GRAPHT Mini DACが3モデルに刷新|5,500円のTHE SHOOTERは旧モデルと何が違う?足音特化EQを比較
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5,500円のTHE SHOOTERは旧モデルと何が違う?足音特化EQを比較
出典:PR TIMES「GRAPHTの超小型ゲーミングDAC『Mini DAC』が3モデル体制に」(MSY株式会社、2026年9月9日)、GAME Watch「GRAPHTから新たなゲーミングDAC『Mini DAC』が9月30日発売」、エルミタージュ秋葉原「FPS、ホラー、万能型。挿すだけで使える超小型ゲーミングDACに3モデル」にもとづきます。情報は2026年9月13日時点のものです。
GRAPHTは「THE STANDARD」「THE SHOOTER」といった製品名を、イヤホン・モニター・DACなど複数のジャンルで使い回しています。新製品が発表されるたびに検索結果へ別カテゴリの製品が混ざり込み、目当ての情報にたどり着きにくくなる状況が起きています。
今回発表された「Mini DAC」シリーズは、2025年3月に発売した旧モデル「MINI DAC for GAMING」の後継にあたる超小型USBゲーミングDACで、ジャンル別に3モデルへ枝分かれしました。THE STANDARDはオールラウンド、THE SHOOTERはFPS・TPS、THE SPECIALはホラーゲーム向けと位置づけられ、いずれも税込5,500円、2026年9月17日予約開始・9月30日発売です。
ここでは旧モデルとハードウェア仕様を並べ、実際に変わった点と変わっていない点を切り分けます。あわせて、THE SHOOTERの「足音が聞き取りやすくなる」というEQ機能が、ゲームの定位性能そのものを底上げする仕組みとは別物である理由も、ValveのSteam Audio公式説明にもとづいて整理します。
目次
結論先に結論|買い替えより「ジャンルで選ぶ」が正解
- 遊ぶジャンルがはっきりしていて、EQをFPS・TPSやホラーゲームに合わせて選びたい人
- ゲーム音とボイスチャットのバランスを個別に追い込みたい人(THE SHOOTERのVC & PLAY MODE)
- 5,500円という価格帯でPC・スマホの出力を底上げしたい人
- 旧モデルのMINI DAC for GAMINGを持っていて、FPS LIGHT・FPS HEAVYに不満がない人(主要スペックは新旧でほぼ同一)
- 「足音が聞きやすくなる」を「定位性能が上がる」と同じ意味だと考えている人(EQは方向情報を追加する機能ではありません)
- 今すぐ手元に欲しい人(予約開始は9月17日、発売は9月30日)
概要3モデル体制に刷新、価格は3モデルとも税込5,500円
MSY株式会社は2026年9月9日、GRAPHTブランドの超小型USBゲーミングDAC「Mini DAC」シリーズを発表しました。ラインナップは「THE STANDARD – Mini DAC for Gaming」「THE SHOOTER – Mini DAC」「THE SPECIAL – Mini DAC Horror Edition」の3モデルで、価格はいずれも税込5,500円です。予約受付は2026年9月17日、発売日は9月30日で、購入先はGRAPHT公式ECサイト(GRAPHT OFFICIAL STORE)、Amazonブランドストア「GAMING CENTER by GRAPHT」、全国の家電量販店・PC専門店を予定しています。
2026年9月17日(木)から21日(月・祝)まで幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2026では、GRAPHT展示ブース(Hall10-C08)にて3モデルの先行販売が行われます。会場ではGRAPHTのイヤホン「THE STANDARD」と接続した試聴環境も用意される予定です。
