DLSS 4.5 Ray Reconstructionの新ビルドが『CoD:MW4』ベータから発見、4タイトルで動作確認
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Alan Wake 2・サイバーパンク2077など4タイトルで動作確認、有効化手順も判明
出典:NVIDIA Developer公式「NVIDIA DLSS」ページ、NVIDIA GeForce公式「DLSS 4.5 Ray Reconstruction Announced」、Call of Duty公式ブログ「Modern Warfare 4 Open Beta」、Reddit r/nvidia「New DLSS version 310.7.128 found in Call of Duty: Modern Warfare 4」、VideoCardz「NVIDIA DLSS Ray Reconstruction 4.5 found in Modern Warfare 4 beta files」(いずれも2026年8月22日確認)。ベータファイルの解析とコミュニティによる検証にもとづく報告であり、NVIDIA・Activision双方から本件についての公式コメントは確認できていません。
『CoD:MW4』のベータが始まったばかりのこのタイミングで、ゲームファイルの中身を調べていたユーザーから、見慣れないレイリコンストラクションのDLLが見つかったという報告が上がりました。バージョン表記は310.7.128、日付は2026年6月12日付。NVIDIAが現在公開している一般向けパッケージより新しいビルド番号です。
Redditのr/nvidiaコミュニティに投稿されたこの報告は、単なる憶測にとどまりませんでした。ユーザーはDLLファイル本体を抽出し、Alan Wake 2・サイバーパンク2077・紅の砂漠・ホグワーツ・レガシーの4タイトルへ実際に適用して動作を確認しています。NVIDIA Profile Inspectorを使ったプリセットFの有効化手順や、ゴースティングの減少・ディテール保持の向上といった画質面の変化まで具体的に報告されています。
レイリコンストラクションの仕組みや対応27ゲームの詳細は別記事で解説済みのため、この記事では今回の発見の経緯、実際に報告されている有効化手順、コミュニティが確認した変化、そして正式配信が近いとみられる中で手元の環境で何をすればいいのかに絞って整理します。
目次
発見の経緯MW4ベータのファイルから見慣れないプリセットのDLLが見つかる
『CoD:MW4』の早期アクセスベータは、日本時間2026年8月22日から26日まで、対象タイトルをデジタル予約したユーザー向けに実施されています。予約不要のオープンベータは日本時間8月29日から9月2日までで、こちらはNintendo Switch 2を含む全プラットフォームが対象です。Activision公式によると、PC版はBattle.net、Steam、Xbox on PCで参加できます。
このベータが配信された直後、Redditのr/nvidiaコミュニティに「New DLSS version 310.7.128 found in Call of Duty: Modern Warfare 4」と題した投稿が上がりました。投稿によると、MW4のベータファイルに含まれるレイリコンストラクション用DLLはバージョン310.7.128、日付は2026年6月12日付です。従来の一般公開ビルドである310.7.0がプリセットDを使っていたのに対し、この310.7.128はプリセットFという新しい区分を使っている点が確認されています。
NVIDIAは2026年6月時点でDLSS SDKを310.7.0へ更新していますが、この時点では「想定されていたレイリコンストラクションの更新は含まれていない」と公式に案内されていました。今回ベータから見つかった310.7.128は、この310.7.0よりもさらに先のビルド番号にあたります。ゲーム本体の対応発表を待たずに、開発中の新しいビルドがベータのファイル内に含まれていた、という見立てです。ただし、このビルドや番号についてNVIDIA・Activisionいずれからも公式な説明は出ていない点は明記しておきます。
前提知識レイリコンストラクションをひとことでおさらい
