8700G vs 8600G|グラボなしで組むならどっち?iGPU 27%差と価格差1.7万円で選ぶAM5 APUの正解【2026年9月】

(更新: 2026.9.19)
8700G vs 8600G|グラボなしで組むならどっち?iGPU 27%差と価格差1.7万円で選ぶAM5 APUの正解【2026年9月】

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AM5 APU対決 / Ryzen 7 8700G 対 Ryzen 5 8600G — 2026年9月19日 通販最安値で再検証
8700Gと8600G、グラボなしで組むならどっちか
iGPUの差は27%、価格差は1.7万円。ただしメモリ代が前提を変えました
Radeon 780Mを積むRyzen 7 8700Gと、Radeon 760MのRyzen 5 8600G。iGPU性能の差はPassMarkで27%、通販最安値の差は1.7万円です。ただし2026年9月時点では、必須装備のDDR5-6000 32GBキットが7万円台からとCPU本体より高くなっており、グラボ代を浮かせるという前提そのものが揺らいでいます。ゲーム別の目安fps・メモリ速度の影響・AFMFの効き方・後継APUの現況まで整理します。
通販最安 44,980円 対 27,980円iGPU差 27%メモリが7万円台からAM5 / Zen 4

「グラボなしで、どこまで戦えるのか」——AMDのAM5世代APU、Ryzen 7 8700G(Radeon 780M)とRyzen 5 8600G(Radeon 760M)は、その問いに新しい答えを出した2機種です。内蔵グラフィックは事務作業用という時代は終わり、いまやエントリー帯のディスクリートGPU不要論まで出るほどに性能が伸びています。

ただし2026年9月時点で、この構成の前提はひとつ崩れています。APUの性能を出し切るために必須のDDR5-6000 32GBキットが、通販7万円台からとCPU本体より高くなりました。グラフィックボード代を浮かせるためにAPUを選んでも、メモリ代でその分が相殺されかねない状況です。

そのうえで、価格差1.7万円のなか上位の8700Gに払う価値があるのかを判断していきます。ゲーム別の目安fps、メモリ速度の影響、AFMF(Hyper-RXのフレーム生成)の効き方、配信や編集での余裕度、そして後継となるRyzen 9000Gの現況まで順に整理します。

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先に結論、重量級を遊ぶなら8700G、中量級までなら8600Gです

サイバーパンク 2077やモンスターハンターワイルズを動かしたいなら、最低フレームレートが粘る8700Gです。VALORANTやApex、原神といった中量級までなら8600Gで足り、浮いた1.7万円を高騰しているメモリへ回せます。1年から2年後に単体GPUを足す計画があるなら、iGPUの差はいずれ関係なくなるため8600Gが合理的です。

目次

スペック数字で見る決定的な違い

まずは両者のスペックを並べて、後段で議論する論点(CU数・コア数・NPU・TDP・実売価格)を整理します。同じPhoenixベースのZen 4とRDNA 3のAPUですが、上位下位で削られているポイントが明確に分かれています。

項目Ryzen 7 8700G
Radeon 780M
Ryzen 5 8600G
Radeon 760M
アーキテクチャZen 4 / RDNA 3Zen 4 / RDNA 3
CPUコア / スレッド8C / 16T6C / 12T
ベース / ブースト4.2 / 5.1 GHz4.3 / 5.0 GHz
L3キャッシュ16 MB16 MB
iGPURadeon 780MRadeon 760M
iGPU CU数12 CU
768 SP
8 CU
512 SP
iGPUクロック2,900 MHz2,800 MHz
NPU
Ryzen AI
16 TOPS(INT8)16 TOPS(INT8)
TDP65W65W
対応メモリDDR5-5200
公式・OCで6000+
DDR5-5200
公式・OCで6000+
ソケットAM5AM5
通販最安値
2026年9月19日時点
44,980円27,980円