「THE SHOOTER」は24.5型WQHD 360HzのゲーミングモニターTHE SHOOTERや、2025年3月発売の税込7,700円のFPS向け有線イヤホンにも使われている名称で、今回のMini DACとはカテゴリの異なる別製品です。「THE STANDARD」も同様に、通常のイヤホンや初音ミクコラボイヤホン「THE STANDARD」など複数の製品ラインで使われています。GRAPHT製品を検索するときは、イヤホン・モニター・DACのどのカテゴリを探しているか商品ページで確認してから購入に進んでください。

比較新旧スペックを並べる、変わったのはサイズとEQだけ
2025年3月発売の旧モデル「MINI DAC for GAMING」(GRT055-MDG-ONE)と新モデルのハードウェア仕様を並べると、ほとんどの項目が完全に一致します。実際に変わっているのは本体サイズの縦寸とEQモードの設計だけです。
| 項目 | 旧モデル(2025年3月発売) | 新Mini DAC(2026年9月発売・3モデル共通) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 5,500円 | 5,500円(3モデル共通) |
| 発売・予約 | 2025年3月21日発売 | 2026年9月17日予約開始・9月30日発売 |
| 出力・音質スペック | 60mW@32Ω・THD+N 0.01%未満・S/N比114dB・クロストーク-53dB・20Hz〜20kHz(±0.5dB) | 旧モデルと同一の数値 |
| 対応フォーマット・USB規格 | PCM384kHz/32bit・DSD128(DoP)・USB Audio Class 2.0 | 旧モデルと同一 |
| マイク入力 | 最大32bit/384kHz(モノラル) | 旧モデルと同一 |
| 重量・本体サイズ | 約2.5g・W13×H17×D10.8mm | 約2.5g・横13.3×厚10.7×縦19.8mm(端子含む26.6mm) |
| EQモード | NORMAL+FPS LIGHT/FPS HEAVY/RHYTHM(計4種) | NORMAL+モデル専用3種(計4種、モデルごとに設計が異なる) |
旧モデルの仕様はGRAPHT OFFICIAL STORE「GRAPHT MINI DAC for GAMING」商品ページ、4Gamer「FPSやTPSに最適化したゲーマー向け有線イヤフォン『THE SHOOTER』がGRAPHTから」(2025年2月20日)にもとづきます。新モデルはPR TIMES公式リリースの数値です。本体サイズは新旧で表記の基準(端子を含むかどうか)が異なる可能性があり、単純な優劣比較はできません。
EQ3モデルのEQモードを比較する
3モデルともボタン操作でNORMAL MODEを含む4つのEQモードを切り替えられます。NORMAL MODEは「ノイズの影響を抑えながら出力を安定化」させる基本設定で3モデル共通です。差が出るのは残り3つのモードで、想定するゲームジャンルに合わせて内容が変わります。
VOCAL MODE 音声やボーカルの帯域をクリアに際立たせ、中音域がすっきりと前に出るサウンドにします。
THEATER MODE 低音の重厚感とクリアな高音を両立し、壮大な劇伴をダイナミックに表現します。
RHYTHM MODE キックやベースなど、楽曲の軸となる低音のリズムを強調します。
VC & PLAY MODE ゲームの効果音とボイスチャットのバランスを両立します。
FOOTSTEPS MODE 足音などの効果音を際立たせる、足音特化型のチューニングです。
FOOTSTEPS+BASS MODE 足音特化のチューニングをベースに、低音域に含まれる情報も重視します。
ABYSS MODE 超低音を引き上げ、暗闇に響く重苦しい足音や不気味な重低音を表現します。
HORROR MODE 強力な低音と鋭い高音を組み合わせたチューニングです。
PANIC MODE きしむドアの音や突発的な怪奇音など、恐怖を演出する効果音にフォーカスします。
注意「足音が聞きやすい」と「定位が上がる」は別の話です
THE SHOOTERのFOOTSTEPS MODEのような機能名を見ると、「足音の方向まで分かるようになる」と誤解しやすくなります。ですがGRAPHT Mini DACのEQモードは周波数バランスを調整する機能であり、音の方向や高さといった位置情報を新しく作り出す機能ではありません。
