Radeon RX 9070 GRE レビュー|12タイトル実測で見るRTX 5070との実力差

Radeon RX 9070 GRE レビュー|12タイトル実測で見るRTX 5070との実力差

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GPU REVIEW / 2026年7月
Radeon RX 9070 GRE レビュー
12タイトル実測で見るRTX 5070との実力差
AMD Radeon RX 9070 GRE(12GB)は、2026年6月にグローバル正式発表されたNavi 48ダイ・48CU・220WのミドルレンジGPUです。RTX 5070と同じ$549という価格設定で登場し、「わざわざGREを選ぶ理由があるのか」という声も少なくありませんでした。今回は12タイトルの実測ベンチマークをもとに、1440pでの実力・消費電力・レイトレーシング性能・FSR 4.1の効果を確認し、RTX 5070との実力差を数字で整理します。
1440p 12タイトル平均86.6fps消費電力実測228WRTX 5070よりコスパで優位

「RTX 5070と同じ$549なら、素直にRTX 5070を選んだほうがいいのでは」——RX 9070 GREを検討する際、多くの方がこの疑問にぶつかります。Navi 48ダイを48CUまで削り、VRAMも12GBに絞られたGREは、スペック表だけを見ると地味な立ち位置に見えるかもしれません。

結論から言うと、実ゲームで確認したところ1440pのフレームレートは12タイトル平均で約86.6fps、消費電力は実測ピークで約228Wという結果でした。ラスタライズ性能ではRTX 5070に一歩譲るものの、レイトレーシングでは差が縮まり、2026年7月時点の実勢価格ではRTX 5070より安く購入できるモデルも増えています。

この記事では、スペックの再確認から、サイバーパンク2077・黒神話:悟空・バイオハザード レクイエムなど12タイトルの実測フレームレート、消費電力・温度、レイトレーシングとFSR 4.1の実効果、そして現在の実勢価格でどのモデルを選ぶべきかまで、購入判断に必要なデータを整理します。

目次

スペックRadeon RX 9070 GRE の基本スペック

項目仕様備考
アーキテクチャRDNA 4(Navi 48ダイ)RX 9070/RX 9070 XTと同じダイを使用
CU数48 CU/3,072基RX 9070無印(56CU)から8CU削減
ブーストクロック最大2.79GHzRDNA 4世代でも高めのクロック帯
VRAM12GB GDDR6(18Gbps)192-bit・帯域432GB/s
Infinity Cache48MBRX 9070無印の64MBから削減
TBP公称220W/実測ピーク約228W8pin×2推奨
米国MSRP$549RTX 5070と同価格
国内実勢約¥74,980〜¥119,0002026年7月時点。モデルによる価格差が大きい

※スペックはAMD公式発表値をもとに整理しています。国内実勢価格は変動するため、購入前に最新の価格をご確認ください。

比較RTX 5070・RX 9060 XTとの性能ポジション

RX 9070 GREの立ち位置を、RX 9000シリーズとRTX 50シリーズの主要ライバルと並べて確認します。1440p(WQHD)での性能を、GREを100とした相対指数で整理しました。

モデル1440p性能(GRE=100)VRAM/TBP米国MSRP
RX 9070 XT129(GREより29%速い)16GB/304W$599
RTX 5070109(GREより9%速い)12GB/250W$549
RX 9070(無印)114(GREより14%速い)16GB/220W$549
RX 9070 GRE(基準)10012GB/220W$549
RTX 5060 Ti 16GB82(GREが22%速い)16GB/180W$429
RX 9060 XT 16GB78(GREが28%速い)16GB/160W$349
実測平均も相対指数とほぼ整合

今回12タイトルの実測平均を確認したところ、1440pで約86.6fps、1080pでは約120fpsという結果でした。RTX 5070には一歩譲るものの、RX 9060 XT 16GBからは着実な性能向上が確認できる内容で、上記の相対指数とも矛盾しない結果です。

価格面では、2026年7月時点の国内実勢が約¥74,980〜¥119,000とモデルによる差が大きく、最安モデルを選べば無印RX 9070より安く購入できる状態です。発売直後からの価格推移や値下がりの背景は、RX 9070 GREの価格推移まとめで詳しく解説しています。

実測性能12タイトルで見る1440pの実力

サイバーパンク2077・黒神話:悟空・バイオハザード レクイエムなど、負荷の高いタイトルを中心に1440pでのフレームレートを確認しました。ネイティブ・アップスケーリング(FSR 4.1)・レイトレーシング有効時で、体感がどこまで変わるかに注目してください。