スペックはAMD公式のRyzen 7 8700G製品ページとRyzen 5 8600G製品ページにもとづきます。価格は2026年9月19日時点の通販最安値で、流通状況により変動します。

iGPUのCU数差は50%、ただし実性能の差は27%に収まる12 CU対8 CUでスペック上は50%の開きがありますが、DDR5メモリの帯域が両者共通の天井になるため差は縮みます。PassMarkのG3D MarkではRadeon 780Mが6,748、760Mが5,305で27%差です。CU数の差がそのままフレームレートの差にはならない点が、APU選びで最初に押さえるところになります。
CPUは2コア4スレッド差、効くのは並列タスクシングルスレッド性能はほぼ互角で、普段使いの体感差はわずかです。差が出るのは配信と動画編集、複数アプリの同時起動といった並列度の高い場面で、Cinebench 2024のマルチスレッドでは8700Gが約28%上回ります。ゲーム専用機として組むなら、この差は優先度が下がります。
L3キャッシュ・NPU・TDPは完全に同一L3は16 MB、NPUは16 TOPS(INT8)、TDPは65Wで、AI推論や省電力の面では差がありません。違いはCPUの並列性能とiGPU性能の2点だけに集約されます。逆に言えば、この2つが必要ない使い方なら8600Gで足りるという判断がそのまま成り立ちます。

ゲーム性能1080pでどこまで遊べるか

iGPU性能の絶対値は、メモリ速度・電源プロファイル・OSの背景タスクで揺れます。ここでは複数の海外レビューサイトが公開している計測値の中央値を取り、DDR5-6000搭載・1080p解像度・低から中設定での目安を整理しました。重量級タイトルはFSRやAFMFの併用が前提です。

タイトルRyzen 7 8700G
Radeon 780M
Ryzen 5 8600G
Radeon 760M
VALORANT
軽量級 / 中設定
170〜200 fps
140〜170 fps
Counter-Strike 2
軽量級 / 低設定
90〜110 fps
70〜85 fps
Minecraft
軽量級 / Fancy 12chunks
110〜140 fps
90〜115 fps
Apex Legends
中量級 / 低設定
75〜90 fps
60〜70 fps
フォートナイト
中量級 / パフォーマンス
80〜100 fps
60〜80 fps
原神
中量級 / 中設定
60 fps(上限)
50〜60 fps
サイバーパンク 2077
重量級 / 低設定 FSR
40〜45 fps
30〜35 fps
モンスターハンター ワイルズ
重量級 / 最低 FSR
35〜45 fps
28〜34 fps
ストリートファイター6
重量級 / 低設定
60 fps(上限)
50〜58 fps

複数の海外レビューサイトが公開している計測値の中央値を整理した目安です。CPU・メモリ速度・解像度設定で実測値は前後します。両iGPUの相対的な位置づけはPassMarkのG3D Mark集計値でも確認でき、Radeon 780Mが6,748、Radeon 760Mが5,305、参考までにGeForce GTX 1650が7,866です。

+
差が出るのは重いシーンと、最低フレームレートの粘りです

軽量級タイトルではどちらも余裕がありますが、注目すべきは重量級での最低フレームレートです。780MがFSR併用で40fps前後を維持できる場面でも、760Mは最低fpsが30を割って体感的にカクつき始めるケースが多くなります。サイバーパンク 2077やモンスターハンターワイルズを動かしたいという段階から快適に遊びたいという段階へ移すには、780Mの12 CUが実質的な閾値になります。

メモリiGPU性能を決めるのはメモリ速度です

APUは独自のVRAMを持たず、システムメモリ(DDR5)を共有します。そのためiGPU性能はメモリ帯域に直結し、CPU本体よりもメモリ速度の影響を強く受けます。8600Gで安く済ませる場合も、8700Gでフル性能を引き出す場合も、メモリ選びを軽視すると本来の性能が出ません。

