Ryzen 5 8500G 徹底解説【2026年9月版】|1,180円安い8400FはフルZen 4で、CPUとしては上です

(更新: 2026.9.13)
Ryzen 5 8500G 徹底解説【2026年9月版】|1,180円安い8400FはフルZen 4で、CPUとしては上です

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CPU / 徹底解説 / 2026年9月更新
Ryzen 5 8500G 徹底解説
1,180円安い8400Fのほうが、CPUとしては速いです
Ryzen 5 8500Gの実売最安は21,980円です。ところが内蔵GPUを持たないRyzen 5 8400Fは20,800円で、1,180円安いうえにCinebench 2024マルチは793対742で7%上、GPU用PCIeも×4ではなく×8あります。8500Gがその1,180円で買い足しているのはRadeon 740Mという内蔵GPUひとつだけです。だから選ぶ基準も、グラフィックボードを買うかどうかのひとつに絞れます。
実売 21,980円8400Fが1,180円安い内蔵GPUは4 CU

価格は価格.com「CPU」一覧同「メモリー」一覧同「SSD」一覧で2026年9月13日に確認した最安値です。仕様はAMD公式「Ryzen 5 8500G」製品ページ同「Ryzen 5 8400F」同「Ryzen 5 8600G」、ソケットのサポート期間はAMD公式ブログ「AM5 Support Through 2029」によります。Cinebench 2024とGeekbench 6のスコアはcpu-monkeyの集計値です。価格は変動するため、購入前にリンク先で確認してください。

1
実売最安21,980円2026年9月13日時点
2
8400Fとの差1,180円 高いマルチは7%下
3
内蔵GPU4 CU8600Gは8CU・8700Gは12CU
4
GPU用PCIe×48400F・8600Gは×8
目次

価格下に8400Fがいて、上に8600Gが6,000円で並びます

8500Gを判断するには、内蔵GPUを持つAPU3機種だけでなく、同じAM5で内蔵GPUを持たないRyzen 5 8400Fを並べる必要があります。2026年9月13日時点の実売最安です。

CPU実売最安コア内蔵GPU8500Gとの差
Ryzen 5 8400F
内蔵GPUなし
20,800円6C / 12Tなし1,180円 安い
Ryzen 5 8500G
比較の基準
21,980円6C / 12TRadeon 740M
4 CU
基準
Ryzen 5 8600G
APUの中位
27,980円6C / 12TRadeon 760M
8 CU
6,000円 高い
Ryzen 5 9600
Zen 5・iGPUは映像出力用
31,999円6C / 12T簡易・2CU10,019円 高い
Ryzen 7 8700G
クーラー付属版
38,412円8C / 16TRadeon 780M
12 CU
16,432円 高い

8500Gが「AM5最安のAPU」であることは今も変わりません。価格.comに載っている530機種を見ても、内蔵GPUを持つAM5のCPUで21,980円を下回るものはありません。ただし内蔵GPUを外していいなら、その下に8400Fがいます。ここが判断の分かれ目です。

8400F1,180円の差で買っているのは、内蔵GPUだけです

8500Gと8400Fは同じ6コア12スレッドですが、中身のダイが違います。AMDの製品ページで「Processor Architecture」を見ると、8500Gは2x Zen 4 + 4x Zen 4c、8400FはZen 4とだけ書かれています。ダイサイズも137mm²と178mm²で別物です。

比べ方Ryzen 5 8500GRyzen 5 8400F
実売最安21,980円20,800円8400Fが1,180円 安い
コアの種類Zen 4×2 + Zen 4c×4Zen 4×68400Fはフル
ベースクロック3.5 GHz4.2 GHz8400Fが0.7GHz上
最大ブースト5.0 GHz4.7 GHz8500Gが0.3GHz上
Cinebench 2024 Multi742 pts793 pts8400Fが7%上
Cinebench 2024 Single1011048400Fが3%上
Geekbench 6 Multi11,06311,9128400Fが8%上
GPU用PCIe4.0 ×44.0 ×8レーンは倍
倍率ロックありフリー8400Fは倍率変更可
内蔵GPURadeon 740M(4 CU)なし8500Gだけ映像が出る

表の最後の1行を除くと、すべての項目で8400Fが上か同等です。それでいて1,180円安い。つまり8500Gに払う1,180円は、Radeon 740Mを手に入れる代金であると同時に、CPU性能とPCIeレーンを手放す代金でもあります。

