ASUS ROG G700 GM700TZ-R9800X017Wは買いか|RTX 5070×Ryzen 7 9800X3D徹底解説
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RTX 5070にRyzen 7 9800X3Dを組み合わせた理由を検証
BTOやメーカー製ゲーミングPCの商品名は、GPUの型番だけが目立つように付けられていることが多く、CPUとのバランスまで気にして選ぶ人は少ないかもしれません。ASUSの「ROG G700 GM700TZ-R9800X017W」は、その典型的な見方だとやや戸惑う構成です。GPUはミドルクラスのGeForce RTX 5070でありながら、CPUにはゲーミング性能で高い評価を得ているRyzen 7 9800X3Dを組み合わせているためです。
本機はAmazon.co.jpで販売されている完成品ゲーミングPCで、ASINはB0FDKMPLSB、ASUS公式のスペックPDFでも同じ型番「GM700TZ-R9800X017W」を確認できます。CPUはRyzen 7 9800X3D、GPUはGeForce RTX 5070(GDDR7 12GB)、メモリは32GB、SSDは1TB、価格は2026年8月10日時点で478,000円(税込)です。GPU単体の性能だけを基準にすると、RTX 5070 TiやRTX 5080を積んだ他社モデルも比較対象に入ってくる価格帯のため、CPU・冷却・電源・ケースまで含めて評価する必要がある1台です。
この記事では、Amazon商品ページの記載に加えてASUSが公開している公式スペックPDFを直接確認し、Amazon側の説明文に含まれる重量表記の誤り(本来は約15.75kgのところ、商品説明の一部に上位モデルの数値である約16.85kgが混入しています)まで突き合わせています。あわせて、同じGM700TZシリーズでRTX 5070 TiやRTX 5080を搭載する上位モデルとスペックを比較し、なぜCPUだけが3モデル共通でRyzen 7 9800X3Dなのかという構成の狙いまで掘り下げます。
仕様ASUS公式スペックで見る主要構成
ASUS公式のスペックPDF(GM700TZシリーズ共通資料)とAmazon商品ページの記載を突き合わせた、ROG G700 GM700TZ-R9800X017Wの主要スペックです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | ASUS ROG G700 (2025) GM700 |
| 型番 | GM700TZ-R9800X017W |
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D(8コア16スレッド、最大5.2GHz、3次キャッシュ96MB) |
| チップセット | AMD B650 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070(GDDR7 12GB) |
| メモリ | 32GB DDR5-4800(標準/最大 32GB/64GB、DIMMスロット4基中2基空き) |
| SSD | 1TB(PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2、M.2コネクター2基中1基空き) |
| CPUクーラー | 240mmクラスの簡易水冷 |
| 電源 | 1000W(80PLUS GOLD) |
| 本体サイズ | 幅240.0mm×奥行き509.2mm×高さ479.6mm |
| 質量 | 約15.75kg |
| 保証 | 購入日より12ヶ月間の日本国内保証+12ヶ月間のASUSあんしん保証(要製品登録) |
| ディスプレイ出力 | GPU側 DisplayPort×3・HDMI×1(マザーボード側のオンボード出力は本機では利用不可) |
| USBポート | 前面 USB3.2 Type-A×2・Type-C×1/背面 USB3.2 Type-C×1・Type-A×3・USB2.0×4 |
| LAN/無線 | 1000BASE-T有線LAN、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 |
| 価格 | 478,000円(税込・2026年8月10日時点、Amazon.co.jp) |
出典:ASUS公式スペックPDF「ROG G700 (2025) GM700」シリーズ資料(2026年8月10日確認)およびAmazon.co.jp商品ページ(ASIN:B0FDKMPLSB、2026年8月10日確認)。価格・在庫は変動するため、購入前に販売ページで最新情報を確認してください。
CPURyzen 7 9800X3Dは高リフレッシュレート向けの性能を持つ
