Discordで通話するとゲーム音が小さくなる原因|「減衰」機能とWindowsのダッキングを見分けて直す設定ガイド【2026年版】
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「減衰」機能とWindowsのダッキングを見分けて直す
Discordのボイスチャンネルに参加してゲームをプレイしていると、誰かが話し始めた瞬間にゲームの効果音やBGMだけが急に小さくなり、話し終わってもなかなか元の音量に戻らないことがあります。ヘッドセットやスピーカーの故障を疑いたくなりますが、実際には音量を自動で調整する機能が働いているだけというケースが多くあります。
この現象の背景には、Discordアプリ自体が持つ「減衰」(Attenuation)という設定と、Windowsが通話やボイスチャットを検出すると他の音を自動で下げる「通信」タブのダッキングという、仕組みの異なる2つの機能が関係しています。加えて、ChatMix対応のゲーミングヘッドセットを使っている場合はダイヤルの位置、Bluetoothヘッドセットを使っている場合は通話モードへの切り替えも、同じような症状の原因になります。
この記事では、症状が出るタイミングから原因を切り分ける表を先に示したうえで、多くの解説で見落とされがちなDiscordの「減衰」設定を中心に、Windowsの「通信」タブとの違い、ChatMix・LiveMix対応ヘッドセットのダイヤル、Bluetoothヘッドセットの通話モードまで、Discord・Microsoft・SteelSeriesの公式情報にもとづいて順番に確認していきます。
目次
仕組みなぜ「誰かが話すと音が小さくなる」のか
この現象には、仕組みの異なる2つの機能が関係しています。ひとつはDiscordアプリ自体が持つ「減衰」(Attenuation)という設定で、相手が話した時にゲームや音楽などほかのアプリの音量を自動的に下げます。もうひとつはWindowsが持つ「ダッキング」という仕組みで、通話やボイスチャットのセッションを検出すると、それ以外のアプリの音を自動で下げます。
どちらも「相手の声を聞き取りやすくする」という目的は同じですが、設定できる場所も、下がり方も別物です。この2つが同時に有効になっていると、片方だけをオフにしても症状が残り、原因を見失いやすくなります。まずは症状が出るタイミングから、どちらが働いているのかを絞り込んでいきます。
切り分け症状のパターンで原因を判定する
音が小さくなるタイミングや条件によって、疑うべき原因はある程度絞り込めます。まずは自分の症状が下の表のどれに近いか確認してください。
相手が話した瞬間だけ下がり、話し終わるとすぐ戻る
Discordの「減衰」ボイスチャンネルに参加した瞬間から、誰も話していなくても下がりっぱなし
Windowsの「通信」タブによるダッキングデスクトップアプリでは起きるが、ブラウザ版Discordでは起きない
Discordの「減衰」(スライダーはデスクトップ限定)ヘッドセットのダイヤルを回すと自分でバランスを変えられる
ChatMix・LiveMixDiscordを使っていない時でも、電話やTeams・Zoomなどで同じ現象が起きる
Windowsの「通信」タブによるダッキングBluetoothヘッドセットで通話中に音がこもる、片耳になる
通話モード(HFP)への切り替えゲームの音だけでなく音楽アプリの音も同時に下がる
Windowsの「通信」タブによるダッキング(アプリ横断)特定の出力デバイスに切り替えた時だけ発生する
音量ミキサーの出力先設定Discordの減衰を0%にしても症状が続く場合、Windowsの通信タブによるダッキングが別で働いている可能性があります。逆にWindows側だけを直しても、Discordの減衰が有効なままだと症状が完全には消えません。両方の設定を順番に確認するのが、遠回りに見えて一番早い進め方です。
減衰Discordの「減衰」機能をオフ・調整する
Discordの左下にある歯車アイコンから「ユーザー設定」を開き、「音声・ビデオ」の項目を下へスクロールすると「減衰」という設定があります。Discord公式サポート「How do I stop Discord from lowering my volume when someone else is talking?」によると、この機能は相手が話した時に、ゲームや音楽など他のアプリの音量を自動的に下げる仕組みです。スライダーは0%から80%の範囲で調整でき、数値を小さくするほど他の音への影響が弱まります。0%に設定すると、この機能自体を無効化できます。
この減衰スライダーはDiscordのデスクトップアプリにのみ用意されている設定で、ブラウザ版のDiscordには存在しません。デスクトップアプリでは音が下がるのに、ブラウザ版のDiscordを開くと同じ症状が起きない場合は、この減衰が原因である可能性が高いといえます。まずはスライダーを0%にして、症状が消えるか確認してみてください。
通信タブWindowsの「通信」タブのダッキングを確認する
Windowsには、通話やボイスチャットの音声を検出すると、それ以外のアプリの音を自動的に下げる「ダッキング」という仕組みがあります。Microsoft Learn公式「Stream attenuation」によると、この動作は「サウンド」設定の「通信」タブから変更でき、既定では通信セッション中に他の音を80%減衰させる設定になっています。「Windows」キー+「R」で「mmsys.cpl」と入力して開き、「通信」タブで「すべてミュートする」「80%減衰させる」「何もしない」の3つから選択できます。「何もしない」を選ぶと、この自動調整を無効化できます。通話や通信セッションがすべて終了すると、下げられていた音量は元の状態に戻ります。