レイリコンストラクション(Ray Reconstruction)は、レイトレーシングやパストレーシングを有効にしたときに発生するノイズを、AIが除去して映像を復元する技術です。フレームを新たに挿入するフレーム生成やMFGとは別物で、あくまで映像の「質」を整える役割を担います。DLSS 4.5版ではこのAIモデルが第2世代のtransformerに刷新され、NVIDIA公式は計算能力が35%、処理パラメータが20%増えたとしながらも、処理速度は従来モデルと同等に保たれると説明しています。
仕組みの詳細、フレーム生成・MFGとの違い、対応27ゲームの一覧、DLSS 5との関係はDLSS 4.5 Ray Reconstructionの解説記事で整理しているので、基礎から知りたい場合はそちらを参照してください。この記事では、あくまで今回の発見と検証報告に絞って進めます。
手順NVIDIA Profile InspectorでPreset Fを有効化する方法
コミュニティが報告している具体的な手順は次の通りです。DLSS Swapperというツールは310.7.128というバージョン自体を正しく検出できますが、それだけではゲーム側の設定が古いプリセットのまま使われ続けることがあり、これが混乱の一因になっていました。実際にプリセットFを有効にするには、別途NVIDIA Profile Inspectorでの設定変更が必要だと報告されています。
- 310.7.128パッケージから
nvngx_dlssd.dllを入手し、対象ゲームディレクトリにある元のDLLをバックアップしてから置き換える。直接上書きせず、必ず元のファイルを別の場所に残しておきます。 - NVIDIA Profile Inspectorを開き、対象ゲームのプロファイルを選択する。「05 – Upscaling and Frame Generation」という項目の中に「DLSS-RR – Forced Preset Letter」という設定があります。
- 「DLSS-RR – Forced Preset Letter」をPreset F(内部的には値6として表現されます)に変更し、プロファイルを適用する。ここまで終えると、対象ゲームでレイリコンストラクションのプリセットが切り替わります。
- NVIDIA app側のDLSSオーバーライドは有効にしないでおく。無効のまま、またはアプリケーション側の既定設定に任せる状態にしておく必要があり、NVIDIA app側のオーバーライドを有効にしたままだと新しいプリセットが正しく機能しないという報告があります。
実際にどのプリセットが動いているかを確認したい場合は、DLLのバージョン表示だけを見るのではなく、DLSSTweaksに含まれるNVIDIAのDLSSデバッグオーバーレイを有効にして、画面上に表示される情報から直接確認する方法がより確実だと報告されています。この手順はコミュニティが報告している内容の紹介であり、NVIDIAが公式にサポートしている操作ではありません。特にCoD:MW4自体への適用については、後半の「注意点」で説明する理由から避けてください。
コミュニティの検証Alan Wake 2など4タイトルで確認された画質の変化
上記の手順でプリセットFを適用したユーザーからは、複数のタイトルで具体的な変化が報告されています。共通して挙げられているのは、反射やホログラムなど発光するオブジェクトのゴースティングの減少、パストレーシング特有の「boiling」と呼ばれる細部のちらつきの減少、そしてディテール保持の向上です。動作が確認されているのはAlan Wake 2、サイバーパンク2077、紅の砂漠、ホグワーツ・レガシーの4タイトルです。
変化の大きさはタイトルによって差があり、フレームレートについては大きな変動はなく「ほぼ同等」という報告が中心です。ここで紹介した内容は、いずれも個人が自分の環境で行った検証であり、複数のGPU・複数のシーンをそろえた本格的なベンチマークではない点には注意してください。
符合する点NVIDIA公式のAlan Wake 2比較デモとの一致
興味深いのは、今回コミュニティが動作確認に使ったタイトルの傾向が、NVIDIA自身がDLSS 4.5 Ray Reconstructionの公式発表で示している改善の方向性と重なっている点です。NVIDIA公式は、Alan Wake 2について「CRTテレビのシーンで、白いノイズの細かい線がより鮮明かつ安定して表示される」という改善例を紹介しています。なお、NVIDIAが公式の比較デモとして挙げているプラグマタやインディ・ジョーンズ 大いなる円環は、今回のベータ検証で動作確認された4タイトルには含まれていません。プラグマタはRay Reconstruction対応27タイトルの一つとして正式配信時に対応する予定ですが、今回のコミュニティ検証の対象ではない点は区別しておきます。
