ASUSがEHA Reader Awards 2026で10部門受賞|7→10部門増の内訳とマザーボード・GPU選びの確認ポイント【2026年9月】
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前年7部門からの増加分、実は半分がカテゴリー分割によるもの
出典(確認日2026年9月24日):ASUS公式プレスリリース「ASUS Wins 10 European Hardware Association Reader Awards 2026」、EHA公式「Reader Awards 2026 Nominations」、EHA公式「EHA Reader Awards 2026 Winners Announced」、EHA公式「European Hardware Awards 2026 Winners」(Editorial Awards)、ASUS公式プレスリリース2025年版、EHA公式「Reader Awards 2025 Nominations」、ASUS公式プレスリリース2024年版にもとづきます。
「前年より受賞部門が増えた」という発表を見て、単純に評価対象の製品が増えたと受け取ると実態とずれます。マザーボード・グラフィックカード・ゲーミングモニターを検討している人にとっては、受賞数そのものより、投票カテゴリーがどう組み替えられたかのほうが選び方に直結します。
ASUSは2026年9月18日、EHA(European Hardware Association)の「Reader Awards 2026」で10部門を受賞したと発表しました。実際の受賞結果はEHAが2026年8月25日に公表しており、前年の2025年(7部門)と比べた増加分3部門のうち2部門は、マザーボード・グラフィックカードの投票カテゴリーがそれぞれIntel向け/AMD向け、NVIDIA向け/AMD向けへ分割されたことによるものです。
ASUS公式・EHA公式それぞれの2025年分・2026年分の発表を突き合わせ、増加分の内訳を具体的に特定したうえで、マザーボード・グラフィックカード・モニターを実際に選ぶ際に確認しておきたいポイントまで整理します。
目次
要点まず何が起きたか
European Hardware Association(EHA)は2026年8月25日、9つの加盟メディアの読者投票にもとづく「Reader Awards 2026」の受賞結果を発表しました。ASUSは2026年9月18日付の公式プレスリリースで、自社が10部門を受賞したことを明らかにしています。前年の2025年は7部門(発表2025年9月22日)だったため、単純な部門数では3部門の増加です。ただしこの増加分は、新しく評価対象になった製品が3つ増えたことを意味するわけではありません。内訳は後述します。
内訳10部門の中身、主軸はマザーボード・GPU・モニター
ASUS公式が発表した10部門は、Best Intel Motherboard、Best AMD Motherboard、Best NVIDIA-Based Graphics Card、Best AMD-Based Graphics Card、Best Gaming Monitors、Best Portable Monitors、Best Routers、Best Desktop Gaming PCs、Best Gaming Laptops、Best Overclocking Productです。このうち、自作PCやゲーミング環境のパーツ選びに直結するマザーボード・グラフィックカード・ゲーミングモニターの3系統を中心に見ていきます。
残る4部門は、ルーター(Best Routers)、デスクトップゲーミングPC(Best Desktop Gaming PCs)、ゲーミングノートPC(Best Gaming Laptops)、前述のオーバークロッキング製品(Best Overclocking Product)です。いずれもASUS公式発表に含まれていますが、パーツ単体(マザーボード・グラフィックカード・モニター)を選ぶ場面とは判断材料が異なるため、ここでは深追いしません。
検証7部門から10部門への増加分、実際の内訳
ASUS公式の2026年分プレスリリースには「前年比」という表現そのものは登場しません。そこでEHA公式が2025年6月・2026年7月にそれぞれ公開した投票カテゴリーのノミネートページを突き合わせ、増加分がどこから来ているのかを具体的に確認しました。
- マザーボード 2025年の投票は「Best brand for Motherboards」の1カテゴリーのみでしたが、2026年は「Best AMD Motherboard」「Best Intel Motherboard」の2カテゴリーに分割されました。ASUSはどちらも受賞しているため、この分割だけで受賞部門が1つ増えています。
- グラフィックカード 同様に2025年は「Best brand for Graphics Cards」の1カテゴリーでしたが、2026年は「Best AMD-Based Graphics Card」「Best NVIDIA-Based Graphics Card」に分割されました。こちらもASUSが両方を受賞し、部門数が1つ増えています。
- 新たに受賞したカテゴリー ルーター(Best Routers)とオーバークロッキング製品(Best Overclocking Product)の2部門は、2025年のASUS公式発表には含まれていませんでした。2026年に新たに受賞リストへ加わっています。
- 受賞リストから外れたカテゴリー 一方、2025年に受賞していた「Best Value Motherboard」(ASUS TUF Gaming B650-Plus WiFiが受賞)は、2026年のASUS公式の受賞リストには含まれていません。
整理すると、純増3部門のうち2部門分は、マザーボード・グラフィックカードの投票カテゴリーがプラットフォーム別に細分化されたことで説明できます。残り1部門分は、新たに受賞したルーター・オーバークロッキング製品の2部門から、受賞対象から外れたBest Value Motherboardの1部門を差し引いた分です。「去年より評価対象が3つ増えた」というより、「投票の仕切り方自体が変わった」と捉えるほうが実態に近いといえます。