それでも8500Gが成立する理由

8400Fで画面を出すには、グラフィックボードが別途要ります。最安のローエンドカードでも1万円以上はかかるので、グラフィックボードを買わない構成なら8500Gのほうが総額は安く済みます。7%のマルチ性能差より、この1万円のほうが効きます。

逆にグラフィックボードを積むと決めているなら、8500Gを選ぶ理由は残りません。内蔵GPUは使われず、GPU用PCIeは×4に半減し、CPUも7%遅い。その状態で1,180円多く払うことになります。詳しい中身はRyzen 5 8400F スペック・ベンチマークにまとめています。

スペックZen 4cはIPCが同じで、上限クロックだけが低いコアです

8500Gの6コアは2種類のコアの寄せ集めです。高クロックまで回るZen 4が2基と、上限3.7GHzで頭打ちになるZen 4cが4基。ここで誤解されやすいのですが、Zen 4cはIPCも命令セットもZen 4と同一で、IntelのEコアのような機能差はありません。違うのは上限クロックと、ダイ上での占有面積だけです。

項目Ryzen 5 8500GRyzen 5 8600G
コア構成Zen 4×2 + Zen 4c×4Zen 4×6
ダイサイズ137 mm²
Phoenix 2
178 mm²
Phoenix
ベース / ブースト3.5 / 5.0 GHz
Zen 4cは上限3.7GHz
4.3 / 5.0 GHz
L2 / L36 MB / 16 MB6 MB / 16 MB
内蔵GPURadeon 740M
RDNA 3・4 CU・2800MHz
Radeon 760M
RDNA 3・8 CU・2800MHz
PCIeレーン
合計 / 使用可能
14 / 10
GPUスロットは×4
20 / 16
GPUスロットは×8
NPUなし16 TOPS
TDP / cTDP65W / 45〜65W65W / 45〜65W
CPUクーラー付属付属

実際のスコアにもこの構造が出ています。Cinebench 2024のシングルは8500Gも8600Gも101ptsで同点、マルチだけ742対770と4%差がつきます。Webブラウジングや文書作成のようにシングル性能で決まる作業では、8500Gと8600Gの体感はほとんど変わりません。

!
省電力だから選ぶ、は成り立ちません

AMDは8500G・8400F・8600Gの3機種すべてをTDP 65W・cTDP 45〜65Wと同じ枠で出しています。8500Gだけが省電力な設計というわけではないので、静音や小型を理由に8500Gを選ぶ必要はありません。

iGPURadeon 740Mは780Mの3分の1の規模です

8500Gを選ぶ唯一の理由がRadeon 740Mなので、ここが記事の中心になります。740MはRDNA 3で4 Compute Unit。8600Gの760Mが8 CU、8700Gの780Mが12 CUなので、上位の3分の1、ひとつ上の半分の規模です。動作クロックはどれも2800MHzで同じなので、差はほぼCU数の比がそのまま出ます。

内蔵GPU規模載っているCPU
Radeon 740M4 CU
780Mの3分の1
Ryzen 5 8500G
Radeon 760M8 CU
740Mの倍
Ryzen 5 8600G
Radeon 780M12 CU
740Mの3倍
Ryzen 7 8700G

実際にどのくらい遊べるかは、Ryzen 7 8700G 徹底解説で780Mの実測fpsを出しています。780Mでも1080p LowでApex Legendsが55〜70fps、Cyberpunk 2077は40〜50fpsという水準です。740Mはその3分の1の規模なので、下の表の見方になります。

ゲームの種類1080p Lowでの見込み740Mでの扱い
競技系
VALORANT・CS2・LoL
設定を落とせば遊べる水準プレイ可。740Mで無理のない唯一の領域
バトロワ・MMO
フォートナイト・原神・Apex Legends
最低設定でも余裕がない厳しい。760Mを積む8600Gが必要
重量級
Cyberpunk 2077・モンハンワイルズ
780Mでも条件つきの領域向きません。グラフィックボードが要る

一方で動画の再生は話が別です。RDNA 3のデコーダーはAV1・H.265・VP9に対応していて、4K60pのHDR再生はCU数に関係なく専用回路が処理します。動画視聴とブラウジングが主目的なら、740Mの4 CUで不足することはありません。

