ビースト・オブ・リンカネーション(ビーカネ)v1.0.7でDLSS 4.5・FSR 4対応?公式は今後の予定と記載【2026年8月】
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公式パッチノートでは今後のパッチ予定として記載されています
出典:Steam公式パッチノート(v1.0.7) / Steamストアページ(動作環境) / NVIDIA公式(DLSS 4.5) / AMD GPUOpen(FSR Upscaling) / AMD GPUOpen(FSR Frame Generation)
ゲームフリークが手がけた新作アクションRPG『ビースト・オブ・リンカネーション』(ビーカネ)で、PC版の初回アップデートv1.0.7が日本時間2026年8月10日に配信されました。発売から1週間ほどでの最初のパッチです。
このアップデートについて、「DLSS 4.5とFSR 4に対応した」という形で紹介されているのを見かけた方もいるかもしれません。ただ、開発元が公開しているパッチノートを実際に読むと、書かれている内容は少し違います。
この記事では、v1.0.7で本当に変わったのはどこなのか、DLSS 4.5とFSR 4がいつ来るのか、そして正式実装されたときに自分のグラフィックボードが恩恵を受けられるのかまでを、公式情報にもとづいて整理します。
目次
要点アップスケーラーの新規追加ではなく、既存設定の不具合修正が中心
公式パッチノートは、v1.0.7の変更点を列挙したあと、末尾に「今後のパッチで対応を予定している項目」として別枠を設けています。DLSS 4/4.5(L/M)とFSR 4の実装は、その別枠に記載されている項目です。v1.0.7で実際に修正されたのは、アップスケーリング設定がゲームの再起動でリセットされる不具合と、V-Sync設定を変えると解像度設定まで変わってしまう不具合の2つでした。
誤解注意設定画面を探しても新しいアップスケーラーは出てこない
v1.0.7へ更新したあとにグラフィック設定を開いても、DLSS 4.5やFSR 4という項目が新しく増えているわけではありません。公式パッチノートの構成上、この2つは今回の変更点ではなく、これから対応する予定の項目として案内されています。
本作が現在対応しているアップスケーラーは、Unreal Engine 5標準のTAAUとTSR、そしてFSR1、FSR3、DLSSです。フレーム生成機能はゲーム内に搭載されておらず、Intel XeSSにも対応していません。この構成はv1.0.7でも変わっていません。
そのため、いま設定画面をいくら探しても見つからないのは仕様です。MODやDLLの差し替えで無理に新しいアップスケーラーを入れるより、公式対応を待ったほうが不具合の切り分けもしやすくなります。
修正内容PC版で直った2つの設定不具合
今回のアップデートで、PC版のグラフィック設定まわりは2箇所が修正されました。どちらもDLSSやFSRを使っているユーザーに直接関係します。
| 項目 | v1.0.7より前 | v1.0.7以降 |
|---|---|---|
| アップスケーリング設定 | ゲームを再起動するとリセットされることがあった | 再起動しても設定が保持される |
| V-Syncの設定変更 | 変更すると解像度設定にも影響していた | 解像度設定に影響しなくなった |
| ボタンアイコンの種類 | 変更しても正しく保存されなかった | 保存されるよう修正 |
アップスケーリング設定のリセットは、地味に見えて実用上かなり厄介な不具合でした。DLSSをQualityに設定したつもりでも、次に起動したときに別の設定へ戻っていれば、画質もフレームレートもプレイするたびに変わってしまいます。「昨日は軽かったのに今日は重い」「同じ場所なのに見え方が違う」という状態の原因になります。
V-Syncのほうも同様です。V-Syncと解像度は本来別々に調整したい設定なので、片方を触ったらもう片方まで動くと、どの設定がフレームレートに効いているのか判断できなくなります。今後DLSS 4.5やFSR 4が入ることを考えると、その前に設定まわりの土台を固めた形といえます。
既定変更ムービーが24fpsで再生されなくなった、ただし条件付き
