ビーカネは面白い?Steam賛否両論57%の中身を分解|言語別で割れる評価と低評価が挙げる4つの不満点【2026年8月】
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Steam賛否両論57%の中身を言語別に分解する
出典:Steam公式ストアページおよびユーザーレビュー統計、Metacritic「Beast of Reincarnation」、PlayStation.Blog(日本語公式)にもとづきます。レビュー件数は2026年8月12日に取得した数値です。
「ビーカネって結局おもしろいの?」とストアページを開いて、そこに並ぶ「賛否両論」の4文字で手が止まった方は多いはずです。ゲームフリークがポケモン以外で初めて手がけた大型アクションRPGということもあり、期待していたぶん判断に迷う表示だと思います。
結論から書くと、この「賛否両論」を額面どおりに受け取るのは正確ではありません。2026年8月12日時点のSteamレビューは4,438件で好評率57.1%ですが、言語別に割ると英語63.7%、日本語61.6%に対し簡体字中国語は40.1%しかありません。そして簡体字中国語はレビュー全体の26.4%を占めています。この層を除いた好評率は63.2%で、Steamの区分では「やや好評」に相当する水準です。
ではレビューの中身はどうなのか。低評価を実際に読んでいくと、言語をまたいで同じ4点が繰り返し指摘されていました。しかも日本語の低評価には「決してクソ扱いされるゲームではない」「70〜75点」と書き添えているものが少なくありません。以下、数字の内訳と指摘の中身、そして「誰なら買いか」を順に整理します。難易度やクリア時間はソウルライクなのかを検証した記事に、動作設定や不具合はおすすめ設定ガイドにまとめてあります。
現在地Steamのユーザーレビューは4,438件、好評率57.1%
まず数字の現在地を押さえます。2026年8月12日時点で、Steamに投稿されたユーザーレビューは全言語合計4,438件でした。うち好評が2,536件、不評が1,902件で、好評率は57.1%です。Steamの判定は「賛否両論」に区分されます。
発売直後の集計では好評率52%でしたので、1週間ほどで5ポイントほど改善しています。プレイ時間の長いレビューが後から積み上がるにつれて、初動の荒れが少し落ち着いてきた形です。
いっぽう批評家によるスコアは、ユーザー評価より高い位置にあります。Metacriticのプラットフォーム別スコアは次のとおりです。
Metacriticのユーザースコアは234件で6.2と、こちらもSteamと同じく割れています。批評家は70点台の後半から前半、ユーザーは6割前後という構図です。批評家の点数を見て買ってユーザー評価に驚く、という順番の人がいちばん落差を感じやすい作品と言えます。
内訳言語別に割ると、まるで別の作品の評価に見える
ここからが本題です。同じ4,438件を投稿言語で割ると、好評率は次のように分かれます。
簡体字中国語のレビューを除いて計算すると、残り3,268件のうち好評は2,067件で好評率63.2%になります。Steamの表示区分でいえば「賛否両論」ではなく「やや好評」に相当する数字です。つまり日本語圏のプレイヤーがストアページの「賛否両論」だけを見て見送るのは、自分たちの言語圏の評価とはずれた判断をしていることになります。
後述するとおり、低評価レビューで挙がっている不満点そのものは言語をまたいでほぼ共通しています。したがって「中国語圏だけ別の不満を持っている」わけではありません。同じ不満をどこまで許容するかの差、と読むのが現時点で言えるところです。
ひとつだけ、体験の前提として無視できない違いがあります。本作のフルボイス対応は日本語と英語だけで、中国語をはじめとする残りの言語は字幕のみです。日本語のレビューでは声優の演技を評価する声が繰り返し出てくる一方、簡体字中国語の低評価では会話シーンの表情の乏しさやテンポの遅さを指摘するものが目立ちます。同じ演出でも、音声がある側とない側で受け取り方が変わっている可能性はあります。対応言語の詳細はおすすめ設定ガイドの音声セクションで整理しています。
不満低評価が実際に指摘しているのは、大きく4点
低評価レビューを日本語・英語・簡体字中国語の3言語で読み比べると、指摘は驚くほど同じところに集中していました。順に見ていきます。
敵とボスの使い回しが最も多く挙がる
3言語すべてで最多だったのがこれです。大型のボスが5体前後しかおらず、しかも同じ相手と3回から4回にわたって戦わされる、という指摘が繰り返し出てきます。倒したボスが縮小されて通常の敵として再登場する、序盤で出会った雑魚敵が終盤まで顔ぶれを変えずに出続ける、といった具体的な不満も共通していました。
英語の低評価では「boss」という語が突出して多く登場します。戦闘システム自体は評価しつつ、その戦闘を仕掛ける相手が最後まで変わらないことに疲れる、という構図です。
カメラとロックオンが戦闘の見づらさにつながる
次に多いのがカメラです。大型ボスとの戦闘で視点が近すぎて相手の全体が見えない、敵が2体以上いるとロックオンの対象が頻繁に切り替わって画面が振り回される、といった指摘が言語を問わず出ています。パリィが軸のゲームで相手の攻撃の予備動作が見えにくいのは、そのまま戦闘のストレスに直結します。
2026年8月配信のバージョン1.0.7では、カメラのほかに文字サイズ、パリィの受付、ボスの挙動にも調整が入りました。低評価レビューの多くは発売直後に投稿されたものなので、現在の状態とは差があります。内容はv1.0.7の変更点を整理した記事にまとめました。
カットシーンをスキップできない
会話やイベントシーンを飛ばせない仕様への不満も、3言語に共通していました。とくに強いのはボス戦とセットで語られるパターンです。ボスに負けて再挑戦するたびに同じ場面を最初から見せられる、という流れがストレスとして挙がっています。周回プレイでも同じ演出を通しで見る必要があるという指摘もありました。