メモリ速度iGPU性能
DDR5-5200比
位置づけ
DDR5-5200
JEDEC・公式上限
±0%(基準)性能を出し切れない最低ライン
DDR5-6000
AMD公式スイートスポット
+7〜13%コスパ最適・大半のユーザーに推奨
DDR5-7200
OC帯
+12〜18%ハイエンドOCユーザー向け
DDR5-8000以上
極端OC
+20〜25%マザーボードとチューニングの知識が必要

複数の海外レビューサイトが公開しているRyzen 8000G系iGPUの、メモリ速度別の改善幅です。

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メモリがCPU本体より高いという、2026年特有の問題があります

APUの性能は速いメモリで初めて完成します。8700Gを選んでもDDR5-4800の安価なメモリでは、8600GとDDR5-6000の組み合わせに負けることすら起こり得ます。ところがそのDDR5-6000の32GBキットが2026年9月19日時点で通販7万円台からと、CPU本体を上回る水準まで上がりました。グラフィックボード代を浮かせるためにAPUを選んでも、メモリ代で相殺されかねません。EXPOやXMPの設定でつまずいた場合はDDR5のトラブル診断チャートから症状別に追えます。

機能AFMFとHyper-RXでどこまで底上げできるか

Radeon 700M系のiGPUはAMD Hyper-RXに対応しています。Hyper-RXはRadeon Super Resolution(RSR)によるアップスケーリングと、AMD Fluid Motion Frames(AFMF)によるフレーム生成を組み合わせた一括最適化機能です。ドライバ側で動作するため、ゲーム本体がFSRやAFMFに非対応でも適用できる点が大きな強みになります。

AFMF 2|表示フレーム数を実質1.5倍から2倍へドライバ側でフレームを生成し、表示フレームレートを底上げします。サイバーパンク 2077で40fpsが70fps相当の体感に化けるケースもあり、iGPU環境では特に効果が大きい機能です。一方で入力遅延は元の生フレームレートに依存するため、競技系のFPSではオフが基本になります。
RSR|ゲーム側が非対応でも効くアップスケーラゲーム本体がFSRに対応していなくても、ドライバ側で低解像度から1080p相当へアップスケーリングします。720pでレンダリングして1080pで表示するといった運用で、重量級タイトルの最低フレームレートを底上げできます。古いMMOやインディータイトルでも効くのが実利です。
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AFMFが効くかどうかの分かれ目は、素のフレームレート40fpsです

素のフレームレートが40fps以上を維持できている状態でAFMFを併用すると、表示60fps以上の体感を得やすくなります。逆に30fpsを割っている状態でAFMFを乗せても、入力遅延と画質劣化が目立つだけで快適にはなりません。780Mなら40fpsの粘りが効きやすく、760Mは30fpsを割りやすいという先ほどのベンチ結果が、そのままHyper-RXの効きやすさに影響する構造です。

CPU配信と動画編集での体力差

iGPUの話だけで完結しないのがAPUの面白いところです。CPU側のコア数差(8C/16T対6C/12T)はシングルスレッド性能には影響しないものの、並列処理が必要な配信・動画編集・複数アプリの同時起動では明確に効きます。

