『The Blood of Dawnwalker』最終PC要件公開|RTX 4060で1440p、4KはRTX 4070 Tiまで低下
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RTX 4060で1440p、4KはRTX 4070 Tiまで――ただしBalanced前提の数値です
本記事はPC Gamer、VideoCardz、Wccftech、バンダイナムコエンターテインメント公式サイトで公開された情報をもとに作成しています。仕様は今後変更される場合があります。
『The Blood of Dawnwalker』の発売を目前に控え、公式が公開した最終版のPC動作要件を見て戸惑った人は少なくないはずです。4月時点で「4Kの最高設定にはRTX 5090が必要」と説明されていたはずが、最終版ではRTX 4070 Tiまで要求水準が下がっているからです。
結論から言うと、この数値の下落はGPUの負荷そのものが軽くなったからではありません。Rebel Wolvesは今回、DLSS・FSR・XeSSを「Balanced」設定で使うことを前提に要件を測定し直しました。4月の要件はアップスケーリングなしのネイティブ解像度基準だったため、測定条件が変わったことが数値低下の主な要因です。
本記事では、最終版の4段階の要件を一通り押さえたうえで、旧要件との差分をGPU・CPUそれぞれで具体的に比較し、「RTX 4060で1440p/60fpsは本当に出るのか」「フレーム生成は数値に含まれているのか」を一次情報の文言から検証します。最後に、RTX 4060ユーザー・GTX 1060ユーザーそれぞれが発売前に何をすべきかまで整理しました。
『The Blood of Dawnwalker』のゲーム内容や昼夜システム、発売日などの基本情報は、既存の紹介記事で詳しく解説しています。本記事はPC版の動作要件に絞って掘り下げます。
目次
最終スペックLow・Medium・High・Ultra、4段階で示された動作環境
2026年8月19日、Rebel Wolvesは公式Xアカウントで最終版のPC動作要件を公開しました。今回はLow・Medium・High・Ultraの4段階構成で、それぞれ1080p/30fps、1080p/60fps、1440p/60fps、2160p(4K)/60fpsが目標フレームレートとして設定されています。
出典:PC Gamer(2026年8月19日)。VRAM要件は表中のGPU以外にも、同等以上の処理性能を持つGPUであれば適用されるとWccftechは注記しています。日本国内向けのバンダイナムコエンターテインメント公式サイトでも、Low・Highの2段が同じ内容で掲載されています。
PC Gamerによると、公開された要件表そのものには前提とするアップスケーリング設定が明記されていませんでした。開発元の公式Xアカウントが、その後の返信で「Balanced」だと回答したことで判明したとされています。表の数値だけを見て、DLSS・FSRの設定をQualityにしても同じfpsが出ると考えるのは早計です。
旧要件比較4月の発表から何が変わったのか
2026年4月28日、Rebel Wolvesは「Road to Launch」イベントでPC動作要件を初公開しました。この時点の要件はMinimum・Recommended(1080p)・Recommended(1440p)・Ultra(1440p)・Ultra(4K)の5段階で、いずれもアップスケーラーとフレーム生成を使わないネイティブ解像度を基準に測定されたものでした。当時から開発元はDLSS・FSRへの対応を予告していましたが、公開された数値そのものはアップスケーリングを反映していませんでした。
| 解像度/fps目標 | 旧要件(4月・ネイティブ基準) | 新要件(8月・Balanced前提) |
|---|---|---|
| 1080p/30fps | RTX 3050 / GTX 1070 / RX Vega 56 / Arc A580(VRAM 6GB) | GTX 1060 / RX 580(VRAM 6GB以上) |
| 1080p/60fps | RTX 5060 / RX 6800 XT(VRAM 12GB) | RTX 2060 SUPER / RX 5700(VRAM 8GB以上) |
| 1440p/60fps | RTX 4070 Ti / RX 7800 XT(VRAM 12GB) | RTX 4060 / RX 7600 XT(VRAM 8GB以上) |
| 2160p(4K)/60fps | RTX 5090(VRAM 16GB) | RTX 4070 Ti / RX 9070(VRAM 12GB以上) |
出典:Wccftech(2026年4月28日、Alessio Palumbo)、PC Gamer(2026年8月19日)。GPU名は代表的なものを抜粋しています。
見比べると、1080p/30fpsという最も軽い目標ですら、GPUの要求水準は下がっています。旧要件のMinimum層はRTX 3050やGTX 1070クラスを求めていましたが、新要件のLow層は10年落ちのGTX 1060で足ります。もっとも負荷が軽いはずのLow層まで下がっているという事実は、GPU側の変化が「重い処理を軽くした」結果ではなく、測定の前提そのものが変わったことを示しています。
1440p/60fps到達に必要なGPUも、RTX 4070 TiクラスからRTX 4060クラスへと大きく下がりました。旧要件で1440p/60fpsのHigh設定を狙うにはRTX 4070 Ti・RX 7800 XTが必要でしたが、新要件ではRTX 4060で足りるとされています。中間に位置していた1080p/60fps帯も、旧要件のRTX 5060クラスからRTX 2060 SUPERクラスまで下がっており、世代をまたいだ下方修正になっています。
旧要件にはRTX 4080・RX 7900 XTX(VRAM 16GB)を求める「Ultra・1440p」という中間ティアが存在しました。新要件は4段階に整理し直されており、この中間ティアに相当する枠は見当たりません。表の見た目だけを追うと「段数が減って要求が緩くなった」ようにも見えますが、実際は測定条件の変更と選択肢の整理が同時に起きています。