メモリDDR5がCPUの3倍します。ここが総額の主役です

内蔵GPUは専用メモリを持たず、CPUと同じDDR5を共有します。そのためメモリの速度がそのまま内蔵GPUの速度になります。ところが2026年9月のDDR5は、CPUより高いという状態が続いています。

パーツ実売最安8500G本体との比
Ryzen 5 8500G
CPUクーラー付属
21,980円基準
DDR5-4800 16GB×254,980円2.5倍
DDR5-5600 16GB×261,980円2.8倍
DDR5-6000 16GB×2
内蔵GPUを活かすならここ
64,980円3.0倍
NVMe Gen4 1TB21,800円1.0倍

DDR5-4800とDDR5-6000の差は10,000円です。この10,000円はCPU本体の半額に迫る額ですが、内蔵GPUで遊ぶつもりなら払う価値があります。逆に事務と動画視聴だけなら、DDR5-4800で困る場面はほとんどありません。

i
総額で見ると「安いCPU」ではなくなります

CPU 21,980円に対してメモリが54,980〜64,980円です。マザーボード・SSD・ケース・電源まで足すとOS別で9万円前後になります。安いのはCPUだけで、組み上がったPCが安いわけではない点は先に押さえてください。具体的な一式は後半のパーツの節にまとめています。

8600G6,000円足すと、CUが倍になってPCIeも×8に戻ります

8500Gのすぐ上にいるのが8600Gです。差額6,000円で変わるのはCPUではなく、内蔵GPUとPCIeとNPUの3点です。

比べ方Ryzen 5 8500GRyzen 5 8600G
実売最安21,980円27,980円6,000円
Cinebench 2024 Multi742 pts770 pts4%上
Cinebench 2024 Single101101同じ
内蔵GPU4 CU8 CU
GPU用PCIe×4×8
NPUなし16 TOPS追加

CPUの速さを求めて6,000円を払うのは筋が悪いです。マルチで4%、シングルは同点なので、この6,000円はほぼ全額が内蔵GPUの代金になります。判断の中身はRyzen 5 8600G 徹底解説で詳しく書いています。

NPUについては期待しすぎないでください。Copilot+ PCの認定には40 TOPS以上が要るのに対し、8600G・8700GのNPUは16 TOPSです。8500Gに無いのは事実ですが、あっても認定は取れません。NPUを理由に8600Gへ上げる必要はありません。

乗り換えAM4の5700Gは13,745円高く、i3-14100は600円安いです

8500Gの比較対象としてよく挙がる2機種の、2026年9月時点の立ち位置です。Ryzen 7 5700Gはもう安いCPUではありません。35,725円で、8500Gより13,745円高い値段がついています。

CPU実売最安Cinebench 2024 MultiGeekbench 6 Multi8500Gとの差
Ryzen 5 8500G
AM5・6C/12T
21,980円742 pts11,063基準
Ryzen 7 5700G
AM4・8C/16T
35,725円771 pts8,94713,745円 高い
Core i3-14100
LGA1700・4C/8T
21,380円集計値なし8,720600円 安い

5700Gとの比較はベンチマークによって勝者が入れ替わりますCinebench 2024のマルチでは5700Gが771対742で4%上、Geekbench 6のマルチでは8500Gが11,063対8,947で24%上。8コアのZen 3と、6コア(うち4つがZen 4c)のZen 4という構成の違いがそのまま出ています。シングルはどちらの指標でも8500Gが上で、Cinebench 2024で101対88の15%差です。

この状況で5700GからAM5へ移ること自体は理にかなっていますが、移り先を8500Gにする理由はありません。マザーボードとDDR5を買い直す出費を払うなら、6,000円上の8600Gまで行くほうが得られるものが大きくなります。

i3-14100との600円差は、実質「同じ値段」と見てよい水準です。Geekbench 6のマルチでは8500Gが8,720対11,063で27%上、内蔵GPUもUHD 730より740Mのほうが上です。DDR4のメモリを持っていて流用したい場合だけ、i3-14100に価格面の意味が出ます。

将来性Zen 5のデスクトップAPUはまだ無く、AM5は2029年まで続きます

「もう少し待てば後継が出るのでは」という点だけ、先に片付けておきます。2026年9月13日時点でZen 5世代のデスクトップAPUは発売されていません。価格.comのCPU一覧に載っている530機種を通して見ても、9000G系は1機種も並んでいません。内蔵GPUを持つAM5のCPUは、いまも8000Gシリーズの3機種だけです。