CPUに採用されているRyzen 7 9800X3Dは、AMDのZen 5アーキテクチャをベースにした8コア16スレッドのゲーミング向けCPUです。ベースクロックは4.7GHz、ブースト時は最大5.2GHzに達します。第2世代の3D V-Cache技術によってL3キャッシュを96MBまで拡大しており、ゲームのフレームレートを底上げする設計です。TDPは120Wで、ハイエンドクラスのゲーミングCPUとしては消費電力を抑えた部類に入ります。
3D V-Cacheによるキャッシュ増量は、GPUよりもCPU側の処理が足を引っ張りやすい場面で効果が出やすい技術です。具体的には、144Hz・165Hz・240Hzといった高いリフレッシュレートで動作するモニターを使う場合や、大人数が同時に描画されるバトルロイヤル系タイトル、処理するNPCの数が多いMMORPGなどが該当します。GPU側のフレームレートに余裕があっても、CPU側がボトルネックになるとフレームレートが頭打ちになるため、こうした場面でRyzen 7 9800X3Dの強みが生きてきます。
GPUGeForce RTX 5070は12GBのGDDR7を搭載する
GPUのGeForce RTX 5070は、NVIDIAのBlackwellアーキテクチャを採用したGB205ダイのミドルクラスGPUです。CUDAコア数は6,144基、ビデオメモリは12GBのGDDR7を192-bitバスで接続し、メモリ帯域は672GB/s、TDPは250Wです。DLSS 4.5によるアップスケーリングとフレーム生成、Ray Reconstruction、NVIDIA Reflexに対応しており、対応タイトルではネイティブ解像度でのレンダリングだけに頼るよりも高いフレームレートを狙えます。
解像度との相性で言えば、フルHDでは高フレームレート設定、WQHDでは高画質設定でも余裕を持った動作が見込めるクラスです。4K解像度でもDLSS 4.5のアップスケーリングを併用すれば動作しますが、レイトレーシングを重ねた最高設定を常用したい場合は、上位のRTX 5070 TiやRTX 5080を搭載したモデルの方が有利です。
なお、ASUSはROG公式サイトでGM700シリーズのRTX 5070搭載モデルを「GeForce RTX 5070 PRIME」ブランドのグラフィックボードで構成していると案内しています。搭載GPUのメーカーが明示されているのは、メーカー製の完成品としては分かりやすいポイントです。
組み合わせRTX 5070にRyzen 7 9800X3Dはアンバランスなのか
GPUがミドルクラスのRTX 5070であるのに対し、CPUには上位クラスのRyzen 7 9800X3Dを組み合わせている点は、「バランスが悪いのでは」と感じる人もいるかもしれません。しかし、ASUSが公開しているGM700TZシリーズの公式スペックPDFを確認すると、この構成には理由があります。
GM700TZシリーズは、RTX 5080を搭載する上位モデル「GM700TZ-R9800X099W」、RTX 5070 Tiを搭載する「GM700TZ-R9800X102W」、そして本記事のRTX 5070モデル「GM700TZ-R9800X017W」の3モデル展開です。この3モデルはいずれもCPUがRyzen 7 9800X3Dで共通しており、GPU・メモリ標準容量・SSD容量・質量だけが変わる構成になっています。つまりASUSは、GPUのグレードに応じてCPUのグレードも落とすのではなく、GM700TZシリーズ全体をゲーミング性能に定評のあるRyzen 7 9800X3Dで統一しているということです。
- GPURTX 5080(16GB)
- メモリ標準64GB
- SSD2TB
- 質量約16.85kg
- GPURTX 5070 Ti(16GB)
- メモリ標準32GB
- SSD1TB
- 質量約15.55kg
- GPURTX 5070(12GB)
- メモリ標準32GB
- SSD1TB
- 質量約15.75kg
出典:ASUS公式スペックPDF「ROG G700 (2025) GM700」シリーズ資料(2026年8月10日確認)。CPU(Ryzen 7 9800X3D)・チップセット(AMD B650)・CPUクーラー(液冷)・電源(1000W 80PLUS GOLD)・本体サイズは3モデル共通です。
実用面では、フルHD〜WQHD解像度の高フレームレート環境や、CPU負荷が高いゲームで効果を発揮する組み合わせです。また、1000Wという電源容量は現状のRTX 5070単体では余裕がありすぎる数値ですが、将来的にRTX 5070 TiやRTX 5080クラスへGPUだけを載せ替えることも視野に入れた余裕と見ることができます。
冷却240mmの液冷とケースファンで発熱に対応する