テストRyzen 7 8700GRyzen 5 8600G
Cinebench 2024
マルチスレッド
約 1,100 pts
約 860 pts

8700Gが約28%リードします。H.264やH.265のエンコード、配信、Lightroomの一括書き出しといった並列度の高いタスクでこの差が出ます。

配信|OBSとゲームの同時実行iGPUでゲームを動かしながらCPUでOBSのx264エンコードを回す場合、コア数の余裕がそのまま安定性になります。8600GでもLowからMedium品質なら可能ですが、1080p 60fpsのMedium以上で安定させたいなら8700Gです。8コアあればOBSに2スレッド取られてもゲーム側に6コア残せます。
動画編集|DaVinci ResolveとPremiere ProフルHD素材が中心の趣味用途なら8600Gで十分です。4K素材を扱う、複数トラックにエフェクトを多重で乗せるという使い方では、マルチコア性能の約28%差がプレビューと書き出し時間に直結します。NPUの16 TOPSを使うAI機能(音声分離や自動字幕)はどちらも同条件です。
普段使い|Webとオフィス、複数アプリの並列Chromeのタブを50枚開いたうえでSlackとTeamsとVS Codeを動かすようなヘビーな環境では、8700Gのほうが体感の余裕が大きいのは事実です。ただしそこまでのワークロードでなければ、6コア12スレッドの8600Gでも一線級の快適さが得られます。この用途では費用対効果は薄めです。
AI推論|ローカルLLMと画像生成NPUは16 TOPS(INT8)で同一、Zen 4世代のAVX-512命令セットも両者で使えるため、軽量モデルのローカル推論性能はほぼ互角です。LM Studioなどで7Bから13Bのモデルを動かす程度なら差は出ません。本格的な画像生成は共有VRAMの不足により、どちらでも厳しい場面が多くなります。

判定どちらを選ぶべきか、条件で切り分ける

ここまでの結論を踏まえ、用途と予算と将来計画で正解が変わる形に整理します。価格差1.7万円を本体のランクアップに使うか、周辺投資へ回すかという選択です。

✓
8700Gを選んでいい人
  • 将来的にも単体GPUを増設する予定がない
  • サイバーパンク 2077やモンスターハンターワイルズなど、重量級も遊びたい
  • OBSでの配信や動画編集など、CPUパワーも必要になる
  • 一度組んだら3年から4年は構成を変えないスタイルで使う
  • 最低フレームレートの粘りを重視し、AFMFを効かせる前提で組みたい
  • 差額1.7万円を払ってでも、iGPUの天井を上げておきたい
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8600Gで足りる人
  • 主に遊ぶのはVALORANT、Apex、マインクラフト、原神といった中量級まで
  • 浮いた1.7万円を、いま高騰しているDDR5メモリの予算へ回したい
  • 1年から2年後に単体GPU(RTX 5050以上)の追加を計画している
  • 動画編集や配信はフルHD中心の趣味レベルにとどまる
  • 普段使いは重いが、4K編集や高品質配信までは行わない
  • まずAM5環境を作り、CPUは後から載せ替えたい
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さらに安く済ませるなら、8500Gという選択肢もあります

通販最安値は22,980円です。ただしiGPUがRadeon 740M(4 CU)と8600Gの半分のCU数まで削られているため、重量級は厳しくなります。ゲームより事務PCや自宅サーバーが主用途、あるいは最初から単体GPUを買う前提ならAM5最安構成として有力です。詳細は8500Gのレビューで扱っています。

モデルAPU構成でそろえる4点

※在庫と価格は2026年9月19日時点で各商品ページを確認したものです。パーツの在庫は短期間で動くため、購入前に現在の掲載内容をご確認ください。

AMD Ryzen 7 8700G BOX Wraith Stealth Cooler 付属
iGPUで妥協しないならAMD Ryzen 7 8700G BOX(8コア/16スレッド・Radeon 780M・65W・Amazon.co.jp限定 保証4年)8コア16スレッドにRadeon 780M(12 CU)を組み合わせた、AM5で最も強い内蔵GPUです。PassMarkのG3D Markは6,748で、8600Gの760M(5,305)を約27%上回ります。重量級タイトルの最低フレームレートを底上げしたい場合や、配信と動画編集でCPU側も使う場合はこちらです。Wraith Stealthクーラーが同梱され、保証は4年です。Amazonで価格を見る
AMD Ryzen 5 8600G BOX With Wraith Stealth Cooler(6コア/12スレッド・Radeon 760M・AM5)
中量級までなら十分AMD Ryzen 5 8600G BOX With Wraith Stealth Cooler(6コア/12スレッド・Radeon 760M・AM5)6コア12スレッドにRadeon 760M(8 CU)の構成で、8700Gとは通販最安値で1.7万円の差があります。VALORANTやApex、原神といった中量級までなら実用域に収まり、浮いた予算を高騰しているメモリへ回せます。1年から2年後に単体GPUを足す計画があるなら、iGPUの差はいずれ関係なくなるためこちらが合理的です。Amazonで価格を見る
Patriot Viper Venom DDR5 32GB
APU構成で最も重要なパーツPatriot Viper Venom DDR5 32GB(16GB×2)XMP/EXPO両対応APUはメモリ帯域がそのままiGPU性能の天井になるため、DDR5-6000のEXPO対応キットが事実上の必須装備です。DDR5-4800で組むと8700Gでも本来性能の8割程度にとどまります。ただしDRAM価格の高騰で、2026年9月時点ではこのクラスのメモリがCPU本体より高くなっています。Amazonで価格を見る
ASRock B650M Pro X3D WiFi AM5 Micro-ATXマザーボード
マザーボードはB650で十分ASRock B650M Pro X3D WiFi(AM5 Micro-ATX マザーボード)Micro-ATXで小型ケースに収まり、EXPO対応でDDR5-6000をワンクリックで有効化できます。APUはメモリ設定がそのまま性能に効くため、EXPOが素直に通るかどうかは実利に直結します。グラフィックボードを積まない構成なら拡張スロットの数を気にする必要もなく、X670Eまでは過剰投資です。Amazonで価格を見る

