スレスパ2(Slay the Spire 2)は今買うべき?早期アクセス半年の現在地|直近30日の好評率73%と同接6万人が示すもの
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Slay the Spire 2 早期アクセス半年の現在地
数値は2026年9月19日に確認しました。出典はSteam公式ストアページとレビュー集計API、同ニュースハブ、SteamChartsの集計、Mega Crit公式Neowsletter、合計894時間のプレイにもとづくPC Gamerの編集者座談会です。
『Slay the Spire 2』を今から買うかどうかで迷う原因は、たいていSteamの評価表示にあります。ストアページを開くと「やや好評」と表示され、レビュー総数で見た好評率は61%しかありません。ところが日本語レビューは78%、英語レビューは91%が好評で、過去30日に限れば73%です。同じゲームの評価とは思えない差がついています。
結論から言えば、この差はレビューの半分近くを占める簡体字中国語の好評率31.7%が全体を押し下げた結果です。購入判断に使うべきなのは通算の61%ではなく、自分が読めるレビューの好評率と、直近30日の数字です。
そのうえで判断が分かれるのは、価格と更新ペースです。現在の2,800円は正式版で値上げが予定されている一方、メインブランチの大型更新は6月19日で止まり、ベータ更新も8月14日以降は動いていません。半年経ったスレスパ2が今どういう状態なのかを、レビュー・プレイヤー数・更新履歴の3つで確かめます。
目次
現在地発売から半年、数字で見るスレスパ2の現在地
最初に、2026年9月19日時点の状態をまとめます。早期アクセス開始は2026年3月5日なので、ちょうど半年が過ぎたところです。
| 項目 | 2026年9月19日時点の状態 |
|---|---|
| 価格 | 2,800円(早期アクセス終了後に値上げ予定) |
| 最近のレビュー | やや好評(過去30日の4,193件中73%が好評) |
| 日本語レビュー | やや好評(2,472件中78%が好評) |
| 英語レビュー | 非常に好評(69,482件中91%が好評) |
| 同時接続者数 | 直近30日の平均61,200人/24時間ピーク94,731人 |
| 最新のメイン更新 | Major Update #2(v0.107.1・2026年6月19日) |
| 最新のベータ更新 | v0.111.0(2026年8月14日) |
| 早期アクセスの見通し | 公式は1〜2年程度と説明(2026年3月5日開始) |
遊べる中身は半年前より増えています。アイアンクラッド、サイレント、ディフェクトに加えて新規のリージェントとネクロバインダーを合わせた5キャラクター、最大4人の協力プレイ、Steam Workshop対応がすでに揃っています。協力プレイにはマルチプレイ専用カードとプレイヤー間のシナジーが用意されており、前作には無かった遊び方です。動作要件も前作から据え置きに近い軽さで、必要スペックはスレスパ2の必要スペック解説で詳しくまとめています。
評価「やや好評」の内訳を言語別に分解する
スレスパ2の評価を1つの数字で語ると必ず誤解が生まれます。言語別に分けると、好評率は31.7%から94.2%まで散らばっているためです。
| 対象 | レビュー件数 | 好評率 | 総数に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 簡体字中国語 | 99,184件 | 31.7% | 49.2% |
| 英語 | 76,187件 | 92.0% | 37.8% |
| 韓国語 | 5,339件 | 83.6% | 2.7% |
| 日本語 | 2,526件 | 78.7% | 1.3% |
| ロシア語 | 2,627件 | 80.3% | 1.3% |
| 全言語の合計 | 201,421件 | 61.1% | 100% |
レビュー総数の49.2%を簡体字中国語が占め、その好評率が31.7%です。全言語合計の61.1%という数字は、ほぼこの1言語の評価で決まっています。英語92.0%、韓国語83.6%、日本語78.7%、ロシア語80.3%と、それ以外の主要言語はすべて78%以上です。
