RX 6500 XT・RX 6400は2026年でも現役か|PCIe4.0x4接続とエンコーダ非搭載、RT対応でも届かないVRAM4GB
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
名目上はRT対応でも、VRAM4GBとPCIe4.0x4接続の二重の制約
RX 6500 XTは2022年1月19日、RX 6400は同年4月20日(OEM向けは1月)に発売された、AMD RDNA2世代の最下位モデルです。発売から4年以上が経過した今も、補助電源不要(RX 6400)・低価格という特徴から小型PC・オフィスPCで見かけることがあります。
結論を先に言うと、RX 6500 XT・RX 6400は名目上RDNA2としてハードウェアレイトレーシングに対応していますが、VRAM4GBという容量がRT必須タイトルの公式最低要件(8GB)の半分しかなく、実質的に使い物になりません。姉妹記事のRX 6600(VRAM8GB)がRT必須タイトルの最低ラインをクリアしていたのとは対照的です。加えて、上位RDNA2モデルにはないPCIe4.0 x4接続という帯域制約もあり、PCIe3.0世代のマザーボードでは追加の性能低下が報告されています。
この記事では、PCIe4.0 x4接続がもたらす実害、名目上のRT対応が実際には機能しない理由、ハードウェア動画エンコーダを持たないという制約、そして中古購入時の判断基準まで解説します。
目次
スペックRX 6500 XTとRX 6400の基本スペック
| 項目 | RX 6500 XT | RX 6400 |
|---|---|---|
| 発売 | 2022年1月19日 | 2022年4月20日(OEM向けは1月) |
| ダイ | Navi 24 | Navi 24(同一ダイの下位選別品) |
| ストリームプロセッサ | 1,024基(16 CU) | 768基(12 CU) |
| Ray Accelerator | 16基 | 12基 |
| VRAM | 4GB GDDR6・64bit・144GB/s | 4GB GDDR6・64bit・128GB/s |
| PCIe接続 | PCIe 4.0 x4 | PCIe 4.0 x4 |
| TDP | 107W(補助電源必要) | 53W(補助電源不要) |
| 発売時MSRP | $199 | $159 |
※MSRPは発売当時の海外希望小売価格です。両モデルとも同じNavi 24ダイの選別品で、RX 6400はCU数・Ray Accelerator数がRX 6500 XTより少なく抑えられています。姉妹記事のRX 6600(8 CU相当ではなく28 CU・VRAM8GB)と比べると、演算資源・VRAM容量ともに大幅に絞られたエントリーモデルという位置づけです。
PCIe接続上位RDNA2モデルにはないx4接続という制約
RX 6500 XT・RX 6400最大の特徴は、姉妹記事のRX 6600以上のモデル(PCIe4.0 x8)とは異なり、PCIe4.0 x4接続に制限されている点です。これは設計上のコスト削減によるもので、環境次第で実害が出ます。
レイトレ・エンコーダ名目対応でも実質使えないRT、動画エンコーダは非搭載
RX 6500 XT・RX 6400は、姉妹記事のRX 6600と同じRDNA2世代のため、ハードウェアレイトレーシングを名目上搭載しています。しかし実際の使い勝手は大きく異なります。
実測性能2025〜2026年発売タイトルでの動作状況
2025〜2026年に発売された注目タイトルの公式動作要件で、RX 6500 XT・RX 6400がどう扱われているか整理します。
公式最低要件のGPUにRX 6500 XTが名指しで明記されています(GTX 1650/Arc A380と並記、1080p・Low・60fps想定)。RDNA2シリーズの中でも公式に生き残っている数少ないタイトルです。RX 6400は同要件には含まれていません。
Ubisoft公式の最小動作環境はGTX 1070/RX 5700(いずれもVRAM8GB)です。RX 6500 XT・RX 6400(VRAM4GB)は演算性能・VRAMとも大きく届かず対象外です。
公式最低GPUはRTX 2060 SUPER/RX 6600(いずれもVRAM8GB、レイトレーシング必須)です。RX 6500 XT・RX 6400は名目上RT対応でも、VRAM4GBが最低要件の半分しかなく起動できません。
ハードウェアレイトレーシングが必須でソフトウェアフォールバックが用意されておらず、公式最低ラインもVRAM8GB級のRTX 2060 SUPERです。RX 6500 XT・RX 6400ではVRAM容量が根本的に不足しており実質プレイ不可です。
※各要件は公式サポートページ等の情報にもとづく参考値です。パッチや設定条件によって変動するため目安としてご覧ください。PassMark G3D MarkはRX 6500 XT=9,625、RX 6400=7,742(videocardbenchmark.net確認値)。
RX 6500 XT・RX 6400はRDNA2世代としてRay Acceleratorを搭載しており、スペック表上は「ハードウェアレイトレーシング対応」と表示されます。しかし2025〜2026年タイトルのレイトレーシング必須要件はVRAM8GB前後を前提にしているため、VRAM4GBのRX 6500 XT・RX 6400は公式要件そのものを満たせません。姉妹記事のGTX 1650(RTコア非搭載で最初から対象外)と結果は同じですが、原因が「RT非対応」ではなく「VRAM不足」である点は区別して理解しておく必要があります。
