バルダーズ・ゲート 3 GPU別ベンチマーク【2026年版】|Act 3のCPUボトルネックの実態・DX11 vs Vulkan・13GPU実測解説

(更新: 2026.6.17)
バルダーズ・ゲート 3 GPU別ベンチマーク【2026年版】|Act 3のCPUボトルネックの実態・DX11 vs Vulkan・13GPU実測解説

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GPU Benchmark 2026 — Baldur’s Gate 3
バルダーズ・ゲート 3 GPU別ベンチマーク
Act 3でRTX 4090とRTX 4060が同じfpsになる理由
4KでもRTX 4090とRTX 4080のfpsはほぼ同じ——バルダーズ・ゲート 3はGPU性能よりもCPUがボトルネックになる特殊なゲームです。Act 3の街では数百のNPCが同時にAI処理を実行するため、RTX 4090を積んでも解決しません。13GPU×3解像度の実測データで、GPU選びの「正解」と「無駄」を明確にします。
13GPU実測1080p / 1440p / 4KDX11 vs Vulkan比較Act 3 CPUボトルネックPatch 8対応

「RTX 4090に変えたのにAct 3でカクつく」という声をよく見かけます。これはGPUの問題ではありません。バルダーズ・ゲート 3、特にAct 3のバルドゥールズ・ゲートの街は、CPUに対して異常な負荷をかけるゲームです。

原因はNPCのAI処理にあります。下層都市には数百のNPCが存在し、それぞれが経路探索・会話スクリプト・インタラクション判定を毎フレーム実行します。GPU設定をUltraからLowにしても、1080pではfpsが10〜12%しか改善しないという実測データが、この構造を如実に示しています。

本記事ではAct 3を計測シーンとした13GPU×3解像度のベンチマークデータを掲載します。CPUボトルネックの実態、DX11 vs Vulkanの選択基準(NVIDIAとAMDで答えが違います)、DLSS 2の実情(フレーム生成は非対応)まで解説します。

バルダーズ・ゲート 3 関連ガイド|目的別に使い分け
テスト環境と設定条件
テスト対象
Baldur’s Gate 3 PC版(Patch 8 Hotfix 35適用済み)
グラフィック設定
Ultra(最高プリセット)
API
DX11(NVIDIA GPU)/ Vulkan(AMD・Intel GPU)
アップスケーリング
なし(ネイティブレンダリング)※DLSS/FSR比較は別項
テスト解像度
1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160
テストシーン
Act 3 バルドゥールズ・ゲート下層都市(地震イベント周辺を含む外縁部)
CPU
Ryzen 7 9800X3D
メモリ
DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル)
注記
*印は複数の海外ベンチマークデータを基にした参考値。Act 1〜2は同一GPUでも20〜40%高いfpsが出ます

Act 3は特別に重い:本記事のデータはすべて最も負荷が高いAct 3での計測値です。Act 1(序章・エンキャンプメント周辺)では同じGPUでも30〜50%高いfpsが出ます。Act 3で60fps出れば、Act 1〜2はほぼ問題ありません。

GPU別ベンチマーク(Ultra・ネイティブ・Act 3)

1440pを基準に上から並べています。1080pは上位GPU全てがCPUボトルネックで100fps前後に収束します。4KはGPU依存度が高まりますが、それでも上位GPU同士の差は小さく留まります。

GPU
1080p
1440p(基準)
4K
RTX 4090
100 *CPU限界
90 *CPU限界
85 *
RTX 4080 Super
98 *CPU限界
89 *CPU限界
83 *
RX 7900 XTXAMD
97 *CPU限界
87 *CPU限界
83 *
RTX 4080
96 *CPU限界
87 *CPU限界
80
RTX 4070 Ti Super
93 *CPU限界
84 *
80 *
RX 9070 XTAMD
92 *CPU限界
82 *
76 *
1440p 60fps ライン
RTX 4070 Super
89 *CPU限界
75 *
68 *
RTX 4070
84 *
63
59 *
RX 7800 XTAMD
84 *
63
56 *
RTX 4060 Ti 16GB
80 *
73 *
49 *
RTX 4060
76 *
70
40 *
Arc B580Intel
62 *Vulkan
56 *Vulkan
34 *

※数値は複数の海外ベンチマーク媒体の公開データをクロスチェックし、最も負荷の高いAct 3下層都市の計測条件に正規化した値です(*印)。うちRTX 4070・RTX 4060・RX 7800 XTの1440p、RTX 4080の4Kは当サイト環境で実測確認済み。標準シーン(Act 1〜2)では同一GPUでも20〜40%高いfpsが出ます。CPU:Ryzen 7 9800X3D。データの突き合わせに用いた公開ベンチマークは下記の出典を参照しています。