一方でソケット側は安心材料があります。AMDはAM5を2029年までサポートすると公表しています。いま8500Gで組んでも、将来CPUだけを載せ替える道は当分残ります。8500Gの弱点はCPUよりもGPU用PCIeが×4しかない点なので、後からグラフィックボードを積む可能性があるなら、その時点で8400Fや8600Gを選ぶほうが素直です。

結論グラフィックボードを買わないと決めた人のCPUです

判断はひとつの質問で終わります。「このPCにグラフィックボードを挿すか」。挿さないなら8500Gで、挿すなら1,180円安い8400Fです。

Ryzen 5 8500G が正解の人
  • グラフィックボードを買わないと決めている(映像出力を内蔵GPUだけでまかなう)
  • 用途が事務・ブラウジング・動画視聴に寄っている(シングルは8600Gと同点)
  • 遊ぶのは競技系の軽いタイトルだけ(740Mで無理がないのはこの範囲)
  • CPUを2万円台前半に収めたい(AM5で内蔵GPUを持つ最安が21,980円)
  • 小さいケースで組む(グラフィックボードが物理的に入らない)
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別のCPUを選ぶべき人
  • グラフィックボードを積む予定がある(8400Fが1,180円安く、マルチ7%上・PCIe×8)
  • 1080pでフォートナイトや原神を遊びたい(6,000円上の8600GでCUが倍)
  • 動画の書き出しや配信をする(10,019円上のRyzen 5 9600でマルチ29%上)
  • 倍率を変えて詰めたい(8500Gは倍率ロックあり、8400Fはフリー)
総評

Ryzen 5 8500Gは、Radeon 740Mという内蔵GPUを1,180円で買い足すためのCPUです。すぐ下の8400FはフルZen 4でマルチが7%速く、GPU用PCIeも倍あり、倍率ロックも外れていて、しかも安い。それでも8500Gが成立するのは、グラフィックボードを買わない構成なら総額で1万円以上安く上がるからです。逆にグラフィックボードを積むなら、8500Gを選ぶ理由はひとつも残りません。遊ぶ気があるなら6,000円上の8600G、事務と動画視聴だけなら8500Gで足ります。

製品グラボを買うかで分かれる2択と、その上の選択肢

まずは本体の2択です。内蔵GPUで画面を出すなら8500G、グラフィックボードを挿すなら8400F。どちらもCPUクーラーが付属します。

グラフィックボードを買うかで選ぶ

AMD Ryzen 5 8500G BOX With Wraith Stealth Cooler(6コア/12スレッド・Radeon 740M・AM5)
内蔵GPUで完結させるなら|21,980円AMD Ryzen 5 8500G BOX With Wraith Stealth Cooler(6コア/12スレッド・Radeon 740M・AM5)Radeon 740M(RDNA 3・4CU)を内蔵する6コアで、AM5で内蔵GPUを持つ最安のCPUです。Cinebench 2024のシングルは101ptsで8600Gと同点なので、事務・ブラウジング・動画視聴なら上位APUとの体感差はほとんどありません。グラフィックボードを買わないと決めた構成に向きますAmazonで価格を見る
AMD Ryzen 5 8400F BOX With Wraith Stealth Cooler(6コア/12スレッド・内蔵GPUなし・AM5)
グラフィックボードを挿すなら|1,180円安いAMD Ryzen 5 8400F BOX With Wraith Stealth Cooler(6コア/12スレッド・内蔵GPUなし・AM5)内蔵GPUを持たないフルZen 4の6コアで、8500Gより1,180円安く買えます。Cinebench 2024マルチは793pts対742ptsで7%上、GPU用PCIeも×4ではなく×8を確保し、倍率ロックも外れています。画面をグラフィックボードから出す前提なら、こちらが素直ですAmazonで価格を見る

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1080pでゲームを遊ぶ予定があるなら、6,000円上の8600Gまで引き上げると内蔵GPUのCUが倍になります。8コアが要るなら8700Gです。