コミュニティが確認したゴースティングや「boiling」の減少という傾向は、NVIDIAが公式に説明している改善の方向性とおおむね一致しています。断定材料にはなりませんが、今回見つかったビルドが正式版に近いものである可能性を補強する状況証拠と受け止められます。
バージョン比較現行の公開パッケージと今回見つかったビルドの違い
NVIDIA Developerサイトで2026年7月に更新されたバージョンです。現時点でNVIDIAアプリ経由で配信されている一般ユーザー向けのDLSS 4.5関連パッケージは、このビルドが基準になっています。
Redditのr/nvidiaコミュニティが報告した番号で、NVIDIAが正式に案内した数値ではありません。従来の310.7.0がプリセットDを使っていたのに対し、この310.7.128はプリセットFを使っている点が確認されています。
注意点非公式に配布されたDLLを自分で導入するリスク
前のセクションで紹介した手順を実際に試したくなるかもしれませんが、押さえておきたい点があります。
ゲームのインストールフォルダから抽出されたファイルは、NVIDIAが公式に検証・署名して配布したものではありません。改ざんされたファイルが紛れ込むリスクや、ゲームやドライバーの動作が不安定になるリスクを完全には排除できません。特に『CoD:MW4』自体はRicochet不正防止システムが稼働するオンライン対戦ゲームのベータです。ベータのゲーム本体に手を加えたり、入手経路が不確かなファイルを導入したりする行為は、規約違反やアカウントへの影響につながる可能性があるため避けてください。Alan Wake 2やサイバーパンク2077のような買い切りのシングルプレイヤー作品でDLLを入れ替える行為とは、リスクの性質が異なる点にも注意が必要です。
読者の判断買うべきか待つべきか、いま何をすればいいか
今回の発見を踏まえて、多くのPCゲーマーが取るべき行動はシンプルです。
- RTX 20/30/40/50のいずれを使っていても対象。買い替えの必要はありません
- 正式配信はNVIDIAアプリ経由の更新で自動的に届く見込みです。Gamescom(2026年8月26日〜30日、ドイツ・ケルン)のタイミングでの発表が有力視されています
- 効果はfpsではなく、レイトレ映像の安定感やちらつきの少なさで確認するのがポイントです
- 『CoD:MW4』のベータをプレイ中の人(オンライン対戦のベータにファイル改変を持ち込むのは避けるべきです)
- ドライバーやゲームの安定動作を優先したい人
- ベンチマーク目的でfpsの数値差を期待している人(体感差はほぼ無いとされています)
正式配信後にチェックすべきなのは、フレームレートの数字よりも、レイトレーシングやパストレーシングを有効にしたときの反射やライティングの安定感、細部のちらつきがどれだけ減っているかです。手元のGPUを変える必要はなく、ドライバーとNVIDIAアプリを最新に保っておくことが、今できる一番確実な準備になります。
FAQよくある質問
総括まとめ|正式発表前でも、4タイトルでの動作確認まで進んでいる
『CoD:MW4』ベータのファイルから見つかったバージョン310.7.128・プリセットFのDLLは、NVIDIAやActivisionが公式に認めた情報ではなく、正式版そのものと断定するのは早計です。ただし、現行の公開パッケージより新しいビルド番号を持つこと、Alan Wake 2・サイバーパンク2077・紅の砂漠・ホグワーツ・レガシーの4タイトルで実際に動作が確認されていること、NVIDIA公式が示す改善傾向と重なっていることから、8月配信予定のDLSS 4.5 Ray Reconstructionに近い、開発中のビルドである可能性は高いとみられます。
一般のPCゲーマーが今すぐ自分で抽出・導入する必要はありません。特にオンライン対戦のベータで動いているゲーム本体に手を加える行為は避け、NVIDIAアプリからの正式な配信を待つのが安全です。手持ちのRTX 20/30/40/50シリーズであれば、買い替えも不要です。
正式配信後は、フレームレートの数字ではなく、反射やライティングの安定感、細部のちらつきの減り方に注目して効果を確かめてみてください。仕組みや対応ゲームの詳細はDLSS 4.5 Ray Reconstructionの解説記事で確認できます。



