GRAPHT『Omni 6 for PC』は買いか|税込5,980円・天面6ボタン、Command Triggerとの違いを解説
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税込5,980円・天面6ボタン、Command Triggerとの違いを解説
出典:PR TIMES「GRAPHT新作『Omni 6 for PC』登場」(MSY株式会社、2026年9月)とGRAPHT公式ストアの製品ページと、GRAPHTサポートの製品仕様FAQにもとづき、2026年10月16日時点の情報です。
格闘ゲーム用の入力デバイスを探すと、上を見ればレバーレスアーケードコントローラーが並びますが、価格帯は1万円台後半から2万円台が中心です。一方で天面にボタンを並べた「ファイトパッド」タイプの新製品は、国内メーカーからはあまり出てきませんでした。
GRAPHTが発表した『Omni 6 for PC』は、この価格帯の空白を埋める天面6ボタンのゲームパッドです。税込5,980円で、2026年10月16日(金)に発売されました。TMRセンサーとKailhメカニカルスイッチを搭載し、十字キー・スティック長さ・ガイドリングを本体だけで組み替えられるカスタマイズ機能も備えています。
同じGRAPHTブランドには、税込16,980円の薄型レバーレス『Command Trigger for PC』もすでにあります。Omni 6 for PCは天面6ボタンとTMRスティック、交換パーツを備え、価格は5,980円です。格闘ゲームをパッドのまま続けるなら選択肢になりますが、ゲーム機での動作は保証対象外で、ボタンを自由に割り当て直すこともできません。レバーレスのCommand Triggerとは、狙う人が違います。
目次
概要天面6ボタン・全5色・税込5,980円
MSY株式会社は、GRAPHTブランドから格闘ゲーム向けの天面6ボタンゲームパッド『Omni 6 for PC』を発表しました。公式のキャッチコピーは「格闘ゲームで勝つ、そのために設計された6ボタンパッド」で、通常モデルは全5色展開です。カラーバリエーションは、黒地に黄色の稲妻模様をあしらった「Limit Break」と、半透明のフロストカラー4色「Frosted Black」「Frosted Red」「Frosted Purple」「Frosted White」の合計5種類で、価格はいずれも税込5,980円です。予約受付は2026年9月17日に始まり、2026年10月16日(金)に発売されました。
天面のレイアウトは、左に十字キー、中央にアナログスティック、右側にY・X・B・Aの4ボタンを置き、その右上にRB・RTの2ボタンを並べた6ボタン構成です。格闘ゲームで強攻撃に割り当てることが多いRB・RTを肩ではなく天面に出しているのが、一般的なXboxパッドとの一番の違いです。肩にはL・Rボタンもあり、中央には機能ボタンの「G」、上部にはVIEW・MENUボタンを備えています。

スペックTMRセンサー×Kailhスイッチ、有線1,000Hz
入力を支えるコア部品には、K-Silver製のTMR(トンネル磁気抵抗)センサーをアナログスティックに、Kailh製メカニカルスイッチを天面ボタンに採用しています。TMRはホール効果センサーと同様に非接触方式でスティックドリフトが起きにくいとされ、近年のゲーミングコントローラーで採用が広がっている方式です。ポーリングレートは1,000Hzで、接続方式は有線のUSB Type-Aのみとなっており、無線接続には対応していません。重量はケーブルを含まず170±5gです。
入力方式はXInput・DirectInputの両方に対応し、保証期間は購入から1年間です。対応機種は、発表時のプレスリリースでは「PC(Windows / Mac)」ですが、公式ストアの製品仕様欄はWindows 11 PC、サポートの製品仕様FAQは「PC (Windows 11 以降)」の記載で、Macは載っていません。Macで使う予定なら、購入前にGRAPHTのサポートへ動作対象を確認してください。無線接続には対応していないため、ワイヤレスを前提に探している場合は対象外です。