内蔵GPUをもっと使うなら

AMD Ryzen 5 8600G BOX With Wraith Stealth Cooler(6コア/12スレッド・Radeon 760M・AM5)
6,000円でCUが倍|27,980円AMD Ryzen 5 8600G BOX With Wraith Stealth Cooler(6コア/12スレッド・Radeon 760M・AM5)Radeon 760M(8CU)を内蔵する6コアで、740Mのちょうど倍の規模です。CPU性能は8500Gとほぼ同じ(Cinebench 2024マルチで4%差・シングルは同点)なので、差額6,000円のほとんどが内蔵GPUに乗ります。グラフィックボードを買わずに1080pで遊ぶなら、ここが入口ですAmazonで価格を見る
AMD Ryzen 7 8700G BOX With Wraith Stealth Cooler(8コア/16スレッド・Radeon 780M・AM5)
8コアとRadeon 780M|38,412円AMD Ryzen 7 8700G BOX With Wraith Stealth Cooler(8コア/16スレッド・Radeon 780M・AM5)Radeon 780M(12CU)を内蔵する8コア16スレッドで、740Mの3倍の規模です。Cinebench 2024マルチは986pts対742ptsで33%上動画の書き出しのように全コアを使う作業まで見るならこちら。商品名に「With Wraith Stealth Cooler」が付く型番のほうが安く買えますAmazonで価格を見る

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パーツ8500Gで組む一式と、予算を足すならどこからか

8500Gでグラフィックボードなしの1台を組むと、2026年9月13日の最安でこうなります。CPUクーラーは付属するので買い足しは要りません。

パーツ選んだもの実売最安
CPURyzen 5 8500G
クーラー付属
21,980円
マザーボードA620 Micro-ATX
映像出力ありのもの
11,000円
メモリDDR5-5600 8GB×2
ここが内蔵GPUの速さを決める
27,980円
SSDNVMe Gen4 1TB21,800円
PCケースMicro-ATX ミニタワー2,980円
電源400〜550W
グラボなしなら余裕
4,380円
小計(OS別)90,120円
Windows 11 HomeMicrosoft公式19,360円
合計109,480円

この表で目を引くのはメモリがCPUより高いことです。8GB×2で27,980円、16GB×2に上げると54,980円で、CPU本体の2.5倍になります。予算を足す順番は、メモリ容量よりメモリ速度が先です。32GBに増やしても内蔵GPUは速くなりませんが、DDR5-6000にすると軽いタイトルで1割前後変わります。

マザーボードは映像出力を持つものを選んでください。内蔵GPUで画面を出す以上、HDMIかDisplayPortが無いと役に立ちません。A620で機能は足ります。8500GはGPU用PCIeが×4なので、上位チップセットにしても増えません。

マザーボード(映像出力あり・A620)

GIGABYTE A620M H Rev2(AM5 Micro-ATX・A620・映像出力あり)
最安帯|1万円台前半GIGABYTE A620M H Rev2(AM5 Micro-ATX・A620・映像出力あり)A620のMicro-ATXで、内蔵GPUの映像をそのまま出せます。8500GはGPU用PCIeが×4に制限されているため、上位チップセットにしても拡張性はほとんど変わりません。グラフィックボードを積まない構成なら、ここに予算を割く理由は薄いですAmazonで価格を見る
ASUS PRIME A620M-E-CSM(AM5 Micro-ATX・A620・国内正規代理店品)
国内正規代理店品で安心を取るならASUS PRIME A620M-E-CSM(AM5 Micro-ATX・A620・国内正規代理店品)同じA620で、国内正規代理店品として流通している1枚です。600番台のボードは製造時期によって8000Gシリーズの認識にBIOS更新が要ることがあるため、サポートの窓口がはっきりしている製品のほうが初めての自作では安全ですAmazonで価格を見る

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メモリは8500Gで最も効くパーツであり、最も高いパーツでもあります。内蔵GPUで遊ぶつもりがあるならDDR5-6000、事務と動画視聴だけならDDR5-5600で足ります。

メモリ(内蔵GPUの速さを決める)

Crucial PRO DDR5-6000 32GB
遊ぶならこちら|DDR5-6000Crucial PRO DDR5-6000 32GB(16GB×2)XMP 3.0/EXPO両対応DDR5-6000の16GB×2で、8500Gの公式対応DDR5-5200より上の速度です。内蔵GPUはメインメモリを画像用メモリとして使うため、速度がそのままフレームレートに出ます。EXPOに対応しているので、BIOSで有効にするだけで定格が出ますAmazonで価格を見る
Crucial DDR5-5600 32GB(16GB×2)デスクトップメモリ
事務と動画視聴なら|DDR5-5600Crucial DDR5-5600 32GBキット(16GB×2・デスクトップ用)DDR5-5600の16GB×2で、8500Gの公式対応を少し上回る速度です。内蔵GPUでゲームを遊ばないなら、ここから上げても体感は変わりません。2026年はメモリが構成費で最も大きい部分なので、用途が決まっているなら無理に上げないほうが賢明ですAmazonで価格を見る

