Intel Arc B570は2026年でも現役か|次世代Celestial開発中止報道とXeSS3マルチフレーム生成の全世代展開

(更新: 2026.7.31)
Intel Arc B570は2026年でも現役か|次世代Celestial開発中止報道とXeSS3マルチフレーム生成の全世代展開

本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。

Intel Arc B570 現役検証 / 2026年7月30日
Intel Arc B570は2026年でも現役か
次世代Celestialのゲーミング向けは中止と報じられる中、ドライバ提供は今も活発
2025年1月発売のIntel Arc B570は、Xe2(Battlemage)世代のミドル帯GPUです。XeSS2(超解像・単一フレーム生成・低遅延化)はAlchemist世代の「まだ現役かシリーズ」既刊記事のArc A750・A770も含めてArc全世代共通の機能ですが、2026年2月のドライバ更新でXeSS3のマルチフレーム生成が全Arc GPUに拡大され、B570もこの対象に含まれています。一方で、次世代Celestial世代のゲーミング向けディスクリートGPUは開発中止と報じられており、Intel Arcのディスクリート事業の先行きには不透明感が残っています。VRAM10GBという中間的な容量、そして撤退報道後も継続しているドライバ提供の実態を中心に整理しました。
次世代Celestialのゲーミング向けは中止と報じられるXeSS3マルチフレーム生成に対応VRAM10GBはRTX5060超え・RX9060XT16GB未満

Intel Arc B570は2024年12月3日に発表、2025年1月16日に発売されたXe2(Battlemage)世代のGPUです。B580のカットダウン版にあたるBMG-G21ダイを採用し、18基のXe-core(B580は20基)・10GB GDDR6・160bitバスを搭載し、発売時MSRPは$219でした。

結論を先に言うと、1080p〜1440pのゲーミング用途なら今も実用範囲です。ただしIntelの次世代ディスクリートGPU「Celestial」のゲーミング向けラインナップは開発中止と報じられており、B570・B580を含むBattlemage世代が最後のIntel製ゲーミングGPUになる可能性が指摘されています。それでも2026年7月時点でドライバ提供は月に複数回のペースで継続しており、サポートが途切れている様子はありません。

この記事では、NVIDIAのマルチフレーム生成が新世代専用で恒久的に固定されているのとは対照的なXeSS3マルチフレーム生成がArc全世代に展開されている実態と、VRAM10GBが同価格帯のRTX5060(8GB)・RX9060XT16GB(16GB)の中間に位置するという実態を中心に整理します。

目次

スペックIntel Arc B570の基本スペック

項目Intel Arc B570
発売2025年1月16日(発表2024年12月3日)
ダイXe2(Battlemage)・BMG-G21カットダウン版
Xe-core数18基(B580は20基)
VRAM/バス幅/帯域10GB GDDR6・160bit・380GB/s
クロック最大2,500MHz(AIBモデルは2,600〜2,750MHzへOC)
TDP150W
発売時MSRP$219

※AV1のハードウェアエンコードに対応しており、4K/60fpsのAV1エンコードを最大4ストリーム同時実行できます。既刊のArc A750・A770の時代から継続して評価の高い機能で、配信・トランスコード用途で強みがあります。

アップスケーラーXeSS3マルチフレーム生成がArc全世代に拡大

Intel Arc B570は「XeSS2」に対応しています。XeSS2はSuper Resolution(超解像)・単一フレーム生成・Xe Low Latency(低遅延化)をセットにした構成で、XMXユニットを搭載するArcなら世代を問わず利用できる機能です。姉妹記事のArc A750・A770(Alchemist世代)も同じXeSS2に対応しており、B570固有の機能ではありません。

i
マルチフレーム生成は当初Panther Lake専用だったが、旧世代のArcにも拡大された

単一フレーム生成の上位機能である「XeSS3マルチフレーム生成」は、当初Intel Panther Lakeの内蔵GPU向け専用機能として登場しましたが、2026年2月のドライバ更新でB570・B580(Battlemage)を含む全Arc搭載GPUに展開され、Alchemist世代のArc A750・A770もこの対象に含まれています。NVIDIAのマルチフレーム生成がRTX50(Blackwell)世代専用で恒久的に固定されているのとは対照的に、Intelは新機能を旧世代のディスクリートGPUにも後から広げている点が特徴です。

!
次世代Celestialのゲーミング向けは開発中止と報じられている

2026年4月、次世代Xe3P「Celestial」世代のゲーミング向けディスクリートGPUが開発中止になったとの報道がありました(延期ではなく完全な中止という報道内容です)。さらに次のXe4「Druid」世代でもゲーミング向け継続は不透明とされています。Intelの経営陣は2026年のComputexで「デスクトップGPUは重要」と発言したものの、ディスクリートGPUの継続については明言を避けています。姉妹記事のArc B580で扱った「撤退報道後の長期サポート」というテーマは、2026年7月時点でも解消されず、むしろ深刻化する方向にあります。ただし2026年7月時点でもドライバは月に複数回のペースで更新が続いており、サポート自体が途切れている様子はありません。