Steam側もこの製品について「トピずれのレビュー活動が検出された期間が1回以上ある」と注記し、その期間のレビューをスコア計算から除外しています。ストアページに表示される英語91%や日本語78%は除外後の数値で、上の表に載せた生の集計値とは数ポイントずれます。
もう1つ押さえておきたいのが期間です。過去30日のレビューは言語を問わず4,193件中73%が好評で、通算の61.1%より12ポイント高くなっています。評価が落ち続けている状態ではなく、低評価が集中した時期を通算値が引きずっている状態です。
日本語で遊ぶなら、見るべきは通算の61%ではなく日本語の78%と直近30日の73%です。全言語合計は、自分とは異なる言語圏の評価をまとめて含んだ数字だからです。
人数同時接続者数は減っているが、減り方は鈍っている
評価より分かりやすい指標がプレイヤー数です。発売直後の同時接続者数は574,638人で、デッキ構築型ローグライクとしては前例のない数字でした。その後の推移は次のとおりです。
注目したいのは減少幅そのものではなく、減り方の変化です。3月から4月が38.1%減、4月から5月が34.9%減、5月から6月が27.2%減と、序盤は大きく落ちています。ところが7月は17.4%減、8月は5.9%減、直近30日は4.0%減と、下げ幅が毎月縮んでいます。買い切りのゲームが発売直後の山を下りきったあと、残ったプレイヤーで落ち着いた状態です。
実数で見ても、半年後に平均6万人が同時に遊び、24時間のピークが94,731人というのは、Steamのカードゲームとしては突出しています。発売直後の記録的なスタートについては初週300万本・同接57万人を記録した当時の分析でまとめています。短期間で人が消えるタイプの早期アクセスではない、という点は今から買う人にとって重要です。
更新更新は止まっていないが、間隔は明確に開いた
一方で、半年前と比べて明確に変わったのが更新ペースです。メインブランチに配信された直近の大型更新はMajor Update #2(v0.107.1)で、2026年6月19日です。テスト用のベータブランチはその後もv0.108.0、v0.109.0、v0.110.0と進みましたが、最新のv0.111.0は8月14日で、そこから1か月以上新しいベータ更新が出ていません。
この半年で増えたものも整理しておきます。Mega Critが8月の公式レターで「追加済み」に挙げたのは、Steam Workshop対応、敵図鑑「The Bestiary」の初期実装、バッジとスコアの仕組み、繁体字中国語とインドネシア語への対応、そして多数のカードとレリックです。逆に「開発中」として挙げられているのが、実験的なゲームモード、Alternate Act 2、新キャラクターの3つです。
つまり直近の更新の静けさは、開発が止まったという話ではなく、Mega Critが公表した方針どおりの動きです。同社は新キャラクター、Alternate Act 2、実験的なゲームモードという大型コンテンツに開発を集中させるため、小刻みな更新の間隔を広げると説明しています。つまり今のスレスパ2は、次の大きな塊が落ちてくるまでの静かな時期にあたります。
新キャラクターとAlternate Act 2の中身、更新間隔を広げる理由、アセンション10の扱い、Steam実績の実装時期は『Slay the Spire 2』新キャラ・Alternate Act 2の開発を本格化で解説しています。
課題数百時間遊んだ層が挙げる4つの不満
数字だけでは見えない部分もあります。海外メディアの編集者3人が合計894時間を費やしてまとめた座談会では、遊び込んだからこそ見える課題が挙がっています。426時間、256時間、212時間という内訳で、いずれもアセンション10でのクリア経験があります。
1つ目はAct 1です。高アセンションでは避けられないダメージが序盤から多く、最も確実な攻略法が「休憩できる場所ではとにかく休む」になっていると指摘されています。エリートを狙う攻めのルート取りやカード強化が割に合わず、最初の5フロアで強いカードやレリックを引けたかどうかでランの中身が決まってしまう、という構造です。難しさではなく、安全策が最適解になって選択肢が減ることが問題だという見方で、Act 1の難度をAct 3へ移すべきだという提案まで出ています。
