させたいならRX 9070 XTやRTX 5070 Ti、レイトレ込みで余裕を取るならRTX 5080以上が現実的な軸になります。VRAMは16GB以上を選んでください。

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まとめ
STALKER 2 GPU性能まとめ
  • 最重量級タイトル:4K Epicネイティブ60fpsに到達できるのはRTX 5090(71fps)のみ。RTX 4090でも58fpsと未達
  • ソフトウェアLumen:ハードウェアRTコアを使わないため、ラスタライズ性能ではNVIDIA/AMDの差は小さい。RX 7900 XTXがRTX 4080 Superの97%と善戦
  • DLSS/FSR前提の設計:DLSS 3 FGでRTX 4070が4K 70fps、RTX 4090が124fps。アップスケーリングなしでの快適プレイは非現実的
  • VRAM 8GBは完全に不足:1080p Epicで既に8〜9GB消費。12GB以上のGPUを強く推奨。16GB版RTX 4060 Tiが8GB版より10%+2倍良い1% Low
  • Foliageが最大の罠:Foliage Epic→Mediumで最大30fps改善。見た目の差は微小であり、最優先で下げるべき設定
  • CPUボトルネック:1080pでは上位GPU間の差が消える。9800X3Dクラスの高性能CPUが必要
  • パッチで着実に改善中:発売時から大幅に最適化が進行。パッチ1.7/1.8で体感的な快適さは向上している
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