Ryzen 5 8600G 徹底解説【2026年9月版】|8500Gとの6,000円差はCPUでなく内蔵GPUに払っています
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8500Gとの6,000円差は、CPUではなく内蔵GPUに払っています
価格は価格.com「CPU」一覧・同「ビデオカード」一覧・同「メモリー」一覧で2026年9月13日に確認した最安値です。仕様はAMD公式「Ryzen 5 8600G」製品ページ・同「Ryzen 5 8500G」・同「Ryzen 7 8700G」・同「Ryzen 5 9600X」、ソケットのサポート期間はAMD公式ブログ「AM5 Support Through 2029」によります。Cinebench 2024とGeekbench 6のスコアはcpu-monkeyの集計値です。価格は変動するため、購入前にリンク先で確認してください。
目次
価格APU3機種と、Zen 5が6,900円上に並びます
8600Gを判断するには、上下のAPUに加えて内蔵GPUを持たないZen 5のRyzen 5 9600Xまで並べる必要があります。2026年9月13日時点の実売最安です。
| CPU | 実売最安 | コア | 内蔵GPU | 8600Gとの差 |
|---|---|---|---|---|
| Ryzen 5 8500G APUの最下位 | 21,980円 | 6C / 12T | Radeon 740M 4 CU | 6,000円 安い |
| Ryzen 5 8600G 比較の基準 | 27,980円 | 6C / 12T | Radeon 760M 8 CU | 基準 |
| Ryzen 5 9600X Zen 5・iGPUは映像出力用 | 34,880円 | 6C / 12T | 簡易・2CU | 6,900円 高い |
| Ryzen 7 8700G クーラー付属版 | 38,412円 | 8C / 16T | Radeon 780M 12 CU | 10,432円 高い |
8500G6,000円足しても、CPUは4%しか速くなりません
8600Gと8500Gはどちらも6コア12スレッドで、CPUの速さはほとんど変わりません。上がるのは内蔵GPUだけです。
| CPU | Cinebench 2024 Multi | Cinebench 2024 Single | Geekbench 6 Multi | 内蔵GPU |
|---|---|---|---|---|
| Ryzen 5 8500G | 742 pts | 101 | 11,063 | 4 CU |
| Ryzen 5 8600G 基準 | 770 pts | 101 | 11,453 | 8 CU |
| Ryzen 5 9600X | 978 pts | 133 | 14,418 | 2 CU |
| Ryzen 7 8700G | 986 pts | 105 | 14,326 | 12 CU |
スペック8700Gとの違いは、コア数とCU数だけです
8600Gは8700Gと同じ「Phoenix」ダイで、コアを8→6、CUを12→8へ削ったモデルです。L3キャッシュもNPUも電力枠も同じで、削られた場所がはっきりしています。
| 項目 | Ryzen 5 8600G | Ryzen 7 8700G | Ryzen 5 9600X |
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | Zen 4(Phoenix) | Zen 4(Phoenix) | Zen 5 |
| コア / スレッド | 6C / 12T | 8C / 16T | 6C / 12T |
| 最大ブースト | 5.0 GHz | 5.1 GHz | 5.4 GHz |
| L3キャッシュ | 16 MB | 16 MB 8600Gと同じ | 32 MB |
| 内蔵GPU | Radeon 760M 8 CU | Radeon 780M 12 CU | 簡易・2CU |
| PCIe | 4.0 ×16 | 4.0 ×16 | 5.0 ×16 |
| NPU | 16 TOPS | 16 TOPS | なし |
| TDP / PPT | 65W / 88W | 65W / 88W | 65W / 88W |
| CPUクーラー | 付属 | 付属 付属版を選んだ場合 | 付属なし |
iGPURadeon 760Mは、780Mの3分の2の規模です
8600Gのゲーム性能を決めるのはRadeon 760M(RDNA 3・8CU)です。上位780Mの12CUに対して3分の2の規模なので、同じ設定なら780Mより1〜2割低いあたりに収まります。
| ゲームの種類 | 1080p Lowでの見込み | 760Mでの扱い |
|---|---|---|
| 競技系 VALORANT・CS2・LoL | 十分なフレームレートが出る | 快適。760Mで最も無理がない領域 |
| バトロワ・MMO フォートナイト・原神・FF14 | 設定を落とせば遊べる水準 | プレイ可。780Mより余裕がない |
| 重量級 Cyberpunk 2077・モンハンワイルズ | FSRを併用してようやく動く | 厳しい。常用には向かない |
内蔵GPUはメインメモリを画像用メモリとして使うため、メモリ速度がそのままフレームレートに出ます。8600Gの公式対応はDDR5-5200ですが、DDR5-6000にすると1割以上変わります。2026年はメモリ価格が上がっていて構成費の中で最も高い部分になりますが、ここを削ると内蔵GPUを選んだ意味が薄れます。実際のタイトル別fpsは上位モデルのRyzen 7 8700G 徹底解説にまとめており、760Mはそこから1〜2割引いた位置になります。
8700G10,432円でコアが2つ、CUが4基増えます
上の8700Gとの差は10,432円です。8500Gとの6,000円差がiGPUだけだったのに対し、こちらはCPUとiGPUの両方が上がります。
| 比べ方 | 8600G | 8700G | 差 |
|---|---|---|---|
| 実売最安 | 27,980円 | 38,412円 | 10,432円 |
