ROG Pelta Coreは買いか|想定売価17,280円の有線版、無線ROG Peltaとの差は3,700円でEQは逆に高機能
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有線の下位モデルなのに、EQは無線版より高機能です
出典:ROG公式製品ページ「ROG Pelta Core」、同「仕様」ページ、同「ROG Pelta」仕様ページ、ASUS JAPAN プレスリリース(2026年8月28日)にもとづきます(2026年9月6日時点)。
ゲーミングヘッドセットで「Core」や「無印」といった名前の違いが付いていると、たいていは廉価版のほうが何かを削られています。ASUSが2026年9月4日に発売した「ROG Pelta Core」も、先に出ていた無線モデル「ROG Pelta」に対して接続方式を有線だけに絞ったモデルです。
ところが両モデルの仕様を1項目ずつ突き合わせると、想像していた構図とは違うことが分かります。ドライバーは同じ50mmチタンコーティング振動板で、削られたのは無線機能とバッテリーだけ。そのうえでマイクの周波数特性は上に伸び、EQの調整幅にいたっては有線版だけがパラメトリックEQに対応していました。
この記事では、ROG公式の仕様ページを両モデルぶん照らし合わせて違いを6項目に整理し、想定売価17,280円という価格をどう受け止めればいいのか、そして有線版と無線版のどちらを選ぶべきかを判断できるようにまとめます。
目次
概要ROG Pelta Coreとはどんな製品か
ASUS JAPANは2026年8月28日、ゲーミングブランドROGの新しい有線ヘッドセット「ROG Pelta Core」を発表し、9月4日に発売しました。想定売価は税込17,280円です。
接続はUSB-Cの有線一本に絞られていて、無線機能もバッテリーも搭載しません。そのぶん本体は300gに収まっています。ドライバーはROG独自の50mmチタンコーティング振動板で、再生周波数帯域は20Hz〜20kHz、インピーダンスは32Ωです。マイクは着脱式の単一指向性で、10mmの超広帯域ブームマイクを採用しています。ライティングはAura Sync対応のRGBで、対応機器はPC・Mac・PlayStation 4・PlayStation 5・Nintendo Switch・iPad・iOS・Androidと幅広く、USB-C to USB-Aケーブル(1.8m)と変換アダプタが付属します。
スペックROG Pelta Coreの主要スペック
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 接続方式 | USB-C有線のみ | インターフェースはUSB 2.0、無線には非対応 |
| ドライバー | 50mmチタンコーティング振動板 | 無線版ROG Peltaと同一の仕様 |
| 再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz | インピーダンスは32Ω |
| 重量 | 300g | ケーブルを含まない数値 |
| マイク | 着脱式・単一指向性 | 10mm超広帯域ブームマイク、感度-40dB |
| マイク周波数特性 | 100Hz〜14kHz | 無線版は100Hz〜10kHz |
| EQ | 基本モードとパラメトリックEQを切替 | Web上で動作するGear Linkから設定 |
| ライティング | Aura Sync対応RGB | Gear LinkからEQと同じ画面で調整可能 |
| 対応機器 | PC/Mac/PS4/PS5/Nintendo Switch/iPad/iOS/Android | USB-C接続、USB-A変換アダプタ付属 |
| 発売日と想定売価 | 2026年9月4日・税込17,280円 | 実売価格は変動するため購入前に確認 |
※スペックはROG公式の製品ページおよび仕様ページにもとづきます(2026年9月6日確認)。
比較無線版ROG Peltaとの違いは6項目です
両モデルの仕様ページを並べて確認すると、実際に差があるのは以下の6項目でした。音を出す部分そのもの、つまりドライバー・再生周波数帯域・インピーダンスは完全に同一です。
- 接続方式USB-C有線のみ
- 重量300g(ケーブル別)
- マイク周波数特性100Hz〜14kHz
- EQ基本モード+パラメトリックEQ
- 設定ソフトGear Link(Webブラウザ上で動作)
- バッテリー非搭載(給電はUSB-Cから)
- 価格想定売価17,280円(税込)
- 接続方式2.4GHz/Bluetooth/USB-C有線
- 重量309g
- マイク周波数特性100Hz〜10kHz
- EQEQ設定の微調整(詳細な記載なし)
- 設定ソフトArmoury Crate Gear(インストール型)
- バッテリー900mAh・2.4GHz最大70時間
- 価格ASUS公式価格20,980円(税込)
下位モデルという位置づけから想像するのは「音は同じで機能が減る」構図ですが、実際には減っているのは無線とバッテリーだけです。重量は9g軽くなり、マイクとEQは有線版のほうが上に来ています。ドライバーが共通なので、音そのものの傾向で選び分ける製品ではありません。
設定下位モデルなのにEQの自由度は上です
この2機種でいちばん性格が分かれるのが、EQをどこまで触れるかという点です。
