FSR 4.1 vs DLSS 4.5 最新ベンチマーク比較【2026年3月】——6,747票のブラインドテストが示す実力差とRTX 30系の落とし穴

(更新: 2026.5.28)
FSR 4.1 vs DLSS 4.5 最新ベンチマーク比較【2026年3月】——6,747票のブラインドテストが示す実力差とRTX 30系の落とし穴

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FSR 4.1 vs DLSS 4.5 / 2026年3月 最新比較
FSR 4.1 vs DLSS 4.5
AMD vs NVIDIA——ブラインドテスト6,747票の答え
AMD FSR 4.1が3月19日にリリースされ、アップスケーリング競争が新局面に入りました。ドイツの大手メディアが6,747名を対象に実施したブラインドテストの結果、RTX 30系でDLSS 4.5を有効にすると性能が最大20%低下するという衝撃的な事実——数字で語る2026年3月時点の正直な比較です。
FSR 4.1
3月19日リリース
RDNA 4(RX 9000系)専用
VS
ブラインドテスト
6,747票の結果は?
DLSS 4.5
RTX 30系で最大
-20%のリスクあり
2026年3月25日
複数の海外PCハードウェアメディアのデータを元に作成
この記事の3行まとめ
  • 海外大手PCメディアが6,747名で実施したブラインドテストでは、DLSS 4.5が6タイトル全てで首位(平均48.2%の支持)、FSRはわずか15%の支持にとどまりました。ただしこのテストはFSR 4.0時代のデータが中心で、3月19日にリリースされたFSR 4.1の改善(特に動く草木・植生の精細度向上)はまだ十分に検証されていません。現時点ではDLSS 4.5がアップスケーリング画質でリードを維持しています。
  • RTX 30系(Ampere)・RTX 20系(Turing)のユーザーが注意すべき重要な問題があります。DLSS 4.5はFP8演算に依存する2代目トランスフォーマーモデルを採用しており、FP8非対応のRTX 30/20系ではDLSS 4.0(プリセットK)と比較して最大20〜24%の性能低下が確認されています。DLSS 4.5を有効にすることで逆にフレームレートが下がる可能性があるため、RTX 30/20系ユーザーはDLSS設定の確認が必要です。
  • GPU購入選択という観点では、RTX 5070 TiとRX 9070 XTを55タイトルで比較した場合、アップスケーリング使用時でも5070 Tiが平均5%程度の優位を保っています。ただしRX 9070 XTは価格がRTX 5070 Tiより安く、FSR 4.1 + Ray Regeneration 1.1の組み合わせで1440p〜4Kをカバーできます。「アップスケーリングだけでNVIDIAを選ぶ理由」は2026年現在でもあるが、以前ほど圧倒的ではなくなっています。
目次

FSR 4.1とDLSS 4.5|それぞれ何が新しくなったか

まず両者の最新バージョンが何を改善したのかを整理します。「アップスケーリングはNVIDIAが圧倒的」という認識は数年前に成立したものですが、技術の進歩は速く、現在の差は以前とは異なります。

AMD FSR 4.1NVIDIA DLSS 4.5
リリース日2026年3月19日(Adrenalin 26.3.1同梱)2026年1月(SR)/ 3月31日(Dynamic MFG)
対応GPURDNA 4のみ(RX 9070 XT / 9070 / 9060 XT)全RTX世代(ただし性能差あり)
主な改善点動く草木・植生の精細度向上、Ultra Performanceモードの高速化、フレーム安定性改善第2世代トランスフォーマー(計算量5倍)、線形色空間での学習、FP8推論
フレーム生成FSR FG 4.0(ML版、RDNA 4のみ)最大6x MFG(RTX 50系のみ)/ Dynamic MFG(3月31日〜)
特筆事項Sony PSSRと同一ニューラルネット(Project Amethyst)RTX 30/20系でDLSS 4.5はDLSS 4.0より性能が低下する場合あり
対応タイトル数FSR 4.xネイティブ: 2026年末200+タイトル計画DLSS 4全体: 400+タイトル(スーパーレゾリューション)

FSR 4.1の最大のポイントは「Project Amethyst」です。AMDとSonyが2023年から共同開発したニューラルネットワークをベースにしており、PS5 ProのPSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)と同一のMLモデルを使用しています。Mark Cerny自身がFSR 4.1とPSSR 2が同一ニューラルネットワークを使うことを確認しています。PCとコンソールのトップエンド技術が同じ基盤に立つという、これまでにない構図になっています。