音源の方向や高さをステレオヘッドホン上で再現しているのは、ゲームエンジンやOS側の空間オーディオ処理です。ValveはSteam Audioの公式ドキュメントで、HRTF(頭部伝達関数)を使って音源の方向を両耳信号にバイノーラル処理し、音の前後や高さを知覚できるようにする仕組みだと説明しています。Windowsの空間オーディオ機能(Windows Sonic for Headphones等)も、ゲーム側が3D空間に配置した音源情報をもとに方向・高さを再現する仕組みです。GRAPHT Mini DACのEQは、こうして生成された音の周波数バランスを後段で調整するものであり、方向情報そのものを追加する処理ではありません。
対応フォーマットの広さも同様です。PCM 384kHz/32bit対応は、ハイレゾ音源やDSD128(DoP)を鳴らすための入口が広いという意味で、対応レートが高いほど足音の位置が分かりやすくなるわけではありません。位置の分かりやすさを左右するのは、空間オーディオ処理の有無や設定、そしてイヤホン・ヘッドホン側の特性です。
各モードの効果を示すdB単位の増減幅は2026年9月13日時点で公表されておらず、実際にどこまで聞き取りやすくなるかは発売後に実機・複数タイトルで確認する必要があります。効果を保証する記載ではない点に注意してください。
定位を左右するHRTFやバランス接続の基礎知識はゲーミングDAC・ヘッドホンアンプ完全ガイドで扱っているので、あわせて確認してください。
HRTF(頭部伝達関数)にもとづく空間オーディオ処理については、Valve「Steam Audio」公式ドキュメント、Microsoft Learn「Spatial Sound for app developers」を参照しました。
選び方ジャンルで選ぶなら、この3択
3モデルは価格が税込5,500円で共通のため、値段で選ぶ理由はありません。判断基準になるのは、普段どのジャンルを中心に遊んでいるかです。
- FPS・TPSを中心に遊ぶ人 THE SHOOTER Mini DAC。VC & PLAY MODE・FOOTSTEPS MODE・FOOTSTEPS+BASS MODEを搭載します。
- 遊ぶジャンルが定まっていない、音楽やアニメソングも聴く人 THE STANDARD Mini DAC for Gaming。VOCAL MODE・THEATER MODE・RHYTHM MODEを搭載します。
- ホラーゲームを中心に遊ぶ人 THE SPECIAL Mini DAC Horror Edition。ABYSS MODE・HORROR MODE・PANIC MODEを搭載します。
予約受付は2026年9月17日に始まり、発売は9月30日です。2026年9月13日時点では各モデルの個別商品ページやAmazonブランドストアでの取り扱いはまだ確認できないため、価格・在庫の最新情報はGRAPHT公式ストアで確認してください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|買い替えより、ジャンルで選ぶが正解
GRAPHT Mini DACシリーズは、2025年3月発売の旧モデル「MINI DAC for GAMING」からハードウェア仕様をほぼそのまま引き継ぎ、EQモードをジャンル別に再設計した製品です。最大出力・THD+N・S/N比・クロストーク・対応フォーマット・重量は新旧で同じ数値で、変わったのは本体サイズの縦寸とEQモードの名称・設計思想です。価格はいずれも税込5,500円で、予約受付は2026年9月17日、発売は9月30日です。
旧モデルのFPS LIGHT・FPS HEAVYに不満がなければ、急いで買い替える理由はありません。新規に選ぶ場合は、FPS・TPS中心ならTHE SHOOTER、遊ぶジャンルが定まっていないならTHE STANDARD、ホラーゲーム中心ならTHE SPECIALという基準で選べます。ただし「足音が聞きやすくなる」ことと「定位性能が上がる」ことは別の話です。EQは周波数バランスを調整する機能であり、音の方向を再現するHRTFベースの空間オーディオ処理とは仕組みが異なります。効果は発売後に実機で確認してください。




