RTX 5060 Ti 16GBの品薄と値上がり、RTX 50 Superは発売未定のまま|GDDR7不足の経緯と2026年10月の買い方
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GDDR7不足の経緯と、2026年10月に16GBを買う条件
出典:VideoCardz(Q3延期・2026年3月) / VideoCardz(CES 2027観測・2026年6月8日) / VideoCardz(発売保留・2026年7月17日) / Overclock3D / Tom’s Hardware(Newegg価格調査・2026年8月10日) / CFD販売プレスリリース(2026年9月29日) / 国内価格は2026年9月22日時点の通販の掲載価格
RTX 5060 Ti 16GBを買うか、RTX 50 Super(VRAMを増やした上位版)を待つか。3月の時点では「Super待ち」が有力な選択肢でしたが、半年たってその前提は崩れています。
結論は、16GBが必要なら待たずに、国内で10万円台前半のうちに買うほうが堅実です。50 Superは2026年10月6日時点でNVIDIAの発表も発売も確認できず、観測も「2026年内」と「CES 2027(2027年1月)」で割れたままです。
分かれ目は予算です。あと25,000円出せるならVRAMは12GBに減るものの性能が約4割高いRTX 5070が候補に入り、8GB版は約3万5,000円安い代わりに2026年のゲームでは容量が足りない場面があります。
目次
要点3月から10月までに何が変わったか
3月にNVIDIAがパートナーへ「Q3 2026に延期」と伝えたと報じられましたが、Q3(7〜9月)に発売はありませんでした。6月にはCES 2027への後ろ倒し観測、7月中旬には実機が一部のボードメーカーに届いたものの発売が保留されているとの報道が続いています。NVIDIAからの公式な発表は、2026年10月6日時点で確認できていません。
米国のNewegg掲載価格の中央値は、6月の569.99ドルから8月に804.99ドルへ約39%上がりました。国内は9月22日時点で最安10万4,800円、掲載8製品の中央値13万8,900円です。
原因GDDR7が足りない理由
RTX 50シリーズのメモリであるGDDR7は、HBM(AIアクセラレーターが使う高帯域メモリ)とは別の規格です。ただしSamsung・SK hynix・Micronの製造能力は共通で、AI向けの需要が膨らむほどゲーム向けに回る分が減ります。
そのしわ寄せが16GB版に集中する理由は、搭載チップの数にあります。128bitバスで16GBを実現するには、基板の両面に合計8枚のGDDR7チップを載せる必要があります。同じ量のチップで利益の大きい上位モデルを作れるなら、そちらが優先されると考えるのが自然です。
NVIDIAは「GeForce RTX GPUへの需要は強く、メモリ供給は逼迫している。全SKUの出荷を継続しており、サプライヤーと緊密に連携している」と声明を出しています。生産中止を認めた発表は、これまでありません。
5060 TiRTX 5060 Ti 16GBの価格と供給の推移
RTX 5060 Tiは2025年4月16日に発売されました。希望小売価格は8GB版が379ドル、16GB版が429ドルで、発売時の差は50ドルでした。
| 時期 | RTX 5060 Ti 16GBの価格 | 状況 |
|---|---|---|
| 2025年4月(発売時) | 429ドル(希望小売価格) | 8GB版との差は50ドル |
| 2026年1月中旬 | 489〜530ドル | 供給が細り始める |
| 2026年3月 | 約549ドル | 8GB版は約389ドルで安定、差は約160ドル |
| 2026年6月(Newegg中央値) | 569.99ドル | 8月の調査の比較起点 |
| 2026年8月(Newegg中央値) | 804.99ドル | 約39%上昇、希望小売価格の約1.9倍 |
| 2026年9月22日(国内) | 最安10万4,800円、中央値13万8,900円 | RTX 5070の最安は12万9,800円 |
米国では8月にRTX 5060 Ti 16GBとRTX 5070の価格が逆転する局面があり、英国でも同じ現象が報じられました。国内でも8月に逆転が起きましたが、9月にはRTX 5060 Ti 16GBが下がり、いまは下位モデルのほうが25,000円安い状態に戻っています。最新の動きはRTX 5060 Ti 16GBの国内価格推移で追えます。
国内で新しく並ぶ製品も、安くはありません。CFD販売が10月2日に発売したGIGABYTE「RTX 5060 Ti EAGLE MAX OC 16G」の想定売価は税込159,800円前後で、RTX 5070の最安値を上回ります。同モデルの仕様はEAGLE MAX OC 16Gの発売記事で確認できます。
ASUSの「EOL確認→撤回」騒動
1月には、ASUSがRTX 5070 TiとRTX 5060 Ti 16GBの生産終了(EOL)を認めたという話が出ました。時系列は次のとおりです。
