ロジクールG PRO X3 LIGHTSPEEDとPRO X2の違い|差額4,730円で変わるのはマイク・EQ・バッテリー
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差額4,730円で変わるのはマイク・EQ・バッテリー
出典:ロジクール「PRO」シリーズ新製品ニュースリリース、ロジクールG「PRO X3 LIGHTSPEED」、Logitech G「PRO X3 Designed with Esports Pros」、ロジクール「PRO X 2 LIGHTSPEED」ニュースリリース、ロジクールG「PRO X 2 LIGHTSPEED」、Razer「BlackShark V3 Pro」、The Shortcut「Logitech G Pro X3 Lightspeed review」にもとづきます(2026年9月25日確認)。
ロジクールは2026年9月24日、競技向けの「PRO」シリーズから、ワイヤレスゲーミングヘッドセット「PRO X3 LIGHTSPEED」を発表しました。発売は10月15日、ロジクールオンラインストア価格は40,480円で、ブラック、ホワイト、ピンクの3色です。2023年に発売されたPRO X2 LIGHTSPEEDの後継にあたります。

仕様を並べると、変わった部分と変わっていない部分がはっきりしています。50mmのグラフェンドライバー、周波数特性、インピーダンス、本体サイズはX2と同じ数値です。一方、マイクは単一指向性から無指向性のフルバンド幅マイクに変わり、EQは5バンドから10バンドへ、バッテリーは50時間から70時間へ伸びました。
PRO X2の実売価格は、主要な通販サイトでもストア価格と同じ35,750円で、X3との差は4,730円です。同じ価格帯にはANC付きのRazer「BlackShark V3 Pro」(40,780円)もあります。X2から買い替えるべきか、新規ならどれを選ぶべきかを、仕様の差から整理します。
目次
比較表PRO X3とPRO X2の仕様を並べる


ロジクールの公式仕様で比べると、次のようになります。
| 項目 | PRO X3 LIGHTSPEED | PRO X2 LIGHTSPEED |
|---|---|---|
| ストア価格 | 40,480円 | 35,750円 |
| ドライバー | 50mm PRO-G グラフェン | 50mm PRO-G グラフェン |
| 周波数特性 | 20Hz〜20kHz・38Ω | 20Hz〜20kHz・38Ω |
| マイク | 着脱式・無指向性 75Hz〜20kHz | 着脱式・単一指向性 100Hz〜10kHz |
| EQ | 10バンド | 5バンド |
| バッテリー | 約70時間 | 最長50時間 |
| 接続 | LIGHTSPEED・Bluetooth 5.3・有線 | LIGHTSPEED・Bluetooth 5.3・3.5mm有線 |
| 重量 | 356g | 345g |
| サイズ | 95×176×189mm | 95×176×189mm |
| カラー | ブラック・ホワイト・ピンク | ブラック・ホワイト |
※X2のEQバンド数は、X3のニュースリリースの「前モデルでは5バンド」という記述による。
音を出す部分と本体の外形はX2と同じ数値で、差があるのはマイク、EQ、バッテリー、重さの4点です。X3は「全部を作り直した新型」ではなく、X2の土台を残して、競技で使ったときの弱点を埋めたモデルと言えます。
音ドライバーの仕様はX2と同じ数値
X3のドライバーは、X2と同じ50mmのPRO-Gグラフェンドライバーです。X2の発売時にロジクールは、振動板の重さの90%をグラフェンで作ったと説明していました。軽くて硬い振動板で、細かな音の変化を再現しやすくする狙いです。周波数特性20Hz〜20kHzとインピーダンス38ΩもX2と同じです。
ただし、ロジクールはX3のドライバーについて、X2と同じ部品だとは明言していません。グローバルの開発ストーリーでは、X2で始めたグラフェンドライバーを「X3でさらに押し進めた」と表現しています。仕様の数値が同じである以上、X2の音に満足している人が、ドライバーだけを理由に買い替える必要は小さいと考えてよいでしょう。
再生側の変更としては、X3が24bit/48kHzの音声信号に対応すると明記されています。X2の公式資料にはビット深度の記載がありません。48kHzのサンプリング周波数は変わらないので、24bitになったことで足音の位置が急に分かるようになるわけではありません。
マイク最大の変更はマイク、ただし無指向性になった
X3で最もはっきり変わったのはマイクです。X2は6mmの単一指向性(カーディオイド)で、周波数特性は100Hz〜10kHzでした。X3は16bit/48kHzのフルバンド幅マイクで、周波数特性は75Hz〜20kHzまで広がっています。ロジクールは、1年以上にわたるプロ選手のフィードバックと試用をもとにこのマイクを設計したと説明しています。
海外の実機レビューでも、X3のマイクは「X2から劇的に改善した」と評価され、声がこもらず自然に聞こえると書かれています。Discordやゲーム内のボイスチャットをよく使う人にとっては、ドライバーよりこちらの差の方が分かりやすいはずです。なお、通話中にゲームの音が小さくなる場合はヘッドセットではなく設定が原因のことが多く、「Discordで通話するとゲーム音が小さくなる原因」で直し方を解説しています。