本体の形状にも格闘ゲーム向けの工夫があります。本体を絞り込んだ形にして自然に脇が開いた姿勢で持てるようにしているほか、グリップを細くして手の小さい人でもしっかり握れ、L・Rボタンにも指が届きやすいようにしています。滑り止めはラバーではなく金型のシボ加工なので、長く使ってもベタつきや劣化が起きにくい仕上げです。
カスタマイズ十字キー3種・スティック長2種・リング2種を標準同梱
Omni 6 for PCは、購入後に自分の手に合わせて調整できる交換パーツを標準で同梱しています。同梱物は本体に加えて、交換用ジョイスティック(高さ違い)×1、ジョイスティックカバー×1、交換用ジョイスティックリング×1、交換用十字キー×2で、これによって十字キーの形状は3種類、アナログスティックの長さは2種類、スティック周囲のガイドリングは2種類から組み合わせを選べます。出荷時は低いスティック、八角形のリング、標準の十字キーが装着済みで、八角リングはアーケードコントローラーのレバーに近い感覚で各方向を入れ分けたいときに役立ちます。追加購入をしなくても、箱の中身だけでこれらの組み替えができる仕様です。
アナログスティック本体そのものを取り外すこともでき、取り外した部分にはカバーを装着できます。これは十字キー操作時にスティックへ指が触れるのを防ぐための機能です。加えて、キャリブレーションや入力方式の切り替えなどの設定は本体の操作だけで完結し、PC用の専用アプリを起動する必要はありません。公式ストアの仕様欄に並ぶ本体機能は次の6つです。
- XInput・DirectInputの切り替え
- ボタン配置の切り替え(公式FAQでは6ボタンモード・4ボタンモードの切り替え)
- 十字キーとスティックの入れ替え
- 円形入力・正方形入力の切り替え
- デッドゾーンの切り替え
- LS・RSスティックの切り替えスイッチ(本体手前側)
十字キーとスティックの入れ替えがあるので、スティックで移動するタイトルでも十字キーで動かせますし、正方形入力に切り替えれば斜め方向を最大まで倒しやすくなります。FLYDIGI・LEADJOYのようにTMRスティックを採用する競合製品でも、細かい設定は専用アプリ経由が一般的なため、本体単独で完結する点はOmni 6 for PCの特徴のひとつです。

比較Command Trigger for PCとは方向性が違うラインナップ
GRAPHTには、2026年9月に発表された薄型レバーレス『Command Trigger for PC』(税込16,980円)がすでにあります。価格だけを見るとOmni 6 for PCはその3分の1程度ですが、単純な上位・下位の関係として整理するのは適切ではありません。両者はそもそも狙っているユーザー層が異なる、別方向の製品です。
同じPC向けの格闘ゲーム用パッドには、HORIの『ファイティングコマンダー OCTA for PlayStation 5, PlayStation 4, PC』(SPF-023、税込6,980円、HORIの製品ページより)もあります。HORIはPS5・PS4と兼用でき、取扱説明書にはボタンの割り当て(アサイン)機能が載っています。一方で入力方式はXInputのみで、DirectInputのゲームには対応しません。Omni 6 for PCは、ゲーム機は保証対象外の代わりにXInputとDirectInputを切り替えられ、十字キー・スティック・リングの交換パーツを同梱し、価格も1,000円安い5,980円です。ボタンを自由に割り当て直したい人や、PS5と兼用したい人はHORI、DirectInputのゲームも使い、パーツで握りと操作感を合わせたい人はOmni 6 for PCが候補になります。
※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
実際に触った人の所感も一例として挙げます。東京ゲームショウ2026の先行販売品を半日使ったnoteの個人レビュー(2026年9月21日公開)では、ふだんHORIのOCTAを使う筆者が、十字型のキートップは持ったときの厚みがしっくりくる一方で斜めが出にくく、丸型は斜めが出やすすぎ、十字と丸を合わせたハイブリッド型が最も触りやすいと書いています。天面ボタンはOCTAより内側にあるため、手のサイズによっては持ち方を変えたほうがよいとも述べています。交換については、キートップはフェイスパネルを付けたまま替えられ、スティックは軽く引くと外せると書かれています。これは1人が半日触った印象で、手の大きさや慣れで評価は変わります。付属のキートップ3種を試して、自分の手に合う形を選ぶ買い方になります。
