プレステ新作ディスク版、2028年1月に生産終了へ|手元のディスクはどうなる?
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対象は2028年1月以降の新作のみ ・ 手元のディスクは影響なし ・ ダウンロード時代のストレージ選びまで解説
出典:PlayStation.Blog(公式) / ロイター(The Japan Times 配信)
「PlayStationのゲームは、これからディスクで買えなくなるの?」——2026年7月1日の発表を受けて、そんな疑問を持った方は多いはずです。PlayStation事業を担うソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2028年1月以降にPlayStation向けに発売するすべての新作ゲームについて、物理ディスク版の生産を終了すると明らかにしました。
先に結論をお伝えします。今回の対象は「2028年1月以降に発売される新作」だけです。いま手元にあるディスクや、すでに発売済みのタイトル、2028年1月より前に出るディスク版は、これまで通り使えます。背景には、PlayStationのゲーム販売がすでに約8割までデジタルへ移っているという現実があります。
このニュースは、家庭用ゲーム機だけの話にとどまりません。PCゲームは大手ストアのSteamを中心に、とっくにダウンロード販売が主流で、大作は容量100GB超えも珍しくなくなっています。ここでは発表の中身と誤解しやすいポイントを整理したうえで、ダウンロード専用が進む時代に向けて、ゲーミングPCのストレージをどう選べばよいかまであわせて考えていきます。
目次
要点まず何が起きたか
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、2028年1月以降にPlayStationコンソール向けに発売するすべての新作ゲームについて、物理ディスク版の生産を終了すると発表しました。以降はPlayStation Storeと販売店でのダウンロード版のみの提供になります。すでに発売済みのタイトルや、2028年1月より前にディスクで発売されるタイトルには影響しません。
| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 発表主体 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE) | 発表は2026年7月1日 |
| 対象 | 2028年1月以降に発売される新作 | 「新作のみ」という線引きが重要 |
| 提供形態 | PlayStation Storeと販売店でダウンロード版のみ | 小売店でもダウンロード版としての取り扱いになる |
| 影響しないもの | 既存タイトル・2028年1月より前に出るディスク版 | 手元のディスクは今後も使える |
| 背景 | デジタル販売が全体の約8割 | 物理ディスクの需要が大きく縮小 |
データ数字で見るデジタル移行の実態
今回の決定は突然の方針転換ではなく、長く続いてきた流れの延長線上にあります。複数の報道によれば、2025年度(2026年3月期)のPlayStationのフルゲーム販売のうち、約8割がすでにダウンロード版です。物理ディスクの割合は、金額ベースでも直近では全体の1〜2割ほどまで縮んでいます。
※以下は各社の報道および決算資料をもとにした参考値です。
| 時点 | デジタル比率 | 備考 |
|---|---|---|
| 2013年ごろ | 約13% | 物理ディスクが主流だった時代 |
| 2025年度 通期 | 約80% | PS4・PS5のフルゲーム販売に占める割合 |
| 2025年度 第4四半期 | 約85% | 直近はディスクが約15%まで縮小 |
複数の報道は、初代PlayStationの登場からおよそ33年続いた物理メディア中心の販売が、一つの節目を迎えると伝えています。あわせて、同じ時期の発表では、PlayStation 3とPlayStation Vita向けのPlayStation Store関連サービスを2027年7月に終了することも示されました。こちらは購入済みのコンテンツは引き続きダウンロードできるとされています。ゲーム販売の主役が物理からデジタルへ移っていく動きは、世代をまたいで進んでいます。
そもそもソニーが物理をやめる背景には、ディスクならではのコスト構造もあります。ディスクの製造やパッケージ化、全国の店舗への配送、在庫管理には相応の費用がかかり、売れ残りや返品のリスクも伴います。ダウンロード販売ならこうした物流の負担がなく、値下げやセールも柔軟に打てます。さらに、ディスクは中古として売買されますが、その売上はメーカーやパブリッシャーには入りません。デジタルへ寄せるほど、こうした販売後のコストや中古流通の影響を抑えられるという事情も、移行を後押ししていると見られます。
