『バースオブバース(Verse of Birth)』とは?電通の生成AIゲーム内容・発売日・注意点を解説【2026年10月】
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入力した言葉からキャラを作る電通の生成AIローグライク
『バースオブバース(Verse of Birth)』は、入力した言葉から名前・姿・能力を持つ「ロゴス」を生成AIが作り、そのロゴスを編成してダンジョンを攻略するローグライク・タクティカルバトルです。イラストにはAdobe Firefly、名前やフレーバーテキストにはOpenAIのAPIを使用します。入力した言葉や生成データは開発者側のサーバーに保存され、一部は外部AIサービスにも送信されるため、個人情報や機密情報の入力は避けましょう。発売は2026年内の予定で、具体的な日付と価格は未発表です。
生成AIを使ったゲームは珍しくなくなりましたが、その多くは開発中の素材作りにAIを使うだけで、プレイ中の体験そのものにAIを組み込んだ作品はまだ多くありません。「入力した言葉が本当にゲームの攻略要素になるのか」「送信したデータはどう扱われるのか」といった疑問を持つ人も少なくないはずです。
電通は2026年7月31日、『バースオブバース(Verse of Birth)』を2026年内にSteamで発売すると発表しました。プレイヤーが入力した言葉を基に生成AIがキャラクター「ロゴス」を作り、チームに編成してダンジョンを攻略するゲームです。開発元は電通の社内横断チーム「デンツウゲームセンター」です。
ロゴスの生成にはAdobe FireflyとOpenAIのAPIが使われ、生成に必要な言葉やデータは開発者側のサーバーへ送信・保存されます。ゲーム内の入力欄にも個人情報や機密情報を入力しないよう注意が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Verse of Birth(バースオブバース/バスバス) |
| ジャンル | ローグライク・タクティカルバトル |
| 開発元 | dentsu Game Center(電通) |
| パブリッシャー | DENTSU INC. |
| 配信 | Steam(PC) |
| 発売時期 | 2026年内、日付・価格は未定 |
| 対応言語 | 日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語 |
目次
特徴バースオブバース(Verse of Birth)はどんなゲーム?
『Verse of Birth』は、プレイヤーが入力した言葉から生成AIがキャラクター「ロゴス」を作り、チームに編成してダンジョンに挑むローグライク・タクティカルバトルです。あらかじめ用意されたキャラクターを引くのではなく、自分の言葉から仲間を生み出します。
戦闘はチームを編成してのターン制オートバトルで、ダンジョンの構成はプレイするたびに変化するローグライク要素を備えています。開発元は電通の社内横断チーム「dentsu Game Center」、パブリッシャーはDENTSU INC.です。
生成システム名前・姿・能力が入力した言葉で決まる「ロゴス」
ロゴスは、プレイヤーが入力または選択した言葉を基に、名前、2Dイラスト、フレーバーテキスト、能力などがまとめて生成されます。あらかじめ用意されたパーツをランダムに組み合わせる方式ではなく、一つのキャラクターとして外見・名前・能力に一貫性を持たせることを目指したシステムで、電通はこの生成システムについて特許を出願しています。
生まれたロゴスは、作成したプレイヤー本人だけが閲覧・使用できます。他のプレイヤーへ自動で共有されたり、公開データベースに登録されたりする仕組みではありません。


画像出典:Steamストア「Verse of Birth」掲載スクリーンショット(dentsu Game Center / DENTSU INC.)
