Windows 11のOEMライセンス料が7〜10%値上げか|上位CPUほど負担増でゲーミングPCに直撃【2026年8月】
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上位CPUほど負担増でゲーミングPCに直撃
ゲーミングPCの価格上昇が続くなか、今度はWindows 11のコストまで上がる可能性が報じられました。GPUやメモリの値上がりに続き、OSのライセンス料まで上昇するとなると、ゲーミングPCを検討している人にとっては見過ごせない話です。
ただし注意したいのは、今回報じられているのはMicrosoft Storeなどで販売されるWindows 11 Home・Proのパッケージ価格が7〜10%値上げされたという話ではないことです。対象となっているのは、PCメーカーが完成品へWindowsをプリインストールする際に使うOEMライセンスのコストです。
この記事では、報じられているWindows OEMライセンス料の値上げについて、ゲーミングPC価格への影響や、購入を待つべきなのかを整理します。
目次
要点WindowsのOEMライセンス料が7〜10%上昇したと報道
台湾の経済日報は、PCメーカー幹部などの話として、Microsoftが2026年7月からWindows OEMライセンスの料金を平均7〜10%引き上げたと報じています。海外メディアの報道では、値上げ幅は搭載するCPUの性能クラスに応じて設定されており、より高速なプロセッサーを積むPCほど値上げ幅が大きくなる仕組みだとされています。ゲーミングPCは高性能CPUを搭載することが多いため、この値上げの影響を受けやすい側だといえます。
基礎知識OEMライセンスとは何か
BTOゲーミングPCを購入すると、ほとんどのモデルにはWindows 11 HomeまたはWindows 11 Proがあらかじめインストールされています。このような完成品PC向けに提供されるWindowsライセンスがOEMライセンスです。自作PCユーザーがMicrosoft Storeや販売店などで購入するWindowsライセンスとは流通方法が異なり、大手PCメーカーやBTOメーカーは大量のPCへWindowsをプリインストールして出荷します。
ユーザーから見るとWindowsはゲーミングPC本体価格に含まれているため、CPUやGPUのように「Windows代がいくら」と意識する機会は少ないでしょう。しかしメーカー側から見れば、WindowsもPCを1台販売するごとに発生するコストのひとつです。そのコストが上昇すれば、PC本体価格を維持するのが難しくなる可能性があります。
誤解注意Windowsが10%値上げしてもPC全体が10%高くなるわけではない
今回の報道を見る際に最も誤解しやすいのが「7〜10%」という数字です。これはゲーミングPC本体価格が7〜10%値上がりするという意味ではありません。たとえば30万円のゲーミングPCには、CPU、GPU、メモリ、SSD、マザーボード、電源ユニット、PCケース、CPUクーラー、Windowsライセンス、組み立て費用、サポート費用など多数のコストが含まれています。Windowsライセンスはその一部分にすぎません。仮にWindowsライセンス部分だけが10%上昇したとしても、30万円のPC全体がそのまま33万円になるわけではありません。
問題は、2026年にはWindows以外のコストも同時に上昇していることです。GPUやメモリの価格上昇が続くなかでWindowsのコストまで上がれば、メーカーが価格を据え置く余力はさらに小さくなります。
見通しPCメーカーが2026年第3四半期にさらに値上げする可能性
今回の報道では、PCメーカーが2026年第3四半期に製品価格をさらに5%程度引き上げる可能性も伝えられています。これもWindowsライセンス料だけを理由とした数字ではなく、部品価格やその他のコストを含めたPCメーカー側の価格動向として見る必要があります。
また、台湾メーカーの動向がそのまま日本国内のBTOゲーミングPCへ同じ時期・同じ割合で反映されるとは限りません。国内BTOメーカーには在庫があり、為替の影響もあります。メーカーによってCPUやGPUの仕入れ時期も異なるため、同じスペックでも値上げのタイミングには差が出ます。日本市場では、一斉に価格が変わるより、モデルチェンジや在庫切り替えに合わせて徐々に価格へ反映される可能性を考えておいた方がよいでしょう。
影響範囲日本のBTOゲーミングPCへの影響は
Windows OEMライセンス料が上昇した場合、影響を受けやすいのはWindowsを標準搭載して販売する完成品PCです。ドスパラのGALLERIA、マウスコンピューターのG-Tune、パソコン工房のLEVEL∞、FRONTIERなど、日本で販売されている一般的なBTOゲーミングPCもWindows搭載モデルが中心です。
ただしOEMライセンス料金はメーカーとの契約条件によって異なる可能性があるため、今回報じられた7〜10%という数字をそのまま日本の各BTOメーカーへ当てはめることはできません。BTOメーカーがコスト増加分をすべて価格へ転嫁するとも限らず、利益率を調整して価格を維持するケースや、キャンペーン値引きを縮小することで実質的に値上げするケースも考えられます。今後は本体価格だけでなく、以前は付いていた値引きがなくなっていないか、同価格でSSDやメモリ容量が減っていないかといった部分まで見る必要があります。
誤解注意市販版Windows 11も値上げする?