Discordの減衰を0%にしても症状が続く場合は、この通信タブの設定も確認してください。逆に、ボイスチャンネルに参加した瞬間から、誰も話していなくてもゲーム音が下がったままの場合は、Discord側ではなくこちらが原因になっている可能性が高くなります。この設定を変更しても音がまったく出ない、極端に小さくなるといった症状が残る場合は、YouTubeは聞こえるのにPCゲームだけ音が出ない原因で出力デバイスや音量ミキサーの確認方法もあわせて解説していますので参考にしてください。
ChatMixChatMix・LiveMix対応ヘッドセットのダイヤルを確認する
SteelSeriesなど一部のゲーミングヘッドセットには、USB接続時にWindows上で「Game」と「Chat」という2つの独立したオーディオデバイスとして認識される、ChatMixという機能があります。SteelSeries公式サポート「What is ChatMix?」によると、ゲーム音をGame側、Discordの音声をChat側の出力デバイスにそれぞれ設定したうえで、ヘッドセット本体やUSBコントローラーのダイヤルを回すことで、2つの音量バランスを手動で調整できる仕組みです。
このダイヤルがChat側(通話側)に寄っていると、相対的にゲーム音が小さく聞こえます。SteelSeries公式サポート「Siberia 800: ChatMix & Livemix Info」は、LiveMixという名称で、チャット音声が入ってきた時に自動でゲーム音を下げ、静かになったら元の音量に戻す追加機能も紹介しています。まずダイヤルを一度ゲーム側いっぱいまで回し切り、聞こえ方がどう変わるか確認してみてください。
出力先Windows 11の音量ミキサーでアプリ別の出力先を確認する
タスクバーの音量アイコンを右クリック(または長押し)して「音量ミキサーを開く」を選ぶか、「設定」の「システム」「サウンド」から「音量ミキサー」を開くと、Microsoft公式サポート「Fix sound or audio problems in Windows」が案内するとおり、起動中のアプリごとの音量やミュート状態を個別に確認できます。
この画面では、それぞれのアプリの項目に出力先のデバイスを選ぶ欄もあり、ゲームとDiscordが異なる出力デバイスに割り当てられていないか確認できます。意図しないデバイスへ出力されていたり、Discordだけ別の出力先に切り替わっていたりすると、両者の音量バランスが崩れて見える原因になります。ChatMix対応ヘッドセットを使っている場合は、この画面でGame側・Chat側の割り当てが正しいかもあわせて確認してください。
BluetoothBluetoothヘッドセットで通話モードに切り替わる場合
Bluetoothヘッドセットやイヤホンを使っている場合は、Discordの通話中に音質重視の接続モードから、マイクを使う通話用のモードへ自動的に切り替わり、音がこもる、片耳だけになるといった症状が出ることがあります。これはDiscordの減衰やWindowsのダッキングとは別の現象で、Bluetoothの接続方式そのものが変化していることが原因です。詳しい仕組みと、LE Audio対応環境でステレオを維持する設定は、Discordやゲームを起動するとBluetoothイヤホンの音質が悪くなる原因で解説しています。
追加確認サンプルレート・排他モードも確認する
ここまでの設定を確認しても改善しない場合は、Windows側の出力デバイスとゲーム・Discordのサンプルレートが食い違っていないかも確認してください。数値が揃っていないと、変換処理の負荷が増えて音量やタイミングに影響することがあります。
また、コントロールパネルの「サウンド」から再生デバイスのプロパティを開き、「アプリケーションがこのデバイスを排他的に制御できるようにする」という排他モードの設定が有効になっていないかも確認してください。この設定が影響していると、複数のアプリの音声処理が競合し、音量が不安定になることがあります。サンプルレートや排他モードについては、ゲーム中だけ音がプチプチ・途切れる原因と直し方でより詳しく解説しています。
判断原因を絞り込んだら、まずどちらを試すか
- 相手が話した瞬間だけ音が下がり、話し終わるとすぐ元に戻る
- ブラウザ版Discordでは同じ症状が起きない
- 減衰スライダーを0%にすると症状が消える
- ボイスチャンネルに参加していない時は通常の音量で聞こえる
- ボイスチャンネルに参加した瞬間から、誰も話していなくても下がりっぱなし
- Discordを使っていない通話やTeams・Zoomでも同じ現象が起きる
- ChatMix対応ヘッドセットのダイヤルを動かすと聞こえ方が変わる
- Bluetoothヘッドセットで音質そのものが変化している
FAQよくある質問
Discordのボイスチャンネルで誰かが話すたびにゲーム音が小さくなる現象は、機器の故障ではなく、Discord自体の「減衰」設定とWindowsの「通信」タブによるダッキングという、仕組みの異なる2つの機能が関わっています。相手が話した瞬間だけ下がってすぐ戻る場合はDiscordの減衰、参加した瞬間から下がりっぱなしの場合はWindows側の設定を、それぞれ疑ってください。
減衰スライダーを0%にする、通信タブを「何もしない」に変更するという基本の見直しで改善しないときは、ChatMix対応ヘッドセットのダイヤルや出力先の設定、Bluetoothヘッドセットの通話モードまで、症状のパターンに沿って順番に確認してみてください。

