SSD高騰はいつまで続く?【2026年9月最新】SATA 1TBが1ヶ月で3倍超に急騰、NVMe実勢価格と買い時の狙い目モデル
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「SSDが突然高くなった」——2026年春、PC自作勢・BTO購入層が共通して感じているこの事実は、NAND Flashの構造的な供給不足という根の深い問題から来ています。NAND Flashスポット価格は2025年9月の$2.70/512Gb TLCから、2026年4月には$23を超える水準まで急騰した後、7月に一時$18.9台まで押し戻され、8月下旬は平均$20.9前後で推移しています(2025年9月比で約7.7倍)。ピークは越えたものの、依然として異常な高水準です。
日本の実勢では、規格ごとに値動きがはっきり分かれてきました。NVMe Gen4 1TBは¥23,350〜¥35,899と8月からほぼ横ばいで、Gen4 2TBはむしろ上限が下がっています。一方でSATA SSD 1TBの定番モデル(Samsung 870 EVO・Crucial MX500)は¥44,000〜¥72,200まで急騰し、8月時点の¥17,000〜¥19,000から1ヶ月で3倍超という異常な動きになりました。Gen5 NVMe 2TBも約13%上昇しています。MicronはCrucialブランドの消費者SSDから完全撤退(2026年2月出荷終了)、SamsungもSATA SSDの縮小観測が報じられました(ただしSamsungは生産停止を公式に否定し、870 EVO/860 QVOは継続)——主要メーカーの選択肢が狭まる中、規格によって明暗が分かれています。
本記事では、この価格高騰の正確な要因・日本実勢の最新価格・ブランド別の状況・今買うべきか待つべきかの判断軸を整理します。単なる「値上がりの悲報」ではなく、合理的な購入戦略を示す内容で、半導体危機・円安記事と合わせて読めば2026年の購買判断が完結します。
NVMe SSD 価格推移(日本実勢・対1〜2年前比)
目次
背景高騰の構造的要因——AI需要・減産・ブランド撤退
SSD高騰は単発イベントではなく、複数の構造的要因が同時に効いて起きています。それぞれの要因を分解すると全体像が見えます。
出典:Phison決算説明会の発言(2026年8月13日、台湾・経済日報/Investing.com決算コールトランスクリプト)、Q3契約価格見通し(TrendForce、2026年7月3日発表)、SK hynix保証問題(Tom’s Hardware、2026年8月15日)。
ブランドメーカー別の2026年戦略——誰が生産を続けているか
消費者向けSSD市場は、2025〜2026年に一気に選択肢が減っています。主要ブランドの現状を整理しました。
(990 EVO / PRO系)消費者NVMe 継続供給継続・値上げ
消費者NVMe:継続生産。SATA SSD:終了観測あり(公式は否定・継続)だが実勢価格は急騰。価格動向:4月に10%超値上げ済み、20〜30%までの追加値上げも交渉材料に。品質・信頼性:業界トップクラス。推奨度:◎ 供給あり・在庫を見つけたら早めに確保
(T705 / MX500等)2026/2で出荷停止消費者撤退
消費者NVMe:撤退完了。SATA SSD:撤退完了。在庫状況:流通在庫のみ。保証:既存保証は継続。推奨度:△ 新規購入は避ける
(EXCERIA / Black系)2026年分売切れ在庫完売
消費者NVMe:2026年分完売。追加生産:困難。店頭流通:品薄・価格上昇。代替:Samsung / SK Hynix。推奨度:○ 見つけたら即決
失われた定番:Crucial MX500(かつて¥5,000〜¥10,000台のコスパ品。流通在庫のみの現在は1TBで¥44,000超)。残る選択肢:Samsung 990 EVO Plus / Kioxia EXCERIA / WD Black SN770・850X。価格トレンド:値上げ傾向は全ブランド共通で、特にSATA SSDは供給元が絞られたことで価格が跳ね上がっています
国内容量別・日本実勢価格の現状
※以下は価格.comの「SSD 人気売れ筋ランキング」(2026年9月3日確認)に掲載された最安価格をもとにした、売れ筋モデルの実勢価格です。SATA 1TBのみ、ランキング外の定番モデル(Samsung 870 EVO・Crucial MX500)を価格.com個別ページとAmazon.co.jpで直接確認しました。ランキング掲載外の製品を含めるとこれより安い個体が見つかる場合があります。
容量別 NVMe SSD / SATA SSD 日本実勢価格(2026年9月)