もうひとつ、見た目に分かりやすい変更があります。カットシーンの既定設定がCinematicからPerformanceへ変わり、ムービーが24fpsで再生されなくなりました。Cinematicの選択肢自体は残っているので、映画的な見え方が好みなら戻せます。
公式パッチノートには、この項目をすでにCinematicに設定している場合、Performanceへ変更してはじめて反映されるという注記があります。つまり発売直後から遊んでいて設定を触った覚えがある方は、アップデートしても24fpsのままです。ゲーム本編は滑らかなのにムービーに切り替わった瞬間だけカクついて見える場合、グラフィックボードの性能不足ではなく、この設定が原因の可能性があります。
その他カメラ・文字サイズ・パリィ受付・ボスの調整も入っている
グラフィック以外にも、遊び心地に関わる調整がまとまって入りました。戦闘中と戦闘外の両方でプレイヤーカメラが調整されており、パッチノートには今後もカメラ調整を続けると書かれています。ゲーム全体の文字サイズも調整され、こちらもさらなる調整が計画されていると明記されています。
戦闘面では、エマが被弾している最中のパリィ受付時間が調整されました。あわせて全難易度でボスのバランスが、ノーマル難易度では通常の敵との戦闘バランスが調整されています。ストーリー進行についても、連続して発生し得た好感度会話が1日1回までに制限され、テンポが整理されました。
操作面では、インタラクトボタンの割り当てを設定から変更できるようになりました。あわせて、インタラクトを□ボタンやXボタンに割り当てていると、ウォーカーでカグラと会話するイベントで「朝まで休む」が優先されて会話できなくなる不具合も修正されています。
今後DLSS 4/4.5とFSR 4の配信時期は未定
気になる実装時期ですが、2026年8月11日時点で具体的な日付やバージョン番号は発表されていません。開発元は複数の追加パッチを予定していると説明したうえで、今後対応する項目としてDLSS 4/4.5(L/M)の実装、FSR 4の実装、ストーリーテンポのさらなる調整などを挙げています。
「次のパッチで必ず入れる」と書かれているわけではない点には注意が必要です。あくまで今後の複数のパッチで対応していくという表現なので、実装時期は次の発表を待つことになります。
なお、パッチノートに書かれている「(L/M)」は、DLSS 4.5で追加されたモデルプリセットのことだと考えられます。ゲーム内でLとMをどのように選べる仕様になるのかは、現時点では公開されていません。
注意点推奨環境のRTX 3060にとって、新モデルは素直な朗報ではない
ここが本作のユーザーにとって最も重要な部分です。DLSS 4.5のSuper Resolutionは第2世代Transformerモデルを採用しており、GeForce RTXシリーズ全体で利用できます。ただし「使える」ことと「速くなる」ことは別の話です。
第2世代TransformerモデルはFP8という精度形式を活用して推論の処理量を稼いでいます。ところがGeForce RTX 20シリーズとRTX 30シリーズは、このFP8をハードウェアでネイティブにサポートしていません。NVIDIAは、そのため両世代ではModel MとModel Lの性能面の負荷が大きくなり、性能と画質のバランスを取るならModel K(DLSS 4.0相当)に留まることを好むユーザーもいると案内しています。
Steamの推奨環境で指定されているのはGeForce RTX 3060の12GB版、つまりRTX 30シリーズです。DLSS 4.5が正式実装されても、推奨環境ちょうどの構成で遊んでいる方にとっては、新しいModel MやLへ切り替えることが必ずしも得にならない可能性があります。実装後は画質だけでなく、平均フレームレートと1% Lowまで見て、従来のモデルと比べたほうがよいでしょう。
逆に、FP8をネイティブサポートするRTX 40シリーズとRTX 50シリーズでは、新モデルの負荷を吸収しやすくなります。同じ「DLSS 4.5対応」でも、世代によって受け取り方が変わるという点は押さえておきたいところです。
NVIDIA Appの「Recommended」設定では、DLSSのPerformanceにModel M、Ultra PerformanceにModel L、それ以外のモードには従来のModel Kが割り当てられます。Model MはPerformance向け、Model Lは4KのUltra Performance向けに最適化されたプリセットという位置づけです。