| コア | 6C / 12T | 8C / 16T | +2コア |
| Cinebench 2024 Multi | 770 pts | 986 pts | 28%上 |
| Cinebench 2024 Single | 101 | 105 | 4%上 |
| 内蔵GPU | 8 CU | 12 CU | 1.5倍 |
動画の書き出しのように全コアを使う作業をするなら、28%の差は時間にそのまま出ます。逆にゲームと普段使いだけなら、シングルが4%しか変わらないので体感は小さい。作業をするかどうかで分かれます。
9600X6,900円でCPUは別物になりますが、iGPUが消えます
内蔵GPUを外して考えると、6,900円上のRyzen 5 9600Xは同じ6コアでも別物です。ただしその代わり、実用的な内蔵GPUがなくなります。
| 構成 | CPU+GPU | 8600Gとの差 | できること |
|---|---|---|---|
| Ryzen 5 8600G 単体 グラボなし | 27,980円 | 基準 | 競技系は1080pで快適、重量級は厳しい |
| Ryzen 5 9600X 単体 グラボなし | 34,880円 | 6,900円 高い | ゲームは実質不可。CPUはマルチ27%上 |
| Ryzen 5 9600X+RTX 5060 | 97,860円 | 69,880円 高い | 重量級も1080p高設定で快適 |
9600Xは6,900円高いだけでCinebench 2024はマルチ27%・シングル32%上、L3キャッシュも32MBと倍、PCIeも5.0です。グラフィックボードを別に買う前提なら、内蔵GPUに払っている分がまるごと無駄になります。ただし合計は97,860円と8600G単体の3.5倍。その差69,880円を出せるかどうかが、APUを選ぶかどうかの分かれ目です。
後継Zen 5のデスクトップAPUは、まだ発表されていません
8600Gは2024年1月発売のZen 4製品です。「次を待つべきか」は当然の疑問ですが、2026年9月時点でAMDからデスクトップ向けの後継APUは発表されていません。
AMDがCES 2026で発表したのはノート向けのRyzen AI 400シリーズとRyzen AI Max+ 392/388で、デスクトップのAM5に挿すAPUの新型は含まれていません。噂は流れていますが、製品としての情報が出ていない以上、待ち時間が読めないのが実情です。
AMDはComputex 2026でAM5のサポートを2029年まで延長すると表明しました。いま8600Gで組んでも、マザーボードとメモリは数年先のCPUへ引き継げます。後継APUが出たら載せ替える、グラフィックボードを足してCPUも替える、どちらの道も残ります。待つより、必要な時期に組んでしまうほうが合理的です。
結論1080pで遊ぶなら、6,000円は払う価値があります
- グラフィックボードを買わずに1080pで遊ぶ(8500Gの4CUでは足りない)
- 遊ぶのが競技系・軽量タイトル中心(760Mが最も無理なく動く領域)
- 3万円以内でCPUを収めたい(8700Gは10,432円上)
- 小さいケースで組む(グラフィックボードが物理的に入らない)
- DDR5-6000以上のメモリに予算を回せる(iGPUの速さはここで決まる)
- ゲームを遊ばないなら8500G(6,000円安く、CPUは4%しか変わらない)
- 動画の書き出しもするなら8700G(10,432円でマルチ28%上)
- グラフィックボードを積むなら9600X(6,900円でマルチ27%・シングル32%上)
- 重量級タイトルを快適に遊びたい(69,880円足してRTX 5060構成へ)
- Copilot+ PCのAI機能が目的(NPU 16 TOPSでは要件40 TOPSに届かない)
言い換えると、8600Gは「1080pで遊ぶ」と決めた人が選ぶ最小構成です。遊ばないなら8500Gで足り、作業もするなら8700G、グラフィックボードを積むなら9600X。上位APUの詳細はRyzen 7 8700G 徹底解説、最下位はRyzen 5 8500G スペック・ベンチマークにまとめています。
製品APUの2択と、グラボを足す場合の組み合わせ
グラボなしで組むAPUの2択
※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
グラフィックボードを積む前提に変わったなら、内蔵GPUに払う意味がなくなります。同じAM5ならこちらの組み合わせです。
8600Gで組む場合、内蔵GPUの速さがメモリで決まるぶん、パーツの優先順位が普通の構成とは変わります。
8600Gで組む基本パーツ


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
FAQよくある質問
Ryzen 5 8600Gの実売最安は27,980円です。ひとつ下の8500G(21,980円)との差は6,000円ですが、Cinebench 2024 Multiは770pts対742ptsで4%、Singleは101ptsで同じ。この6,000円はCPUではなく、内蔵GPUのCUが4基から8基へ倍になる分に払っています。だから判断は「1080pでゲームを遊ぶか」の一問で済みます。
上を見ると、8700Gは10,432円差でコアが2つ、CUが4基増えてマルチは28%上。ただしシングルは4%しか変わらないので、効くのは動画の書き出しのように全コアを使う作業です。さらに6,900円上のRyzen 5 9600Xはマルチ27%・シングル32%上でL3も倍ですが、実用的な内蔵GPUがありません。グラフィックボードを積むなら8600Gを選ぶ理由はなくなります。
後継については、2026年9月時点でデスクトップ向けZen 5 APUはAMDから発表されていません。CES 2026の発表はノート向けが中心でした。いっぽうAM5のサポートは2029年まで延長が表明されているので、いま組んでもマザーボードとメモリは先へ引き継げます。8600Gは「グラフィックボードを買わず、1080pで遊ぶ」と決めた人の最小構成です。上位はRyzen 7 8700G 徹底解説、価格帯ごとの選び方はゲーミングCPU おすすめランキングで確認できます。









