『Modern Warfare 4』が32:9に正式対応|HDR10+ GamingはRadeon非対応に注意【2026年8月】
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HDR10+ GamingはRadeon非対応に注意
出典:Samsung Global Newsroom(2026年8月17日)、HDR10+ Technologies公式FAQにもとづきます(2026年8月17日時点)。MW4のPC版基本情報は既存の現状まとめ記事、HDR10+ Gamingの一般的な仕組みはHDR10+ Advancedの解説記事もあわせて参照してください。
Samsungは『Call of Duty: Modern Warfare 4』について、32:9のスーパーウルトラワイドアスペクト比を正式サポートすると明記しています。Odyssey G9のようなスーパーウルトラワイドモニターでは、16:9や21:9よりも横方向へ広いゲーム画面を表示できます。一方、5120×1440などの32:9解像度は描画するピクセル数が多く、一般的なWQHDよりGPU負荷が大きくなる点には注意が必要です。
さらにHDR10+ Gamingについて調べると、2026年6月時点ではPCで利用できるGPUに制限があり、AMD Radeonは公式の対応GPUとして挙げられていません。
この記事では、『Call of Duty: Modern Warfare 4』の32:9対応とSamsungとの提携内容を確認しながら、スーパーウルトラワイドでプレイするメリット、GPU負荷、HDR10+ Gamingを利用するための条件まで詳しく解説します。
目次
表示形式『Modern Warfare 4』が32:9スーパーウルトラワイドに正式対応
Samsungは『Call of Duty: Modern Warfare 4』について、32:9のスーパーウルトラワイドアスペクト比を正式サポートすると明記しています。Samsungによれば、Odyssey G9ユーザーは通常より広いフォーマットでゲームを表示でき、ゲーム内空間をより広く感じられるようになります。
ここで重要なのは、単に「32:9モニターでもゲームを起動できる」という話ではなく、ゲーム側が32:9を正式にサポートすると発表されていることです。PCゲームではスーパーウルトラワイドモニターを接続しても、タイトルによっては16:9映像の左右に黒帯が表示されたり、21:9までしか正常に描画できなかったり、HUDだけが不自然に引き伸ばされたりする場合があります。『Modern Warfare 4』では少なくともアスペクト比そのものについては32:9対応が公式に確認されたため、Odyssey G9などを所有しているユーザーには大きなニュースといえます。
注意点32:9だから「敵が2倍見える」とは限らない
注意したいのは、「32:9対応=16:9の2倍の範囲が必ず見える」という意味ではないことです。Samsungは32:9について「より広いフォーマット」「より広い空間感覚」と説明していますが、2026年8月17日時点では、実際の水平FOV上限、16:9や21:9との視野角差、HUDの配置方法などは公表していません。FPSでは、極端に広いアスペクト比を利用した際にどこまで表示領域を広げるかはゲームごとに異なります。横方向の描画範囲そのものが増える場合もあれば、設定されたFOVを基準として画面を構成する場合もあります。
そのため、「32:9なら16:9では見えない敵を大幅に早く発見できる」と現段階で断定するのは早いでしょう。特に『Call of Duty』のような対戦FPSでは、32:9が競技上どの程度有利になるのかは、ベータ版で実際のFOVやHUDを確認してから判断した方がよさそうです。
GPU負荷Odyssey G9の5120×1440はWQHDの約2倍のピクセルを描画する
32:9モニターで気になるのがGPU負荷です。Samsungの49インチOdyssey G9には5120×1440のDQHD解像度を採用するモデルがあり、32:9の横長画面を実現しています。2560×1440の一般的なWQHDでは約369万ピクセルを1フレームごとに描画しますが、5120×1440では約737万ピクセルとなるため、単純な画素数ではWQHDのちょうど2倍です。さらに3840×2160の4Kは約829万ピクセルなので、5120×1440は4Kの約89%に相当します。