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。

パーツAPUで残りにそろえるのはこの4点

CPUとメモリとマザーボードが決まれば、残りはストレージとケースと電源です。グラフィックボードを積まないぶん、ケースと電源の選択肢は一気に広がります。CPUクーラーは8700Gも8600GもWraith Stealthが同梱されるため、65Wという発熱を考えれば買い足す必要はありません。

電源は650Wを選ぶと、あとでGPUを足せますAPU単体なら65Wなので400W級でも足りますが、1年から2年後に単体GPUを足す前提なら650Wクラスを最初から入れておくほうが安くつきます。RTX 5050やRTX 5060クラスまでなら650Wで収まります。ATX 3.1対応なら、最近のGPUのスパイク電力にも余裕を持って対応できます。
ケースはグラボの長さを気にしなくていいAPU構成の最大の身軽さがここです。GPUの全長やクリアランスを一切考えずに済むため、Micro-ATXが入る安価なミドルタワーで十分成立します。将来GPUを足す可能性があるなら、300mm級のカードが入るかだけ先に見ておくと安心です。
SSDはGen4の1TBが基準、ただし値上がり中APUはiGPU用にシステムメモリを割くので、ページファイルの余裕という意味でもストレージは詰めすぎないほうが安全です。Gen5は発熱と価格に対して体感差が小さいため、Gen4の1TBが妥当な着地になります。ただしNANDもDRAMと同様に値上がりしており、以前の感覚では買えません。
CPUクーラーは買い足さなくて構いません8700Gと8600GはどちらもWraith Stealthクーラーが同梱で、TDP 65Wなら標準クーラーで足ります。静音性を詰めたい場合だけ社外クーラーを検討してください。ここで数千円を浮かせて、高騰しているメモリ側へ回すほうが体感への効き方は大きくなります。

