CORSAIRの新型電源「RM850e」「RM1000e」がThermalProtectを標準搭載、効率もPlatinumへ引き上げ
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ThermalProtectを標準搭載、効率もPlatinumへ引き上げ
出典:CORSAIR公式プレスリリース/CORSAIR公式 新型RM850e製品ページ(日本)/CORSAIR公式 旧型RM850e製品ページ(日本)/NVIDIA公式 GeForce RTX 5080製品ページ/NVIDIA公式 GeForce RTX 5090製品ページ/価格.com 旧型RM850e 2025/価格.com 旧型RM1000e 2025。米国価格の比較にはCORSAIR公式の旧RM850e/RM1000e米国製品ページも参照しています。本記事の情報は2026年8月19日時点のものです。
GPU用の電源ユニットを新調するとき、過熱保護と変換効率の両方を最初から満たすモデルを選ぶのは意外と面倒です。CORSAIRの「ThermalProtect」ケーブルのように異常発熱を検知するケーブルは、これまで電源本体とは別売りで、欲しければ自分で組み合わせる必要がありました。
CORSAIRは2026年8月18日、この2つを1つの電源にまとめた新型「RM850e」「RM1000e」を発表しました。ThermalProtect PCIe 5.1 600W 12V-2×6ケーブルを標準付属させたうえで、効率認証を旧型のCybenetics GoldからPlatinumへ引き上げています。米国価格はThermalProtectケーブル込みで139.99ドル・179.99ドル。ただし国内の公式ストアは執筆時点で在庫切れとなっており、日本円での価格はまだ示されていません。
ThermalProtect自体の検知の仕組みや実証データは単体ケーブルの発売時に扱った記事に譲り、この記事では新型電源で何が変わったのか、対応GPUの目安、そして国内価格が未確定の今、新規に組む人・既に旧型を持っている人がそれぞれどう動けばよいのかを整理します。
新型RM850e/RM1000eは、ThermalProtectケーブルの標準付属とCybenetics Platinum認証(総合効率最大91%)が主な変更点です。米国では価格139.99ドル・179.99ドルで即日発売されていますが、国内は執筆時点(2026年8月19日)で在庫切れ・価格未定です。新規にPCを組むなら国内発売を待てるかどうかで判断が分かれ、すでに旧RM850e/RM1000eを使っている場合は買い替えを急ぐ必要はなく、ThermalProtectケーブル単体(国内で購入可能)を追加する方が合理的なケースが多くなります。
目次
要点まず何が変わったか
概要RM850e・RM1000eにThermalProtectが標準付属
CORSAIRの発表によると、新型RM850e・RM1000eは、いずれもCORSAIR ThermalProtect PCIe 5.1 600W 12V-2×6ケーブルを標準構成に含みます。これまでThermalProtectは単体ケーブルとしてのみ販売されており、既存の電源に追加購入する形が基本でした。今回の新型では、電源本体を選ぶだけで異常発熱検知機能付きのケーブルが最初から手元にそろう形になります。CORSAIR公式の日本向け製品ページに掲載されているケーブル構成を見ると、ThermalProtect 12V-2×6ケーブルに加えて、12V-2×6から2×8ピンPCIeへの変換ケーブルや単独の8ピンPCIeケーブルも同梱されており、旧世代のGPUや別の電源構成からの乗り換えにも対応できる内容です。
本体サイズは奥行き140mmとコンパクトで、フルモジュラー方式のケーブル取り回し、105℃対応コンデンサ、低負荷時にファンを完全停止させるZERO RPMモード、7年保証といった基本仕様は旧型から据え置かれています。カラー展開はブラック・ホワイトの2色です。RM850eとRM1000eの主な違いを整理すると次のとおりです。
| 項目 | RM850e(新型) | RM1000e(新型) |
|---|---|---|
| 定格出力 | 850W | 1000W |
| 米国価格(ThermalProtect込み) | 139.99ドル | 179.99ドル |
| 効率認証 | Cybenetics Platinum | Cybenetics Platinum |
| 目安になるGPU | GeForce RTX 5080 | GeForce RTX 5090 |
| GPU側の必要システム電力 | 850W(NVIDIA公表) | 1000W(NVIDIA公表) |
※定格出力・価格はCORSAIR公式情報、必要システム電力はNVIDIA公式GeForce RTX 5080/5090製品ページの記載にもとづきます(2026年8月19日時点)。
効率Cybenetics GoldからPlatinumへ引き上げ
電源の変換効率を示すCybenetics認証は、Titanium・Platinum・Gold・Silver・Bronzeの順にランク付けされています。旧型のRM850e・RM1000eはGold認証でしたが、新型は1ランク上のPlatinum認証を取得し、CORSAIRの発表では総合効率最大91%としています。効率が上がると、同じ出力でも電源内部での熱損失が減るため、発熱と消費電力のわずかな抑制、動作音の低下につながりやすくなります。ただし体感できるほどの差になるかは使用環境次第で、効率認証だけを理由に電源を買い替える価値があるかは、後述する国内での買い替え判断とあわせて考える必要があります。