1440pの実力RTX 4060で1440p/60fpsは本当に出るのか
新要件のHigh層は、RTX 4060で1440p/60fpsを狙える計算です。ただしPC Gamerは、この数値がBalanced設定を前提にしている点を重く見ています。同メディアは記事内で「アップスケーリングを織り込んだ要件表は、通常Balancedではなくもう一段画質寄りのQuality基準で示されることが多い」と指摘しており、今回はより軽い設定で数値が作られていると解説しています。
Balancedはアップスケーラーの内部レンダリング解像度を絞り、Qualityより処理負荷を下げる代わりに描写の精細さを落とす設定です。同じ1440p/60fpsという表示でも、Balancedで出したフレームレートとQualityで出したフレームレートでは、体感の解像感が異なります。RTX 4060でこの要件表通りの数値が出たとしても、画質面ではワンランク軽い状態で見ていることになります。
最低ライン最低ラインのGTX 1060とVRAMの考え方
新要件のLow層に挙げられたGTX 1060は、2016年発売の10年選手です。Steamハードウェア調査で59カ月連続首位を記録した息の長いモデルとはいえ、最新のオープンワールドRPGの動作対象に名指しされている点はやや意外に映ります。ただし、この数値は1080p/30fpsというフレームレート目標であり、快適な操作性を保証するものではありません。あくまで「起動して遊べる」下限のラインとして見ておくのが安全です。
VRAM要件はLow=6GB以上、Medium・High=8GB以上、Ultra=12GB以上という段階になっています。8GBというラインは、Medium層に挙げられたRTX 2060 SUPERやHigh層のRTX 4060がちょうど満たす容量です。VRAM 8GB前後のGPUを使っている人は、新要件の上でも極端な余裕があるわけではない点は覚えておく価値があります。
CPU要件CPUだけ大きく下がった理由
GPUだけでなく、CPUの要件も旧要件から大きく下がっています。とりわけ目を引くのは、新要件のMedium層とHigh層でCPUがまったく同じ(Core i7-11700K / Ryzen 7 5700X)に設定されている点です。解像度目標が1080p/60fpsから1440p/60fpsへ上がっても、CPU側の負荷は据え置きとして扱われています。
| 解像度/fps目標 | 旧CPU(4月) | 新CPU(8月) |
|---|---|---|
| 1080p/30fps | Core i7-8700K / Ryzen 7 3700X | Core i5-11400F / Ryzen 7 2700X |
| 1080p/60fps | Core i5-13600 / Ryzen 9 7900X | Core i7-11700K / Ryzen 7 5700X |
| 1440p/60fps | Core i5-13600 / Ryzen 9 7900X | Core i7-11700K / Ryzen 7 5700X |
| 2160p(4K)/60fps | Core i5-13600K / Ryzen 9 7950X | Core i7-12700K / Ryzen 7 7800X3D |
出典:Wccftech(2026年4月28日)、PC Gamer(2026年8月19日)。
CPUの要求水準はアップスケーリングの影響を受けにくい部分です。それでもここまで下がっているのは、GPU側の測定条件変更だけでは説明がつきません。CPUの負荷軽減は開発の進展を反映している可能性がある一方、GPUの負荷軽減は測定方法の変更による見た目上の効果である可能性が高く、性質の異なる2つの変化が同時に起きているとみられます。
見落としがちな点フレーム生成は今回触れられていない
4月のWccftech記事では、開発元が「アップスケーラーとフレーム生成の両方に対応予定」とコメントしていたと報じられています。ただし当時公開された数値自体は、アップスケーラーもフレーム生成も使わずに測定されたものでした。
一方、8月の最終要件でBalanced前提の根拠として名指しされているのは、DLSS・FSR・XeSSという3つのアップスケーラーのみです。フレーム生成への言及は見当たりません。
最終要件のBalanced設定として名指しされているアップスケーラーの1つです。
NVIDIA以外のGPUでも同じ要件表の対象になります。
Arc B580などIntel製GPUもこの対象に含まれます。
最終要件の測定条件としては言及されていません。要件表のfps数値がフレーム生成込みで水増しされている根拠は、現時点の一次情報からは確認できません。
購入判断買うべきか待つべきか、GPU別の行動指針
発売前のスペック表は、あくまで開発元が示す目安です。今回のように測定条件そのものが変わっているケースでは、数値の見た目だけでGPUを買い替える判断はおすすめできません。手元の環境別に、発売前にできることを整理します。
1440p・4Kを新規に組むなら
Highティア(1440p/60fps)を新規のPCで狙うならRTX 4060クラスのBTO、4Kで余裕を持ちたいならRTX 4070 Tiより一段上のGPUが目安になります。価格は変動するため、購入前に最新の実売価格を確認してください。
FAQよくある質問
『The Blood of Dawnwalker』の最終PC要件は、4月の旧要件と比べてGPU側の要求水準が大きく下がりました。ただしこれは、DLSS・FSR・XeSSをBalanced設定で使う前提へと測定条件が変わったことが主な要因です。CPU要件の低下には開発の最適化が反映されている可能性がある一方、GPU要件の低下はアップスケーリング頼みの側面が強く、性質の異なる2つの変化が同時に起きています。
RTX 4060を使っている人はいま買い替える必要はなく、GTX 1060を使っている人は「動く」ラインとして見ておくのが安全です。これから新規にPCを組む人も、発売前のスペック表だけで判断せず、2026年9月3日の発売後に出そろう実測ベンチマークを確認してから決めることをおすすめします。