CPUクーラーには240mmクラスの簡易水冷が採用されています。ASUSがROG公式サイトで公開している製品紹介によると、GM700シリーズの液冷モデルは前面3基・背面1基のケースファンに加え、ラジエーター側に2基のファンを搭載するクアッドファン構成です。前面から吸気し、背面とラジエーターから排気するエアフローで、Ryzen 7 9800X3Dのようなハイエンドクラスの発熱に対応しています。
Ryzen 7 9800X3D自体のTDPは120Wと、同じX3Dシリーズの上位モデルに比べて抑えられているため、簡易水冷との組み合わせであれば冷却に不安を感じにくい構成です。ただし本体サイズは幅240.0mm×奥行509.2mm×高さ479.6mm、質量は約15.75kgとフルタワーに近いサイズがあります。設置場所の奥行きと、ラジエーター・ファンの排気スペースを確保できるかを事前に確認しておきましょう。
メモリ標準構成はDDR5-4800、AEMP IIの数値とは別物
メモリはDDR5で32GB(16GB×2枚のデュアルチャンネル)が標準構成です。DIMMスロットは4基のうち2基が空いているため、最大64GBまで増設できます。
ここで確認しておきたいのが、メモリの動作クロックです。ASUS公式スペックPDFの記載では、標準構成のメモリは「DDR5-4800」というJEDEC準拠の速度で動作します。ROG G700シリーズは製品紹介ページで、AEMP II(ASUS独自のメモリオーバークロック機能)によって最大DDR5-6000相当まで引き上げられるという趣旨のアピールをしていますが、これはシリーズ全体の技術としての説明であり、GM700TZ-R9800X017Wの標準スペックそのものがDDR5-6000で動作するという意味ではありません。
AEMP IIは、対応するメモリを装着した場合にBIOS側で高クロック動作を有効にする機能で、シリーズの訴求文句としてDDR5-6000という数値が使われることがあります。しかし、ASUS公式スペックPDFに記載されているGM700TZ-R9800X017Wの標準メモリの動作速度はDDR5-4800です。動作クロックにこだわりたい場合は、購入前にBIOS設定や対応メモリの条件を確認することをおすすめします。
拡張性SSDは1TB、ツールレス設計で増設もしやすい
ストレージは1TBのPCI Express 4.0 x4接続NVMe M.2 SSDです。速度面での不満は出にくい規格ですが、容量は1TBのため、大容量化が進む近年のゲームを何本もインストールする使い方には心もとない場合があります。M.2コネクターは2基のうち1基が空いているため、SSDを追加で増設できる余地はあります。
内部へのアクセスのしやすさもこのモデルの特徴です。ASUS公式サイトの製品紹介によると、サイドパネル・フロントパネルともに工具を使わずに取り外せるツールレス設計を採用しており、清掃やパーツ増設がしやすいとされています。前面と底面にはダストフィルターも備わっており、定期的な清掃をこまめに行いやすい構成です。
接続性USB Type-C・映像出力・電源まわりを確認する
入出力まわりは、前面にUSB 3.2 Type-A×2とType-C×1、背面にUSB 3.2 Type-C×1・Type-A×3・USB2.0×4を備えています。映像出力はグラフィックボード側にDisplayPort×3とHDMI×1があり、マザーボード側のオンボード出力(DisplayPort×1・HDMI×1)は、専用GPUを搭載した本機では使用できません。有線LANは1000BASE-T、無線はWi-Fi 6とBluetooth 5.4に対応しており、オンラインゲームでは安定性を優先して有線LAN接続がおすすめですが、設置場所の自由度も確保されています。
電源ユニットは1000Wの80PLUS GOLD認証です。GeForce RTX 5070単体の消費電力を考えると明らかに余裕のある容量ですが、これは前述のとおりGM700TZシリーズがRTX 5070 TiやRTX 5080モデルとも電源を共通化している設計の裏返しでもあります。将来的にGPUだけをアップグレードする場合でも、電源容量が足かせになりにくい点はメリットです。
注意点購入前に確認しておきたい3つのポイント
購入前に確認しておきたいポイントを3つ整理します。
1つ目は価格です。2026年8月10日時点の478,000円という価格は、RTX 5070搭載モデルとしては、RTX 5070 TiやRTX 5080を搭載した他社モデルとも比較したくなる帯に入ります。CPU・冷却・電源・ケースまで含めた総合力で選ぶ1台であることを踏まえたうえで、GPU性能を最優先するなら上位GPU搭載モデルとの価格差も確認しておきましょう。
2つ目はSSD容量です。1TBはOSと数本のゲームを入れる分には足りますが、大容量化が進む近年のタイトルを複数インストールするには不足しがちです。M.2スロットに空きがあるとはいえ、増設にはコストと手間がかかる点は踏まえておく必要があります。