外部AIサービスの提供状況によって、ロゴスの生成方式は変更される場合があります。変更後は、入力した言葉から姿や名前を決める仕組みが変わる可能性があります。すでに生成したロゴスはセーブデータに保存されるため、方式が変わっても引き続き使用できます。変更はSteamのお知らせで事前に案内されます。
使用技術Adobe FireflyとOpenAI APIでロゴスを作る仕組み
ロゴスの2Dイラスト生成にはAdobe Firefly、名前とフレーバーテキストの生成にはOpenAI APIを使います。敵キャラクターやイベント用のイラストは、開発段階でAdobe Fireflyにより事前生成されています。
Adobe Fireflyは、許可を得たコンテンツや権利を保有するコンテンツを学習データとする生成AIです。電通はアドビとのパートナーシップを基に、権利面や安全性に配慮した生成AI活用基盤を構築しました。
製品版で使うOpenAIの具体的なモデル名は公開されていません。2025年の試作版ではGPT-4oが画像を解析してスキルなどを生成していましたが、製品版で同じモデルを使うかは明らかにされていません。
戦闘システム前列・中列・後列を組み替えるターン制オートバトル
戦闘では、生成したロゴスをチームに編成し、前列にタンク役、中列にサポート役、後列にアタッカー役を置くといった形でフォーメーションを組みます。攻撃やスキルは自動で発動しますが、プレイヤーは戦況に応じてロゴスの配置を組み替えます。
味方を密集させてスキルの連鎖を狙うか、分散させて敵の範囲攻撃を避けるか。敵の配置とスキルを読みながら陣形を調整する必要があり、眺めているだけのオートバトルではありません。生成したロゴスの能力をどう編成に組み込むかが、攻略の軸になりそうです。
ローグライク要素ダンジョンは挑戦のたびに変化、チャーム・パルサーで一度きりのビルドを組む
ダンジョンの構成は、挑戦するたびに変化します。道中では「チャーム」や「パルサー」と呼ばれる強化要素を獲得し、そのプレイ限りのビルドを組み立てます。同じスキルでも発動するタイミングや対象となるロゴスによって価値が変わるため、ロゴスの能力とダンジョン内で得た強化要素の組み合わせが、毎回異なる攻略につながります。
自分の言葉から生み出したキャラクターを使う生成要素と、偶然の巡り合わせで手に入る強化要素を組み合わせるローグライク要素が、繰り返し遊ぶ動機になりそうです。
追加要素50種類以上のイベント、10段階チャレンジ、エンドレスモードが用意される
通常のダンジョン攻略以外にも、複数のゲームモードが用意されます。50種類以上のイベントが予定され、作成したロゴスの特徴によって、イベントで通常と異なる選択肢が現れる場合もあります。
ロゴスの配置が制限される10段階のチャレンジモードや、次第に強くなるボスと連続で戦うエンドレスモードも用意されます。シングルプレイ、Steam実績、Steamクラウド、ファミリーシェアに対応します。
データの扱い入力した言葉は開発者側のサーバーに保存、生成したロゴスは他プレイヤーには非公開
プレイヤーが入力した言葉、生成条件、生成したロゴスのデータは、開発者側のサーバーへ送信・保存されます。記録はロゴス生成機能の提供、報告された生成結果の確認、不具合の調査に使われます。
生成に必要な一部の情報は、開発者側のサーバーからAdobe FireflyやOpenAIにも送信されます。外部サービスへ送られたデータはAIモデルの学習や改善には使われません。氏名や連絡先などの個人情報、第三者に知られたくない機密情報は入力しないでください。
生成したロゴスは作成したプレイヤーだけが閲覧・使用でき、他のプレイヤーには共有されません。
入力欄には氏名、連絡先、勤務先など第三者に知られたくない情報を入力しないようにしましょう。ゲーム内の入力であっても、外部のAIサービスへ一部データが送信される点は忘れないようにしたいところです。
試作版2025年公開のカードゲーム版「誕生の詩」から製品版へ進化
『Verse of Birth』は、2026年に突然発表された新作ではありません。電通は2025年3月、東京・吉祥寺で開催された「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025」に、本作の試作版を出展していました。
当時は生成AIを活用したPC用カードゲームとして紹介されており、プレイヤーが入力する「誕生の詩」というテキストからモンスターを生成し、手札として使う内容でした。試作版では、Adobe Fireflyがモンスター画像を生成し、その画像をGPT-4oが解析して名前や攻撃・防御スキルなどを生成する仕組みが使われていました。当時の発表では、開発パートナーの募集も行われていました。
2026年に公開された製品版では、単純なカードゲームという位置付けから、ロゴスの配置を入れ替えて戦うローグライク・タクティカルバトルへと発展しています。50種類以上のイベント、10段階のチャレンジモード、エンドレスモードといった、継続的に遊ぶための要素も追加されました。約1年半を経て、Steam向けの製品として発売する段階まで進んだことになります。
開発体制電通の社内横断チーム「デンツウゲームセンター」とは
「dentsu Game Center」は、電通が設立した社内横断のクリエイティブチームです。電通の公式サイトは、ゲーム知見を持つ総勢300人の組織として紹介しています。
開発元はdentsu Game Center、パブリッシャーはDENTSU INC.です。電通は本作を自社名義でSteam向けPCゲームとして発売します。
配信予定発売日は未発表、東京ゲームダンジョン13は開催済み
『Verse of Birth』の発売時期は2026年内です。具体的な月日と価格は2026年10月21日時点で発表されていません。