タイトル解像度・設定fps目安
サイバーパンク20771440p Ultra・ネイティブ平均85fps・1%Lowは60fps台。レイトレーシング(Ultra)+FSR 4.1 Quality併用時は平均68fpsまで低下し、1%Lowも60fpsをやや下回る
黒神話:悟空1440p High設定ネイティブで平均60fps台前半・1%Low約56fps。FSR 4.1併用で平均95fps・1%Low80fpsまで向上。レイトレーシング有効時は平均60fps割れ・1%Lowは40fps台まで低下
Alan Wake 21440p・ネイティブ平均66.6fps・1%Low54.4fps。FSR 4.1併用で平均100fps・1%Low77.5fpsまで向上。レイトレーシング有効時は平均52fps・1%Low40.8fpsまで低下
バイオハザード レクイエム1440p・ネイティブ平均・1%Lowともに60fps超で安定して動作。レイトレーシング有効時はRTX 5070がわずかに上回る場面もあるが大差ではない
Horizon Forbidden West1440p・ネイティブ平均91fps・1%Low77fpsと余裕のある動作
Battlefield 61440p・ネイティブ平均75.5fps・1%Low54.5fps。FSR 4.1併用で平均94.7fps・1%Low70.5fpsまで向上
S.T.A.L.K.E.R. 21440p Epic設定ネイティブでは実用外の水準まで落ち込む。FSR 4.1併用で平均80fps近く・1%Low60fps台まで改善し実用域に入る
Kingdom Come: Deliverance II1440p・ネイティブ平均60fps台・1%Lowは50fps台。FSR 4.1併用で1%Lowも60fps台まで安定

※数値は複数の実測データをもとにした参考値で、測定環境・ドライババージョンによって変動します。

全体の傾向として、ネイティブ設定では60fps前後に収まるタイトルが多い一方、FSR 4.1を併用すると多くのタイトルで大きくフレームレートが伸びることが分かります。S.T.A.L.K.E.R. 2のように、ネイティブでは実用外でもFSR 4.1併用で実用域に入るケースもあり、1440pでレイトレーシングや高負荷設定を重ねる場面では、FSR 4.1の活用が事実上前提になると考えてよさそうです。

効率消費電力・温度・レイトレーシングを検証

スペック上のTBPは220Wですが、実際の消費電力・温度・レイトレーシング性能を確認しました。

消費電力は実測ピークで約228W公称TBP220Wとほぼ一致する結果でした。RTX 5070と比べて約1割少ない消費電力に収まり、同じRDNA 4世代の無印RX 9070 OCモデルと比べても消費電力は少なめという結果です。電源容量に余裕を持たせやすいのは実用面での利点になります。
GPU温度は74℃前後、発熱面の弱点は見当たらない検証したモデルではGPU温度が74℃前後に収まり、同クラスの中でも低めの部類でした。ボードメーカーのクーラー設計によって数℃の差は出ますが、220W級のGPUとして発熱面に大きな弱点は見当たりません。
レイトレーシングはRTX 5070に肉薄総合ではラスタライズ性能でRTX 5070に一歩譲る一方、レイトレーシングでは差が縮まり、タイトルによってはほぼ互角の場面もあります。バイオハザード レクイエムのようにRTX 5070がわずかに上回るケースもありますが、致命的な差ではありません。
FSR 4.1は体感を大きく底上げするFSR 4.1は300タイトル以上に対応済みです。黒神話:悟空(平均60fps台→95fps)やAlan Wake 2(平均66.6fps→100fps)のように、アップスケーリングを使うことで体感が大きく改善するケースが目立ちました。重量級タイトルほどFSR 4.1の恩恵が大きい傾向です。

結論RX 9070 GRE|向いている人・向かない人

総合結論

ぶっちゃけ「買い」です。ラスタライズ性能ではRTX 5070に1割ほど譲りますが、レイトレーシングでは差が縮まり、消費電力はむしろRTX 5070より少なく、2026年7月時点の実勢価格ではRTX 5070より安いモデルが目立ちます。「1440pで高リフレッシュ+レイトレーシングも試したいが、RTX 5070まで予算を回しきれない」層には、いま最も現実的な選択肢です。ただし4K志向・予算最優先の方には無印RX 9070かRX 9060 XTのほうが向いています(詳細は下記)。

向いている人
  • 1440p高リフレッシュでレイトレーシングも視野に入れたい人。FSR 4.1併用でレイトレ有効時も実用域のフレームレートを確保できます
  • RTX 5070よりコストを抑えつつ近い性能を求める人。2026年7月時点の実勢価格ではRTX 5070より安く、性能差もラスタで1割程度に収まります
  • FSR 4.1のアップスケーリングを積極的に使う前提の人。ネイティブでは60fps割れのタイトルでも、併用で大きく体感が改善します
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向いていない人
  • 4K解像度をメインにしたい人。12GB VRAMと192-bitメモリバスは4Kでは力不足。無印RX 9070以上を検討してください
  • 予算を最優先したい人。RX 9060 XT 16GBのほうが素直にコストパフォーマンスに優れます
  • レイトレーシングをネイティブ最高設定で楽しみたい人。FSR 4.1前提の性能設計のため、ネイティブ画質重視ならRTX 5070以上が無難です