注意したいのは、指向性が単一指向性から無指向性(全方向から音を拾う)に変わった点です。単一指向性は口元の方向の音を拾いやすく、キーボードの打鍵音などを抑えやすい性質があります。無指向性は声を自然に拾える一方、周りの音も入りやすくなります。X3はマイクの音声を調整する「BLUE VO!CE」にも対応しますが、メカニカルキーボードや大きなファン音がある環境では、発売後の実機での評価を確かめてから判断すると安心です。
EQEQは10バンドに倍増、プロの設定も使える
イコライザー(EQ)は5バンドから10バンドになりました。足音や銃声など、ゲームごとに聞きたい音の帯域を細かく持ち上げられるようになります。
ロジクールは2025年に40人以上のeスポーツ選手を集め、ゲームをしながら複数のヘッドセットを比べるブラインドテストを行ったとしています。1人を除く全員がX3の試作機を選び、そのときに集めた選手ごとのEQ設定は、ロジクールのソフト「G HUB」で配布されます。X3の開発には100人近い選手が関わったとされています。ただし、これはロジクール自身のテストである点は分けて受け止める必要があります。
一方、海外のレビューでは、ヘッドセット本体で複数のEQプロファイルを切り替えることはできず、本体に保存した設定だけを使う形になると指摘されています。PS5など、G HUBが使えない機器につないで使う人は、この点を知っておくとよいでしょう。
使い勝手バッテリーは70時間、重さは11g増えた
バッテリーはX2の最長50時間から約70時間へ、20時間(40%)伸びました。1日5時間使うなら、X2は約10日、X3は約14日で充電が必要になる計算です。充電の回数が減るのは、ワイヤレスヘッドセットでは地味ながら効く改善です。
装着まわりでは、ヘッドバンドに通気性を高める穴開きの合皮を採用し、イヤーカップは合皮とベロアの低反発素材を用意しています。一方、重さは345gから356gへ11g増えました。外形のサイズは同じなので、X3は軽くするよりも、バッテリーや素材の改善を優先したモデルです。
価格X2との差は4,730円、BlackShark V3 Proとは300円
X3のストア価格は40,480円です。X2はロジクールのストアで35,750円で、ヨドバシ.comやソフマップでも同じ35,750円で販売されています(2026年9月25日確認)。差額は4,730円です。
この差額で、フルバンド幅マイク、10バンドEQ、20時間長いバッテリー、24bit対応が手に入ります。ボイスチャットを使う人や、EQを細かく詰めたい人にとっては、差額に見合う変化です。反対に、マイクをほとんど使わず、X2の音に不満がないなら、X2を選んでも音の面で損をすることはありません。
もう一つの比較相手が、Razerの「BlackShark V3 Pro」です。日本の公式価格は40,780円で、X3との差は300円しかありません。BlackShark V3 Proはハイブリッド型のANCを搭載し、2.4GHzとBluetoothの音を同時に鳴らせます。バッテリーは同じ最大70時間です。X3は海外のレビューで、ANCは非搭載、Bluetoothとの同時再生にも対応しないとされています。機能の数ならBlackShark V3 Proが上で、X3はマイクとEQ、G HUBのプロ設定に比重を置いた製品です。
判断X2から買い替えるべきか、新規ならどれか
- X2のマイクの音質に不満があり、ボイスチャットをよく使う人
- ゲームごとにEQを細かく調整したい、プロの設定を試したい人
- 50時間では充電の頻度が気になっていた人
- 新規購入で、X2との差額4,730円を払える人
- X2の音に満足していてマイクをあまり使わない人(買い替え不要)
- ANCでファン音や周りの音を消したい人(BlackShark V3 Pro)
- スマートフォンの音をゲーム音と同時に聞きたい人(BlackShark V3 Pro)
- 少しでも軽いヘッドセットがいい人(X2は345g)
おすすめ比べて検討したい現行モデル
X3は10月15日発売で、ロジクールのオンラインストアで予約を受け付けています。いま手に入る比較相手としては、音の土台が同じPRO X2と、同じ価格帯でANCを持つBlackShark V3 Proの2つです。
同じ価格帯のANC付きヘッドセットとの比較は「INZONE H9 IIは買いか」でも扱っています。
FAQよくある質問
まとめまとめ|差額4,730円はマイクとEQに払うもの
PRO X3 LIGHTSPEEDは、X2と同じ仕様のグラフェンドライバーと本体サイズを保ったまま、マイク、EQ、バッテリーを強化したモデルです。ストア価格は40,480円で、X2の実売35,750円との差は4,730円です。
その差額で手に入るのは、音の変化よりも、無指向性のフルバンド幅マイク、10バンドEQとプロの設定、20時間長いバッテリーです。ボイスチャットを使うなら新規購入はX3が有力で、X2の音とマイクに満足しているなら買い替えは急がなくてかまいません。ANCや同時接続を重視するなら、300円差のBlackShark V3 Proも比べてください。
PRO X3 LIGHTSPEEDは10月15日発売・40,480円。ドライバーの仕様と本体サイズはX2と同じで、マイクは無指向性の75Hz〜20kHz、EQは10バンド、バッテリーは約70時間に強化。重さは356gに増えた。X2の実売35,750円との差は4,730円で、ボイスチャットを使うならX3が有力。ANCや同時接続が必要ならBlackShark V3 Pro。