ブラインドテスト6,747票|「FSRが追いついた」はまだ早い

ドイツの大手PCメディアが6,747名のユーザーを対象に実施したブラインドテスト(DLSS 4.5 vs FSR vs ネイティブ、6タイトル)の結果がこちらです。

ゲームタイトルDLSS 4.5ネイティブFSR差なし
Anno 11750.1%22.8%16.5%10.7%
ARC Raiders47.4%27.3%13.8%11.5%
Cyberpunk 207734.4%32.4%10.6%22.6%
Horizon Forbidden West56.3%19.4%11.7%12.6%
Satisfactory60.9%15.1%12.4%11.6%
The Last of Us Part II40.9%25.9%25.3%7.8%
6タイトル平均48.2%23.8%15.0%12.9%

結果は明確です。DLSS 4.5が全6タイトルで首位(平均48.2%)、ネイティブ解像度(23.8%)が2位、FSR(15.0%)が3位という順位でした。Cyberpunk 2077だけはネイティブとDLSSが僅差(34.4% vs 32.4%)で、一定のタイトルではDLSSの優位が縮まることも示されています。The Last of Us Part IIではFSR(25.3%)がネイティブに肉薄しており、タイトルによってはFSRの完成度が相当高いことも分かります。

ただし注意点があります。このテストのFSRは主にFSR 4.0をベースにしたものです。FSR 4.1は3月19日リリースで、これほどの規模のブラインドテストはまだ実施されていません。海外PCハードウェアメディアが個別にFSR 4.1をテストした結果では「特に動く草木のシーンで改善が明確だが、細部のシマー(点滅)が増加し、全体的な安定感ではDLSS 4.5がリードを維持している」と評しています。FSR 4.1でDLSSとの差が縮まったことは確かですが、「並んだ」とは言えない状況です。

FSR 4.1の進化点と残る課題

FSR 4.1 の改善点
動く草木・植生の精細度FSR 4.0で問題視されていたスミア(ぼやけ)とゴーストが大幅減少。Death Stranding 2の草むらシーンで効果が顕著。
Ultra Performanceモードの強化低入力解像度時のフレームレート向上が重点改善。低スペック環境で恩恵が大きい。
Ray Regeneration 1.1との連携レイトレーシングのデノイズ品質が向上。コントラスト・影の精度が改善。RX 9070 XTで4Kレイトレが実用域に。
Sony PSSRと同一基盤Project Amethystで共同開発。PS5 ProのPSSR 2と同じMLモデルを使用。業界最高水準の技術基盤。
FSR 4.1 の残る課題
シマー(細部の点滅)が増加鮮明さが増した代償として、細かいエッジのシマーが増えたことを海外PCハードウェアメディアが確認。動きの速いシーンで目立つ場合あり。
RDNA 4専用(旧世代非対応)RX 7900 XTXなどRDNA 3世代は公式非対応。FSR 3.1(非MLバージョン)での対応となり画質差が大きい。
ネイティブ対応タイトルが少ない2026年末200タイトル目標に対し、3月時点のネイティブ対応は限定的。多くはOptiScaler等の非公式ツール経由。
フレーム生成の世代格差RTX 50系の6x MFG・Dynamic MFGに相当する機能がない。フレーム生成の最大倍率でNVIDIAが差をつけている。

DLSS 4.5の落とし穴|RTX 30/20系ユーザーは要確認

DLSS 4.5を巡る最大の問題は「既存のRTX 30/20系ユーザーに対してアップグレードではなくダウングレードになりうる」という点です。DLSS 4.5のスーパーレゾリューション(SR)は、FP8精度演算を使う第2世代トランスフォーマーモデルを採用しています。RTX 50/40系はハードウェアでFP8をサポートしているため性能ペナルティは2〜3%程度ですが、FP8非対応のRTX 30/20系ではFP16でFP8をソフトウェアエミュレートするため、処理負荷が大幅に増加します。

DLSS 4.5 RTX世代別 性能影響
GPU世代SR(超解像)Frame Gen6x MFGDLSS 4.5使用時の性能変化
RTX 50系(Blackwell)FP8最適化対応対応ペナルティ約2〜3%(実質なし)
RTX 40系(Ada)FP8最適化対応非対応ペナルティ軽微(問題なし)
RTX 30系(Ampere)FP8非対応非対応非対応DLSS 4.0比 最大-20〜24%
RTX 20系(Turing)FP8非対応非対応非対応DLSS 4.0比 最大-20〜24%
複数の海外PCハードウェアメディアがコミュニティ実測値を検証。RTX 3080 Ti / Cyberpunk 2077 / 1440pでDLSS 4.0(プリセットK)比108fps→86fps(-20.4%)の実測あり。

