『Record of Dorathia』発表|Momodora開発元の新作ダンジョンRPG、8クラス・状態異常・Willpowerを解説
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Momodoraの開発元が作る、8クラスから4人を組む一人称ダンジョンRPG
ドット絵の2Dアクション『Momodora』シリーズで知られるBombserviceが、新作『Record of Dorathia』を発表しました。自分で作ったキャラクター4人で迷宮を進む、ターン制のダンジョン探索RPGです。アクションのMomodoraとは遊び方がまったく違うため、どんな戦闘なのか、Momodoraの続きなのかが気になるところです。
戦闘の軸は状態異常で、ボスにも効くように作られています。睡眠の呪文「Sleep」は、通常の敵を眠らせて攻撃を必ずクリティカルにし、ボスには眠らせる代わりに攻撃力と素早さを下げる「Drowsy」として効きます。ほとんどの技には使用回数があり、クリティカル・撃破・弱点攻撃で貯まる「Willpower」が3つになると、次の行動が大きく強化され、その技の回数も減りません。物語は『Momodora: 月影のエンドロール』で軽く触れられた12人の魔術師「magi」が中心です。
開発者のrdein氏は着想元に『世界樹の迷宮』を挙げており、一人称で迷宮を歩き、自作のパーティーで戦うRPGが好きな人に向いた作品です。ただし2026年10月6日時点で、発売日・対応機種・価格・日本語対応・必要スペックはどれも発表されていません。迷宮は3Dで描かれているので、2Dの『月影のエンドロール』の軽い動作環境は目安になりません。日本語で遊べるかと動作環境は、近く公開されるSteamページで確かめてから判断するのが確実です。
クラス名やシステム名は英語版の表記で、日本語の正式な名前はまだありません。Willpowerは開発中の仮の呼び名で、発売までに変わる可能性があります。

目次
早見表『Record of Dorathia』の基本情報と未発表の項目
ゲームの中身はかなり具体的に公開された一方、買うかどうかを決める発売日・価格・対応言語はまだ出ていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ジャンル | ターン制のダンジョン探索RPG。迷宮は一人称視点で進む |
| 開発 | Bombservice(『Momodora』シリーズ、『Minoria』)。4人のチーム |
| パーティー | 8クラスから4人を作成。配色はクラスごとに8種類から選べる |
| 戦闘の柱 | 状態異常(ボスにも有効)、弱点、バフ・デバフ、技ごとの使用回数、Willpower |
| 物語 | 魔女Monnaと契約し、姉妹Almaの魂を探して別の世界へ向かう。12人の魔術師magiが中心 |
| 開発者が挙げた着想元 | クロノシリーズ、ファイナルファンタジー、世界樹の迷宮、ポケットモンスター 金・銀 |
| 発売日・対応機種 | 未発表 |
| 価格・日本語対応・必要スペック | 未発表 |
| Steamページ | トレイラーとあわせて近日公開の予定 |
ゲーム概要Momodoraの開発元が作るターン制ダンジョンRPG
Bombserviceは、『Momodora: 月影のエンドロール』などの2Dアクションを作ってきた開発元です。『Minoria』を含めると同じ系統のメトロイドヴァニア(探索型の2Dアクション)を6作作ってきており、新作では、代表のrdein氏が長年作りたかったRPGに切り替えました。新作は、迷宮で道に迷い、戦利品を拾い、敵に待ち伏せされる、昔ながらのダンジョン探索RPGです。
公開された画面では、迷宮は一人称視点で、左下にマップ、右上に「Sanctuary – Depth 1」のような区域と階層が表示されています。キャラクターや敵はMomodoraと同じドット絵ですが、迷宮の背景は3Dで作られています。