動作要件B570という型番の名指しはないが、Arcファミリーは複数タイトルで基準に

2025〜2026年発売タイトルの公式要件表を確認したところ、「Intel Arc B570」という型番そのものは調査した4タイトルのどれにも名指しされていませんでした。一方で、同じArcファミリーの他モデルは複数のタイトルで公式基準として名指しされています。

インディ・ジョーンズ/大いなる円環Arc A580が最低要件に名指し

最低要件にRTX2060SUPER/RX6600と並んでArc A580が公式に名指しされています。B570は性能面でA580を上回るため、最低要件はクリアしているとみられます。

Forza Horizon 6Arc A580が推奨要件に名指し

最低要件はArc A380・Arc B390(内蔵GPU)、推奨要件(1440p向け)にArc A580が公式に名指しされています。B570はA580より高性能なため、推奨要件もクリアしているとみられます。

アサシン クリード シャドウズArc A580(最低)・Arc B580(中設定)に名指し

最低要件にArc A580(ReBAR有効前提)、選択的レイトレーシングの推奨要件(1080p・60fps・Highプリセット)にArc B580が公式に名指しされています。B570はこの2つの基準の間に位置するとみられます。

DOOM: The Dark AgesArcの名指しなし

公式要件表にIntel Arcの名指しはなく、「ハードウェアレイトレーシング対応・VRAM8GB以上」というNVIDIA/AMD機種ベースの表記のみです。ドライバ101.6793以降であれば、この条件を満たすArc製品として動作するとされています。

※各要件は各タイトルの公式発表をもとにした参考値です。パッチやドライバの更新で変動する場合があります。

i
A580(最低ライン)とB580(推奨ライン)の間に位置

B570という型番自体は公式要件表に一度も登場しませんが、性能的にはA580(最低ライン)を確実に上回り、B580(推奨ライン)にはXe-core数の差(18基 対 20基)分だけわずかに届かない可能性がある、という中間的な立ち位置です。Arcファミリー全体で見れば、公式要件表から完全に外れているわけではありません。

VRAM10GBはRTX5060超え・RX9060XT16GB未満の中間

同価格帯のRTX5060(8GB)より2GB多いB570のVRAM10GB・160bitバスは、同価格帯のRTX5060(8GB・128bit)よりも容量・バス幅とも上回ります。
RX9060XT16GBには届かない一方、AMD側のRX9060XT16GBと比べると6GB少なく、VRAM容量を最優先するならAMD機種に軍配が上がります。
レイトレーシング性能はタイトル依存海外メディアの実機レビューでは、Resident Evil 4やCyberpunk 2077では健闘する一方、Dragon’s Dogma 2のレイトレーシング設定では不釣り合いに不利という結果が報告されており、一律に優劣を語れない状況です。

価格新品は継続販売中、$219のMSRPに近い水準

i
価格相場の目安(2026年7月30日時点)

Intel公式のEOL(生産終了)発表はなく、2026年7月時点でも複数ブランドが新品を継続販売しています。新品は価格.comで約3万円〜(玄人志向のリファレンス相当モデルが最安)から購入可能で、発売時MSRP($219、当時のレートで約3万円台)に近い水準を維持しています。中古市場はまだ流通量が少なく、価格情報にばらつきが大きいため、購入時は複数サイトで直近の実勢を確認することをおすすめします。

判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか

継続して問題ないケース1080p〜1440p解像度のゲーミング用途であれば、B570のまま継続して問題ありません。AV1エンコードを活かした配信・トランスコード用途でも引き続き強みがあります。
買い替えを検討したいケースVRAM容量を最優先したい、レイトレーシングを重視するタイトルを遊びたい、あるいはIntel Arcのディスクリート事業の先行き不透明感を懸念する——こうした場合は、買い替えを検討する価値があります。

乗り換え先買い替え先のGPU候補

B570からの買い替えでは、VRAM容量を優先するか、同価格帯でNVIDIA/AMD環境に切り替えるかが分かれ目になります。

候補GPU実売の目安どんな乗り換えか
RX 9060 XT 16GB約5.2万円〜VRAMを16GBまで大幅増量。AMD環境でFSR4もネイティブ性能で利用可能
RTX 5060約5.8万円〜VRAMは8GBに減るが、NVIDIA環境でDLSS4.5・MFGを利用可能
RTX 5060 Ti 16GB約9.7万円〜VRAM16GB・DLSS4.5・第4世代RTコアで演算性能も底上げ

※実売の目安は2026年7月30日時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。

GPU相対性能(RTX 5070 Ti=100%)
Intel Arc B570現在
43.6%
RTX 5050
52.2%
RX 9060 XT 16GB
62.1%
RTX 5060
63.9%
RTX 5060 Ti 16GB
69.9%
RTX 5070 Ti
100.0%