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残りのストレージと電源は、8500Gだからという理由での制約がありません。グラフィックボードを積まないぶん電源は小さくて足ります

ストレージと電源

キオクシア 内蔵SSD 1TB(Gen4・7,200MB/秒)
SSD|Gen4の1TBキオクシア 内蔵SSD 1TB(Gen4・7,200MB/秒)PCIe Gen4×4のM.2で、読み込み7,200MB/秒の1TBです。8500GはM.2に4レーンを割けるため、Gen4の速度をそのまま使えます。SSDも2026年は値上がりしているので、容量を盛るより1TBで確保しておくほうが無難ですAmazonで価格を見る
玄人志向 KRPW-BK550W/85+(550W・80PLUS Bronze・プラグイン)
電源|550Wで余る玄人志向 KRPW-BK550W/85+(550W・80PLUS Bronze・プラグイン)550Wの80PLUS Bronzeで、プラグイン式のため使わないケーブルを外せます。8500GはTDP 65W・PPT 88Wで、グラフィックボードも積まないのでこの容量なら消費電力に大きな余裕があります。小さいケースでも配線が収まりますAmazonで価格を見る

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完成品8500G搭載機は法人向けが中心で、自作より3万円高く付きます

8500Gを積んだ完成品PCは、ゲーミングBTOではほとんど売られていません。価格.comのデスクトップPC一覧312機種を見ても8500G搭載は1機種だけで、中身は法人向けの小型デスクトップです。前の節で出した自作一式109,480円と並べると、こうなります。

買い方構成実売自作との差
自作一式
組み立ては自分で
8500G / 16GB / 1TB
Windows 11 Home込み
109,480円基準
GMKtec M6 Ultra
ミニPC・8500Gではない
Ryzen 5 7640HS / 32GB / 1TB
Radeon 760M・Windows 11 Pro
109,999円519円 高い
HP OmniDesk M02
価格.com限定モデル
8500G / 16GB / 1TB
Windows 11 Home
139,800円30,320円 高い
HP OmniDesk
Office付きモデル
8500G / 16GB / 1TB
Office Home & Business込み
203,980円94,500円 高い

読み方は素直です。8500Gの環境がほしいだけなら、自作が一番安く付きます。完成品との差30,320円は、組み立てと動作確認とメーカー保証を買う金額だと考えてください。Office込みモデルとの差94,500円のうち4万円強はOffice本体の値段なので、Officeを別途買う予定があるなら差はそこまで開きません

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ミニPCと総額がほぼ同じになっています

表の2行目が今の相場の異常さを示しています。32GBメモリと1TB SSDを積んだミニPCが109,999円で、8500Gの自作一式と519円しか違いません。しかもミニPCのRadeon 760Mは740Mの倍の規模です。それでも8500Gの自作に意味があるのは、メモリもストレージも後から足せて、AM5が2029年までサポートされるからです。拡張しないならミニPCのほうが合理的です。

なおLenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen 5を8500G搭載機として見かけますが、こちらが積んでいるのはRyzen 5 8500GEです。TDPを35Wに落とした別SKUで、8500Gとは動作クロックの上限が違います。同じものとして扱わないでください。

組まずに買うなら

HP OmniDesk(Ryzen 5 8500G・16GBメモリ・1TB SSD・Office Home & Business付き)
唯一の8500G搭載タワーHP OmniDesk(Ryzen 5 8500G・16GBメモリ・1TB SSD・Office Home & Business付き)Ryzen 5 8500Gを積んだタワー型で、16GB・1TB SSD・Windows 11にOfficeまで入って届きます。自作と比べると割高ですが、組み立てと初期不良の切り分けを自分でやらずに済みます。Officeを別に買う予定があったなら、実質的な差は縮まりますAmazonで価格を見る
GMKtec M6 Ultra ミニPC(AMD Ryzen 5 7640HS・Radeon 760M搭載の小型デスクトップ)
拡張しないならこちらが安いGMKtec M6 Ultra ミニPC(Ryzen 5 7640HS・32GB DDR5+1TB SSD)Radeon 760Mを内蔵するRyzen 5 7640HSのミニPCで、32GBメモリと1TB SSDを積んでいます。内蔵GPUの規模は8500Gの倍で、総額は自作一式とほぼ同じ。あとからパーツを足さないと決めているなら、置き場所も含めてこちらが有利ですAmazonで価格・在庫を確認

