Intel Arc B570は2026年でも現役か|次世代Celestial開発中止報道とXeSS3マルチフレーム生成の全世代展開
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次世代Celestialのゲーミング向けは中止と報じられる中、ドライバ提供は今も活発
Intel Arc B570は2024年12月3日に発表、2025年1月16日に発売されたXe2(Battlemage)世代のGPUです。B580のカットダウン版にあたるBMG-G21ダイを採用し、18基のXe-core(B580は20基)・10GB GDDR6・160bitバスを搭載し、発売時MSRPは$219でした。
結論を先に言うと、1080p〜1440pのゲーミング用途なら今も実用範囲です。ただしIntelの次世代ディスクリートGPU「Celestial」のゲーミング向けラインナップは開発中止と報じられており、B570・B580を含むBattlemage世代が最後のIntel製ゲーミングGPUになる可能性が指摘されています。それでも2026年7月時点でドライバ提供は月に複数回のペースで継続しており、サポートが途切れている様子はありません。
この記事では、NVIDIAのマルチフレーム生成が新世代専用で恒久的に固定されているのとは対照的なXeSS3マルチフレーム生成がArc全世代に展開されている実態と、VRAM10GBが同価格帯のRTX5060(8GB)・RX9060XT16GB(16GB)の中間に位置するという実態を中心に整理します。
目次
スペックIntel Arc B570の基本スペック
| 項目 | Intel Arc B570 |
|---|---|
| 発売 | 2025年1月16日(発表2024年12月3日) |
| ダイ | Xe2(Battlemage)・BMG-G21カットダウン版 |
| Xe-core数 | 18基(B580は20基) |
| VRAM/バス幅/帯域 | 10GB GDDR6・160bit・380GB/s |
| クロック最大 | 2,500MHz(AIBモデルは2,600〜2,750MHzへOC) |
| TDP | 150W |
| 発売時MSRP | $219 |
※AV1のハードウェアエンコードに対応しており、4K/60fpsのAV1エンコードを最大4ストリーム同時実行できます。既刊のArc A750・A770の時代から継続して評価の高い機能で、配信・トランスコード用途で強みがあります。
アップスケーラーXeSS3マルチフレーム生成がArc全世代に拡大
Intel Arc B570は「XeSS2」に対応しています。XeSS2はSuper Resolution(超解像)・単一フレーム生成・Xe Low Latency(低遅延化)をセットにした構成で、XMXユニットを搭載するArcなら世代を問わず利用できる機能です。姉妹記事のArc A750・A770(Alchemist世代)も同じXeSS2に対応しており、B570固有の機能ではありません。
単一フレーム生成の上位機能である「XeSS3マルチフレーム生成」は、当初Intel Panther Lakeの内蔵GPU向け専用機能として登場しましたが、2026年2月のドライバ更新でB570・B580(Battlemage)を含む全Arc搭載GPUに展開され、Alchemist世代のArc A750・A770もこの対象に含まれています。NVIDIAのマルチフレーム生成がRTX50(Blackwell)世代専用で恒久的に固定されているのとは対照的に、Intelは新機能を旧世代のディスクリートGPUにも後から広げている点が特徴です。
2026年4月、次世代Xe3P「Celestial」世代のゲーミング向けディスクリートGPUが開発中止になったとの報道がありました(延期ではなく完全な中止という報道内容です)。さらに次のXe4「Druid」世代でもゲーミング向け継続は不透明とされています。Intelの経営陣は2026年のComputexで「デスクトップGPUは重要」と発言したものの、ディスクリートGPUの継続については明言を避けています。姉妹記事のArc B580で扱った「撤退報道後の長期サポート」というテーマは、2026年7月時点でも解消されず、むしろ深刻化する方向にあります。ただし2026年7月時点でもドライバは月に複数回のペースで更新が続いており、サポート自体が途切れている様子はありません。
動作要件B570という型番の名指しはないが、Arcファミリーは複数タイトルで基準に
2025〜2026年発売タイトルの公式要件表を確認したところ、「Intel Arc B570」という型番そのものは調査した4タイトルのどれにも名指しされていませんでした。一方で、同じArcファミリーの他モデルは複数のタイトルで公式基準として名指しされています。
最低要件にRTX2060SUPER/RX6600と並んでArc A580が公式に名指しされています。B570は性能面でA580を上回るため、最低要件はクリアしているとみられます。
最低要件はArc A380・Arc B390(内蔵GPU)、推奨要件(1440p向け)にArc A580が公式に名指しされています。B570はA580より高性能なため、推奨要件もクリアしているとみられます。