3つ目は本体サイズと重量です。幅240.0mm×奥行509.2mm×高さ479.6mm、質量は約15.75kgと大柄なため、コンパクトな設置スペースを想定している場合は事前にサイズを確認してください。
用途動画編集や配信にも対応できる性能
ゲーミング用途だけでなく、動画編集や配信用途にも対応できる構成です。Ryzen 7 9800X3Dの8コア16スレッドは、エンコードや複数アプリの同時起動でも余裕を持って処理できます。GeForce RTX 5070はNVIDIA Studio Driverや新世代のNVENCエンコーダーに対応しており、動画編集ソフトでのエンコード支援やゲーム配信時のエンコード負荷軽減に活用できます。
ただし、数時間規模の長尺エンコードを頻繁に行うようなクリエイティブ用途がメインであれば、コア数の多いRyzen 9搭載モデルとの比較も検討する価値があります。あくまでゲーミングを主軸に、動画編集や配信もこなせる構成という位置づけで捉えるのが実態に近いでしょう。
他社比較Amazonで購入できる他社の同等モデルとも比較する
ここまで比較したRTX 5070 Ti・RTX 5080モデルは同じGM700TZシリーズのASUS製でしたが、他社にも同じRyzen 7 9800X3Dを採用したモデルがあります。ドスパラ「GALLERIA」からAmazon.co.jpで購入できる2モデルと比較してみます。いずれも2026年8月10日時点で在庫ありを確認済みです。
GM700TZ-R9800X017W
- GPURTX 5070(12GB)
- メモリ32GB DDR5-4800
- SSD1TB
- 電源1000W GOLD
- 価格478,000円
FDR7A-R57-W
- GPURTX 5070(12GB)
- メモリ32GB DDR5-4800
- SSD1TB
- 電源750W GOLD
- 価格490,580円
XDR7A-R58-GD
- GPURTX 5080(16GB)
- メモリ32GB DDR5-4800
- SSD1TB
- 電源1000W GOLD
- 価格577,780円
※価格は2026年8月10日にAmazon.co.jp商品ページで直接確認した時点のものです。価格・在庫は変動します。
CPU・メモリ規格・SSD容量がほぼ同一のGALLERIA FDR7A-R57-Wと比較すると、ROG G700 GM700TZ-R9800X017Wの478,000円はむしろ安い部類に入ります。同じ価格帯でGPUだけを引き上げたいなら、GALLERIA XDR7A-R58-GD(RTX 5080搭載・577,780円)も選択肢になります。ただし電源は本機とFDR7A-R57-Wで750W/1000Wと差があり、将来的にGPUだけを載せ替える余地は本機の方が大きい点も判断材料にしてください。
適性チェックこんな人におすすめできる
非該当こんな人にはおすすめしにくい
入手価格と購入方法
ROG G700 GM700TZ-R9800X017Wの価格は、2026年8月10日時点でAmazon.co.jpにて478,000円(税込)です。価格・在庫は変動するため、購入を検討する場合は必ず販売ページで最新情報を確認してください。
ASUS ROG G700 GM700TZ-R9800X017W
※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
FAQよくある質問
総括まとめ|CPUと拡張性に価値を感じられるかが判断基準
ROG G700 GM700TZ-R9800X017Wは、GPU単体の性能だけを見ればRTX 5070搭載モデルとしては強気の価格に映ります。しかし、Ryzen 7 9800X3D、32GBメモリ、240mm液冷、1000Wの80PLUS GOLD電源、ツールレス設計の大型ケースまで含めると、GPUだけでなくCPUと拡張性に投資した構成であることが見えてきます。
同じGM700TZシリーズの中でCPUが3モデル共通という事実は、ASUSが「GPUのグレードなりのCPUを積む」のではなく「シリーズ全体をゲーミング性能の高いCPUで統一する」という設計方針を取っていることを示しています。数年後にGPUやSSDを載せ替えながら長く使いたい人にとっては、価値のある選択肢です。
一方で、4K最高画質やレイトレーシングを最優先するなら、同シリーズのRTX 5070 TiやRTX 5080搭載モデルとの価格差も確認したうえで判断することをおすすめします。
フルHD〜WQHDの高フレームレート環境を重視し、数年後の拡張を見据えて長く使いたい人には、ROG G700 GM700TZ-R9800X017Wは有力な選択肢です。Ryzen 7 9800X3Dの処理性能と、240mm液冷・1000W電源による余裕が、GPU単体のスペック以上の満足度につながります。
価格・在庫は変動するため、購入を検討する際は必ずAmazon.co.jpの商品ページで最新情報を確認してください。