誤解を正す手元のディスクはどうなる?誤解を避けたいポイント
今回の発表は、あくまで2028年1月以降に発売される新作のディスク生産を終える、という内容です。既存のタイトルや、それ以前に発売されるディスクの利用・販売を止めるものではありません。誤解が広がりやすい部分なので、下の整理で線引きを確認してください。
| 項目 | よくある誤解 | 実際はどうか |
|---|---|---|
| 手元のディスク | 使えなくなるのでは | 使えます。既存のディスクは今回の対象外です |
| 2028年以降の扱い | すべてダウンロード専用になる | 対象は2028年1月以降の新作のみ。それ以前のディスクは販売・利用ともに続きます |
| PS5本体のドライブ | ディスクドライブがなくなる | 今回の発表は本体ドライブの扱いには触れていません。憶測の段階です |
| 中古ゲーム | すぐに買えなくなる | 既存のディスクは中古市場でこれまで通り流通します |
この点を踏まえると、これからPS5を買うなら、新作のダウンロード移行が進む今はドライブのないデジタル・エディションが素直な選択です。本体価格も抑えられます。一方で、手元のディスクや中古の物理ソフト、UHDブルーレイも楽しみたい人は、あとから純正のディスクドライブを足せます。まずデジタル版を選び、必要になったらドライブを追加する、という柔軟な買い方ができます。
メリットと注意歓迎できる点・注意したい点
ディスクレス化には、利用者にとって分かりやすいメリットがある一方で、意識しておきたい弱点もあります。両面を整理しておきましょう。
歓迎できる点
- ディスクの入れ替えが不要で、買ってすぐ遊べる
- セールで手軽に、安く買える機会が多い
- ディスクを紛失・破損する心配がなく、保管場所もいらない
注意したい点
- 遊ぶには十分なSSD容量と、ダウンロード用の回線速度が要る
- 購入したゲームはアカウントとストアに紐づく「利用権」で、完全な所有とは少し違う
- ディスク版と違い、遊び終えたゲームを中古で売ったり、人に譲ったりできない
- 大容量の再ダウンロードに備え、通信環境やバックアップの考え方も見直したい
デジタル販売は便利な一方で、購入したコンテンツがストアやライセンス契約に依存するという弱点も抱えています。実際、英国を含む欧州のPlayStationユーザー向けには、ライセンス契約の都合で購入済みの映画・番組の一部が視聴できなくなると通知された例も報じられました(これはゲームではなく映像コンテンツの話です)。ゲームで同じことが起きるとは限りませんが、「買う」という言葉の意味が物理のときと少し違うことは、頭の片隅に置いておきたいところです。
もう少し具体的に言えば、デジタルで買ったゲームは、サービスやアカウントが続くかぎり何度でも再ダウンロードして遊べます。一方で、まれにストアの都合で配信そのものが終了したり、遊ぶうえでアカウントの管理がより重要になったりする点は、物理にはない性質です。とはいえ、購入済みのタイトルがある日突然すべて消える、といった事態が一般的なわけではありません。過度に不安がる必要はなく、大切なアカウントのログイン情報をきちんと管理しておく、という基本を押さえておけば十分です。
業界全体他社はどうなっている?ゲームのダウンロード専用化の現在地
ディスクレスへ向かう流れは、PlayStationだけのものではありません。据え置き機も携帯機も、そしてPCも、程度の差こそあれ同じ方向へ進んでいます。主要プラットフォームの現状を並べると、今回の発表が「特別な決断」というより「大きな潮流の一歩」であることが見えてきます。
| プラットフォーム | ディスク・物理の現状 | 補足 |
|---|---|---|
| PlayStation | 2028年1月以降の新作はダウンロード版のみ | 既存タイトルやそれ以前のディスクは対象外 |
| Xbox | 早くからディスクなしモデルを展開 | デジタル販売の比率が高く、ディスクレスが定着している |
| Nintendo Switch 2 | 一部ソフトはダウンロード前提の方式を採用 | カードにゲーム本体が入らず、購入後にダウンロードする「ゲームキーカード」がある |
| PC(Steam) | 以前からダウンロード販売が主流 | パッケージ版はほぼ姿を消し、購入もインストールもオンラインで完結する |