開発は4人です。システムのプログラムをPKBT氏、音楽をElektrobear氏、ドット絵と3Dの背景をDaku氏が担当し、Daku氏はゲームデザインと物語づくりも手伝っています。rdein氏は全体をまとめる役で、『Momodora II』とほぼ同じ顔ぶれにDaku氏が加わった体制です。rdein氏は、ゲームは100%人の手で作っていると明言しています。
始まりは2019年後半で、rdein氏がゲームブック(Fighting Fantasyシリーズ)に夢中になり、デジタルのゲームブックやテーブルトークRPGのルールを試作したことでした。その企画はいったん止まり、2020年2月から2023年10月まで『月影のエンドロール』を開発し、その作業をほぼ終えたところから本格的に取りかかって約3年がたっています。7月1日には開発中の画面4枚をBlueskyに投稿しており、10月4日(日本時間5日未明)にXとBlueskyで公式ブログの紹介記事を告知し、タイトルと中身を明らかにしました。
クラス8クラスから4人を作る、盾役2・回復役2・攻撃役4の内訳
キャラクターは用意された主人公ではなく、自分で作ります。8つのクラスは役割ごとに3つに分かれています。
| 役割 | クラス | 公開されている役目 |
|---|---|---|
| 盾役 | Dark Knight、Oathkeeper | 敵の攻撃を自分に引きつけ、大きなダメージを受け止める |
| 回復役 | Cleric、Oracle | 味方の回復を担う。2クラスの違いは未公開 |
| 攻撃役 | Blademaster、Monk、Hunter、Witch | 敵を倒す役。Witchは多くの属性魔法を使う術師 |
4人の枠に対してクラスは8つあり、半分が攻撃役です。盾役と回復役を何人入れるかで、守りを固めるか攻撃に寄せるかが決まります。どのクラスも遊び心地が違い、それぞれに癖があります。戦闘画面のコマンド欄には「Provoke」(挑発)があり、盾役の説明にある「敵を挑発して引きつける」役目と同じ名前の技です。
作成画面では名前、クラス、配色を選びます。Witchを選ぶと、役割が攻撃役(Attacker)、主な能力値が知力(INT)、得意な武器が杖(Staves)と表示されます。見た目は配色を変えられ、クラスごとに8種類あります。

状態異常状態異常はボスにも効く、SleepがDrowsyに変わる仕組み
多くのRPGでは、ボスに睡眠や毒がほとんど効かず、終盤になるほど状態異常の技を使わなくなります。本作は状態異常の種類が多く、それが戦闘の柱になっています。プレイヤーの行動はどれも、相手が誰でも役に立つように作られています。その例が睡眠の呪文Sleepです。
| 相手 | Sleepの効果 | 戦闘での使い道 |
|---|---|---|
| 通常の敵 | 眠り状態になる。眠っている敵への攻撃は必ずクリティカルになる | 敵の動きを止める足止めと、ダメージの上乗せを兼ねる |
| ボス | 眠らない代わりにDrowsyになり、数ターンの間、攻撃力と素早さが下がる | 受けるダメージを抑え、素早さの差で行動順にも影響する |
ボスを眠らせて確定クリティカルを当て続けられると強すぎるので、効果を弱めた別の状態に置き換える、という考え方です。睡眠の技を覚えても、ボス戦で無駄になりません。ほかの状態異常がボスに対してどう変わるかは、まだ公開されていません。
ボス戦の作りについて、rdein氏は9月のBlueskyで、これまで作った主要なボスのほとんどに「解き方を見つける謎解き」の要素を入れたと投稿しています。どの状態異常が通り、どこが弱点かを探りながら攻略法を組み立てる戦いになりそうです。
Willpower技の使用回数とWillpower、3つ貯めると回数を減らさず大技を撃てる
戦闘では、ほとんどの行動に使用回数の上限があります。公開された戦闘画面でも、Provoke(20/20)、Perception(15/15)、Fell Blade(15/15)のように、技ごとに残りの回数が表示されています。強い技ほど、どこで使うかを考える必要があります。

その回数を節約する手段が、仮の名前でWillpowerと呼ばれている仕組みです。
- クリティカルヒット、敵の撃破、弱点への攻撃のいずれかでWillpowerが1つ貯まる
- 3つ貯まると、次の行動のダメージが大幅に上がり、その行動の使用回数も減らない
- 回復の行動にも使え、倒れた仲間を起こす蘇生も対象になる
公開された情報を組み合わせると、眠った敵への攻撃は必ずクリティカルになるので、通常の敵にはSleepを当てるとWillpowerを貯めやすくなります。ボスは眠らないため、弱点を突いて貯めることになります。残りが少ない大技や蘇生を、回数を減らさずに使えるのがWillpowerの強みで、いつ貯めていつ使うかはプレイヤーが決めます。
戦闘画面には「Limit Trigger(0%)」というコマンドも並んでいます。パーセントで貯まる別の仕組みとみられますが、中身はまだ説明されていません。
物語Momodoraとのつながり、月影のエンドロールのmagiが主役に
プレイヤーは、Observatoryと呼ばれる謎の場所にたどり着いた「さまよう魂」の一行です。一行を呼び寄せた魔女Monnaは、自分を運命を織る12人の魔術師「magi」の1人で、世界を創り、守る者だと名乗ります。一行はMonnaと契約し、行方の分からない姉妹Almaの魂を探すため、magiが守る世界の1つへ旅立ちます。
Observatoryは冒険の拠点で、シスターのCelicaが傷の回復とセーブを、魔法鍛冶のJunoが工房で装備を引き受けます。迷宮に潜り、拠点に戻って立て直し、また潜るという流れです。