2つ目は協力プレイです。他プレイヤーの極端なビルドに助けられる体験そのものは高く評価されている一方、現状は敵のHPを人数に合わせて増やしただけの場面が多く、チームで戦うことを前提に設計された敵・レリック・メカニクスが足りないというのが3人の見方です。
3つ目は新キャラクターのリージェントです。星を貯めないとカードを使えない仕組みが重く、他キャラクターの軽快なテンポと噛み合わないという評価です。演出やキャラクター性は好意的に受け止められているだけに、機械的な立ち上がりの遅さが目立つという指摘になっています。
4つ目はネクロバインダーのメカニクス「Doom」です。時間差で敵を倒す効果が、通常の攻撃で倒すのと体験として大きく変わらず、リスクとリターンの駆け引きが乏しいという評価です。自分にDoomを付与する代わりに見返りを得るようなカードが増えれば、駆け引きが生まれるという提案も出ています。
あわせて挙がっているのが、ゲーム全体の設計が保守的だという意見です。毒を盛る、筋力を上げる、ブロックを積む、オーブを回す、カードを踏み倒すという基本の動きは前作から大きく変わっておらず、ルールそのものを壊すような仕掛けが少ないという評価です。ただし、これは前作が完成されていることの裏返しでもあります。前作を下敷きに独自システムを足した後発のデッキ構築型ローグライクが増えた結果、元祖の続編のほうが保守的に見えるという順序になっています。スレスパ2に近い遊び心地で別方向の仕組みを試したい場合は、スレスパ2経験者向けに整理したカオスゼロナイトメアの解説が参考になります。
この4点はいずれも、数時間遊んで見つかる欠点ではありません。数百時間遊んだ末に残った不満であり、基礎ができているからこそ細部が目立つ段階に入ったと読むほうが実態に近いはずです。
判断今買う人と、正式版を待つ人
ここまでの内容をもとに、判断の分かれ目を整理します。決め手になるのは「バランス変更が続く状態を楽しめるか」の一点です。
- 前作を遊んで気に入っていて、カードやレリックの調整が入るたびに環境が変わること自体を楽しめる人
- 2,800円のうちに買っておきたい人(正式版では値上げが予定されており、以後の追加コンテンツは購入済みの状態で届きます)
- 5キャラクター、最大4人の協力プレイ、Steam Workshopがすでに揃っている現状で数十時間以上遊べる人
- 同時に遊ぶ人が多い時期に情報を共有しながら攻略したい人(直近30日でも平均6万人が同時接続しています)
- 攻略法が更新のたびに変わるのが苦手な人(メインブランチとベータでカードの性能が違う状態が続いています)
- 真のエンディングや各種ゲームモードまで含めて、完成した1本を最初から最後まで遊びたい人
- 新キャラクターやAlternate Act 2をネタバレなしで体験したい人
- Steam実績を集めたい人(実績の実装は正式版まで持ち越されています)
早期アクセスの期間について、Mega Critは前作が想定1年に対して実際は約1年半かかったことを挙げ、今回も1〜2年程度になる見込みだと説明しています。2026年3月開始なので、この説明どおりなら正式版は早くても2027年です。待つという選択には、それだけの時間を待つ覚悟が要ります。
FAQよくある質問
まとめまとめ|評価の数字は分解してから判断する
『Slay the Spire 2』の評価は、Steamに表示される1つの数字で判断すると必ず実態からずれます。通算の好評率61.1%はレビュー総数の49.2%を占める簡体字中国語の31.7%に引っ張られた結果で、日本語は78.7%、英語は92.0%、過去30日は言語を問わず73%が好評です。同時接続者数も発売月の平均27.9万人から直近30日は6.1万人まで下がっていますが、前月比の減少率は38.1%減から4.0%減へと縮み、半年経った今も平均6万人が同時に遊んでいます。
判断が分かれるのは価格と更新ペースです。2,800円は正式版で値上げが予定されている一方、メインブランチの大型更新は6月19日、ベータは8月14日で止まり、開発は新キャラクターとAlternate Act 2へ集中しています。カードやレリックの調整が続く状態を楽しめるなら今の価格で始める価値があり、完成した1本を一度に遊びたいなら正式版まで待つ判断も成り立ちます。早期アクセスは1〜2年程度と説明されているため、待つ場合は2027年以降を見込んでおく必要があります。