こうして並べると、家庭用ゲーム機はPCが先に通った道を追いかけている、という構図がよく分かります。今回の話はPlayStationユーザーだけの問題ではなく、これからゲーム全体とどう付き合っていくかという、より大きなテーマにつながっています。次章からは、その最前線にいるPCゲームの視点で、ダウンロード専用時代の備え方を具体的に見ていきます。
PC視点PCゲームではとっくにダウンロードが主流
視点をゲーミングPCに移すと、実はダウンロード中心の世界は特別新しいものではありません。PC向け最大のゲーム販売プラットフォームであるSteam(バルブ社が運営)では、以前から購入もインストールもオンラインで完結するのが当たり前で、パッケージ版はほぼ姿を消しました。PlayStationがディスクレスへ進むことは、PCゲーマーにとっては「すでに通ってきた道」を家庭用ゲーム機が追いかけてくる、という構図に近いといえます。
そして、ダウンロードが前提になると効いてくるのがストレージ容量です。近年の大作は、1本あたりの容量が驚くほど大きくなっています。
※インストール容量はバージョンや同梱コンテンツにより変わります。目安としてご覧ください。
| タイトル | おおよその容量 | 備考 |
|---|---|---|
| スターフィールド | 約125GB | SSDが必須要件 |
| バルダーズ・ゲート3 | 約122GB | 推奨空き容量は150GB以上 |
| コール オブ デューティ ブラックオプス6 | 約100GB前後 | 関連コンテンツ込み。単体でも約78GB |
| サイバーパンク2077 | 約85GB | 更新を重ねて容量が増加 |
大作の容量がここまで膨らむのは、4Kにも耐える高精細なテクスチャ、圧縮を控えた高音質のボイスやサウンド、作り込まれた広大なマップといった要素が積み重なるためです。しかもゲームは発売後も、アップデートや追加コンテンツで容量がさらに増えていきます。そしてダウンロードが前提になると、SSDの容量だけでなく、100GB級のデータを落とすための回線速度や通信量も無視できません。目安として、100GBのゲームをダウンロードするのにかかる時間は、回線速度によって次のように変わります。
※回線速度別のおおよその目安です。実際の速度はプロバイダーや時間帯、機器の対応状況により変わります。
| 実効の回線速度 | 100GBのダウンロード目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 約10Mbps | 約22時間 | 大作1本で半日以上かかることも |
| 約100Mbps | 約2〜3時間 | 一般的な光回線の実効速度の一例 |
| 約500Mbps | 約30分 | 速い光回線なら待ち時間は短い |
| 約1Gbps | 約15分 | 高速回線と対応機器がそろった場合の目安 |
光回線のような安定した環境と、できれば通信量を気にせず使える契約があると、大作の入れ替えも苦になりません。逆に、回線が遅かったり通信量に上限があったりすると、ダウンロード専用の時代は少し窮屈に感じるかもしれません。
数本を入れ替えながら遊ぶだけでも、あっという間に数百GBが埋まります。ディスクという「物理的な置き場所」がなくなるということは、その置き場所をSSDが肩代わりするということでもあります。
容量の目安ダウンロード専用時代に必要なSSD容量は何TBか
では、これからゲーミングPCを用意するなら、SSDはどのくらいの容量を選べばよいのでしょうか。遊び方によって最適解は変わりますが、目安は次の通りです。
| 容量 | 向いている人 | 容量の目安 |
|---|---|---|
| 1TB | 1〜2本に絞って遊ぶライト層 | OSと合わせるとAAA 4〜6本ほどで埋まる |
| 2TB | 標準的なゲーマー。これから買うなら本命 | AAAを常時10本前後キープできる |
| 4TB以上 | 大量のタイトルを入れ替えず遊びたい人 | 大作を消さずに積んでおける |
もう少し具体的にイメージしてみましょう。たとえば2TBのSSDなら、OSやアプリを除いた実質的な空きはおよそ1.8TB前後です。100GB級の大作だけでも15本ほど、容量の軽いインディーや中規模タイトルを混ぜれば、実際にはさらに多くのゲームを入れたまま遊べます。1TBだとこの半分ほどになるため、大作中心で遊ぶ方はやはり2TBが安心という計算になります。
結論としては、これから買うなら最低でも1TB、余裕を持たせたいなら2TBを基準にしておくと安心です。1TBでも遊べますが、大作を数本入れると容量整理の手間がすぐに発生します。逆に、遊ぶタイトルが多く「もう容量に悩みたくない」という方は、はじめから4TBを選ぶか、SSDに加えて外付けストレージを併用する形が快適です。ダウンロード専用が進むほど、SSDの容量そのものが快適さを左右する時代になっていきます。
