Windowsは240Hzなのにゲームだけ60Hzになる原因|ゲーム内設定・NVIDIA・DRRを確認する診断手順【2026年版】
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PCの「ディスプレイの詳細設定」を開くと240Hzになっているのに、特定のゲームだけ60Hzでしか動作しない——このパターンは、Windows側の設定自体は疑わしくない状態で起きるため、どこを直せばいいのか分かりにくい症状です。
原因の多くは、Windowsより後段にある「ゲーム自身の解像度・リフレッシュレート設定」「NVIDIAコントロールパネルの優先的に使用するリフレッシュ レート」「ノートPCのDynamic Refresh Rate(DRR)」のいずれかです。ディスプレイの詳細設定を何度変更しても直らないのは、そもそも見るべき場所が違うためです。
この記事では、Windowsの設定に144Hz・240Hzの選択肢自体が出てこない場合や、FPSがモニターのちょうど半分に固定される場合ではなく、Windows側は240Hzを正しく認識しているのに、ゲームの中だけ60Hz出力になるケースに絞って、確認する順番を整理します。
出典:Microsoft「モニターのリフレッシュレートを変更する」、Microsoft DirectX Developer Blog「Dynamic refresh rate」、Microsoft DirectX Developer Blog「Demystifying Fullscreen Optimizations」、Microsoft DirectX Developer Blog「For best performance, use DXGI flip model」、NVIDIA「3D設定の管理(リファレンス)」、NVIDIA「NVIDIA G-SYNC」。2026年8月22日時点の確認内容です。
目次
先に結論見るべき場所はWindowsではなく、ゲーム側の設定です
① ディスプレイの詳細設定を開いても144Hz・240Hzの選択肢自体が出てこない——ケーブルの帯域不足などが原因で、モニターのリフレッシュレートが144Hz・240Hzにならない原因と直し方で診断できます。
② Windowsは240Hzのままで、FPSが144Hzで72FPS・240Hzで120FPSのように、モニターのちょうど半分の数値で固定される——V-SyncやRadeon Chillなど同期設定側の問題で、ゲームのFPSがモニターの半分に固定される原因が対象です。
③ Windowsは240Hzのままで、ゲームの中身やモニターOSDの表示そのものが60Hzになっている——この記事の対象です。以下の順番で、ゲーム内設定からNVIDIA・DRRまで確認します。
- ゲーム内の映像設定で、解像度とリフレッシュレートがWindowsと同じ値になっているか確認する。フルスクリーン(排他)で動くゲームは、Windowsとは別に自分専用の解像度・Hzを保持していることがあります。
- フルスクリーン(排他)とボーダーレスを切り替えて、症状が変わるか確認する。フルスクリーンでだけ60Hzになるなら、ゲームが要求している表示モードそのものを疑います。
- NVIDIAコントロールパネルの「優先的に使用するリフレッシュ レート」を確認する。「アプリケーションによるコントロール」のままだと、ゲーム側が要求した低いHzがそのまま採用されます。
- ノートPCならDynamic Refresh Rate(DRR)を確認する。ディスプレイの詳細設定上は240Hzのままでも、VRR非対応のゲームでは実際のHzが自動で下げられることがあります。
映像設定ゲーム内の解像度・リフレッシュレート設定を確認する
Windowsの詳細設定で240Hzを選んでいても、ゲーム自身が排他フルスクリーンで動く場合、映像設定の中にWindowsとは独立した解像度・リフレッシュレートの項目を持っていることがあります。特に古いタイトルや、コンシューマー機からの移植作品でこの傾向が強く、初期値が60Hzのまま残っているケースが少なくありません。
MaxRefreshRateやRefreshRate=60のような値が残っていないか確認します。設定画面から変更しても、ファイル側の値が優先されることがあります。表示モードフルスクリーン(排他)とボーダーレスを切り替えて比較する