ROG公式のPelta Core製品ページには、素早く調整するための基本モードと、周波数・ゲイン・Q値・フィルター形状まで細かく調整できるパラメトリックEQを切り替えられる、と明記されています。一方の無線版ROG Peltaの製品ページにあるのは「EQ設定の微調整」という記述までで、パラメトリックEQへの言及は確認できませんでした。
設定ソフトの系統も違います。Pelta CoreはWebブラウザ上で動作する「Gear Link」からイヤーカップの操作設定・EQ・RGBライティングをまとめて調整する方式です。無線版のROG PeltaはインストールしてPCで使う「Armoury Crate Gear」で、バッテリー残量の確認やRGBライティングの調整を行います。
Q値やフィルター形状まで指定できるパラメトリックEQは、たとえばFPSで足音の帯域だけを持ち上げたい、あるいは爆発音の低域だけを抑えて聞き疲れを減らしたい、といった追い込み方ができます。プリセットを選ぶだけの調整で満足できる人には過剰ですが、自分で詰めたい人にとっては、この一点だけで有線版を選ぶ理由になります。
マイク収音は100Hz〜14kHzに広がりました
マイクは両モデルとも10mmの超広帯域ブームマイクで、単一指向性・感度-40dBという基本仕様も共通です。違うのは周波数特性で、無線版の100Hz〜10kHzに対し、Pelta Coreは100Hz〜14kHzまで伸びています。
上の帯域が伸びると、子音のはっきりした発音や声の質感が残りやすくなります。ボイスチャットで「何を言っているかは分かるが声が少しこもる」と感じる場面に効いてくる部分です。
ROG公式は通話品質の指標として、P.01 A2の通話品質テストでMOS-LQOスコア4.59を記録し、これはTeamsの基準値である3.9を上回るとしています。MOS-LQOは通話音声の品質を5点満点で自動採点する指標で、数値が高いほど元の声に近いと評価されます。配信やボイスチャットでマイク品質を重視するなら、下位モデルという名前から想像するより実用的な部類です。
ROG公式の仕様には、Pelta Core・ROG Peltaのいずれについてもアクティブノイズキャンセリングの記載がありません。周囲の生活音を遮断したい用途で選ぶ製品ではないため、その目的ならノイズキャンセリング対応モデルを別途検討してください。
価格3,700円差をどう受け止めるか
Pelta Coreの想定売価は税込17,280円、無線版ROG PeltaのASUS公式価格は税込20,980円です。差は3,700円しかありません。
ここが判断の分かれ目になります。無線とバッテリーを丸ごと諦める見返りが3,700円だけだと考えると、割高に感じる人は多いはずです。実際、2.4GHz接続で最大70時間というバッテリー駆動は、ケーブルの取り回しから解放される価値としては大きなものです。
一方で、有線版を選ぶ理由も明確にあります。バッテリーの劣化や充電忘れという要素が最初から存在せず、9g軽く、マイクの帯域は広く、EQはパラメトリックまで触れます。デスクの前でしか使わないのであれば、無線に払う3,700円を機能面のプラスに置き換えられる、という見方もできます。
17,280円はASUSが発表した想定売価であって、店頭やオンラインでの実売価格を保証するものではありません。発売から日が浅い時期は流通量が安定せず、想定売価より高い価格が付く場合があります。急いでいないのであれば、価格が落ち着いてから判断しても遅くありません。
用途どちらを選ぶべきか
判断ROG Pelta Coreは買いか
- デスクの前でしか使わず、無線の必要がない人
- パラメトリックEQで自分好みの音を詰めたい人
- ボイスチャットや配信でマイクの帯域を重視する人
- バッテリーの劣化・充電忘れという要素を最初から排除したい人
- PS5・Nintendo Switch・スマートフォンでも同じヘッドセットを使い回したい人
- ケーブルの取り回しを避けたい人(3,700円差で無線版が選べます)
- PCとスマートフォンを頻繁に切り替えて使いたい人
- ノイズキャンセリングを期待している人(両モデルとも非搭載です)
- 予算を1万円以下に抑えたい人
- 発売直後の実売価格が想定売価より高い状況で急いで買おうとしている人
おすすめ用途で分かれる2つの選択肢
ここまでの比較を踏まえると、選択は「無線が要るかどうか」でほぼ決まります。デスクの前から動かず、EQとマイクを優先するならPelta Core。ケーブルから解放されたい、あるいはスマートフォンとも行き来したいなら、3,700円上の無線版ROG Peltaが素直な選択です。ドライバーは共通なので、どちらを選んでも音の傾向は変わりません。
FAQよくある質問
総括まとめ|無線が要らないなら十分に選ぶ理由がある一台
ROG Pelta Coreは、名前から受ける「下位モデル」という印象とは中身が異なる製品です。ドライバーは無線版と同一で、削られているのは無線機能とバッテリーだけ。そのうえでマイクの周波数特性は100Hz〜14kHzへ広がり、EQはパラメトリックまで対応します。
判断を難しくするのは、無線版との差が3,700円しかない点です。ケーブルの取り回しを避けたいのであれば、素直に無線版を選ぶ価値は十分にあります。逆にデスクの前から動かず、EQを自分で詰めたい、マイクの帯域を優先したいというのであれば、Pelta Coreを選ぶ理由は価格の安さではなく機能面にあります。
なお17,280円はあくまで想定売価です。発売直後は実売がこの数字から離れることがあるため、急いでいないなら価格が落ち着くのを待ってから判断してください。