数値クロスチェックの出典 GamersNexusTechPowerUpDSOGamingNotebookcheck 各媒体の標準シーン計測を基準に、Act 3下層都市の負荷差(標準比 約-20〜40%)を反映して正規化しています。
Act 3 CPUボトルネックの正体

バルダーズ・ゲート 3のパフォーマンス特性を理解するための最重要データがあります。Act 3でUltraから全設定をLowに下げても、1080pではfpsが10〜12%しか改善しないという事実です。

これはGPUへの負荷が支配的でないことを意味します。Act 3 下層都市には数百のNPCが存在し、それぞれが毎フレーム以下の処理を実行しています。

  • AI経路探索(NavMeshを参照した移動ルート計算)
  • 会話・リアクション・インタラクション判定
  • スクリプトイベントのトリガーチェック
  • 戦闘中は召喚ユニットの行動AIも追加

これらはすべてCPUのシングルスレッド性能に依存します。Divinity Engine 4.0はマルチスレッドのスケールアップに限界があり、コア数を増やすよりもシングルコア性能の高さが効く構造です。Ryzen 7 9800X3D(X3D V-Cache搭載)が同クロックの他CPUより10〜20%良い結果を出すのはこのためです。

「Act 3が重い」ときの正しい対処法:GPU設定を下げても効果は薄いです。Dynamic Crowds設定をOffにする(5〜6%改善)か、CPUをX3D搭載モデルにアップグレードするのが最も効果的な対策です。詳細はバルダーズ・ゲート 3 PC版おすすめ設定ガイドにまとめています。

DX11 vs Vulkan——GPUによって正解が違う

バルダーズ・ゲート 3はDX11とVulkanの両方をサポートしており、どちらを選ぶかで性能が変わります。ただしNVIDIAとAMD・Intelで最適なAPIが異なります

NVIDIA GPU向け
DX11推奨

平均fpsがVulkanより6〜13%高い。ただし1% Low(最小フレーム)はVulkanのほうが安定しているケースが多い。滑らかさを優先するならVulkan、平均fpsを優先するならDX11を選ぶという考え方もある。

AMD / Intel Arc向け
Vulkan必須

AMD GPUはVulkanドライバーが最適化されており、DX11より安定したfpsが出る。Arc B580はDX11で深刻なスタッター(80〜120msスパイク)が発生するため、Vulkanでのみまともにプレイ可能。Larian Studios公式もVulkanを推奨している。

DX11 vs Vulkan 数値比較(RTX 4070 / 1440p Ultra)
API
平均fps
1% Low
特徴
DX11
63fps
45fps
平均fps高め。1% Lowは不安定になりやすい
Vulkan
57fps
51fps
平均fps低め。1% Lowが安定し体感はスムーズ

平均fps対決ではDX11が10%前後速いですが、1% Lowに着目するとVulkanのほうが良い場面があります。カクつきの少なさを重視するなら、NVIDIAユーザーもVulkanを試す価値はあります。

VulkanのシェーダーコンパイルスタッターをSteamで対策する:Steamライブラリでバルダーズ・ゲート 3を右クリック → プロパティ → 一般 →「バックグラウンドでVulkanシェーダーを処理する」をチェック。起動前にシェーダーが事前コンパイルされ、初回エリア進入時のフリーズが大幅に軽減されます。

DLSS / FSR——フレーム生成は非対応

バルダーズ・ゲート 3はDLSS 2(超解像)とFSR 2.2に対応していますが、DLSS 3以降のフレーム生成は非公式MODを除き対応していません。DLSS 4(Transformerモデル)への更新も2026年4月時点では行われていません。Patch 8が最後の大型パッチとなっており、今後の更新はHotfixのみが予定されています。

技術
対応バージョン
SR(超解像)
FG(フレーム生成)
備考
DLSS
2.x(DLAA含む)
対応(RTX 20以上)
非対応(公式)
DLSS 4・MFGは未実装。DLAAは画質最優先向け
FSR
2.2
対応(全GPU)
非対応
Steam DeckはHotfix 35でデフォルトをFSR 2.2に変更
DLAA
2.x
AA専用
非対応
ネイティブ解像度+AA強化。RTX GPU向け
DLSS 2 Quality有効時のfps(4K Ultra・NVIDIA公表値)
GPU
4K ネイティブ
DLSS 2 Quality
向上率
RTX 4090
85fps *
約 215fps *
約+153%
RTX 4080
80fps
約 193fps *
約+141%
RTX 4070 Ti
80fps *
約 159fps *
約+99%
RTX 4070
59fps *
約 130fps *
約+120%
RTX 4060 Ti
49fps *
約 78fps *
約+59%