※PassMark G3D Mark(2026年7月時点)をもとにした相対値です。実ゲームでの体感差は、レイトレーシングやアップスケーラー対応の有無が効く場面ではこの合成スコア以上に広がる場合があります。

i
迷ったらどれを選ぶべきか

結論から言うと、VRAM容量を優先したいならRX9060XT16GBをおすすめします。B570から6GBの増量となり、AMD環境でFSR4もネイティブ性能で使えます。NVIDIA環境・DLSSを重視するなら、RTX5060Ti16GBへの切り替えも有力な選択肢です。

この中から、2枚挙げておきます。

ASRock Radeon RX 9060 XT 16GB
VRAM容量を優先するならASRock Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6B570から6GB増量してVRAM16GBを確保でき、FSR4もネイティブ性能で利用できる乗り換え先。予算を抑えつつ容量の余裕を得たい人向けです(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約66,500円~Amazonで価格を見る
MSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS
NVIDIA環境でDLSSも使いたいならMSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUSVRAM16GB・DLSS4.5対応・演算性能向上をすべて満たせる乗り換え先。レイトレーシング性能を重視する人に向いています(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約110,900円~Amazonで価格を見る

FAQよくある質問

Intel Arc B570の新品はまだ買えますか?
買えます。Intel公式のEOL発表はなく、2026年7月時点でも複数ブランドが新品を継続販売しています。
Intel ArcのディスクリートGPUは今後も続きますか?
不透明です。次世代Celestial世代のゲーミング向けディスクリートGPUは開発中止と報じられており、Battlemage世代(B570・B580)が最後になる可能性が指摘されています。ただし2026年7月時点でもドライバ提供は活発に続いています。
XeSSのフレーム生成は使えますか?
使えます。B570は単一フレーム生成を含むXeSS2に対応しています(姉妹記事のArc A750・A770も同じ機能に対応)。さらに上位機能のXeSS3マルチフレーム生成も、2026年2月のドライバ更新でB570を含む全Arc GPUに拡大されました。
VRAM10GBは十分ですか?
同価格帯のRTX5060(8GB)より多いですが、RX9060XT16GB(16GB)には及びません。中間的な容量という位置づけです。
2025〜2026年タイトルの動作要件でB570は基準になっていますか?
B570という型番自体は名指しされていませんが、Arcファミリーの他モデルは複数タイトルで基準になっています。最低ラインのArc A580、推奨ラインのArc B580の間にB570が位置するとみられます。

まとめ1080p〜1440pなら現役、事業の先行きには不透明感

Intel Arc B570は、1080p〜1440pゲーミング用途では今も実用的なXe2(Battlemage)世代のGPUです。XeSS3マルチフレーム生成はArc A750・A770を含む旧世代にも拡大されており、AV1エンコードの強みとあわせてIntel Arcらしい機能展開の積極さが見えますが、次世代Celestialのゲーミング向け開発中止報道が示すように、Intel Arcのディスクリート事業の先行きには不透明感が残ります。

VRAM10GBは同価格帯のRTX5060(8GB)より多く、RX9060XT16GB(16GB)には及ばない中間的な容量です。買い替えを検討する際は、VRAM容量を優先するならRX9060XT16GB、レイトレーシングを重視するならRTX5060Ti16GBを軸に検討してください。

総評

Intel Arc B570は、1080p〜1440pゲーミングでは今も実用的なGPUです。XeSS2のフレーム生成対応・AV1エンコードの強みを持つ一方、次世代Celestialのゲーミング向け開発中止報道により、Intel Arcのディスクリート事業の先行きには不透明感があります。ドライバ提供自体は2026年7月時点でも活発に継続しており、今すぐ現役から退くわけではありませんが、長期的な購入判断としてはこの点を踏まえておく必要があります。

2026 BEST BUY — GPU 部門
MSI GeForce RTX 5070 16G VENTUS 2X OC
WQHD定番

RTX 5070 12GB

約105,850円前後

Amazon
ASRock RX 9070 XT スチールレジェンド 16GB GDDR6
コスパ最強

RX 9070 XT 16GB

約107,800円前後

Amazon
MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC
ミドルハイ

RTX 5070 Ti 16GB

約169,980円前後

Amazon

※価格は2026年7月時点の目安・変動あり

Amazon PICK UP — ゲーミングライフ
アズールレーン キアサージ オールナイト チャージVer. 1/7スケール 完成品フィギュア
アズレン

アズレン キアサージ 1/7

約14,500円〜

Amazon
エルゴトロン LX Pro シングル モニターアーム
モニターアーム

エルゴトロン LX Pro

約20,980円〜

Amazon
NieR:Automata World Guide ニーア オートマタ 美術記録集 廃墟都市調査報告書
ニーア画集

ニーア 美術記録集

約2,420円〜

Amazon
FINAL FANTASY X 25th Anniversary Visual Art Book Eternal Spira
FF X 画集

FF X 25th 画集

約2,750円〜

Amazon
原神 モナ 星天水鏡Ver. 1/7スケール 完成品フィギュア
原神

原神 モナ 1/7

約19,800円〜

Amazon

※価格は2026年7月時点の目安・変動あり

Writer
管理人アバター

ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。