価格に見合わないという判断
そして、低評価をつけた理由として明確に価格を挙げるレビューが目立ちます。Steam版は7,980円、PS5のパッケージ版は8,980円です。英語のレビューでは「大幅な値引きとパッチを待て」という書き方が繰り返し出てきますし、日本語でも「フルプライスでの購入は避けたほうがいい」「2,980円が適正」といった記述が見られます。
ここが本作の評価を読むうえで最も重要な点です。低評価の多くは「出来が悪い」ではなく「この値段では勧められない」と言っています。日本語の低評価には「点数をつけるなら70〜75点」「決してクソ扱いされるゲームではない」と自ら書き添えているものが複数あり、それでも推奨しないほうを選んでいます。Steamのレビューは推奨するかしないかの2択しかないため、この「良いが定価では勧めない」という判断がすべて不評として集計されます。賛否両論という表示の内側には、こうした中間的な評価がかなり含まれています。
評価点好評レビューが支持しているのは、間口の広さと世界観
では好評側は何を評価しているのでしょうか。こちらも読み比べると、論点ははっきりしています。
なお最適化については評価が割れています。「ぼやける」「最適化が甘い」という指摘がある一方で、最高設定でも安定していて問題を感じないという好評レビューもありました。使っている環境と設定によって体験が変わる部分なので、設定ガイドで自分の環境に合わせて詰めるのが早道です。
前提PCで買う前に知っておきたい仕様が2つあります
レビューを読むうえで、PC版特有の前提を2つ押さえておくと判断を誤りません。
Steam公式が「ゲームパッド推奨」と明示している
本作のSteamストアページには、カテゴリとして「フルコントローラサポート」と並んで「ゲームパッド推奨」が付いています。これは開発側がコントローラーでの操作を前提に調整していることを示すラベルです。
実際、キーボードとマウスでの操作性に対する不満は簡体字中国語の低評価で特に目立ちました。決定と跳躍が同じキーに割り当てられている、マウスのサイドボタンが設定できない、キー配置を変更すると組み合わせ操作が効かなくなる、といった具体的な指摘です。パリィが軸のゲームでキーボード操作に不満が出れば、そのまま作品全体の評価に響きます。コントローラーで遊べる環境があるなら、そちらを強く勧めます。
マルチプレイはなく、シングルプレイ専用です
Steamのカテゴリは「シングルプレイヤー」のみで、協力プレイや対戦の項目はありません。友人と一緒に遊ぶ前提で検討していた場合は、ここで選択肢から外れます。相棒犬のクゥと2人で進む設計そのものが本作の中心なので、仕様として割り切られている部分です。
判断いま定価で買うべきか、値下がりを待つべきか
ここまでの内容をふまえて、購入判断を整理します。
- パリィで弾く戦闘をやりたいが、SEKIROのような高難度は手に負えなかった人
- 崩壊後の日本という世界観と、日本語フルボイスの物語に惹かれている人
- コントローラーで遊べる環境があり、20時間前後で終わる作品を探している人
- 同じボスと複数回戦う構成を、周回前提のアクションとして受け入れられる人
- SEKIROやステラブレイドと同じ水準の戦闘のキレを期待している人
- 敵やボスのバリエーションの豊富さを、アクションの満足度の中心に置いている人
- キーボードとマウスでしか遊べない環境の人
- フルプライスの作品には演出面の完成度まで求めたい人
時間の要素も判断材料になります。バージョン1.0.7の時点で、低評価で挙がっていたカメラや文字サイズ、パリィの受付にはすでに調整が入りました。DLSS 4系やFSR 4への対応は公式に「今後の予定」と記載された段階で時期は未定です。描画品質の底上げを待ちたいのであれば、対応の続報を見てからでも遅くありません。
逆に、パリィの手触りと世界観に惹かれていて、ボスの使い回しを許容できるのであれば、いま遊んで損をする作品ではありません。好評率が発売直後の52%から57.1%へ戻してきていることも、初期の荒れが落ち着いてきた傍証と見てよいと思います。
周辺機器推奨アイテム|コントローラーを用意できるかで体験が変わります
前述のとおり、本作はSteamの公式カテゴリで「ゲームパッド推奨」と明示されており、キーボードとマウスでの操作には低評価レビューで具体的な不満が挙がっています。パリィが軸の戦闘なので、入力の確実さがそのまま手触りに直結します。手元にコントローラーがないまま定価で買うと、低評価レビューと同じ不満を踏みにいくことになりかねません。
疑問よくある質問
結論まとめ|数字ではなく、何に不満が集まっているかで判断する
ビースト・オブ・リンカネーションのSteam評価は、2026年8月12日時点で4,438件・好評率57.1%の「賛否両論」です。ただしこの数字は、好評率40.1%の簡体字中国語がレビュー全体の26.4%を占めていることに強く引っ張られています。日本語は61.6%、英語は63.7%で、簡体字中国語を除けば63.2%まで上がります。
低評価の中身も、読んでみると印象が変わります。ボスの使い回し、カメラとロックオン、スキップできないカットシーン、そして価格。この4点に集中していて、しかも「良い作品だが定価では勧めない」という書き方がかなりの割合を占めます。カメラと文字サイズ、パリィの受付についてはバージョン1.0.7ですでに調整が入りました。
判断の分かれ目は結局、同じボスと何度も戦う構成を受け入れられるかどうかに集約されます。ここが許容できてコントローラーで遊べるなら、パリィの間口の広さと崩壊後の日本という世界観は十分に楽しめるはずです。逆にここが我慢できないと感じるなら、DLSS 4系やFSR 4への対応が具体化するタイミングまで待つのが賢明です。