つまり、Odyssey G9などをネイティブの5120×1440で使用する場合、「縦解像度は1440pだから普通のWQHDと同じくらい軽い」と考えるのは適切ではありません。実際には4Kにかなり近い数のピクセルを描画することになります。もちろんゲーム性能は解像度だけでは決まらず、CPU負荷、シェーダー、エフェクト、アップスケーリングなどにも左右されるため、フレームレートがWQHDの半分になるわけではありませんが、高リフレッシュレートの32:9モニターで高fpsを狙うなら、通常の2560×1440よりGPU側の余裕が必要になる可能性は高いでしょう。
SamsungのOdyssey G9には5120×1440・240Hzに対応するモデルもありますが、そこで200fpsを超えるような環境を目指す場合、GPUにはかなり大きな描画性能が求められると考えられます。『Modern Warfare 4』の正式なPCシステム要件については、2026年8月17日時点でActivisionから最終版の詳細なGPU別スペック表は公開されていません(現状分かっている確定情報はMW4 PC版まとめ記事で整理しています)。そのため、32:9モニターを使用する予定でも、現段階で特定GPUなら5120×1440・240fpsを維持できると断定することはできません。32:9対応そのものと、32:9で快適なフレームレートを維持できるかは別の問題として考える必要があります。
映像規格HDR10+ Gamingにも正式対応、入力遅延は増えない
『Modern Warfare 4』では、32:9に加えてHDR10+ GAMINGも採用されます。Samsungによると、HDR10+ GAMINGによって色やコントラストをより正確に表現し、開発者が意図したHDR映像を表示することを狙っています。対応ディスプレイの性能をゲーム側へ伝え、ゲームエンジン側でディスプレイに合わせたトーンマッピングを行う仕組みで、暗い建物から明るい屋外へ頻繁に移動するFPSは、HDRによる明暗表現の違いが分かりやすいジャンルです。Samsung韓国版の発表でも、『Modern Warfare 4』では暗い室内戦から明るい屋外戦場まで色と明暗を精密に表現することをHDR10+ Gamingの特徴として挙げています(仕組みそのものの詳しい解説はHDR10+ Advancedの記事にまとめています)。
HDRを有効にすると「映像処理が増えて入力遅延が増えるのでは」と心配する人もいるかもしれませんが、HDR10+ Technologiesの公式FAQでは、HDR10+ GAMINGによって追加のディスプレイ処理遅延は発生しないと明記されています。トーンマッピングをゲームエンジン側で行い、ディスプレイ側は完成した信号を表示する仕組みで、VRRやゲームモード、NVIDIA G-SYNC Compatibleを含むVRR技術との共存も仕様上サポートされています。高リフレッシュレートやVRRを重視する『Call of Duty』とHDR10+ Gamingを組み合わせやすい設計になっているわけです。
ハードウェアRadeonユーザーはHDR10+ Gamingの対応状況に注意
今回の発表で特に注意したいのが、HDR10+ Gaming対応モニターを所有しているだけでは機能を利用できない点です。HDR10+ Technologiesが2026年6月時点で案内しているPC環境では、HDR10+ GAMING認証ディスプレイ、対応ゲーム、対応GPUと最新ドライバー、Windows側でのHDR有効化が必要です。現在のGPU実装ではHDMI接続も利用条件となっていますが、これはHDR10+ Gaming自体がHDMI専用規格というわけではなく、GPU側の実装によるものです。HDR10+ Technologiesによれば、HDR10+ Gamingの信号そのものにはHDMI 2.0以降で対応でき、HDMI 2.1が必須というわけではありません。