※在庫と価格は2026年9月19日時点で各商品ページを確認したものです。パーツの在庫は短期間で動くため、購入前に現在の掲載内容をご確認ください。

MSI MAG A650BN PCIE5 III 650W 電源ユニット
電源|あとからGPUを足せる容量MSI MAG A650BN PCIE5 III(650W・80PLUS Bronze・ATX 3.1)650Wの80PLUS Bronzeで、ATX 3.1とPCIe 5.1に対応します。APU単体では過剰な容量ですが、将来RTX 5050やRTX 5060クラスを足すところまで見ておくならこの容量が下限になります。非モジュラーのぶん価格が抑えられており、APU構成の予算配分とは相性がよい1台です。Amazonで価格を見る
MSI MAG FORGE 110R(ATX・GPU最大330mm・ARGBファン1基)
ケース|Micro-ATXが入る安価枠MSI MAG FORGE 110R(ATX・GPU最大330mm・ARGBファン1基)ATXミドルタワーでMicro-ATXのマザーボードも収まります。グラフィックボードを積まないAPU構成なら、ケースに予算を割く理由はほとんどありません。ARGBファンが最初から付いているので、追加投資なしで見た目も整います。将来GPUを足す場合も300mm級までなら収まります。Amazonで価格を見る
キオクシア 内蔵SSD 1TB(Gen4・7,200MB/秒)
SSD|Gen4 1TBの基準枠キオクシア 内蔵SSD 1TB(Gen4・7,200MB/秒)読み込み最大7,200MB/秒のGen4 NVMeで、容量は1TBです。APUはシステムメモリをiGPUと分け合うため、ストレージ側に余裕を持たせておくと扱いやすくなります。Gen5は発熱と価格に対して体感差が小さいので、APU構成ならこのクラスが妥当な着地です。Amazonで価格を見る
Biwin 内蔵SSD NV3500 512GB NVMe M.2 PCIe Gen3×4
SSD|予算を詰めるなら512GBBiwin 内蔵SSD NV3500 512GB NVMe M.2 PCIe Gen3×4Gen3の512GBで、1TBのGen4から1万円以上安く収まります。メモリが高騰しているいま、ストレージを1段落として浮いた予算をDDR5-6000へ回すという判断は合理的です。ゲームを何本も常駐させないなら512GBでも足り、あとからM.2スロットへ増設もできます。Amazonで価格を見る

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。

完成品8700G・8600G搭載の完成品PCもあります

自分で組まない場合も選択肢はあります。パソコンショップアークが8700Gと8600Gの両方で、グラフィックボードを積まない完成品を販売しています。同店には8700Gのミニタワー(206,800円)と8600GのDeskMeet 8L版(199,800円)もあり、筐体サイズと価格で4通りから選べる形です。

モデルCPUメモリ筐体税込価格
arkhive GC-A7S
DeskMini X600
Ryzen 7 8700G32GB
SO-DIMM DDR5-5600
1.92L239,800円
arkhive BC-A7M
ミニタワー
Ryzen 7 8700G16GBミニタワー206,800円
arkhive GC-A5S
DeskMeet X600
Ryzen 5 8600G32GB
DDR5-6000
8L199,800円
arkhive GC-A5M
Micro-ATX
Ryzen 5 8600G32GB
DDR5-6000
ミニタワー189,800円

※価格と構成は2026年9月19日時点で各商品ページを確認したものです。いずれもWindows 11 Home(DSP版)とBTOパソコン通常保証1年間が付きます。受注生産のため納期は購入前にご確認ください。メーカーの製品画像にはモニターが写っているものがありますが、モニター・マウス・キーボードはいずれも別売です。

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超小型のDeskMini版だけ、メモリがDDR5-5600のSO-DIMMです

1.92リットルのGC-A7Sは筐体の制約からノート用のSO-DIMMを使うため、メモリはDDR5-5600でDDR5-6000のスイートスポットに一段届きません。この記事で見てきたとおりAPUの性能はメモリ帯域に直結するので、超小型と引き換えにiGPU性能を数%手放す構図になります。サイズを最優先しないなら、DDR5-6000が載る8L版やミニタワー版のほうが素直です。

自作と完成品、いまはほとんど差がありません

8600Gで同等の構成を自作した場合、主要パーツだけで165,543円です。内訳はCPU 27,980円、DDR5-6000 32GB 72,999円、B650マザーボード 16,980円、Gen4 1TB SSD 29,680円、ケース 5,980円、650W電源 11,924円(いずれも2026年9月19日時点)。ここにWindowsのライセンス代と組み立ての手間が乗ります。

対する完成品のGC-A5Mは189,800円で、Windows 11 Homeと1年保証が含まれます。差は24,257円で、OS代を考えればほぼ横並びです。メモリが高騰する前なら自作に数万円の価格優位がありましたが、いまはその前提が崩れています。組み立て自体を楽しみたいのでなければ、完成品を選ぶ理由のほうが増えました。

