『Gothic 1 Remake(ゴシック1リメイク)』発売1週間で50万本|PC・コンソール売上68%増を決算が裏付け【2026年8月】
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PC・コンソール売上68%増を決算が裏付け【2026年8月】
出典:THQ Nordic公式発表、Embracer Group公式決算プレスリリース(2026年8月13日)
ヨーロッパの古典的なオープンワールドRPGとして知られる『Gothic(ゴシック)』シリーズは、長らく熱心なファン層に支えられてきた一方、大手パブリッシャーの決算資料で名指しされるほどの規模で語られることの少ないタイトルでした。そのリメイク版が発売1週間で50万本を売り上げたというニュース自体は2026年6月の時点ですでに伝えられていましたが、この数字を裏付けるより具体的な材料が、発売から2カ月以上が経った8月13日に公表されています。
Embracer Groupが発表した2026/27年度第1四半期決算では、THQ Nordicが所属するPC・コンソール事業の売上が前年同期比68%増となり、その主因として『Gothic 1 Remake』の発売とホラーアドベンチャー『REANIMAL(リアニマル)』の継続的な販売が挙げられました。ゲームの世界だけで語られていた「50万本」という数字が、決算という別の角度からも確かな成果として裏付けられた形です。
6月に発表された初動の実績を振り返ったうえで、8月13日の決算資料が具体的にどの数字を裏付けたのか、そして決算の裏側で進むEmbracer Groupの組織再編がどう関わっているのかを整理します。決算そのものの解説にとどまらず、Steamの最新レビュー状況や、これから『Gothic』シリーズがどう展開しうるかまで、PCゲーマー目線で見ていきます。
目次
速報『Gothic 1 Remake』が発売1週間で全プラットフォーム合計50万本を突破
『Gothic 1 Remake』は、2001年にドイツのPiranha Bytesが開発したオリジナル版『Gothic』を、Unreal Engine 5でフルリメイクした作品です。開発はスペインのAlkimia Interactive、販売はTHQ Nordicが担当し、2026年6月5日にPC(Steam)・PlayStation 5・Xbox Series X|Sで発売されました。
THQ Nordicは発売からちょうど1週間となる2026年6月12日、全プラットフォーム合計の販売本数が50万本を突破したと公式に発表しました。同発表では、6月7日にSteamの同時接続者数が約7万8,000人でピークを迎えたことも明らかにされています。
反響発売1週間でレビュー1万5,000件、好評率85%という滑り出し
販売本数だけでなく、プレイヤーからの評価も好調でした。THQ Nordicの発表によれば、発売1週間の時点でSteamのレビューは1万5,000件を超え、好評率は85%の「非常に好評」でした。大手パブリッシャーの10分の1ともいわれる宣伝予算で展開したタイトルとしては、決して小さな滑り出しではありません。
『Gothic 1 Remake』は、囚人として鉱山の谷に送り込まれた名もなき主人公が、対立する3つの勢力のいずれかを選びながら生き延びていくアクションRPGです。原作の探索要素やダークな世界観を残しつつ、戦闘システムやクエストラインは現代の水準に合わせて作り直されています。
前夜発売前からウィッシュリスト100万件を突破していた高い期待
発売後の好調は、発売前からの反応の延長線上にあるものでした。THQ Nordicは2025年5月21日、SteamのウィッシュリストがすでにSteam全体で21位に相当する100万件を突破したと発表しています。長年のファンだけでなく、原作を知らない新規プレイヤーからも、早い段階から注目を集めていたことがうかがえます。
現在地発売から2カ月半、レビューは3万9,000件・好評率89%まで積み上がった
発売1週間時点の数字は、あくまで初動の記録です。Steamの公式データを確認すると、レビュー総数は3万9,193件まで伸びており、好評(Positive)は3万4,839件で好評率は約89%、評価は引き続き「非常に好評」を維持しています。発売直後の勢いだけで終わらず、2カ月半が経過した後も高い評価を保っている点は、決算資料が『Gothic 1 Remake』を成功例として扱う裏付けの一つになっています。
確認8月13日発表の決算がPC・コンソール事業の売上68%増を裏付け
Embracer Groupは、スウェーデン・カールスタードに本社を置く持株会社で、THQ Nordicをはじめ複数のゲームパブリッシャー・スタジオを傘下に持っています。同社は2026年8月13日、2026/27年度第1四半期(2026年4月〜6月)の決算を発表しました。
決算資料によると、THQ Nordicが所属する「Embracer」セグメントのPC・コンソール事業の売上は7億2,800万クローナ(スウェーデン・クローナ)で、前年同期の4億3,300万クローナから68%増となりました。この事業の新作売上は3億1,000万クローナに達しており、決算資料はその主因として『Gothic 1 Remake』の発売と、ホラーアドベンチャー『REANIMAL』の継続的な販売を挙げています。
『REANIMAL』は、パズルアクション『Little Nightmares(リトルナイトメア)』シリーズを手がけたTarsier StudiosがTHQ Nordicから2026年2月13日に発売した、協力プレイに対応したホラーアドベンチャーです。新作単体の成果だけでなく、こうした既存タイトルの継続的な販売も、PC・コンソール事業の伸びを支えています。
Embracer GroupのCEOを務めるPhil Rogers氏は、決算の説明で『Gothic 1 Remake』について、発表時点ですでに開発費・宣伝費をほぼ回収する水準に近づいていると述べました。開発予算そのものは公開されていませんが、大型タイトルに比べて小規模な体制で制作された作品が、短期間で採算ラインに近づいたこと自体は前向きな材料です。
内訳モバイルは17%増、Entertainment & Servicesは83%増
Embracerセグメント全体では、今期の売上が31億3,400万クローナで、前年同期の21億1,300万クローナから48%増となりました。内訳を見ると、PC・コンソール事業の68%増に加えて、モバイル事業も17%増の6億1,000万クローナ、物理流通や映像配給などを含むEntertainment & Services事業は83%増の17億6,800万クローナと、いずれもプラス成長でした。