現時点で注意したいのは、OEMライセンス料金の報道と、一般消費者向けWindows 11の販売価格を混同しないことです。今回報じられた7〜10%という数字から、「Windows 11 HomeやProのパッケージ版も7〜10%値上げされる」と判断することはできません。OEM向けと一般消費者向けでは販売形態が異なります。自作PC用にWindows 11を購入しようとしている人が、今回の報道だけを理由に急いでライセンスを買う必要はありません。一般向けWindows 11について別途価格改定が発表された場合には、その時点で改めて判断する必要があります。
対象外自作PCなら影響を受けない?
自作PCはメーカー製完成品のOEMライセンスを利用しないため、今回報じられているOEMライセンス料上昇の直接的な影響は受けにくいと考えられます。ただし現在のゲーミングPC価格を考えると、自作PCだから必ず安いとも限りません。GPUやメモリ、SSDなどのパーツ価格そのものが上昇すれば、自作PCにも影響します。完成品PCはOEM版Windowsのコスト上昇、自作PCはパーツ単品価格の上昇というように、それぞれ異なる影響を受ける可能性があります。
判断2026年秋までゲーミングPCを待つべきか
「もう少し待てばゲーミングPCが安くなる」と考えている人にとって、今回の報道は気になる材料です。少なくともWindows OEMライセンス料については、待つことで安くなるという方向のニュースではありません。GPUなどほかのPCパーツでも値上がりが続いているため、2026年秋になれば同じスペックが必ず安く買えるとは言いにくい状況です。
一方で、今回の報道だけを理由に急いでゲーミングPCを購入する必要もありません。OEMライセンス料の上昇分が実際に日本国内のBTO価格へどの程度反映されるのかは、メーカーやモデルによって異なる可能性があります。重要なのは「将来安くなるはずだから待つ」のではなく、欲しいGPUやCPUを搭載したモデルの実売価格を継続して確認することです。現在価格が十分安いセールモデルや旧価格の在庫が残っている場合は、値上げ後の新モデルを待つより購入条件が良くなる可能性があります。
見分け方値上げは価格改定だけとは限らない
PCのコストが上昇した場合、必ずしも「価格を1万円上げる」という分かりやすい変更だけが行われるとは限りません。本体価格は維持したままセール値引きが小さくなる場合や、同じ価格のままSSDが2TBから1TBになる、メモリが32GBから16GBになるといった構成変更によって調整される可能性もあります。送料無料キャンペーンやポイント還元が縮小されれば、表示価格が同じでも実質的な購入価格は上昇します。今後ゲーミングPC価格を追う場合は、「価格が変わったか」だけでなく「同じ価格で何が買えるか」を見る必要があります。
FAQよくある質問
総括まとめ|Windows単体の値上げ幅より「積み重なるコスト」に注意
2026年8月、台湾の経済日報はPCメーカー側の情報として、MicrosoftがPC向けOSライセンス料金を2026年7月から平均7〜10%引き上げたと報じました。値上げ幅は搭載CPUの性能クラスに応じて異なり、高性能CPUを積むゲーミングPCほど負担が大きくなる仕組みだと伝えられています。ただし、Microsoftが一般向けWindows 11 Home・Proを7〜10%値上げすると正式発表したわけではなく、WindowsのOEMライセンス料が10%上昇したからといって、30万円のゲーミングPCがそのまま10%値上がりするわけでもありません。
今回注目すべきなのは、Windows単体の値上げ幅ではなく、すでにGPUやメモリなど複数のPC関連コストが上昇しているなかで、完成品PCのコストを押し上げる材料がさらに増えたことです。日本のBTOメーカーへどの程度影響するかは今後の価格改定を確認する必要がありますが、「2026年秋まで待てばゲーミングPCは自然に安くなる」と期待できる材料は少なくなっています。
ゲーミングPCの購入を予定している場合は、将来の値下げを待つことだけを考えるのではなく、現在販売されている同一スペックの実売価格を比較し、旧価格在庫やセールモデルが割安なら購入候補に入れるのがおすすめです。今後はGPU価格だけでなく、Windowsライセンス、メモリ、SSDなどを含めてゲーミングPC全体の価格を追う必要がありそうです。