- タイプ| 天面6ボタンゲームパッド
- センサー/スイッチ| TMR(K-Silver)・Kailhメカニカルスイッチ
- ポーリングレート| 1,000Hz
- 接続| 有線USB Type-A
- 発売日| 2026年10月16日
- タイプ| 薄型レバーレス(17ボタン)
- センサー/スイッチ| Akko共同開発スイッチ(1.8mmストローク)
- ポーリングレート| 最大8,000Hz
- 接続| 有線
- 発売日| 2026年10月23日
Command Trigger for PCは、レバーを使わず全ボタンで方向入力を行う「レバーレス」というジャンルの製品で、17ボタンの多さや最大8,000Hzのポーリングレートなど、すでにレバーレス操作に慣れたプレイヤーや大会志向のプレイヤー向けの性格が強い製品です。一方のOmni 6 for PCは、十字キーとアナログスティックを備えた見た目上は一般的なゲームパッドで、天面6ボタンという格闘ゲーム操作に適したボタン配置を採用しつつ、価格は5,980円に抑えられています。レバー式・レバーレスの違いや大会での使用条件を踏まえたうえで、いきなりレバーレスへ投資するのではなく、まず格ゲー向けパッドから試したい人にとって選択肢になる製品です。レバーレス市場ではRazerの「Kitsune」(Ryu Editionは税込52,280円)のようにさらに高価格帯の製品もあり、Command Trigger for PCは操作方式をレバーレスへ変えたい人向け、Omni 6 for PCはパッドのまま天面ボタンを増やしたい人向け、と操作方式で分けて考えると選びやすくなります。
コラボストリートファイター6コラボパネルは4種、12月10日発売
通常モデルと同時に、「ストリートファイター6」とのコラボレーションによる交換用フロントパネルも発表されました。ラインナップは「SF6 Special Moves ジェイミー Art by ぺたん」「SF6 Special Moves 豪鬼 Art by ぺたん」「SF6 YEAR 3 Art by 観虐」「がんばれジュリちゃん」の4種類で、価格はいずれも税込1,980円、発売日は2026年12月10日(木)です。通常カラーの交換用フロントパネルは本体と同じ2026年10月16日(金)の発売で、価格は「Limit Break」が税込1,980円、フロスト系4色が各税込1,480円です。いずれも本体とは別売りのパーツで、本体を買い替えずにデザインだけを差し替えられます。

評価5,980円で手に入るもの・入らないもの
5,980円で買えるのは、天面6ボタンの配置、TMRセンサーのスティック、押した感触がはっきりしたメカニカルスイッチ、1,000Hzの有線接続、そして十字キー・スティック・リングの交換パーツ一式です。入力方式の切り替えや円形/正方形入力、デッドゾーンの設定は本体だけで変えられます。交換パーツも標準で同梱されるので、いま発表されている別売り品は見た目を変えるフロントパネルです(カスタムパーツなどは今後順次発売の予定)。
一方で、無線接続には対応していません。また、公式FAQでは「PC専用」で、PS4・PS5、Nintendo Switch・Switch 2、Xbox Seriesは動作の保証対象外です。コンバーター経由で使えるかは、コンバーターが対応している機器しだいです。PS5やSwitchでも同じパッドを使い回したい人には向きません。さらに、ボタンマッピング機能や操作ボタンの入れ替え機能はありません。切り替えられるのは6ボタン・4ボタンのモードなど本体の機能に限られ、好きなボタンへ自由に割り当て直したい人には向きません。また、ボタンの押し心地やスティックの精度、入力遅延の実測値は公表されていません。1,000Hzはメーカー公称のポーリングレートで、遅延の測定結果ではありません。TMRやKailhスイッチの採用は仕様として確認できます。使い心地は、手の大きさやキートップの形で評価が分かれます。