| 事業 | 2026年4〜6月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| PC・コンソール | 7億2,800万クローナ | +68%(前年同期4億3,300万クローナ) |
| モバイル | 6億1,000万クローナ | +17% |
| Entertainment & Services | 17億6,800万クローナ | +83% |
| Embracerセグメント合計 | 31億3,400万クローナ | +48%(前年同期21億1,300万クローナ) |
Embracer Group全体(後述するもう一つのセグメントを含む連結ベース)の売上は39億4,300万クローナで、前年同期の31億7,100万クローナから24%増、為替や事業譲渡の影響を除いたオーガニックベースの成長率は33%増でした。利益面の指標であるCash EBIT(現金ベースの利益に近い指標)は、前年同期のマイナス9,900万クローナからプラス4,700万クローナへと黒字に転換しています。
体制THQ Nordicが属する「Embracer」と、トゥーム・レイダーなどを担う「Fellowship Entertainment」
今回の決算からもう一つ押さえておきたいのが、Embracer Groupの組織再編です。同社は2026年5月、傘下のIPを2つの独立した会社に分割する方針を発表しました。THQ Nordic傘下の35以上のスタジオやAspyr、CrazyLabsなどを含む身軽な「Embracer」と、トゥーム・レイダーや『指輪物語』、メトロ、キングダム カム:デリバランス、デッドアイランドなどを担う新会社「Fellowship Entertainment」です。Fellowship Entertainmentは2027年中にストックホルム証券取引所への上場を目指しています。
今回発表された決算は、この2つのセグメントに分けて報告される最初の四半期にあたります。『Gothic 1 Remake』が牽引したPC・コンソール事業の68%増は、あくまで「Embracer」セグメント側の数字であり、Fellowship Entertainment側の業績とは別に扱われている点は押さえておく必要があります。
組織再編の名称はややこしく見えるかもしれませんが、押さえておきたい点はシンプルです。THQ Nordicと『Gothic』シリーズは、身軽になった「Embracer」の側に残ります。今回の決算で好調さが強調されたのは、この「Embracer」セグメントの方だという点です。
波及リメイク・リマスター戦略への広がりと今後のシリーズ展開
Embracer Groupは決算資料の中で、リメイクやリマスター作品の展開を今後の事業機会の一つとして位置づけています。『Gothic 1 Remake』の成功は、こうした過去の人気IPを現代の技術で作り直す戦略が、実際の売上として結果を出せることを示した事例として扱われている形です。
続編にあたる『Gothic 2』のリメイクについては、2026年8月時点で正式な発表はありません。開発元のAlkimia Interactiveは、まずは『Gothic 1 Remake』の運営に専念する方針を示しつつ、続編の可能性そのものを否定してはいません。現時点で確定しているのはここまでで、今後の発表を待つ段階です。
仕様PC版の必要スペックと現在の価格
『Gothic 1 Remake』のPC版はSteamで配信されており、日本語のインターフェース・字幕にも対応しています。記事執筆時点(2026年8月15日)の通常価格は6,490円で、セールは実施されていません。
| 項目 | 最低動作環境 | 推奨動作環境 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10/11(64bit) | Windows 10/11(64bit) |
| CPU | Core i7-7700K/Ryzen 5 1600X | Core i7-7700K/Ryzen 5 3600X |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| GPU | 8GB VRAM、RTX 2070/RX 6700 XT | 12GB VRAM、RTX 3070 Ti/RX 6800 XT |
| DirectX | Version 12 | Version 12 |
| ストレージ | 60GB(SSD/NVMe必須) | 60GB(NVMe推奨) |
最低動作環境の時点でVRAM 8GBのGPUが条件になっている点は見逃せません。Unreal Engine 5ベースのタイトルらしく、グラフィック設定とVRAM使用量のバランスを取る必要がある作品です。
動作環境・価格:Steam公式ストア「Gothic 1 Remake」を2026年8月15日に確認。
FAQ『Gothic 1 Remake』に関するよくある質問
総括『Gothic 1 Remake』の50万本は、決算が裏付けた確かな手応え
『Gothic 1 Remake』は2026年6月5日の発売から1週間で全プラットフォーム合計50万本を突破し、Steamレビューも高い評価を集めました。2カ月半が経過した8月15日時点でもレビューは3万9,000件を超え、好評率は約89%の「非常に好評」を維持しています。
2026年8月13日に発表されたEmbracer Group決算は、この初動を数字の面から裏付けました。THQ Nordicが所属するPC・コンソール事業の売上は前年同期比68%増となり、決算資料はその主因として『Gothic 1 Remake』の成功と『REANIMAL』の継続的な販売を挙げています。組織再編でTHQ Nordicが残る「Embracer」セグメントにとって、今回の決算は好材料になったといえます。
続編の発表はまだありませんが、リメイク・リマスター戦略そのものが今後の事業機会として位置づけられたことは、『Gothic』シリーズだけでなく他の旧作IPの展開にも影響しそうです。
出典:THQ Nordic公式「Half a Million Nameless Heroes」発表、THQ Nordic公式「One Million Nameless Heroes」発表、Embracer Group公式決算プレスリリース、Global Banking & Finance Review決算報道、Investing.com決算スライド報道、TwistedVoxel決算まとめ、Game World Observer記事、Steam公式ストア「Gothic 1 Remake」。決算数値は2026年8月13日発表時点、Steamレビュー・価格は2026年8月15日確認時点の情報にもとづきます。