容量と同じくらい大切なのが、そのドライブがSSDであることです。近年の大作はSSDを必須要件に挙げるものが増えており、ロード時間の短さや、Windowsの新しい高速読み込み技術であるDirectStorage(ダイレクトストレージ)の恩恵も、SSDでこそ活きます。古いHDD(ハードディスク)は大容量で安いものの、起動やマップ移動のたびに待たされるため、大作の常用には向きません。HDDは録画データや当面遊ばないタイトルの保管場所と割り切るのがおすすめです。
規格については、ゲーム用途ならPCIe Gen4で十分です。より新しいGen5は数値上の転送速度こそ速いものの、実際のゲームのロード時間の差は小さく、発熱と価格が上がりがちです。まずは信頼できるメーカーのGen4の2TBを選び、足りなくなったらM.2スロットへの増設や、外付けストレージの追加で拡張していくのが、無理のない進め方です。
ただし、買うタイミングには一点だけ注意があります。2026年現在、AI向けの需要が世界的に急増した影響で、SSDやメモリに使われる半導体(NANDフラッシュ)の供給がひっ迫しており、そこへ円安も重なって、ストレージの価格はここ数年で大きく値上がりしています。以前の相場を覚えている方ほど割高に感じるはずです。とはいえ、容量が足りずに大作を入れられないのでは本末転倒です。必要な容量はきちんと確保したうえで、セールや価格が下がった時期をうまく使って買うのがおすすめです。
SSDは容量だけで選びがちですが、あわせて確認したいのが、書き込み耐性の目安になるTBWと、長期保証(5年前後が安心)、そして高負荷時の発熱対策です。大容量やGen5の高速モデルはヒートシンクがあると安定します。逆に、ゲーム用途でGen5の最速モデルまでは不要で、Gen4の定番2TBが価格と性能のバランスにもっとも優れます。
ストレージ構成これからのストレージ構成|何TBを何枚持つか
必要な容量が見えてきたら、次は「何TBのSSDを、何枚組み合わせるか」という構成の話になります。予算や今あるPCの状況によって、無理のない選び方は変わります。代表的なパターンを整理しました。
| 構成例 | 向いている人 | ねらい |
|---|---|---|
| 1TB 1枚 | まず1台を安く組みたい人 | 遊ぶタイトルを絞れば十分。予算を抑えて始められる |
| 2TB 1枚 | これから組む標準構成の本命 | 大作を10本前後、入れ替え少なめで回せる |
| 2TB+外付けストレージ | 今あるPCの容量を手軽に足したい人 | 内蔵は現役タイトル、外付け(安い大容量HDDなど)は保管・一時退避に |
| 4TB 1枚 | 大量のライブラリを常駐させたい人 | 消さずに積める。増設の手間も省ける |
OSやアプリだけでも合計で数十GBから百数十GBほどを使うため、実際にゲームへ回せる容量は表示容量よりも少なくなります。この点でも、これから新しく組むなら2TBを起点にしておくと、後から慌てて容量を足す場面を減らせます。今あるPCの空きが足りないだけなら、内蔵を買い替えず、外付けのストレージ(安いHDDなど)を1台足して逃がすだけでもかなり楽になります。
機材ダウンロード専用時代に備えるおすすめストレージ
ここまでを踏まえた、用途別のおすすめストレージです。ゲームを入れる主役は内蔵SSDで、迷ったら標準構成の本命である2TBから選べば失敗しません。まず安く始めたいなら1TB、大量のタイトルを積んでおきたいなら4TBが目安で、いずれもゲーム用途に十分なPCIe Gen4モデルです。加えて、いま起きているSSDの値上がりを踏まえると、当面遊ばないゲームやバックアップは、SSDより大幅に安い大容量の外付けHDDへ逃がすのが賢い使い分けになります。


FAQよくある質問
ソニーは2028年1月以降にPlayStation向けに発売する新作のディスク版生産を終了し、以降はダウンロード版のみで提供します。対象は新作のみで、いま手元にあるディスクや既存タイトルには影響しません。背景には、デジタル販売が約8割に達した現実と、物流や中古流通をめぐるコスト構造があります。
PCゲームはすでにSteamを中心にダウンロードが当たり前で、大作は100GB超えも珍しくありません。これからゲーミングPCを選ぶなら、ゲーム用途に十分なGen4のSSDを、最低でも1TB、余裕を見て2TBを基準に選び、足りなくなれば増設や外付けで広げていくのが現実的です。ディスクという置き場所が姿を消していくこれからは、SSDの容量そのものが、快適さを左右する立派な性能の一つになっていきます。