格闘ゲームをPCで遊び、パッドのまま続けたい人にとっては、6ボタンを天面に置いたうえでこれだけの調整幅を持つ製品が6,000円を切る価格で出てくるのは珍しく、買って試す価値はあります。レバーレスへ移るかどうか迷っている段階なら、先にアケコン・レバーレスの選び方で操作方式の違いを確認しておくと判断しやすくなります。
購入方法発売済み、公式ストアは発送が10月中旬以降の順次
通常モデル5色は2026年9月17日に予約が始まり、10月16日(金)に発売されました。購入先はGRAPHT公式ストアと、Amazonの「GRAPHT公式ストア」(販売・出荷ともGRAPHT)で、全国の家電量販店・PC専門店でも取り扱いが予定されています。公式ストアの商品ページには、2026年10月16日12時ごろの時点で「予約受付中」「10月中旬以降順次お届け」の表記が残っており、予約商品のため配送日時の指定はできません。自己都合によるキャンセル・返品も受け付けていないので、色は注文前に決めておく必要があります。同じ時点で、パソコンSHOPアークのFrosted Blackは税込5,980円・在庫あり・当日出荷の表記でした。急ぐ場合は販売店ごとの在庫を見比べるのが確実です。
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GRAPHTは9月17日から21日まで幕張メッセで開かれた東京ゲームショウ2026にも出展し、会場では通常モデルを先行販売していました。ストリートファイター6コラボパネルは先行販売の対象外で、発売は12月10日(木)です。
対象Omni 6 for PCはどんな人に向いている?
- 格闘ゲームをこれから本格的に始めたい、天面ボタン配置のパッドを安く試したい人
- 十字キー・スティック長さ・リングをパーツ交換で自分好みに調整したい人
- 十字キー中心で遊ぶので、スティックを外してカバーで塞げるパッドが欲しい人
- レバーレスへ投資する前に、格ゲー向けパッドから試したい人
- 無線接続を求めている人(有線USB Type-Aのみ対応)
- すでにレバーレスに慣れていて、17ボタン・8,000Hzクラスのレバーレスを探している人(Command Trigger for PCが候補)
- PS5やSwitchなどゲーム機でも同じパッドを使いたい人(PC用の有線パッド)
- ストリートファイター6コラボの見た目を今すぐ使いたい人(コラボパネルは12月10日発売)
FAQよくある質問
GRAPHT『Omni 6 for PC』は、天面6ボタン・TMRセンサー・Kailhメカニカルスイッチを備えたゲームパッドで、価格は全5色とも税込5,980円です。2026年10月16日(金)に発売されました。十字キー・スティック長さ・ガイドリングの交換パーツを標準同梱し、キャリブレーションや入力方式の切り替えも本体だけで完結します。
同じGRAPHTブランドの『Command Trigger for PC』(税込16,980円・レバーレス・17ボタン・最大8,000Hz)とは、価格帯も製品タイプも異なる別方向のラインナップです。すでにレバーレスに慣れているならCommand Trigger for PC、これから格闘ゲーム向けパッドを試したいならOmni 6 for PCという住み分けで考えるのが妥当です。ストリートファイター6コラボの交換用フロントパネル4種(各税込1,980円)は12月10日発売で、こちらはTGS 2026会場の先行販売の対象にも含まれていませんでした。ボタンを自由に割り当て直したい人やPS5と兼用したい人はHORIのファイティングコマンダー OCTA、DirectInputのゲームも使い、交換パーツで握りと操作感を合わせたい人はOmni 6 for PCと選び分けられます。
無線とゲーム機対応が要らず、PCでパッドのまま格闘ゲームを続けたいなら、5,980円は十分に見合う価格です。ボタンの割り当てを自由に変える機能はないため、使うゲームのキー設定が6ボタンの並びに合うかを確かめてください。公式ストアの予約は自己都合でキャンセルできないため、色と、Macで使うかどうかを決めてから注文してください。