規模読者投票の規模とEditorial Awardsとの違い
EHAは9つの加盟メディア(Hardware Upgrade、Lab501、PurePC、IO-Tech、Geeknetic、HardwareLuxx、KitGuru、Cowcotland、Technology Insider)の読者投票をもとにReader Awardsを運営しています。EHA公式のノミネート発表ページでは、この9媒体について「together influence the purchasing decisions of more than 20 million avid technology enthusiasts every month(合わせて毎月2,000万人以上のテクノロジー愛好家の購買判断に影響を与えている)」と説明されています。ただし、これは9媒体が持つ月間の読者影響力の規模であり、Reader Awards自体の投票者数ではありません。実際の投票規模について、EHA公式の受賞発表ページは「thousands of nominations and votes(数千件規模のノミネートと投票)」という表現にとどめており、正確な総投票数は公表されていません。
もう一点押さえておきたいのが、Reader AwardsとEditorial Awardsは別の賞だという点です。EHAは2026年6月1日にも「European Hardware Awards 2026」(Editorial Awards)の結果を発表しており、こちらは世界各国の100人以上の編集者・レビュアーが400製品以上を評価する、専門家目線の賞です。読者投票のReader Awardsとは選考方法がまったく異なるため、両方をまとめて「EHAの賞を受賞」と一括りにしないほうが正確です。
継続ゲーミングモニター部門は本当に5年連続か
ゲーミングモニター部門の連続受賞についても確認しました。ASUS公式の過去の発表をさかのぼると、2024年11月29日付のプレスリリースには「displays that have won the EHA Reader Awards three years in a row(3年連続でEHA Reader Awardsを受賞したディスプレイ)」という表現があり、2025年9月22日付のプレスリリースには「earning prestigious EHA Reader Awards for four consecutive years(4年連続でEHA Reader Awardsを受賞)」と明記されています。この推移をそのまま延長すれば、2026年は5年連続の受賞という計算になります。
ただし、2026年9月18日付のASUS公式プレスリリースの本文には、ゲーミングモニター部門について「◯年連続」という表現そのものが見当たりませんでした。計算上は成り立つ話ですが、ASUS自身が2026年時点で明言した数字ではないという点は区別しておく必要があります。
対策マザーボード・GPU・モニターを検討中の人が確認すべきポイント
受賞のニュース自体は、マザーボード・グラフィックカード・ゲーミングモニターを検討している人にとって直接の購入判断材料にはなりません。実際に製品を選ぶ際は、次の点を確認しておくと受賞名だけに引っ張られずに済みます。
- 受賞は「ブランド」への投票であり、個別モデルの性能評価ではない点を踏まえる。EHAの投票カテゴリーは、ASUS/ROGのほかASRock・Gigabyte/Aorus・MSIなど主要ブランドが同じ土俵で候補に並んでいます。勝ったのはブランド全体としての得票であり、自分が検討している特定モデルの性能が保証されたわけではありません。
- 自分のプラットフォームに対応する部門かどうかを確認する。マザーボードはIntel向け・AMD向け、グラフィックカードはNVIDIA向け・AMD向けで部門が分かれています。Intel環境を組む予定ならBest Intel Motherboard、AMD環境ならBest AMD Motherboardというように、自分の構成に合う方の受賞かどうかを見る必要があります。
- Best Overclocking Product受賞のROG Maximus Z890 APEXは、用途を選ぶハイエンドモデルだと理解しておく。Intel Core Ultra 200Sシリーズ向けのオーバークロック特化モデルであり、一般的な用途の自作PCに同グレードのマザーボードが必須というわけではありません。
- Reader AwardsとEditorial Awardsは別の賞だと理解しておく。Reader Awardsは読者投票、Editorial Awardsは編集者・レビュアーによる実機評価です。可能であれば両方の結果、または個別の実機レビューもあわせて確認したほうが判断材料は厚くなります。
- 受賞は通年のブランド投票であり、対象製品の発売時期を保証するものではない点に注意する。検討しているモデルが実際にいつ発売された世代の製品かは、受賞とは別に自分で確認しておく必要があります。
FAQよくある質問
まとめまとめ|受賞名より投票カテゴリーの中身を見る
ASUSは2026年8月25日発表のEHA Reader Awards 2026で、前年の7部門から10部門へ受賞数を伸ばしました。増加分の中身を見ると、単純な製品力の向上というより、マザーボード・グラフィックカードの投票カテゴリーがプラットフォーム別に細分化されたことが半分近くを占めています。
マザーボード・グラフィックカード・ゲーミングモニターを検討している場合、受賞数の増減そのものより、自分のプラットフォーム(Intel/AMD、NVIDIA/AMD)に対応する部門で受賞しているか、Reader AwardsかEditorial Awardsかの区別、そして受賞製品の用途(ROG Maximus Z890 APEXのようなハイエンド特化モデルかどうか)を確認したほうが、実際の製品選びには役立ちます。