さらに大きな注意点があります。HDR10+ Technologiesの2026年6月時点の公式FAQでは、PCのHDR10+ GAMING対応GPUとしてNVIDIAとIntelが挙げられています。AMD Radeonは現在の対応GPUとして記載されていません。したがって、『Modern Warfare 4』そのものがHDR10+ Gamingへ対応していても、Radeon搭載PCなら同じ機能を利用できるとは限りません。もちろん『Modern Warfare 4』で通常のHDRそのものがRadeonで利用できないという意味ではなく、今回確認できるのは、あくまで「HDR10+ GAMING」という特定規格について、公式FAQ上のPC対応GPUがNVIDIAとIntelになっているということです。今後AMDが対応する可能性もありますが、発売前にHDR10+ Gamingを目的としてモニターやGPUを購入する場合は、最新の対応状況を確認した方がよいでしょう。なお、Call of DutyシリーズでのHDR10+ Gaming採用自体は今作が初めてではなく、『Black Ops 6』『Black Ops 7』『Modern Warfare III』『Warzone 2』などすでに複数タイトルで採用されています。
提携内容Samsungは単なる広告スポンサーではなく開発段階から協力
今回のSamsungとActivisionの関係は、ゲーム発売後にロゴを掲載するだけのスポンサー契約ではありません。Samsungは開発段階から『Modern Warfare 4』に関わり、TV、ゲーミングモニター、サウンドバー、Wi-Fiスピーカーなどをゲームプレイ向けに最適化したと説明しています。特に32:9についてはOdyssey G9を具体的に挙げていることから、Samsungが自社のスーパーウルトラワイドモニターを活かせるタイトルとして『Modern Warfare 4』を位置付けていることが分かります。
『Modern Warfare 4』では2026年8月21日から予約購入者向けのEarly Access Betaが始まります(Discord Nitro会員向けの無料ベータコード配布については別記事で解説しています)。SamsungもGaming Hubを通じてEarly Accessコードを配布し、Samsung韓国版ではGaming Hubユーザー5万人へPC用ベータコードを配布すると案内、gamescom 2026ではSamsungブース来場者向けにVault Editionのコード500本を用意するとしています。ベータが始まれば、32:9で実際にどこまで視界が広がるのか、HUDがどの位置へ表示されるのか、高解像度時のフレームレートがどの程度になるのかといった部分も確認できる可能性があります。Samsungは2026年8月26日から30日にドイツ・ケルンで開催されるgamescom 2026にも『Modern Warfare 4』を出展し、SamsungブースではOdysseyゲーミングモニターを使って発売前の本作をプレイできる予定です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|32:9モニターをMW4のためだけに買うのはベータ確認後でも遅くない
『Call of Duty: Modern Warfare 4』は32:9スーパーウルトラワイドを正式サポートし、Samsung Odyssey G9などの横長モニターでより広いフォーマットを利用できるようになります。さらにHDR10+ GAMINGも統合され、対応ディスプレイではゲームエンジン側でディスプレイ性能に合わせたHDR表示を行えるようになります。ただしHDR10+ GAMINGには対応ディスプレイだけでなく、対応ゲーム、対応GPU、WindowsのHDR設定などが必要で、2026年6月時点ではPCの対応GPUとしてNVIDIAとIntelが案内されており、AMD Radeonは公式FAQの対応GPUに含まれていません。
32:9についても、正式対応したからといって16:9より必ず大きな競技上の優位性を得られるとは限りません。FOVやHUDの具体的な仕様はまだ公開されていないため、8月21日から始まるベータで実際の挙動を確認したいところです。特に5120×1440クラスの32:9モニターは描画ピクセル数が4Kに近く、高フレームレートを狙う場合はGPU性能も重要になります。
これまでゲーム側の対応状況を理由に16:9表示や黒帯を使っていたユーザーなら、32:9の画面全体を活用できる可能性があります。一方、MW4のためにこれから49インチの32:9モニターを購入する場合は、ベータ版で実際の動作を確認してから判断しても遅くありません。「32:9だから絶対に有利」ではなく、「広い画面を使った没入感と必要なGPU性能をどうバランスさせるか」で判断した方がよいでしょう。