ARK arkhive Gaming Custom GC-A5M Ryzen 5 8600G搭載 ミニタワーPC
完成品|メモリが推奨どおりの本命ARK arkhive Gaming Custom GC-A5M(Ryzen 5 8600G・Micro-ATX)メモリがKingston FURY BeastのDDR5-6000 32GB(EXPO対応)で、この記事が推すスイートスポットにそのまま合っています。マザーボードはASRock A620AM-HVSのMicro-ATX、SSDは1TB Gen4、電源は650W 80PLUS BRONZEです。電源に余裕があるので、あとから単体GPUを足す道も残ります。189,800円税込・2026-09-19時点・変動ありアークで見る
ARK arkhive Gaming Custom GC-A7S Ryzen 7 8700G搭載 超小型デスクトップPC
完成品|容量1.92Lの超小型ARK arkhive Gaming Custom GC-A7S(Ryzen 7 8700G・DeskMini X600・1.92L)ASRock DESKMINI X600をベースにした1.92リットルの超小型機で、電源は120WのACアダプター、CPUクーラーはNoctua NH-L9a-AM5です。メモリ32GBはノート用SO-DIMMのDDR5-5600なので、DDR5-6000には一段届きません。設置スペースを最優先する場合に限り、この構成が意味を持ちます。239,800円税込・送料無料/2026-09-26時点・変動ありアークで見る

※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。

将来性次世代APUを待つ価値はあるか

「もう少し待てば新しいAPUが出るのでは」という疑問は当然出てきます。2026年9月19日時点で公開されている情報を整理します。

Ryzen 9000G(Gorgon Point)|AM5向けの直接の後継Zen 5コアとRDNA 3.5の内蔵GPUを組み合わせたAM5向けAPUで、AGESAにすでに対応が追加され、マザーボードメーカーも存在を示唆しています。ただし2026年9月時点でAMDは正式に発表しておらず、発売日も価格も公表されていません。
Strix Halo(Ryzen AI Max)|強力だがソケット版がない最大40 CUのRadeon 8060Sを積み、iGPU性能は大きく上がります。ただし展開はノートPCと小型PC向けが中心で、AM5のソケット版は出ていません。自作でこの性能を狙うという選択肢は、現時点では存在しないことになります。
Medusa Point(Zen 6 APU)|2027年にモバイル先行Zen 6世代のAPUは2027年にモバイル先行と見られており、AM5デスクトップへの展開時期は不透明です。ここを待つ判断は、少なくとも1年以上の待機を覚悟することになります。

待つかどうかの判断は、以前より難しくなりました。Ryzen 9000Gはマザーボードのファームウェアがすでに対応しているため、1年から2年は実機が出ないという見立ては当てはまりません。一方でAMDが発表していない以上、いつ・いくらで買えるかは誰にも分かりません。いますぐ必要なら8700Gか8600Gで組み、そうでなければAMDの正式発表を待つという切り分けが現実的です。

なお、いま組んでも土台は無駄になりません。AMDはComputex 2026でAM5を2029年まで継続すると公式表明しており、Zen 6のRyzen 10000もAMD自身の技術ドキュメントでAM5対応が確認されています。APUで始めて、あとから単体GPUと通常のRyzenへ移行する道も残ります。

※Ryzen 9000GのAM5対応とAGESAへの追加は海外メディアの報道、AM5の2029年までの継続とZen 6の対応はAMDの技術ドキュメント更新を確認した報道によります。Ryzen 9000Gはリーク段階の情報で、AMDの正式発表ではありません。

総評

8700Gと8600Gの正解は、遊びたいタイトルの重さで決まります。重量級を動かしたいなら、最低フレームレートが粘る8700G。VALORANTやApex、原神といった中量級までなら8600Gで足り、差額1.7万円を周辺投資へ回せます。iGPUの差はPassMarkで27%、通販最安値の差は44,980円と27,980円で1.7万円です。ただし2026年9月時点では前提がひとつ変わっています。必須投資であるDDR5-6000の32GBキットが通販7万円台からと、CPU本体より高いのです。グラボ代を浮かせるためにAPUを選んでも、メモリ代でその分が相殺されかねません。後継のRyzen 9000GはAGESAが対応済みですがAMD未発表で、いつ買えるかは分かりません。それでも省スペースや消費電力を優先する理由があるなら、メモリ依存性とAFMFの活用を前提に選べばAPUビルドで後悔することはありません。

