NVIDIA RTX 60は2028年へ再延期|kopite7kimi氏が2027年後半説を撤回、史上最長の世代交代へ【2026年10月更新】
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kopite7kimi氏が2027年後半説を撤回、史上最長の世代交代へ
出典:VideoCardz「GeForce RTX 60 reportedly delayed to 2028」(2026年9月21日)、VideoCardz「GeForce Rubin and most AMD RDNA 5 GPUs reportedly not coming until 2028」(9月16日)、Tom’s Hardware(9月21日)、Wccftech(9月21日)、Tom’s Hardware(7月18日)
RTX 60を待つ理由で今の購入を止めるのは、おすすめしません。時期は2028年のいつかも分かっておらず、RTX 50 SUPERの見通しも立っていません。今のGPUに不満があるなら、予算と解像度に合う現行モデルを選ぶほうが損をしにくい状況です。
目次
10月更新撤回の中身と、その後に分かったこと
kopite7kimi氏の投稿は「Unfortunately, GR20x is a product from 2028. That means they have postponed again.(残念ながらGR20xは2028年の製品です。つまり、また延期されたということです)」という短いものでした。同氏は以前、GR20xを「ゲーミング向けのRubinファミリー」として「2027年後半」の発売時期を示していました。今回はその見通し自体を差し替えた形で、有力視されていたロードマップそのものが後ろへ動いたことになります。同氏は、確かな情報が出るまで更新を控えるとも述べています。
9月16日には、別のリーカーKepler_L2氏が「NVIDIAの次のゲーミング世代と、AMDの次世代GPUの大半は2028年まで来ない」との見方を示していました。2027年に出る可能性があるのはAMDの「AT2」だけで、それ以外はNVIDIA・AMDとも2028年になるという内容です。2人が別々に同じ年を示したことになります。
NVIDIAは取材に対し、「噂や未発表の製品にはコメントしない」と回答しています(9月21日)。つまり否定も肯定もされていません。2028年の何月なのかも分かっておらず、「2028年1月に発売される」といった具体的な日付まで読み取れる情報ではありません。
一方で、RTX 60系は2027年前半を目標にしているという主張も、一部のリーカーから出ていました。裏づける情報源は確認されておらず、現時点で2027年発売を裏づける材料は見当たりません。
経緯「2026年にゲーミングGPUの新製品なし」と報じられている
2026年2〜3月にかけて、海外の調査メディアが「2名の直接情報筋」を引用し、NVIDIAが2026年にゲーミングGPUの新製品を出さないと報じました。その後、TrendForceや複数の海外PCハードウェアメディア(2026年3月23日)が相次いで追認しています。NVIDIAはこの報道を公式には肯定も否定もしていません。ASUS・MSI・Gigabyteなどのパートナーが「通常スケジュールに戻れない」と通達を受けたとの報道も複数あり、業界は2026年に新製品がない前提で動いているようです。
| 根拠 | 内容 | 確度 |
|---|---|---|
| 海外調査メディアの報道 | 2名の直接情報筋を引用した調査報道 | 報道(複数媒体が追認) |
| パートナーへの通達 | ASUS・MSI・Gigabyteが「通常スケジュールに戻れない」と通達を受けたと海外PCメディアが報道 | 報道(複数ルート) |
| RTX 50 SUPERの保留 | 当初Q3 2026予定だったが、発売保留に変わったと報道 | 報道(NVIDIAは未発表) |
| TrendForceの市場分析 | 2026年はNVIDIAのゲーミングGPU新製品が途切れる初の年になると分析 | 調査会社の見方 |
| RTX 50系の生産削減 | 2026年前半に最大40%削減と報道。新製品投入の準備ではなく市場調整との見方 | 報道 |
SUPER発売保留中のRTX 50 SUPER、問題は3GB GDDR7の価格
RTX 50 SUPERは、RTX 40 SUPER(2024年発売)と同じく、メインラインナップの数カ月後に出る強化版として計画されていたと報じられています。設計は終わり、パートナーへのブリーフィングも済んでいた段階で、発売を保留するよう通知されたといいます。
| 製品名 | VRAM(報じられた構成) | 現行モデルのVRAM | 状況 |
|---|---|---|---|
| RTX 5080 SUPER | 24GB GDDR7 | 16GB | 発売保留と報道 |
| RTX 5070 Ti SUPER | 24GB GDDR7 | 16GB | 発売保留と報道 |
| RTX 5070 SUPER | 18GB GDDR7 | 12GB | 発売保留と報道 |
VRAMを1.5倍にするには、メモリバス幅を変えずに容量だけ増やせる3GB品のGDDR7が必要です。7月18日時点の報道では、3GB品は1チップ60〜70ドル程度とされ、従来の2GB品(約20ドル)の最大3倍近い価格です。少なくとも1社のボードパートナーにはRTX 50 SUPERの試作カードがすでに届いているものの、NVIDIAから発売を保留するよう通知されているといいます。
3GB品のGDDR7は、すでにワークステーション向けのRTX PRO 5500にすでに使われています。RTX 60の遅れとRTX 50 SUPERの棚上げは、どちらも「限られたメモリと製造枠をどこへ回すか」という同じ判断の表れと読めます。なお、RTX 50 SUPERが2027年に出る可能性もあり、完全に中止と決まったわけではありません。
RTX 60RTX 60系の正体と、まだ分かっていないこと