VRAM4GBはどこまで足りるか
実用面CPU相性・想定用途での評価
※eスポーツタイトルのfps数値はRX 6500 XTの実測データにもとづく参考値です。ドライバ・パッチ・設定条件によって変動するため目安としてご覧ください。
中古価格中古相場とマイニング酷使リスク
RX 6500 XTは中古最安値約1.1万円〜という水準で、レンジは1.1万円〜1.5万円程度です。RX 6400は流通量自体が少なく、中古最安値は約1.5万円〜とRX 6500 XTよりやや高い水準で推移しています(掲載数が少ないため参考値としてご覧ください)。低プロファイル・省電力ニッチ需要の希少性が影響している可能性がありますが、定量的な裏付けは限定的です。新品も両モデルとも引き続き流通しており、RX 6500 XTは約3.3万円〜、RX 6400は約1.8万円〜という水準です。
当時のAMD幹部が「VRAM4GBという設計はマイナーにとって魅力が薄くなるように意図したもの」と説明した経緯があり、RX 6500 XT・RX 6400は姉妹記事のRX 6600・RX 6800等と比べてマイニング酷使のリスクが相対的に低いと考えられます。ただしAMD製品にはNVIDIA RTX 30シリーズの「LHR」に相当する制限機構がそもそも存在しないため、動作確認済み・保証付きの販売店を選ぶことに変わりはありません。
※ドライバサポートの面では、2025年10月にAMDはRX 5000/6000シリーズ(RDNA1/RDNA2)を「メンテナンスモード」という独立したドライバブランチに移行しました。新作ゲームの発売時対応・安定性/最適化・セキュリティ修正は継続して提供されますが、新機能や頻繁な月次アップデートはRX 7000シリーズ以降が優先されます。
判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか
乗り換え先買い替え先のGPU候補
RX 6500 XT・RX 6400(VRAM4GB)からの買い替えでは、どの候補を選んでもVRAM容量が最低でも4倍以上に増えるため、容量面で失敗しにくいのが利点です。RX 6500 XTは補助電源が必要でしたが、RX 6400(補助電源不要)から乗り換える場合は電源ユニットのコネクタ数も確認してください。
| GPU | 相対性能(RTX 5070 Ti=100%) |
|---|---|
| RX 6500 XT現在 | 29.8% |
| RX 6400現在 | 23.9% |
| RX 9060 XT 16GB | 62.1% |
| RTX 5060 Ti 16GB | 69.9% |
| RTX 5070 | 88.6% |
| RTX 5070 Ti | 100% |
※PassMark G3D Mark(2026年7月時点)をもとにした相対値です。実ゲーム性能の差はタイトルやAPIによって変動します。
| 候補GPU | 実売の目安 | どんな乗り換えか |
|---|---|---|
| RX 9060 XT 16GB | 約6.6万円〜 | VRAMが4GBから16GBへ一気に拡大し、PCIe4.0x8接続で帯域制約も解消。予算重視の本命候補 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 約11万円〜 | NVIDIA環境を維持しつつDLSS・ハードウェアエンコーダも解禁される |
| RTX 5070 | 約11.7万円〜 | 1440p常用まで視野に入る一段上のクラス |
| RTX 5070 Ti | 約18万円〜 | 4K・レイトレーシング多用まで見据えるハイエンド候補 |
※実売の目安は2026年7月末時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。
結論から言うと、予算を最優先するならRX 9060 XT 16GBをおすすめします。VRAM容量・PCIe帯域・動画エンコーダのすべてでRX 6500 XT・RX 6400の制約から解放され、体感の差が非常に大きい組み合わせです。
NVIDIA環境・DLSS対応を重視したい場合は、RTX 5060 Ti 16GBを軸に検討してください。
この中から、用途別に4枚挙げておきます。


FAQよくある質問
まとめ名目上の対応表記だけでは判断できないRDNA2最下位モデル
RX 6500 XT・RX 6400は、発売から4年以上が経過した今も1080pのeスポーツ・軽量タイトルでは実用的なGPUです。PCIe4.0対応のマザーボードで使用している限り、帯域制約による実害は限定的です。
一方で、名目上のハードウェアレイトレーシング対応は、VRAM4GBという容量の前で実質意味を持ちません。姉妹記事のRX 6600(VRAM8GB)がRT必須タイトルの最低ラインをクリアしていたのとは対照的に、RX 6500 XT・RX 6400は公式要件そのものを満たせない場面が多く、ハードウェア動画エンコーダも非搭載です。PCIe3.0世代のマザーボードで使用している場合や、VRAM8GB級のタイトル・動画エンコードを重視する場合は、買い替えを検討してください。
RX 6500 XT・RX 6400は、1080pのeスポーツ・軽量タイトル中心であれば今も現役です。ただしRDNA2として名目上対応するハードウェアレイトレーシングは、VRAM4GBという容量の前で実質機能せず、上位RDNA2モデルにはないPCIe4.0x4接続の帯域制約、ハードウェア動画エンコーダ非搭載という制約も抱えています。中古購入時はマイニング酷使リスクこそ相対的に低いものの、PCIe世代・VRAM容量・エンコーダの有無を踏まえて買い替え判断をしてください。