傾向として、Gen4 NVMeは8月から大きな動きがなく、むしろ2TBの上限が¥68,000から¥54,980へ下がっています。売れ筋ランキングの顔ぶれがWD_Black SN7100・SN850X・WD Blue SN5100といった中堅〜上位モデル中心に落ち着いてきたことが背景です。一方で最も動いたのはSATA 1TBで、Samsung 870 EVO・Crucial MX500ともに価格.com個別ページとAmazon.co.jpの双方で¥56,000〜81,000台という水準を確認しました。廉価モデル(Silicon Power A55等)はAmazonで¥19,000台を維持しており、「定番ブランドの品薄」が価格を押し上げている構図がはっきり出ています。SATAは読み書き速度でNVMeに劣るため通常はゲーミング用途に非推奨ですが、既存PCの換装やNAS用途で必要な場合は、廉価モデルへの切り替えも選択肢になります。
Gen5については、売れ筋ランキングに残っている製品が実質的にWD_Black SN8100系に絞られており、1TBで約¥41,976、2TBで約¥79,980という水準です。8月時点では約¥71,000でしたが、1ヶ月で約13%上昇しました。同じ2TBで比べるとGen4上位モデル(WD_Black SN850X、¥54,980)との差は約¥25,000まで広がっており、8月時点の「わずかな上乗せでGen5に手が届く」関係は崩れています。Gen4上位モデル自体がこの1ヶ月で値下がりしたことが主因で、性能を最優先しないなら今はGen4上位が割安、Gen5の速度が必要な用途に絞って選ぶ局面です。
判断今買うべきか待つべきか——2027年まで底値は来ない見通し
結論は製品カテゴリーによって分かれます。Gen4 NVMeの1TB・2TBはここ1ヶ月ほぼ横ばいで、慌てて今買う理由もこの1ヶ月で待つ理由もどちらも強くありません。一方、SATA SSDとGen5 NVMe 2TBは明確に値上がりが進行中で、必要な人は先延ばしにするほど不利になりやすい状況です。
- SATA SSDが必要な人(1TBの定番モデルが1ヶ月で3倍超、待つほど選択肢が減るリスク)
- Gen5 NVMe 2TBを検討している人(1ヶ月で約13%上昇、下がる兆しはまだない)
- 近いうちにPCを組む予定で、すでに他パーツを発注済みの人
- Samsung 990 EVO Plus・Kioxia EXCERIA等の主要モデルが在庫ある今を逃せない人
- PlayStation 5用の1〜2TB NVMeが必要な人
- BTOパソコンを注文する人(SSD込みのセット価格は個別買いより安い)
- Crucialブランドから乗り換え先を探している既存ユーザー
- 2026年Q2(4〜6月)は実際に契約価格が前四半期比+70〜75%上昇(TrendForce確定値)
- Q3(7〜9月)もTrendForce予測で+10〜15%、ADATA会長談では35〜40%との情報も
- Kioxia / WD の2026年在庫は完売、新規増産は2027年以降
- AI需要は2027年も継続拡大見込み、消費者枠が戻る保証なし
- Phison CEOによれば新規投資から量産まで4年、2027〜2028年でも需給均衡は見通せず
- SK hynixは保証交換用の在庫が枯渇、故障時の買い直しコストも上振れ中
- Gen4 NVMeは横ばいでも、SATAとGen5 2TBでは「待てば安くなる」がすでに成立していない
製品供給安定・実売で買える狙い目SSD
高騰下でも実売で買える2本を紹介します。1本は継続供給中のSamsung本命、もう1本は撤退するCrucialの流通在庫が狙い目のGen5です。どちらも2026年9月3日時点でAmazon.co.jpの在庫を直接確認済みですが、Crucialは在庫限りのため早めの判断が前提になります。
※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
2026年のSSD市場は、AI需要・主要メーカー撤退/減産・在庫完売という3重の圧力で、過去15年で最も厳しい供給状況にあります。ただし9月時点で見ると、その圧力の出方は一様ではありません。Gen4 NVMeは8月からほぼ横ばいで小康状態にある一方、SATA SSDの定番モデルは1ヶ月で3倍超、Gen5 NVMe 2TBも約13%上昇と、規格によって明暗がはっきり分かれています。
合理的な買い方は、SATAやGen5 2TBなど実際に値上がりが進んでいる規格は必要なタイミングで確保する、Gen4 NVMe 1TB・2TBのように横ばいの規格は焦らず価格を見比べる、という規格別の判断です。Kioxia・WDの2026年在庫完売やPhison CEOの「増産に4年」発言が示す通り、供給不足の構造自体は解消していないため、「待てば必ず安くなる」という前提には立てません。SSD込みのBTOパソコンでシステム一式を揃えるのも有効な選択肢です。半導体危機全体像・円安記事も合わせてお読みください。