おすすめ2026年7月時点のおすすめモデル

実際に購入できるRX 9070 GREの主要4モデルを、2026年7月時点の実勢価格順に紹介します。いずれも12GB GDDR6・OC仕様ですが、価格差が大きいため比較して選ぶのがおすすめです。

PowerColor Hellhound Radeon RX 9070 GRE 12GB
最安クラス/3連ファンOC 2,860MHz
PowerColor Hellhound Radeon RX 9070 GRE 12GB(RX9070GRE 12G-L/OC)
今回のベンチマーク環境に近い実力をいちばん安く体験できる1枚。100mm×2+90mmの3連ファン(中央のみ逆回転)とデュアルBIOS(OC/サイレント)を搭載し、価格重視で選ぶならまず候補になります。
価格目安:約¥75,000〜
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玄人志向 Radeon RX9070GRE トリプルファン 12GB
国内正規/トリプルファン
玄人志向 Radeon RX9070GRE 12GB トリプルファン(RD-RX9070GRE-E12GB/TP)
ブースト2,790MHz・3連ファン・4画面出力対応の国内正規モデルです。価格と信頼性のバランスを取りたい方に向いており、無印RX 9070との価格差も踏まえて検討する価値があります。
価格目安:約¥99,000〜
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ASUS PRIME Radeon RX 9070 GRE OVER EDITION 12GB
国内正規/堅実な3連ファン
ASUS PRIME Radeon RX 9070 GRE OVER EDITION 12GB(PRIME-RX9070GRE-O12G-EVO)
ASUS PRIMEシリーズの堅実な3連ファン設計です。国内正規代理店保証を重視する方に向いていますが、無印RX 9070との価格差が大きいモデルでもあるため、比較検討をおすすめします。
価格目安:約¥102,000〜
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SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9070 GRE GAMING OC 12GB
Radeon本命メーカー/静音冷却
SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9070 GRE GAMING OC 12GB
AMDパートナー最古参SAPPHIREのPULSEシリーズは、静音と冷却のバランスに定評があります。Radeonを長く使う前提で品質を重視する方向けの1枚ですが、他モデルより価格が高めな点は比較のうえで検討してください。
価格目安:約¥119,000〜
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FAQよくある質問

RX 9070 GREは1440pで快適に動作しますか
12タイトル平均で1440p約86.6fpsという結果で、快適に動作します。重量級タイトルやレイトレーシングを重ねる場面ではFSR 4.1の活用が前提になりますが、アップスケーリングを使えば多くのタイトルで60fps超を維持できます。
RX 9070 GREとRTX 5070はどちらを選ぶべきですか
予算を優先するならRX 9070 GRE、ソフトウェア機能や画質を優先するならRTX 5070が候補になります。ラスタライズ性能はRTX 5070が1割程度上回りますが、レイトレーシングでは差が縮まり、2026年7月時点の実勢価格ではGREのほうが安く購入できるモデルが目立ちます。
消費電力はどれくらいですか
実測ピークで約228W、公称TBP220Wとほぼ一致します。RTX 5070と比べて1割ほど消費電力が少なく、電源容量に余裕を持たせやすいのも利点です。
VRAM 12GBは足りますか
1440p解像度での標準的な使い方であれば十分な容量です。ただし4K解像度や高解像度テクスチャMODを使う場合は12GBでは不安が残ります。VRAM容量の詳しいラインナップ比較はこちらの記事で解説しています。

まとめまとめ|RX 9070 GREは1440pミドルの現実解

RX 9070 GREは、RTX 5070と同価格という一見不利な立ち位置からスタートしたGPUです。しかし実測で確認したところ、ラスタライズでは1割程度の差にとどまり、レイトレーシングでは差が縮まる場面も多く、消費電力はむしろRTX 5070より少ないという結果でした。

総評

12タイトルの実測では1440p平均86.6fps、消費電力は実測ピークで約228Wと、スペック通りの堅実な性能に収まりました。FSR 4.1を積極的に使う前提であれば、1440p高リフレッシュ+レイトレーシングを狙うミドルレンジとして十分実用的です。2026年7月時点の実勢価格ではRTX 5070より安く購入できるモデルも多く、価格を優先しつつ性能も妥協したくない層には現実的な選択肢と言えます。ただし4K志向や予算最優先の方には、無印RX 9070やRX 9060 XT 16GBのほうが向いています。用途に合わせて上記の判断基準を参考にしてください。

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