Intel Arc新ドライバ32.0.101.8974公開|Kingdom Come: Deliverance II最大5%高速化
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
Kingdom Come: Deliverance IIが最大5%高速化、GTA V EnhancedやMinecraftの不具合も修正
出典:Intel公式ダウンロードページ(Arc Graphics – Windows)。測定環境・修正内容は公式リリースノートにもとづきます。実際の性能向上幅は使用するGPU・CPU・解像度・設定によって変わります。
Intel Arcのグラフィックスドライバ「32.0.101.8974 WHQL」が2026年8月14日に公開されました。今回は単純なゲーム最適化だけでなく、『Grand Theft Auto V Enhanced』や『Minecraft Java』など複数タイトルの表示・クラッシュ不具合も修正されています。
結論から言うと、Arc Bシリーズでは『Kingdom Come: Deliverance II』の平均fpsが最大5%向上し、Core Ultra Series 3内蔵Arcでは『Assassin’s Creed Valhalla』『Farming Simulator 2022』でさらに大きな改善が示されています。一方で『Arena Breakout Infinite』などいくつかの不具合は既知の問題として残っています。
この記事では、32.0.101.8974で何が変わったのか、性能向上の幅、修正されたゲーム不具合、まだ残っている既知の問題まで整理します。
目次
要点何が公開されたのか
性能向上Arc BシリーズでKCD2が最大5%高速化
今回もっとも分かりやすい変更が、『Kingdom Come: Deliverance II』の性能改善です。Intelによると、Intel Arc Bシリーズでは前バージョン32.0.101.8864と比較して、同作の平均fpsが最大5%向上しています。測定条件はDirectX 12・1920×1080・Ultra設定で、GPUにIntel Arc B580 Limited Edition、CPUにCore Ultra 9 285K、DDR5-6400 32GB、Windows 11 Proを使用した環境です。
この数値はIntelが公開した特定環境での「最大」の改善幅であり、Arc B570や異なるCPU・解像度の環境で同じ5%の差が出るとは限りません。それでも、GPU本体を変更せずドライバ更新だけで平均fpsが数%伸びるのは無視しにくい改善です。仮に旧ドライバで平均60fpsだった場面がそのまま5%伸びれば、計算上は約63fpsになります。『Kingdom Come: Deliverance II』をArc B580でプレイしているユーザーには、更新を検討する理由のひとつになります。
Core Ultra Series 3『Assassin’s Creed Valhalla』『Farming Simulator 2022』も改善
単体GPUのArc Bシリーズだけでなく、Core Ultra Series 3内蔵Intel Arc GPUでも性能改善が示されています。Intelの測定では、『Assassin’s Creed Valhalla』が1080p Mediumで最大7%、1080p Highで最大11%平均fpsが向上。『Farming Simulator 2022』は1080p Mediumで最大13%、1080p Highで最大9%の改善とされています。テスト環境はCore Ultra X9 388H搭載のLenovo IdeaPad Pro 5 16PH11、LPDDR5-9600 32GB、Windows 11 Proで、32.0.101.8864から32.0.101.8974への更新前後を比較したものです。今回のドライバは、Arc B580/B570向けの更新であると同時に、新しいCore Ultra搭載ノートPCにとっても比較的重要なアップデートといえます。
不具合修正GTA V Enhanced・Minecraft・Forza Horizon 6など
ゲーム性能以上に注目したいのが、複数タイトルにまたがる表示・クラッシュ不具合の修正です。『Grand Theft Auto V Enhanced』では、DirectX 12版でPost FXを「Very High」または「Ultra」に設定した際に一部オブジェクトがぼやける問題が修正されました。対象はArc Bシリーズだけでなく、Arc AシリーズやCore Ultra Series 1〜3内蔵Arcにも及びます。
『Minecraft Java』では、Vulkan環境でCapFrameXまたはRivaTuner Statistics Server(RTSS)を使用した際にクラッシュする問題が修正されています。フレームレート計測時だけ発生する分かりにくい症状だったため、ベンチマークを行っていたユーザーには重要な修正です。このほか『Forza Horizon 6』のDirectX 12反射表示、『Jurassic World Evolution 3』の水面ちらつき、Arc Bシリーズ限定で『Endless Space 2』の船体設計インターフェース表示崩れも修正対象に含まれています。Core Ultra Series 1内蔵Arcでは、『Monster Hunter Wilds』起動時のクラッシュも修正されました。
既知の問題Arena Breakout InfiniteやMarathonはまだ残る
多数の不具合が修正された一方、すべてが解消されたわけではありません。Arc Bシリーズでは、『Arena Breakout Infinite』でDirectX 12の「Terrain Surface Subdivision」を有効にするとクラッシュする場合がある問題が既知の問題として引き続き掲載されています。『Marathon』では、DirectX 12で異方性フィルタリングを使用すると一部オブジェクトに断続的な表示異常が出る場合がある問題も残っており、こちらはArc Bシリーズに加えArc Aシリーズ・複数世代のCore Ultra内蔵Arcにも記載されています。
『PAYDAY 2』では、DirectX 9のボーダーレスモードで画面がちらつく場合がある問題も既知の問題です。さらに、複数のゲームでXeSS Multi-Frame Generationを使用しながらCapFrameXまたはRTSSを動作させるとクラッシュする場合がある問題も残っています。今回修正された『Minecraft Java』のCapFrameX/RTSSクラッシュとは別の問題のため、「RTSS関連のクラッシュがすべて直った」わけではない点に注意してください。
対象範囲Arc AシリーズやノートPCでも確認する価値がある
今回Intelが性能向上を数値として示しているのはArc BシリーズとCore Ultra Series 3内蔵Arcです。Arc A770・A750・A580・A380などのArc Aシリーズには「最大○%高速化」という性能向上の記載はありません。それでも、『GTA V Enhanced』のPost FX不具合や『Minecraft Java』のクラッシュなど、複数の修正はArc Aシリーズにも適用されているため、性能向上目的というより互換性改善・不具合修正を目的とした更新として検討する価値があります。
ノートPCではもう一点注意が必要です。Intelは、同社配布の汎用グラフィックスドライバをインストールすると、PCメーカーがカスタマイズしたOEMドライバを上書きする場合があると説明しています。メーカー独自の画面設定や省電力機能を搭載したノートPCでは、Intel版へ更新する前にPCメーカー側のドライバ提供状況も確認したほうがよいでしょう。
FAQよくある質問
まとめまとめ|性能向上より「ゲーム固有の不具合修正」が大きい更新
Intel Arc 32.0.101.8974 WHQLでは、Arc Bシリーズで『Kingdom Come: Deliverance II』が最大5%高速化し、Core Ultra Series 3では『Assassin’s Creed Valhalla』が最大11%、『Farming Simulator 2022』が最大13%の平均fps向上を記録しています。ただし今回より注目したいのは、『GTA V Enhanced』のPost FXぼやけ、『Minecraft Java』のCapFrameX/RTSSクラッシュ、『Forza Horizon 6』の反射品質、『Jurassic World Evolution 3』の水面ちらつきといったゲーム固有の不具合修正です。
一方で『Arena Breakout Infinite』のクラッシュ、『Marathon』の表示異常、『PAYDAY 2』のちらつき、XeSS Multi-Frame GenerationとCapFrameX/RTSSの組み合わせによるクラッシュは既知の問題として残っています。「全ゲームが一律高速化する万能ドライバ」ではなく、特定タイトルの性能向上と複数タイトルの不具合修正をまとめて行ったアップデートと捉えるのが適切です。該当タイトルをプレイしている場合は、現在のドライババージョンを確認したうえで更新を検討してください。