ボーダーレスは基本的にデスクトップの解像度・リフレッシュレートに追従する表示方式のため、Windowsが240Hzならボーダーレス側も240Hzの土台に乗ります。一方フルスクリーン(排他)は、ゲームが独自にディスプレイモードを要求する仕組みのため、ゲームの初期設定や過去のプロファイルが60Hzを指定していると、その値がそのまま使われます。フルスクリーンでだけ60Hzになり、ボーダーレスでは240Hzが出るなら、原因はほぼゲーム側の表示モードの実装に絞れます。表示モードそのものの速度差やAlt+Tabの挙動はフルスクリーンとボーダーレスはどっちが速いか比較した記事で詳しく解説しています。
ドライバー設定NVIDIAの「優先的に使用するリフレッシュ レート」を確認する
GeForce環境では、NVIDIAコントロールパネルの「3D設定の管理」に「優先的に使用するリフレッシュ レート」という項目があります。NVIDIA公式は、この設定について「3D アプリケーションによって該当モニターに対して設定されているリフレッシュ レートの制限値をオーバーライドできる」と説明しており、選択肢は「アプリケーションによるコントロール」と「利用可能な最高値」の2つです。既定の「アプリケーションによるコントロール」のままだと、ゲームが内部で要求した低いHz(60Hzなど)がそのまま使われます。「利用可能な最高値」に切り替えると、モニターが対応する最も高いリフレッシュレートを強制的に使わせられます。
プログラム設定タブでゲームごとに確認する
グローバル設定を変更しても直らない場合、NVIDIAコントロールパネルの「プログラム設定」タブで、該当ゲームだけ個別のプロファイルが割り当てられていないか確認してください。ゲームインストール時に自動で専用プロファイルが作成され、グローバル設定と異なる値になっていることがあります。
垂直同期・G-SYNCが有効だと変更できないことがある
「優先的に使用するリフレッシュ レート」は、可変リフレッシュレート(VRR)が有効な状態では操作できない仕様になっています。G-SYNCやG-SYNC Compatibleを有効にしている場合、この項目がグレーアウトして見える場合がありますが、これは不具合ではなく仕様です。その場合は、VRR側の設定や垂直同期の状態を先に確認してください。G-SYNCの基本的な仕組みはVRR・G-SYNC・FreeSync・V-Sync完全ガイドで解説しています。
省電力機能ノートPCならDynamic Refresh Rate(DRR)を確認する
ノートPCのゲーミングモデルには、画面が静止している場面で自動的に低いHzへ落として消費電力を抑えるDynamic Refresh Rate(DRR)という機能があります。Microsoftの説明では、DRRは可変リフレッシュレート(VRR)対応ゲームには影響しない一方、VRRに対応していないゲームでは最大リフレッシュレートを制限することがあるとされています。ディスプレイの詳細設定に表示される「240Hz」はあくまで設定上の上限であり、DRRが働くと実際に出力されるHzはそれより低くなることがあります。よく遊ぶ特定のゲームだけHzが低いと感じたら、「設定 → システム → ディスプレイ → ディスプレイの詳細設定」でDRRを一度オフにし、リフレッシュレートを固定した状態で確認してください。
見落としがちな盲点他に確認したい4つのポイント
FAQよくある質問
まとめWindowsではなく、ゲームとドライバー側を順に確認する
Windowsのディスプレイ設定が240Hzのままで、特定のゲームだけ60Hzになる場合、原因はほぼ確実にWindowsより後段にあります。まずゲーム内の映像設定を開き、解像度とリフレッシュレートがWindowsと同じ値になっているか確認してください。フルスクリーン(排他)でだけ症状が出るなら、ボーダーレスに切り替えて比較します。
それでも直らない場合は、NVIDIAコントロールパネルの「優先的に使用するリフレッシュ レート」を「利用可能な最高値」に切り替え、プログラム別のプロファイルも確認してください。ノートPCなら、Dynamic Refresh Rateが実際のHzを自動で下げている可能性があるため、一度オフにして固定Hzで確認します。
Windowsの詳細設定を何度も変え直す前に、ゲーム内設定 → フルスクリーン/ボーダーレスの比較 → NVIDIA設定 → DRRの順で確認するのが、結局いちばんの近道です。