Radeon側FSR 4はRX 9000とRX 7000が対象、RX 6000は2027年予定
AMD側も、FSR 4という言葉ひとつで対応範囲が決まるわけではありません。機能ごとに必要なGPUが違います。
| 機能 | 利用できるRadeon | 本作での位置づけ |
|---|---|---|
| FSR Upscaling 4.1.1 | RX 9000シリーズ/RX 7000シリーズ | 今後の実装対象と見られる |
| FSR Frame Generation 4.0.1 | RX 9000シリーズのみ | ゲーム内にフレーム生成が非搭載 |
| FSR 3.1.5(従来版) | RX 500シリーズ以降と同等品 | 現在のFSR3として利用中 |
AMDは2026年6月にドライバー側でRadeon RX 7000シリーズへFSR 4.1を開放しており、開発者向けのFSR SDKでもFSR Upscaling 4.1.1はRX 9000シリーズとRX 7000シリーズの両方を対応対象としています。一方でフレーム生成にあたるFSR Frame Generation 4.0.1はRX 9000シリーズ専用のままです。
RX 6000シリーズについては、FSR 4.1の提供時期は2027年が見込まれています。ただし本作の推奨環境にはRadeon RX 6700 XTの12GB版が入っており、現在も従来のFSR3で遊べます。今回のアップデートを理由にグラフィックボードを買い替える必要はありません。
そして開発元が予告しているのは「FSR4」という表記だけで、どのバージョンを採用し、RX 7000まで有効化するのかは発表されていません。現時点で「RX 7000でも本作のFSR 4が使える」と決めつけるのは早い段階です。
確認手順いま手元でやっておくとよいこと
DLSS 4.5とFSR 4を待つあいだにやっておくと無駄がないのは、次の3つです。
1つ目は、v1.0.7へ更新したうえで、アップスケーリング設定を変更してゲームを再起動し、設定が保持されるか確かめることです。ここが直っていれば、以降の画質比較が正しく行えるようになります。
2つ目は、V-Syncのオン・オフを切り替えたときに解像度設定が維持されるかの確認です。3つ目は、カットシーンの設定がCinematicのままになっていないかの確認で、ムービーだけカクつく場合はここを見てください。
そのうえで、いま使っているアップスケーラーとモードで、負荷の重い場面のフレームレートを控えておくと役に立ちます。DLSS 4.5やFSR 4が実装されたとき、同じ場面で比較すれば違いをはっきり判断できます。
FAQよくある質問
総括まとめ|新機能の追加ではなく、来る前の下ごしらえと読むのが正確
『ビースト・オブ・リンカネーション』PC版のv1.0.7は、日本時間2026年8月10日に配信されました。DLSS 4/4.5(L/M)とFSR 4への対応は公式に予告されていますが、実装されたのはこのアップデートではなく、今後のパッチで対応予定の項目として記載されています。
今回入ったのは、アップスケーリング設定が再起動でリセットされる不具合と、V-Sync設定の変更が解像度へ影響する不具合の修正です。あわせてカットシーンの既定がPerformanceへ変わり、ムービーが24fps固定で再生されなくなりました。すでにCinematicを選んでいる場合は手動で変える必要がある点だけ注意してください。
そして正式実装されたときも、世代によって受け取り方は変わります。本作の推奨グラフィックボードであるRTX 3060はRTX 30シリーズにあたり、FP8をネイティブサポートしないためDLSS 4.5のModel MとLは負荷が大きくなります。Radeon側も、FSR Upscaling 4.1.1の対象はRX 9000シリーズとRX 7000シリーズまでです。
いまやっておくとよいのは、v1.0.7へ更新したうえでアップスケーリング設定とV-Syncの挙動を確認し、負荷の重い場面のフレームレートを控えておくことです。DLSS 4.5やFSR 4が実装されたとき、同じ場面で画質と平均フレームレート、1% Lowを比べれば、自分のグラフィックボードにとって切り替える価値があるかどうかを正しく判断できます。