最低要件にArc A580(ReBAR有効前提)、選択的レイトレーシングの推奨要件(1080p・60fps・Highプリセット)にArc B580が公式に名指しされています。B570はこの2つの基準の間に位置するとみられます。
公式要件表にIntel Arcの名指しはなく、「ハードウェアレイトレーシング対応・VRAM8GB以上」というNVIDIA/AMD機種ベースの表記のみです。ドライバ101.6793以降であれば、この条件を満たすArc製品として動作するとされています。
※各要件は各タイトルの公式発表をもとにした参考値です。パッチやドライバの更新で変動する場合があります。
B570という型番自体は公式要件表に一度も登場しませんが、性能的にはA580(最低ライン)を確実に上回り、B580(推奨ライン)にはXe-core数の差(18基 対 20基)分だけわずかに届かない可能性がある、という中間的な立ち位置です。Arcファミリー全体で見れば、公式要件表から完全に外れているわけではありません。
VRAM10GBはRTX5060超え・RX9060XT16GB未満の中間
価格新品は継続販売中、$219のMSRPに近い水準
Intel公式のEOL(生産終了)発表はなく、2026年7月時点でも複数ブランドが新品を継続販売しています。新品は価格.comで約3万円〜(玄人志向のリファレンス相当モデルが最安)から購入可能で、発売時MSRP($219、当時のレートで約3万円台)に近い水準を維持しています。中古市場はまだ流通量が少なく、価格情報にばらつきが大きいため、購入時は複数サイトで直近の実勢を確認することをおすすめします。
判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか
乗り換え先買い替え先のGPU候補
B570からの買い替えでは、VRAM容量を優先するか、同価格帯でNVIDIA/AMD環境に切り替えるかが分かれ目になります。
| 候補GPU | 実売の目安 | どんな乗り換えか |
|---|---|---|
| RX 9060 XT 16GB | 約5.2万円〜 | VRAMを16GBまで大幅増量。AMD環境でFSR4もネイティブ性能で利用可能 |
| RTX 5060 | 約5.8万円〜 | VRAMは8GBに減るが、NVIDIA環境でDLSS4.5・MFGを利用可能 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 約9.7万円〜 | VRAM16GB・DLSS4.5・第4世代RTコアで演算性能も底上げ |
※実売の目安は2026年7月30日時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。
| GPU | 相対性能(RTX 5070 Ti=100%) |
|---|---|
| Intel Arc B570現在 | 43.6% |
| RTX 5050 | 52.2% |
| RX 9060 XT 16GB | 62.1% |
| RTX 5060 | 63.9% |
| RTX 5060 Ti 16GB | 69.9% |
| RTX 5070 Ti | 100.0% |
※PassMark G3D Mark(2026年7月時点)をもとにした相対値です。実ゲームでの体感差は、レイトレーシングやアップスケーラー対応の有無が効く場面ではこの合成スコア以上に広がる場合があります。
結論から言うと、VRAM容量を優先したいならRX9060XT16GBをおすすめします。B570から6GBの増量となり、AMD環境でFSR4もネイティブ性能で使えます。NVIDIA環境・DLSSを重視するなら、RTX5060Ti16GBへの切り替えも有力な選択肢です。
この中から、2枚挙げておきます。
FAQよくある質問
まとめ1080p〜1440pなら現役、事業の先行きには不透明感
Intel Arc B570は、1080p〜1440pゲーミング用途では今も実用的なXe2(Battlemage)世代のGPUです。XeSS3マルチフレーム生成はArc A750・A770を含む旧世代にも拡大されており、AV1エンコードの強みとあわせてIntel Arcらしい機能展開の積極さが見えますが、次世代Celestialのゲーミング向け開発中止報道が示すように、Intel Arcのディスクリート事業の先行きには不透明感が残ります。
VRAM10GBは同価格帯のRTX5060(8GB)より多く、RX9060XT16GB(16GB)には及ばない中間的な容量です。買い替えを検討する際は、VRAM容量を優先するならRX9060XT16GB、レイトレーシングを重視するならRTX5060Ti16GBを軸に検討してください。
Intel Arc B570は、1080p〜1440pゲーミングでは今も実用的なGPUです。XeSS2のフレーム生成対応・AV1エンコードの強みを持つ一方、次世代Celestialのゲーミング向け開発中止報道により、Intel Arcのディスクリート事業の先行きには不透明感があります。ドライバ提供自体は2026年7月時点でも活発に継続しており、今すぐ現役から退くわけではありませんが、長期的な購入判断としてはこの点を踏まえておく必要があります。