FAQよくある質問

8700Gと8600Gのゲーム性能はどれくらい違いますか?
iGPUの性能差は約27%です。ユーザー投稿を集計しているPassMarkのG3D Markでは、Radeon 780Mが6,748、Radeon 760Mが5,305で27%差になります。CU数こそ12 CU対8 CUで50%の開きがありますが、DDR5メモリ帯域が共通の天井になるため実環境では差が縮みます。重量級タイトル(サイバーパンク 2077等)では780Mが40fpsを維持できる場面で、760Mが30fpsを割るケースが目立ちます。
APU構成で必須のメモリは何ですか?
DDR5-6000 EXPO対応の32GBキットが必須投資です。AMD公式がRyzen 8000Gのスイートスポットと呼ぶ帯域で、DDR5-5200比で7〜13%のiGPU性能向上が得られます。安価なDDR5-4800で組むと、上位の8700Gでも本来性能の8割程度しか出ません。ただしDRAM高騰により、2026年9月19日時点ではこのクラスが通販7万円台からとCPU本体より高くなっています。
AFMF(Fluid Motion Frames)はどの程度効きますか?
素のフレームレートが40fps以上を維持できる状態なら、表示fpsを実質1.5〜2倍まで底上げできます。サイバーパンク 2077で40fpsが70fps相当の体感に化けるケースもあります。一方、入力遅延は元の生fpsに依存するため、競技系FPSでは常時オフを推奨します。30fpsを割っている状態でAFMFを乗せると画質劣化が目立ちます。
後から単体GPUを増設するなら8700Gと8600Gのどちらが良いですか?
増設前提なら8600Gが合理的です。単体GPU装着後はiGPUの性能差はゲームに影響しなくなり、CPU性能差(約28%)だけが残ります。差額1.7万円を将来のグラボ予算(RTX 5050以上)に回した方が、最終的なゲーミング体験は高くなります。
8500Gではダメですか?
iGPU性能を期待するなら避けたほうが無難です。8500GはRadeon 740M(4 CU)と8600Gの半分のCU数で、軽量タイトル(マインクラフトやLoL)以外は厳しい水準です。一方で事務PCや自宅サーバー、あるいは最初から単体GPUを買う用途なら、AM5最安構成として有力な選択肢になります。
おすすめのマザーボードは?
B650チップセット帯のEXPO対応モデルがコスパ最適です。ASRock B650M Pro X3D WiFiのようなMicro-ATXなら小型ケースにも収まり、EXPOでDDR5-6000をワンクリック有効化できます。X670やX670Eまでは過剰投資、A620は将来性で劣ります。APUはメモリ設定が性能に直結するため、EXPOが素直に通るモデルを選んでください。
いま買うべきですか、Ryzen 9000Gを待つべきですか?
Ryzen 9000G(Gorgon Point)はAGESAに対応が追加され、マザーボードメーカーも存在を示唆していますが、2026年9月時点でAMDは正式発表しておらず、発売日も価格も不明です。いますぐ必要なら8700Gか8600Gで組み、急がないならAMDの発表を待つという切り分けが現実的です。AM5は2029年まで継続が公式表明されているため、いま組んだ土台が無駄になることはありません。
メモリが高いなら、16GBで妥協してもいいですか?
おすすめしません。APUはシステムメモリからiGPU用の領域を確保するため、16GBだとゲームに使えるメインメモリが実質的に目減りします。DDR5-6000の32GBが予算的に厳しいなら、DDR5-5600など一段下の速度で32GBを確保するほうが、16GBのDDR5-6000より安定します。速度より容量を優先してください。
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ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。