「Rubin(ルービン)」という名前は、すでにデータセンター向けGPUとして使われています。GTC 2026(2026年3月)で発表された「Vera Rubin NVL72」がそれで、AI・HPC向けの製品です。ゲーマーが待っているGeForce RTX 60系は、開発コードGR20xとして語られているゲーミング向けの別製品です。
| 項目 | 現在分かっていること | 状況 |
|---|---|---|
| 名称・開発コード | GR20x(ゲーミング向けRubinファミリー)。kopite7kimi氏が言及 | リーカーの情報 |
| 発売時期 | 2028年(当初は2027年後半説)。月は不明 | リーカー2名が一致、公式発表なし |
| 詳細スペック | 製造プロセス・メモリ規格・性能向上率などは、確かな情報がまだない | 未流出 |
| 発売価格 | 情報なし | 不明 |
GR20xの詳細なスペックは、まだ流出していません。以前、製造プロセスやメモリ規格、「RTX 5090比+40%」といった数字が語られたことがありますが、確かな根拠のある情報とは言えません。購入判断の材料にはしないほうが安全です。
店頭にいつ並ぶのかも推測の域を出ませんが、量産開始から発売まで数カ月かかるのが通例なので、2028年の後半になる可能性は十分あります。2028年の前半は難しいかもしれません。
間隔2028年なら、RTX史上もっとも長い世代交代になる
RTX 2080/2080 Tiは2018年9月20日、RTX 3080は2020年9月17日、RTX 4090は2022年10月12日、RTX 5090/5080は2025年1月30日に発売されています。
| 世代交代 | 発売時期 | 間隔 |
|---|---|---|
| RTX 20 → 30 | 2018年9月 → 2020年9月 | 約24カ月 |
| RTX 30 → 40 | 2020年9月 → 2022年10月 | 約25カ月 |
| RTX 40 → 50 | 2022年10月 → 2025年1月 | 約28カ月 |
| RTX 50 → 60 | 2025年1月 → 2028年? | 最短でも約35カ月 |
仮に2028年1月に出たとしても、RTX 50の発売から約3年です。2028年の半ばや後半なら、さらに延びます。「数カ月遅れる」という話ではなく、これまで2年前後で回ってきたGeForceの世代交代サイクルそのものが変わる可能性があります。RTX 50は、これまでより明らかに長く現行世代として売られることになります。
理由ゲーミング向けが後回しにされる構図
背景は大きく2つです。ゲーミング向けGDDR7が足りないことと、足りなくてもNVIDIAが困らないことです。
Jensen Huang CEOはCES 2026(2026年1月)で「未来はニューラルレンダリングだ」と語りました。DLSS 4.5のマルチフレーム生成のように、同じ物理性能から見かけのfpsを増やす方向へ重心が移っていることも、ハードの更新を急がない理由の一つになっていそうです。
AI向けデータセンターではRubinの次の「Feynman」まで公表済み
NVIDIAのデータセンター向けは、すでにRubinの先へ進んでいます。GTC 2026でVera Rubinの次の主要アーキテクチャとして「Feynman」が紹介されました。Vera Rubin自体も出荷が始まっており、「Rubinが延期された」というのは正確ではありません。延期されているのは、Rubinの技術をゲーミング向けに展開するGR20xです。
| 製品 | 状況 | 優先度 |
|---|---|---|
| Vera Rubin NVL72(データセンター向け) | GTC 2026で発表済み。2026年に出荷開始 | 高 |
| RTX 50系の現行ラインナップ | 継続生産。ただし2026年前半は生産量を削減と報道 | 中 |
| RTX 50 SUPER・RTX 60系 | SUPERは発売保留、RTX 60は2028年説 | 低 |
データセンターとGeForceの世代交代は、もう同じロードマップでは考えられなくなっています。データセンター向けにRubinが投入されてから、ゲーミング向けGR20xが出るまで、2年以上空く可能性があります。
判断今買うか、2028年まで待つか
- 手元のGPUがRTX 3080以下で、解像度やVRAMに不満が出ている人
- 「SUPERが出るかもしれないから」と購入を延ばしていた人(SUPERの見通しは立っていません)
- 16GBのVRAMで1440p〜4Kを遊びたい人。Radeon RX 9070 XT、RTX 5070 Ti、RTX 5080が候補になります
- DLSSのエコシステムが必要で、NVIDIAを選ぶ理由が明確な人
- RTX 4080以上、RX 7900 XTX以上を使っていて、困っていない人
- RTX 60の価格が不明なので、安くなる期待だけで待つのは危ういと割り切れる人(現行世代と同じく、高止まりの可能性があります)
- DLSS・FSRで手元のGPUを延命しながら、2028年以降に買い替えを考える人
RTX 5090は、現行最強の性能が必須でなければおすすめしにくい価格帯が続いています。価格は変動が大きいので、買う前に各販路の最新価格を見比べてください。
現行機待たずに選ぶなら、この2枚
RTX 60が2028年以降になるなら、現行世代は3年以上使うつもりで選ぶことになります。16GBのVRAMで、AMDとNVIDIAそれぞれの代表的な1枚を挙げます。
FAQよくある質問
RTX 60系(GR20x)は2028年の製品になるとされ、RTX 50からの世代交代は最短でも約35カ月と、RTX史上もっとも長くなる可能性があります。kopite7kimi氏が自ら2027年後半説を撤回し、Kepler_L2氏も同じ2028年説を示しています。ただしNVIDIAは公式に何も発表しておらず、2028年のいつなのかも分かっていません。
データセンター向けRubinは出荷が始まっており、延期されているのはゲーミング向けGR20xだけです。RTX 50 SUPERも3GB GDDR7の価格高騰で保留されたままなので、「待てばもっと良いものが出る」という理由での先延ばしは、いったん考えなくてよい状況です。今の予算と用途に合うGPUを選び、DLSSやFSRで長く使うのが現実的です。