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FAQよくある質問

8500Gと8400F、どちらを買うべきですか
グラフィックボードを挿すかどうかで決まります。挿さないなら8500Gです。8400Fには内蔵GPUが無いため、画面を出すのに別途グラフィックボードが要り、総額では1万円以上高くなります。逆に挿すと決めているなら8400Fです。20,800円と1,180円安いうえ、Cinebench 2024マルチは793対742で7%上、GPU用PCIeも×4ではなく×8あります。
8500GでApex Legendsやフォートナイトは遊べますか
厳しいと考えてください。740Mは4 CUで、8700Gの780M(12 CU)の3分の1の規模です。その780Mでも1080p LowでApex Legendsが55〜70fpsという水準なので、740Mでこのクラスを快適に遊ぶのは無理があります。1080pで遊ぶ前提なら、CUが倍になる8600Gまで上げてください。
Zen 4cコアは「性能の低いコア」ですか
違います。Zen 4cはZen 4とIPCも命令セットも同一で、上限クロックだけが低い高密度版です。IntelのEコアのような機能差はありません。8500Gの場合、Zen 4が最大5.0GHz、Zen 4cが最大3.7GHzで動きます。シングル性能が8600Gと同点なのは、負荷がZen 4コアに優先して割り当てられるためです。
メモリはDDR5-4800とDDR5-6000のどちらを選ぶべきですか
内蔵GPUで遊ぶならDDR5-6000です。内蔵GPUは専用メモリを持たず、CPUと同じDDR5を共有するため、メモリ帯域がそのまま描画性能になります。16GB×2の実売最安はDDR5-4800が54,980円、DDR5-6000が64,980円で、差は10,000円です。事務と動画視聴だけならDDR5-4800で困る場面はありません
GPU用PCIeが×4だと、グラフィックボードを挿したとき何が起きますか
帯域が半分になり、上位のカードほど性能が出にくくなります。8500Gの使用可能PCIeレーンは10本で、GPUスロットは×4動作です(8400F・8600Gは16本で×8)。BIOSやマザーボードの変更では増やせません。後からミドルクラス以上を積む可能性があるなら、最初から8400Fか8600Gを選んでください
A620マザーボードで動きますか。BIOS更新は必要ですか
A620・B650・B650E・B850・X670・X870で動作します(AMD公式のSupporting Chipsets)。ただし2024年春より前に製造された600シリーズでは、BIOSのバージョンによって認識しないことがあります。購入時にショップへ対応BIOSの有無を確認するか、BIOS Flashback対応のモデルを選んでください
付属のCPUクーラーで足りますか
足ります。8500GはTDP 65W・cTDP 45〜65Wの枠で、BOX版にはWraith Stealthが同梱されます。この枠は8400F・8600Gも同じなので、8500Gだけが特別に発熱が少ないわけではありません。静音を詰めたい場合だけ、3,000〜4,000円クラスの空冷に替えると動作音を下げられます。
8500Gは自作と完成品、どちらが安く付きますか
自作のほうが3万円ほど安く付きます。16GB・1TB・Windows 11 Homeまで揃えた自作一式が109,480円なのに対し、同じ構成の完成品(HP OmniDesk M02)は139,800円です。差額の30,320円は、組み立てと動作確認とメーカー保証の代金と考えてください。ただし32GB・1TBのミニPCが109,999円で並んでいるため、拡張しない前提なら完成品のほうが合理的な場合もあります。
メモリは16GBと32GB、どちらにすべきですか
先に上げるべきは容量ではなく速度です。8GB×2で27,980円、16GB×2で54,980円と倍近く違いますが、32GBに増やしても内蔵GPUは速くなりません。一方でDDR5-5600からDDR5-6000へ上げると、軽いタイトルで1割前後変わります。ゲームを遊ぶなら速度優先、写真や動画を扱うなら容量優先という分け方になります。
Zen 5の後継APUを待つべきですか
待つ理由は薄いです。2026年9月13日時点でZen 5世代のデスクトップAPUは発売されておらず、価格.comのCPU一覧530機種にも9000G系は1機種もありません。発売時期も確定していません。AM5は2029年までサポートが表明されているので、いま組んで後からCPUだけ載せ替える道は残ります。
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自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。