magiは、『Momodora: 月影のエンドロール』で軽く触れられただけの存在です。月影のエンドロールに出てくる魔術師パタタも、英語版では「Twelve Magiの1人」と名乗っています。Record of Dorathiaでは、そのmagiに完全に焦点が当たります。
月影のエンドロールは、Steamの開発者コメントで「『Momodora III』に続くシリーズの完結編」と紹介された作品です。Record of Dorathiaは番号付きの続編としては発表されておらず、Momodoraでは軽く触れられただけのmagiを、別のジャンルで掘り下げる新作です。
発売前に世界観に触れておきたい人は、月影のエンドロールを遊んでおくとmagiの名前が出てきたときに気づけます。Steam版は日本語に対応し、通常価格は1,680円、レビューは3,302件中92%が好評の「非常に好評」です(10月6日時点)。最低動作環境はGeForce GTX 750 Ti・メモリ4GBと軽めです。
発売日発売日・対応機種・日本語対応は未発表、次の節目はSteamページの公開
10月6日時点で、発売日、対応機種、価格、対応言語、必要スペックはいずれも発表されていません。rdein氏はトレイラー付きのSteamページを近いうちに公開する予定だと書いており、7月の時点では「年内のどこかで公開したい」と投稿していました。Steamページを用意している以上、PC向けに出す予定とみてよいでしょう。10月6日時点の公式ブログと開発者のSNSでは、家庭用ゲーム機版には触れていません。
日本語については、月影のエンドロールが日本語を含む12言語に対応している一方、本作の対応言語は未発表です。会話や技の説明を読みながら進めるRPGなので、日本語で遊びたい人はSteamページの対応言語の欄を見てから判断するのが安全です。必要スペックも、迷宮が3Dで作られている以上、2Dの月影のエンドロールと同じ軽さとは限りません。
rdein氏は8月、京都で開かれるインディーゲームの展示会「BitSummit」の次回に応募したいとも投稿しています。出展が決まったわけではありませんが、決まれば日本で試遊できる機会になります。
発売までの間に一人称のダンジョンRPGを遊びたいなら、日本語に対応した『Dverghold』の早期アクセス版や、6人パーティーで潜る『ダンジョントレダーズ』の体験版があります。
FAQよくある質問
まとめまとめ|状態異常とWillpowerで使用回数をやりくりするダンジョンRPG
『Record of Dorathia』は、『Momodora』のBombserviceが4人で作っている、ターン制のダンジョン探索RPGです。8クラスから4人を組み、一人称の3D迷宮を進みます。戦闘は状態異常が柱で、Sleepはボスに対してもDrowsyとして効きます。技ごとの使用回数を、弱点やクリティカルで貯めるWillpowerで節約するのが、戦闘のやりくりの中心です。
物語は月影のエンドロールで触れられたmagiが主役ですが、番号付きの続編ではありません。発売日・対応機種・価格・日本語対応・必要スペックは未発表で、次に情報が出るのはトレイラー付きのSteamページです。
世界樹の迷宮のようなRPGが好きなら、Steamページの公開を待ってウィッシュリストへ。Momodoraの物語が好きなら、月影のエンドロールでmagiに触れておくと入りやすくなります。日本語対応と動作環境は、Steamページで確かめてから判断しましょう。
出典:Bombservice公式ブログ「Record of Dorathia」、rdein氏のX(Record of Dorathiaの告知)、rdein氏のBluesky(Record of Dorathiaの告知)、rdein氏のBluesky(開発中の画面)、rdein氏のBluesky(Steamページの予定)、rdein氏のBluesky(BitSummitへの応募)、rdein氏のBluesky(ボスの設計)、Steam『Momodora: 月影のエンドロール』