RTX 30系ユーザーがDLSS 4.5を有効にすると、画質は改善されつつもフレームレートが大きく落ちる可能性があります。NVIDIAも公式にこの問題を警告しており「RTX 30系以前はDLSS 4.0(プリセットK)の継続使用を推奨する」と案内しています。DLSS設定画面で「品質プリセット」を確認し、「最新モデル」に設定されている場合はDLSS 4.0相当の「プリセットK」に変更することを検討してください。

RX 9070 XT vs RTX 5070 Ti|アップスケーリング使用時の実fps比較

海外PCハードウェアメディアが55タイトルでRTX 5070 TiとRX 9070 XTを比較したデータから、アップスケーリング(DLSS Quality / FSR Quality)使用時の代表的な数値を抜粋します。

ゲームタイトルRTX 5070 Ti
DLSS Quality
RX 9070 XT
FSR 4.x Quality
優位
Spider-Man 2(1440p)138 fps116 fpsRTX +19%
Ratchet & Clank(4K)97 fps84 fpsRTX +15%
Horizon Zero Dawn Remastered(1440p)118 fps125 fpsAMD +6%
Death Stranding 2(4K)102 fps96 fpsRTX +6%
55タイトル平均RTX優位一部逆転あり平均 約5%差

55タイトル平均ではRTX 5070 Tiが約5%上回りますが、Horizon Zero Dawn RemasteredのようにRX 9070 XTが逆転するタイトルも存在します。ネイティブ性能ではRX 9070 XTが優るタイトルでも、DLSS対応タイトルではRTXが追い抜くケースが多く、これがアップスケーリング使用時のfpsで差が広がる原因です。

ただし価格差を考慮すると話は変わります。RTX 5070 TiはRX 9070 XTの約1.5〜1.8倍の価格帯です。「5%の性能差のためにコスト増を払うか」という判断になります。レイトレーシングを重視するならDLSS + Ray ReconstructionのRTX優位は明確ですが、ラスタライゼーション中心のゲームプレイなら、FSR 4.1 + Ray Regeneration 1.1のRX 9070 XTも十分な選択肢です。

GPU別おすすめアップスケーリング設定|2026年3月版

RTX 50系(Blackwell)
SR設定DLSS 4.5 最新モデル(プリセットM/L)
フレーム生成Dynamic MFG 有効(3/31〜)
注意点なし。フル機能を活用できる
RTX 40系(Ada)
SR設定DLSS 4.5 最新モデル(問題なし)
フレーム生成DLSS FG有効(最大2x)
注意点Dynamic MFG / 6x MFGは非対応
RTX 30/20系(Ampere・Turing)
SR設定プリセットKを手動で選択
フレーム生成非対応
注意点「最新モデル」はDLSS 4.5 → 最大-20%。必ずプリセットK指定
RX 9070 XT / 9070 / 9060 XT
SR設定FSR 4.1 Quality以上を推奨
フレーム生成FSR FG 4.0(ML版)有効
注意点動体シーンのシマー増加に注意。Ray Regen 1.1はRT有効時に追加

参考|2026年3月時点のGPU現実解

本記事の結論「アップスケーリング画質最優先ならRTX・コスパ重視でFSR 4.1でも大きく損しない時代に」を踏まえて、AMD派・NVIDIA派の2軸で現実解を紹介します。

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まとめ|FSRは追い上げたが、ブラインドテストの差は歴然|2026年のGPU選びへの影響

FSR 4.1は間違いなくFSR 4.0からの改善作です。動く草木の精細度向上、Project AmethystによるPS5 Pro同等の技術基盤、Ray Regeneration 1.1との連携強化——これらはAMDが「画質で妥協できないGPU」という汚名を返上しつつある証拠です。しかし6,747票のブラインドテストが示した「DLSS 48.2% vs FSR 15%」という結果は、現時点での差を正直に物語っています。

逆にNVIDIA側で見落とされがちなのは、DLSS 4.5がRTX 30/20系ユーザーには「アップグレード」ではない点です。最大20%の性能低下リスクは、2026年現在もRTX 3080 / 3090を使い続けているユーザーにとって実害を伴う問題です。DLSS設定を「自動」にしたままではなく、プリセットKへの手動変更が推奨されます。

GPU選択の判断軸として:アップスケーリング画質を最優先するならRTX優位は依然として明確です。ただし「コスパ重視でRDNA 4を選んでも、アップスケーリングで大きく損をする時代は終わった」というのが2026年3月の正直な評価です。FSR 4.1の成熟と対応タイトルの拡大次第で、この差はさらに縮まる見通しです。

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