2026年8月19日時点でCORSAIR公式の新型RM850e日本向け製品ページを確認したところ、ページ上部の訴求文やアイコンは「Cybenetics Platinum」と表示している一方、技術仕様の一覧表では「Cybenetics Efficiency:Gold」という旧表記のままになっている箇所が見つかりました。米国のプレスリリースおよび製品ページはPlatinum認証で統一されているため、日本向けページの技術仕様欄が更新作業中である可能性があります。購入を検討する場合は、公開時点の最新表記を製品ページで確認してください。
標準化ThermalProtectが「標準」になった意味
ThermalProtectは、GPU側コネクタから30mmの位置に内蔵したバイメタル式のサーマルスイッチが異常発熱を検知すると、センスピンの信号でGPU側に伝え、GPU自身が電力を制限する仕組みのケーブルです。電源ユニットやソフトウェアとは通信しないパッシブな方式で、検知の詳しい原理やCORSAIR公式の実証試験データは単体ケーブルの国内発売を扱った記事で解説しています。
価格米国は即日発売、国内は在庫切れ・価格未定
CORSAIRが公開した地域別の発売時価格は次のとおりです。日本は一覧に含まれていません。
- 米国:RM850e 139.99ドル/RM1000e 179.99ドル
- カナダ:RM850e 184.99カナダドル/RM1000e 239.99カナダドル
- 欧州:RM850e 139.90ユーロ/RM1000e 174.90ユーロ
- 英国:RM850e 119.99ポンド/RM1000e 149.99ポンド
- スウェーデン・ノルウェー:RM850e 1,829クローナ/RM1000e 2,289クローナ
実際にCORSAIR公式の日本向け製品ページを確認すると、新型RM850e・RM1000eはブラック・ホワイトともに「在庫切れ」と表示されており、価格の記載もありません。米国・欧州・英国などでは発表と同時に発売されているのに対し、国内は展開がまだ先行していない状態です。Amazon.co.jpでも執筆時点で新型の取り扱いは確認できませんでした。
米国CORSAIR公式ストアの現在価格を比較すると、旧RM850e(Gold、119.00ドル)に対し新RM850eは139.99ドルで、約21ドル(約18%)高くなっています。一方、旧RM1000e(Gold、189.99ドル)に対し新RM1000eは179.99ドルで、こちらはむしろ10ドル安くなっています。ThermalProtectケーブル単体の米国価格が24.99ドルであることを踏まえると、RM1000eについては「効率向上とケーブル同梱がほぼ実質無料で付いてくる」に近い値付けです。
国内で参考になるのは旧型の実勢価格です。旧RM850e(Gold、型番CP-9020296-JP)はCORSAIR公式ストアで税込22,480円ですが、価格.comでの最安値は14,980円まで下がっています。旧RM1000e(Gold、型番CP-9020297-JP)も価格.comの最安値は20,980円です。新型の国内価格はまだ分かりませんが、旧型がすでにこの水準まで下がっている点は、買い替えを検討するうえでの目安になります。
判断結局、自分はどうすればいいか
国内価格が未確定という前提を踏まえると、読者の状況によって取るべき選択肢は変わります。
RTX 5080・RTX 5090のどちらを使うかで、必要な出力も変わります。NVIDIA公式の仕様では、RTX 5080はTotal Graphics Power 360W・必要システム電力850W、RTX 5090はTotal Graphics Power 575W・必要システム電力1000Wとされています。RM850eはRTX 5080の必要システム電力にちょうど一致し、RM1000eはRTX 5090の必要システム電力に一致します。どちらもCPUの消費電力や将来のアップグレード余地を考えると、必要システム電力ぴったりの容量というよりは最低ラインと捉えておくのが安全です。
購入今すぐ導入できるのはThermalProtectケーブル単体
新型RM850e・RM1000eは国内価格が確定していないため、現時点で購入できるのはThermalProtectケーブル単体です。すでに電源を持っている人はもちろん、これから旧型RM850e・RM1000eを選ぶ人も、あわせて導入することで新型と同等の過熱保護が得られます。
FAQよくある質問
まとめまとめ|新規なら新型待ちも視野、既存ユーザーは単体ケーブルで十分
CORSAIRが2026年8月18日に発表した新型RM850e・RM1000eは、ThermalProtectケーブルの標準付属と、Cybenetics GoldからPlatinumへの効率引き上げが主な変更点です。米国価格は139.99ドル・179.99ドルで即日発売されていますが、国内は執筆時点で在庫切れ・価格未定です。RTX 5080にはRM850e、RTX 5090にはRM1000eがNVIDIA公式の必要システム電力に沿った目安になります。
これから新規にPCを組む場合、国内発売を待てるなら新型が有力候補ですが、今すぐ組みたいなら在庫のある旧型とThermalProtectケーブル単体を組み合わせる方が現実的です。すでに旧RM850e・RM1000eを持っている場合は買い替えを急がず、単体ケーブルの追加購入を検討する方が費用対効果に優れます。ThermalProtectの詳しい仕組みは単体ケーブルの国内発売記事、電源選びの基礎はATX 3.1電源の完全ガイドにまとめています。