| 日付 | 出来事 | 確度 |
|---|---|---|
| 2026年1月15日 | ASUSが海外PCハードウェア系メディアにRTX 5070 TiのEOLを確認。「RTX 5060 Ti 16GBも続く」と示唆 | 確認済み |
| 2026年1月17日 | ASUSが訂正。「どちらもEOL指定ではなく、在庫不足はメモリ供給制約による一時的なもの」 | 確認済み |
| 2026年10月6日現在 | 訂正後も、16GBの価格高騰と品薄は海外で続いている | 価格が示す実態 |
RTX 5060 Ti 16GBの製造中止は、NVIDIAもASUSも正式に確認していません。正確には「供給が限られ、実売価格が高止まりしている」状態です。
50 SuperRTX 50 Superの発売時期はなぜ定まらないのか
RTX 50 Superが遅れている最大の理由は、増量したVRAMに必要な3GBのGDDR7チップです。現行カードの2GBチップに比べて調達価格が約3倍まで上がっているとされ、完成したカードの価格を抑えられるかどうかが発売判断の壁になっています。
| 時期 | 報じられた内容 | 確度 |
|---|---|---|
| 2026年3月 | NVIDIAがパートナーに「キャンセルではなくQ3 2026へ延期」と通知したと報道 | 報道(公式発表なし) |
| 2026年6月8日 | BenchLife経由で、CES 2027(2027年1月)での発表が現実的との観測 | リーク |
| 2026年6月後半 | 「2026年内に軌道へ戻った」とする観測が再浮上し、リーカー間で見方が割れる | リーク |
| 2026年7月17日 | 少なくとも1社のボードメーカーに実機が届いたが、NVIDIAが発売保留を通知したと報道 | 報道(公式発表なし) |
| 2026年10月6日現在 | NVIDIAの発表も発売も確認できない。Q3は発売なしで終了 | 調査時点の確認結果 |
報じられているVRAM構成は、RTX 5060 Superが12GB、RTX 5070 Superが18GB、RTX 5070 Ti SuperとRTX 5080 Superが24GBです。3月に出ていたCUDAコア数やTDPのリークは、その後の続報で固まっていないため、ここでは載せません。
RTX 50 Superの存在自体を、NVIDIAは公式に発表していません。「発売される前提」ではなく「出れば朗報だが、出ない可能性もある」と考えておくのが安全です。SKU別の最新の整理はRTX 50 SUPERの最新状況にあります。
比較16GB・8GB・RTX 5070・Super待ちの比較と選び方
- VRAM 16GBが必要で、予算が10万円台前半に収まる
- WQHDで画質を落としたくない
- Superの発売を待つ余裕がない
- 予算に12万円台後半まで余裕がある人はRTX 5070
- 14万円を超える個体しか見つからない場合は16GB版を急がない
- Superを待つなら、2027年に入る可能性まで織り込む
| 選択肢 | 国内の目安(2026年9月22日時点) | 向いている人 |
|---|---|---|
| RTX 5060 Ti 8GB | 約7万円(16GB版との差34,820円) | 1080p中心で、設定を下げてよい人 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 最安10万4,800円 | VRAMを確保しつつ予算を抑えたい人 |
| RTX 5070 | 最安12万9,800円(16GB版との差25,000円) | 性能を優先し、VRAM 12GBで足りる人 |
| RTX 50 Superを待つ | 価格も発売日も未定 | 今のGPUで困っておらず、2027年まで待てる人 |
8GB版は安く見えますが、VRAM不足の影響はRTX 5060の8GBは2026年に足りないのかで実測しています。8GB版そのものの供給停止観測は4月の速報にあります。8GBと16GBの選び方はRTX 5060 Tiは8GBと16GBどちらを選ぶかで整理しています。
おすすめ今買うならこの2枚
判断の分かれ目に対応する2枚です。16GBを10万円台前半で確保したい人にはPalitの3連ファンモデル、25,000円ほど足して性能を取る人にはRTX 5070を挙げます。在庫と価格は日々動くため、見つけた時点で確認してください。
まとめまとめ|16GBが必要なら、Superを待たずに買う
GDDR7の不足は3月から10月まで解消しておらず、RTX 5060 Ti 16GBは米国で希望小売価格の約1.9倍、国内でも10万円台前半から10万円台後半までばらつく状況です。RTX 50 Superは「Q3延期」の期限を過ぎても発売されていません。
16GBが必要で予算が10万円台前半なら、いま買うのが堅実です。25,000円足せるならRTX 5070、8GBで足りるなら8GB版。50 Superは2027年に入る可能性まで見込み、待つなら今のGPUで困っていないことが条件です。