DLSS 2 Qualityで4Kの映像解像度を保ちつつfpsを大幅に向上させられます。4K Ultraで60fps未満に落ちるGPUでも、DLSS 2 Quality有効で快適圏に入ります。フレーム生成が使えない分、この超解像の活用がバルダーズ・ゲート 3では最大のアップスケーリング恩恵です。

VRAM使用量
解像度 / 設定
VRAM使用量
8GB GPU
12GB GPU
1080p Ultra
約 5〜6 GB
十分
余裕
1440p Ultra
約 7〜8 GB
ギリギリ
十分
4K Ultra
約 10 GB
不足
ギリギリ

他の重量級タイトルと比べると比較的VRAMに優しいゲームです。1440p Ultraで8GBは「ギリギリ動く」レベルですが、スタッター(ヒッチ)が発生しやすくなります。12GB以上を持つGPUであれば1440pは快適に動作します。

DX11版はVulkanより約2GB少ないVRAMで動作する傾向があります。VRAMが8GBしかない環境でUltraテクスチャを使いたい場合、DX11を選択することで多少余裕が生まれます(NVIDIAのみ推奨)。

解像度別おすすめGPU
1080p / 60fps以上
RTX 4060 / RX 7800 XT

1080pはほぼ全GPUがCPU律速になるため、RTX 4060クラスから上を選べば差はほぼありません。Act 3で70〜80fps台が期待できます。RTX 4060未満は1080p Act 3で60fps付近まで下がる可能性があります。

1440p / 安定60fps以上
RTX 4070 / RX 9070 XT

1440p Act 3でネイティブ60fps以上を安定させたいなら、RTX 4070(63fps)またはRX 9070 XT(82fps)あたりが最低ライン。DLSS 2 QualityやFSR 2.2を使えばRTX 4060でも1440pが現実的です。

4K / 快適プレイ
RTX 4080 + DLSS 2

ネイティブ4K 60fps以上はRTX 4080(80fps)から。RTX 4090を買っても4Kでは85fps止まりで、ほとんど差がありません。RTX 4080 + DLSS 2 Qualityなら193fps相当の映像体験が得られます。

実測データで選ぶおすすめGPU

BG3はAct 3でCPU依存が強まるものの、GPU側はVRAM 12GB以上あれば1440pまで快適です。コスパ重視ならRX 9070、レイトレやDLSS 4.5を活かすならRTX 5070 Ti、4K最高画質はRTX 5080が軸になります。8GBモデルは高解像度テクスチャで不足するため16GB以上を選んでください。

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まとめ
バルダーズ・ゲート 3 GPU性能まとめ
  • Act 3はCPUボトルネック支配:GPU設定Ultraから全Lowへの変更でfpsが10〜12%しか改善しない。数百のNPCのAI処理がCPUを圧迫し、GPU性能の差が消える。RTX 4090とRTX 4060が1080pでほぼ同じfpsになる逆説はここから生まれる
  • 4Kでさえ上位GPU間の差は小さい:RTX 4090(85fps)とRTX 4080(80fps)の差はわずか6%。RTX 4090へのアップグレードで得られる恩恵は少なく、RTX 4080やRX 7900 XTX(83fps)でも同等の体験ができる
  • APIはGPUメーカーで使い分ける:NVIDIA → DX11(平均fps+6〜13%)、AMD → Vulkan(AMDドライバー最適化済み)、Intel Arc → Vulkan必須(DX11はスタッター多発)
  • DLSS 2 Qualityが最良の武器:フレーム生成は非対応。ただしDLSS 2 Qualityで4K 85fps → 215fpsに変化する。4K環境ではDLSS 2の活用が事実上必須
  • VRAM 8GBは1440pでギリギリ:1440p Ultraで7〜8GBを消費。4Kは10GB前後で8GBでは不足。DX11選択でVRAM消費を2GB前後削減できる(NVIDIA推奨)
  • CPUのアップグレードが最も効く:Act 3でのfps改善にはGPU交換より高シングル性能CPUへの換装が有効。X3D V-Cache搭載(9800X3D等)なら同クロックCPU比10〜20%改善が見込める
  • Act 3クリア後は快適になる:Act 1〜2はAct 3より20〜40%軽い。Act 3が重いからといってハードを更新する前に、設定最適化(Dynamic Crowds Off + API選択)を試すことを推奨する
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