電通は「東京ゲームダンジョン13」への出展を発表していました。開催日は2026年8月8日で、現在は終了しています。イベント公式の出展情報では、入力した言葉から能力やスキルの異なるキャラクターを生成し、仲間を編成してダンジョンを攻略する体験が案内されていました。
具体的な発売日や価格、生成回数の制限など、製品版の詳細は今後の公式発表を確認する必要があります。
言語仕様インターフェースと字幕は対応、フル音声は対応表記なし
『Verse of Birth』は日本語、英語、簡体字中国語、繁体字中国語に対応し、各言語のインターフェースと字幕を利用できます。
一方で、フル音声はどの言語についても対応の表記がありません。ストーリーやロゴスの設定文、スキル説明などを読む機会が多いタイプのゲームなので、日本語字幕がしっかり対応している点は安心材料です。
動作環境最低・推奨PCスペックはWindows 11、GTX 970/RX 6500 XTから
動作環境はWindows 11専用です。最低環境はCore i5-8500またはRyzen 5 3500、メモリ8GB、GeForce GTX 970またはRadeon RX 6500 XT。推奨環境はCore i7-10700KまたはRyzen 7 3700X、メモリ16GB、GeForce GTX 1660またはRadeon RX 6600 XTです。
| 項目 | 最小動作環境 | 推奨動作環境 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Core i5-8500 / Ryzen 5 3500 | Core i7-10700K / Ryzen 7 3700X |
| メモリ | 8GB RAM | 16GB RAM |
| GPU | GeForce GTX 970 / Radeon RX 6500 XT | GeForce GTX 1660 / Radeon RX 6600 XT |
| DirectX | Version 11 | Version 11 |
| ストレージ | 4GBの空き容量 | 4GBの空き容量 |
| ネットワーク | ブロードバンドインターネット接続 | ブロードバンドインターネット接続 |
映像は2D主体で、最新世代のハイエンドGPUを要求するタイトルではありません。ロゴスの生成処理はクラウド上の外部AIサービスで行われるため、GeForce RTXシリーズが搭載するTensorコアのような、AI処理向けの性能をPC側に用意する必要もありません。
ただし、最低・推奨のどちらもWindows 11のみが記載されており、Windows 10やmacOS、Linuxへの対応は2026年10月21日時点でSteamに記載されていません。Steam Deckへの正式対応も発表されていないため、GPU負荷だけで判断せず、OS要件と常時オンライン接続が必要な点を踏まえて検討してください。
おすすめどんな人に向いている?
『Verse of Birth』は、既存のキャラクターを引き当てる収集要素よりも、自分の言葉でキャラクターを生み出す体験そのものに価値を感じる人向けの作品です。
おすすめできる人
- 自分の発想でキャラクターを作る過程を楽しみたい
- ローグライクやデッキ構築系のリプレイ性が好き
- 生成AIを使ったゲーム体験に興味がある
- 常時オンライン接続やクラウド送信の仕組みに抵抗がない
様子見でもよい人
- オフライン専用でプレイしたい
- 入力データの外部送信をシビアに気にする
- 生成回数や課金方式がはっきりしてから判断したい
- キャラクターの収集・交換要素を重視したい
注目ポイント生成回数・課金・バランス調整など製品版で気になる点
『Verse of Birth』の魅力は、プレイヤーの発想がそのままキャラクター生成や編成へつながる点です。一方で、製品版の評価を左右しそうな未発表の情報も残っています。
特に気になるのは、ロゴスを生成できる回数です。Adobe FireflyやOpenAIのAPIを利用するたびに外部サービス側の処理コストが発生するため、購入すれば無制限に生成できるのか、回数制限や追加課金があるのかは、2026年10月21日時点で公式な説明がありません。
生成される能力のバランスも重要です。入力する言葉によって極端に強いロゴスが作れる場合は攻略が単調になりかねませんし、逆に言葉と性能の関係が弱すぎると、自由に言葉を考える意味が薄くなります。生成にかかる待ち時間や、不適切な言葉へのフィルター、外部サービスが一時的に止まった場合にどこまでプレイできるのかも、発売前に確認したいポイントです。
総括まとめ|言葉から仲間を生むローグライクは今後の続報に注目
『バースオブバース(Verse of Birth)』は、プレイヤーが入力した言葉から生成AIがキャラクター「ロゴス」を作り、編成してダンジョンを攻略するローグライク・タクティカルバトルです。イラストにはAdobe Firefly、名前やフレーバーテキストにはOpenAIのAPIが使われています。
戦闘は前列・中列・後列の配置を組み替えるターン制オートバトルで、ダンジョンの構成はプレイのたびに変化します。2025年に公開されたカードゲーム形式の試作版から、50種類以上のイベントや複数のゲームモードを備えた製品へと発展しました。
プレイにはインターネット接続が必要で、入力した言葉や生成データは開発者側のサーバーに保存され、一部は外部AIサービスにも送信されます。個人情報や機密情報は入力しないよう注意しましょう。発売は2026年内の予定ですが、2026年10月21日時点で具体的な発売日と価格は未発表です。東京ゲームダンジョン13への出展予定日は過ぎており、発売に関する続報が待たれます。
出典:電通「Verse of Birth」製品化発表 / Steamストア「Verse of Birth」 / 電通の2025年試作版発表 / 東京ゲームダンジョン13の出展情報 / デンツウゲームセンター公式紹介


